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第三章 元荷物持ち、記憶を取り戻したことで真の力が戻る
第二十話 絶体絶命からの孤闘
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今の僕では勝てないかもしれない。
そう思ったのも束の間、僕の心臓がドクンと勢いよく跳ねた。
緊張や不安はもちろんある。
だが、それ以上に身体の奥底からは違う感情が沸き上がってくる。
もう1人の自分が強く言ってきているのだ。
逃げるな。
死力を尽くして闘え、と。
「拳児くん、そこから逃げて!」
僕はハッとして成瀬さんに視線を移す。
遠くにいる成瀬さんは顔を青ざめながら僕を見つめていた。
「あれはイレギュラーの中でも特別なイレギュラーかもしれない! それほどの力があることは痛いほど感じる! だからあなたはここから逃げて!」
成瀬さんの言いたいことはわかる。
とはいえ、さすがのこの状況で「はい、わかりました」と了承するわけにはいかない。
正式なライセンスこそまだ持っていないが、僕にはいつの間にか覚醒した【聖気練武】の力がある。
などと思った直後だった。
僕は肌が粟立つほどの違和感を覚え、イレギュラーを食い入るように見つめた。
イレギュラーは鮮血のような瞳を大きく見開き、今度は先ほどとは逆の左の前足を上げて地面に激しく叩きつける。
また衝撃と強震が押し寄せてくる!
瞬時に僕は身構えた。
しかし、そんな僕に押し寄せてきたのは衝撃と強震ではなかった。
代わりに押し寄せてきたのは、左の前足を中心に波紋のように広がっていった不思議な赤い光だったのだ。
僕は何が起こったかわからず、イレギュラーから広がってくる赤い光に動揺していると、中庭全体に広がった赤い光の動きがピタリと止まった。
直後、赤い光が今度は横ではなく上空に向かって広がっていく。
僕は微動だにできずに唖然とした。
赤い光は透明なカーテンのように中庭とその他の場所を隔離し、上空から見たら中庭全体が巨大なコップに蓋をされたような状態になったのだ。
これは結界魔法!
僕が心の中で無意識に叫んだとき、僕は自分自身の言葉に首をかしげた。
結界魔法……だって?
どうして僕はそんな言葉を思い浮かべたのだろう。
魔法なんていうものはダンジョン内にはおろか、地上世界に存在しないことは亮二さんから聞いて知っていた。
呪文を唱えるだけで炎や氷を出せたりする超自然的現象は、それこそ空想上の物語かゲームの中でしか存在しないと。
でも、僕はこの赤い光が中庭を包んでいる様子を見て確信した。
この中庭を包んでいる赤い光は結界魔法だ。
それも外側からの敵意の力を防ぐための結界魔法ではなく、結界の中にいる獲物が外に逃げられないように機能している邪悪な結界魔法なのだと。
なぜ、そんなことがわかったのかはわからない。
わからないが、本能的にわかったのである。
「な、何なのよこれは!」
僕が心中で舌打ちすると、成瀬さんもこの異常現象に困惑の色を浮かべていた。
一方、赤い光に閉じ込められていた中には僕以外の人間たちもいた。
言わずもがな探索志望者たちだ。
中庭全体はかなり広めなスペースが設けられていたため、探索志望者たちが逃げるよりも赤い光のほうが先に中庭を覆ってしまったのである。
「おい、どうなってんだよ!」
「誰か助けて!」
「くそったれ、この赤い光は何なんだよ! 強化ガラスのように硬くてビクともしねえぞ!」
阿鼻叫喚とはまさにこのことを言うのだろう。
探索志望者たちは眼前の赤い光に対して叩いたり蹴ったりしているが、赤い光自体が硬化して探索志望者たちを閉じ込めた形になっている。
当然ながら僕にもそれは当てはまる。
やはり僕たちはこの中庭に閉じ込められたのだ。
檻の役目をしている邪悪な結界魔法によって――。
そして赤い光自体は透明度が高いため、中から外の様子は見て取れた。
中庭と隣接している建物からは、成瀬さん以外の上位探索者たちがやってくる。
「待ってろ、今助けてやるぞ!」
そう言うと上位探索者たちは、中庭を覆っている赤い光に対して様々な攻撃を繰り出す。
日本刀を使った斬撃、槍を使った刺突、中には拳や蹴りなどの素手で攻撃する探索者たちがいた。
もちろん、彼らは上位探索者なので【聖気練武】の使い手に違いない。
現に彼らは全身や武器に〈聖気〉をまとわせ、厚い氷のように立ちはだかっている赤い光に対して攻撃を繰り出し続ける。
しかし、結果はヒビが入るどころかビクともしない。
そうなのだ。
通常の数倍から十数倍の力が出せるという〈聖気〉をまとわせた攻撃で以てしても、赤い光をかき消すどころか弾き返されるだけで何の変化も起こすことはできなかったのである。
こうなると僕たちの残された運命は2つに限られる。
この強靭な結界魔法の中でイレギュラーになぶり殺されるか、もしくは結界魔法の力の源であるイレギュラーを倒すか。
「拳児くん!」
あらかた事態を飲み込んだと思われた成瀬さんが、僕に決意を込めた真剣な眼差しを向けてくる。
「あの赤い光が何なのかはわからないけど、他の人たちを見る限り簡単に破れるものじゃない!」
僕はこくりとうなずく。
それ以上の言葉は無用だった。
この現状において、僕がどうすればいいのかなど痛いほどよくわかる。
この赤い光の中でまともにイレギュラーと闘えるのは僕だけだ。
そうと決まればグズグズしている暇はない。
僕は全身に〈聖気〉をまとわせた。
ズズズズズズズズズ…………
試験を受けに来た探索志望者たちは見えないだろうが、僕の全身は黄金色の光に包まれている。
これによって身体能力が飛躍的に向上した実感は確かにあった。
だが、この〈聖気〉をまとわせた状態でもあのイレギュラーに勝てるかどうかは未知数だ。
それほど僕たちの十数メートル先にいるイレギュラーの力の底が見えない。
馬鹿、こんなときに弱気はやめろ!
僕はすぐさま闘志を萎えさせる考えを捨て去ると、大きく深呼吸をして気息を整えた。
下腹に力を込めて重心を落とし、成瀬会長と対峙したときにした構えを取る。
するとイレギュラーの双眸がギラリと輝き、誰でもない僕に対して威圧するような眼光を放ってきた。
互いに敵と認識した瞬間、イレギュラーは僕に向かって突進してきた。
来るなら来い!
僕は腹をくくると、大勢の人間たちに見つめられながらイレギュラーを睨みつける。
そして僕とイレギュラーの死闘の幕が上がった――。
そう思ったのも束の間、僕の心臓がドクンと勢いよく跳ねた。
緊張や不安はもちろんある。
だが、それ以上に身体の奥底からは違う感情が沸き上がってくる。
もう1人の自分が強く言ってきているのだ。
逃げるな。
死力を尽くして闘え、と。
「拳児くん、そこから逃げて!」
僕はハッとして成瀬さんに視線を移す。
遠くにいる成瀬さんは顔を青ざめながら僕を見つめていた。
「あれはイレギュラーの中でも特別なイレギュラーかもしれない! それほどの力があることは痛いほど感じる! だからあなたはここから逃げて!」
成瀬さんの言いたいことはわかる。
とはいえ、さすがのこの状況で「はい、わかりました」と了承するわけにはいかない。
正式なライセンスこそまだ持っていないが、僕にはいつの間にか覚醒した【聖気練武】の力がある。
などと思った直後だった。
僕は肌が粟立つほどの違和感を覚え、イレギュラーを食い入るように見つめた。
イレギュラーは鮮血のような瞳を大きく見開き、今度は先ほどとは逆の左の前足を上げて地面に激しく叩きつける。
また衝撃と強震が押し寄せてくる!
瞬時に僕は身構えた。
しかし、そんな僕に押し寄せてきたのは衝撃と強震ではなかった。
代わりに押し寄せてきたのは、左の前足を中心に波紋のように広がっていった不思議な赤い光だったのだ。
僕は何が起こったかわからず、イレギュラーから広がってくる赤い光に動揺していると、中庭全体に広がった赤い光の動きがピタリと止まった。
直後、赤い光が今度は横ではなく上空に向かって広がっていく。
僕は微動だにできずに唖然とした。
赤い光は透明なカーテンのように中庭とその他の場所を隔離し、上空から見たら中庭全体が巨大なコップに蓋をされたような状態になったのだ。
これは結界魔法!
僕が心の中で無意識に叫んだとき、僕は自分自身の言葉に首をかしげた。
結界魔法……だって?
どうして僕はそんな言葉を思い浮かべたのだろう。
魔法なんていうものはダンジョン内にはおろか、地上世界に存在しないことは亮二さんから聞いて知っていた。
呪文を唱えるだけで炎や氷を出せたりする超自然的現象は、それこそ空想上の物語かゲームの中でしか存在しないと。
でも、僕はこの赤い光が中庭を包んでいる様子を見て確信した。
この中庭を包んでいる赤い光は結界魔法だ。
それも外側からの敵意の力を防ぐための結界魔法ではなく、結界の中にいる獲物が外に逃げられないように機能している邪悪な結界魔法なのだと。
なぜ、そんなことがわかったのかはわからない。
わからないが、本能的にわかったのである。
「な、何なのよこれは!」
僕が心中で舌打ちすると、成瀬さんもこの異常現象に困惑の色を浮かべていた。
一方、赤い光に閉じ込められていた中には僕以外の人間たちもいた。
言わずもがな探索志望者たちだ。
中庭全体はかなり広めなスペースが設けられていたため、探索志望者たちが逃げるよりも赤い光のほうが先に中庭を覆ってしまったのである。
「おい、どうなってんだよ!」
「誰か助けて!」
「くそったれ、この赤い光は何なんだよ! 強化ガラスのように硬くてビクともしねえぞ!」
阿鼻叫喚とはまさにこのことを言うのだろう。
探索志望者たちは眼前の赤い光に対して叩いたり蹴ったりしているが、赤い光自体が硬化して探索志望者たちを閉じ込めた形になっている。
当然ながら僕にもそれは当てはまる。
やはり僕たちはこの中庭に閉じ込められたのだ。
檻の役目をしている邪悪な結界魔法によって――。
そして赤い光自体は透明度が高いため、中から外の様子は見て取れた。
中庭と隣接している建物からは、成瀬さん以外の上位探索者たちがやってくる。
「待ってろ、今助けてやるぞ!」
そう言うと上位探索者たちは、中庭を覆っている赤い光に対して様々な攻撃を繰り出す。
日本刀を使った斬撃、槍を使った刺突、中には拳や蹴りなどの素手で攻撃する探索者たちがいた。
もちろん、彼らは上位探索者なので【聖気練武】の使い手に違いない。
現に彼らは全身や武器に〈聖気〉をまとわせ、厚い氷のように立ちはだかっている赤い光に対して攻撃を繰り出し続ける。
しかし、結果はヒビが入るどころかビクともしない。
そうなのだ。
通常の数倍から十数倍の力が出せるという〈聖気〉をまとわせた攻撃で以てしても、赤い光をかき消すどころか弾き返されるだけで何の変化も起こすことはできなかったのである。
こうなると僕たちの残された運命は2つに限られる。
この強靭な結界魔法の中でイレギュラーになぶり殺されるか、もしくは結界魔法の力の源であるイレギュラーを倒すか。
「拳児くん!」
あらかた事態を飲み込んだと思われた成瀬さんが、僕に決意を込めた真剣な眼差しを向けてくる。
「あの赤い光が何なのかはわからないけど、他の人たちを見る限り簡単に破れるものじゃない!」
僕はこくりとうなずく。
それ以上の言葉は無用だった。
この現状において、僕がどうすればいいのかなど痛いほどよくわかる。
この赤い光の中でまともにイレギュラーと闘えるのは僕だけだ。
そうと決まればグズグズしている暇はない。
僕は全身に〈聖気〉をまとわせた。
ズズズズズズズズズ…………
試験を受けに来た探索志望者たちは見えないだろうが、僕の全身は黄金色の光に包まれている。
これによって身体能力が飛躍的に向上した実感は確かにあった。
だが、この〈聖気〉をまとわせた状態でもあのイレギュラーに勝てるかどうかは未知数だ。
それほど僕たちの十数メートル先にいるイレギュラーの力の底が見えない。
馬鹿、こんなときに弱気はやめろ!
僕はすぐさま闘志を萎えさせる考えを捨て去ると、大きく深呼吸をして気息を整えた。
下腹に力を込めて重心を落とし、成瀬会長と対峙したときにした構えを取る。
するとイレギュラーの双眸がギラリと輝き、誰でもない僕に対して威圧するような眼光を放ってきた。
互いに敵と認識した瞬間、イレギュラーは僕に向かって突進してきた。
来るなら来い!
僕は腹をくくると、大勢の人間たちに見つめられながらイレギュラーを睨みつける。
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