【完結】婚約者はカクレブサー ~ただの居候だと思っていた少年は、実は最強の〇〇使いの婚約者でした。そして学園内で波乱を巻き起こす模様~

「ハジメティヤーサイ! ワンネーウチナーカラチャービタン。名護武琉ヤイビーン。ユタシクウニゲーサビラ」

 謎の言葉を発しながら、私立鷺乃宮学園に転校生がやってきた。

 南海の漁師を彷彿とさせる肌。

 沖縄の独特の方言。

 陽気すぎる性格。

 転校生の名前は、名護武琉(なご・たける)。

 そして転校してきた当日、武琉はクラスメイトの前で私立鷺乃宮学園の理事長の孫娘――鷺乃宮羽美(さぎのみや・うみ)の婚約者だと言い放つ。

 そんな武琉が転校してきたことをきっかけに、羽美の身近で色々なトラブルや事件が巻き起こるようになった。

 もちろん、正義感に溢れて空手の有段者でもある羽美は全力で事件の解決に当たろうとする。

 すると武琉も当然と言わんばかりに羽美に協力を申し出てきた。

 しかし、このときの羽美は知らなかった。

 実は武琉が沖縄で〝カクレブサー〟と呼ばれるほどの凄まじい〇〇使いの実力者だったことに――。
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