59 / 67
第五十九話 太上老君
しおりを挟む
私は不思議な感覚に支配されていた。
天上へと昇っているような、もしくは地底へと落下しているような、あるいはそのどちらでもないような上手く言葉に表せない感覚である。
だが、その中でも明確に分かっていることがあった。
それは自分の肉体の自由が利かないということだ。
特に両足にはまったく力が入らず、立つという行為そのものが出来ない。
それでいて、どこかに肉体ごと流されていることだけは感じられた。
私はどこに向かっているの?
やがて一瞬とも永遠とも言えるような時が過ぎ去ると、私の両足に確かな感触が戻ってきた。
同時に視界が徐々に鮮明になっていく。
「…………え?」
完全に目の前の光景が視認できたとき、私は思わず頓狂な声を発した。
眼前に広がっているのは、翡翠館の大広間ではなかった。
完全にどこかも分からない屋外だったのである。
しかもいつの間にか夜の帳が下りており、夜空には煌々と大地を照らす満月が浮かんでいた。
「一体、ここは……」
狐につままれたような顔をした私は、それでも必死に状況を飲み込もうと周囲を見渡す。
どうやら自分は森の中の大きく開けた場所にいるようだった。
大気には木々から醸し出された濃密な〝生〟の匂いが充満している。
そして、その森を構成していたのは見事なまでの桃の木々だ。
桃の木々から舞い落ちる薄桃色の花片が、心地よい微風に乗って夜空へと流れ飛んでいく。
私はごくりと生唾を飲み込んだ。
なぜ、このような場所にいるのかは皆目見当もつかない。
だが、その中でも私はふと思う。
まるで剣術の師匠から聞いたことのある異国の桃源郷だ、と。
私はしばらく青白い月光をその身に受け、夜闇に映え踊っていた桃の花の花びらを眺めていた。
どのぐらい経ったときだろうか。
「そろそろ気づいて欲しいのだがな」
不意に私の耳に男の声が聞こえてきた。
私はビクッと全身を震わせ、慌てて身体ごと振り向く。
後方にそびえ立っていたのは、他よりひときわ目立つ巨大な桃の木だ。
その桃の木に深々と背中を預けていた男がいた。
20代半ばほどの年若い男である。
女のような柳眉に桃色の唇。
尖ったあごに向けて、頬は滑らかな曲線を描いている。
老若男女を関係なく魅了するような、完璧な造形美を持つ男であった。
それだけではない。
男は女が羨むほどの流麗な黒髪を背中まで伸ばしていた。
そして着ていたのは、黒と赤を基調とした華秦国の衣服だ。
袖と裾が広がってゆったりとしている。
確かこの国では深衣と呼ばれる衣服だったと記憶している。
そんな深衣の男は右手に持っていた徳利の中身を、左手に持っていた朱色の盃に注いだ。
おそらく、徳利の中身は酒だろう。
深衣の男は1口分だけ酒を飲むと、じっと私の顔を見つめてくる。
ゾクッと背筋に悪寒が走った。
深衣の男の黒瞳は、人間の目とは思えない異様な光を放っている。
やがて深衣の男は呟いた。
「アリシア・ルーデンベルク……ふむ、西方の国で勇者と呼ばれていた女傑か。討ち損じた魔王を追って異国まで来るその心意気は称賛に値する」
妖艶な笑みを浮かべた深衣の男は、ぐいっと盃の中身を飲み干していく。
私は眉間に深くしわを寄せた。
この人は私のことを知っている?
いや、違う。
今、私のことを知ったのだ。
間違いない。
深衣の男は私の名前ばかりか、この華秦国に来てから龍信と春花にしか話していない私が勇者だったことも口にしたのである。
どういうわけか、この深衣の男の前では声に出さずとも個人の情報を読み取られてしまうらしい。
読心術などという児戯では説明がつかないことだ。
もしかすると、深衣の男は人間ではないのかもしれない。
場所も場所だ。
ここは妖魔を中心にした魑魅魍魎が住まう恐ろしい場所であり、深衣の男は人間の見た目をしているだけの妖魔という可能性もある。
などと考えた直後、私は右半身になって腰を落とした。
相手が妖魔だとしたら油断などできない。
せめて長剣を抜いて臨戦態勢を整える必要がある。
と、思ったとき――。
そこでようやく私は、長剣を携えていないことに気がついた。
「ここには現世から武器は持ち込めんよ。それに我は妖魔などという下等な存在ではない。元々はそなたと同じ人間だ……まあ、数千年前のことだがな」
やはり、この男は妖魔だ。
適当な嘘を並べて私の油断を誘おうとしている。
「残念ながら、そんなことをする意味も理由も我にはまったくない。そもそも、今のそなたは生きた肉体から魂だけが抜けている生魂の状態だ。そんな状態の人間には、この神仙界に住まう者は殺すどころか傷をつけることも不可能」
私は深衣の男のある言葉を聞いてハッとした。
「神仙界……」
私の記憶が正しければ、仙人になるために龍信が修行していたという場所が神仙界だったはず。
そうだ、と深衣の男は答える。
「ここはかつて龍信が修行していた神仙界だ。そしてこの神仙界は現世と冥府の狭間にある、三次元空間とは隔絶された虚数空間にある世界でもある」
頭上に疑問符を浮かべた私に対して、深衣の男は「そう難しく考えるな」と言葉を続ける。
「要するにこの神仙界という場所は、実際に存在しているとも存在していないとも呼べる不干渉領域の1つ。ゆえにこの神仙界にいる間は年を取らない。時間という概念からも隔絶しているからな……まあ、それでも分からなければ単純に異世界とだけ認識しておけばいい」
一拍の間を空けたあと、私はおそるおそる深衣の男に尋ねた。
「あ、あなたは一体誰ですか?」
「我の名は太上老君」
太上老君と名乗った深衣の男は、空になった盃に酒を注いでいく。
「この神仙界を統べる仙人たちの長であり、そなたのような〈宝貝〉の実を食せる資格を持った者を導く存在」
そして、と太上老君という男は微笑を浮かべた。
「そなたもよく知る龍信に、武術と精気練武を授けた師匠でもある」
太上老君。
この不思議な名前は聞いたことがあった。
以前に中農の飲食店で今後について話し合っていたときに、龍信の口から出てきた名前だと記憶している。
確か自分の武術と精気練武の師匠だと龍信は誇らしげに言っていた。
「ほ、本当に龍信のお師匠さまですか?」
武術と精気練武の師匠と言うのだから、てっきり私は高齢の老人だと勝手に想像していた。
だが、太上老君さんは私たちとあまり変わらない年齢に見える。
それに正直なところ、あまり強そうには見えない。
本当に龍信の武術と精気練武の師匠なのだろうか。
いかにも、と太上老君さんはぐいっと酒を飲み干した。
「……とはいえ、力を見ていないのに信用などできぬか」
直後、太上老君さんは右手に持っていた徳利を地面に置いた。
同時に太上老君さんの全身から凄まじい圧力を感じた。
それだけではない。
太上老君さんの下丹田の位置に、太陽の光かと錯覚するほどの強力かつ神々しい黄金色の光球が出現する。
その光球からは凄まじい量の黄金色の燐光が噴出し、黄金色の燐光は小型の竜巻を彷彿させるように太上老君さんの全身を覆い尽くしていく。
精気練武の1つ――〈周天〉だ。
それも私の〈周天〉とは文字通り桁が違うほどの力を感じた。
「よく見るがいい、異国の娘よ」
次の瞬間、太上老君さんは空になった盃を天高く放り投げた。
天上へと昇っているような、もしくは地底へと落下しているような、あるいはそのどちらでもないような上手く言葉に表せない感覚である。
だが、その中でも明確に分かっていることがあった。
それは自分の肉体の自由が利かないということだ。
特に両足にはまったく力が入らず、立つという行為そのものが出来ない。
それでいて、どこかに肉体ごと流されていることだけは感じられた。
私はどこに向かっているの?
やがて一瞬とも永遠とも言えるような時が過ぎ去ると、私の両足に確かな感触が戻ってきた。
同時に視界が徐々に鮮明になっていく。
「…………え?」
完全に目の前の光景が視認できたとき、私は思わず頓狂な声を発した。
眼前に広がっているのは、翡翠館の大広間ではなかった。
完全にどこかも分からない屋外だったのである。
しかもいつの間にか夜の帳が下りており、夜空には煌々と大地を照らす満月が浮かんでいた。
「一体、ここは……」
狐につままれたような顔をした私は、それでも必死に状況を飲み込もうと周囲を見渡す。
どうやら自分は森の中の大きく開けた場所にいるようだった。
大気には木々から醸し出された濃密な〝生〟の匂いが充満している。
そして、その森を構成していたのは見事なまでの桃の木々だ。
桃の木々から舞い落ちる薄桃色の花片が、心地よい微風に乗って夜空へと流れ飛んでいく。
私はごくりと生唾を飲み込んだ。
なぜ、このような場所にいるのかは皆目見当もつかない。
だが、その中でも私はふと思う。
まるで剣術の師匠から聞いたことのある異国の桃源郷だ、と。
私はしばらく青白い月光をその身に受け、夜闇に映え踊っていた桃の花の花びらを眺めていた。
どのぐらい経ったときだろうか。
「そろそろ気づいて欲しいのだがな」
不意に私の耳に男の声が聞こえてきた。
私はビクッと全身を震わせ、慌てて身体ごと振り向く。
後方にそびえ立っていたのは、他よりひときわ目立つ巨大な桃の木だ。
その桃の木に深々と背中を預けていた男がいた。
20代半ばほどの年若い男である。
女のような柳眉に桃色の唇。
尖ったあごに向けて、頬は滑らかな曲線を描いている。
老若男女を関係なく魅了するような、完璧な造形美を持つ男であった。
それだけではない。
男は女が羨むほどの流麗な黒髪を背中まで伸ばしていた。
そして着ていたのは、黒と赤を基調とした華秦国の衣服だ。
袖と裾が広がってゆったりとしている。
確かこの国では深衣と呼ばれる衣服だったと記憶している。
そんな深衣の男は右手に持っていた徳利の中身を、左手に持っていた朱色の盃に注いだ。
おそらく、徳利の中身は酒だろう。
深衣の男は1口分だけ酒を飲むと、じっと私の顔を見つめてくる。
ゾクッと背筋に悪寒が走った。
深衣の男の黒瞳は、人間の目とは思えない異様な光を放っている。
やがて深衣の男は呟いた。
「アリシア・ルーデンベルク……ふむ、西方の国で勇者と呼ばれていた女傑か。討ち損じた魔王を追って異国まで来るその心意気は称賛に値する」
妖艶な笑みを浮かべた深衣の男は、ぐいっと盃の中身を飲み干していく。
私は眉間に深くしわを寄せた。
この人は私のことを知っている?
いや、違う。
今、私のことを知ったのだ。
間違いない。
深衣の男は私の名前ばかりか、この華秦国に来てから龍信と春花にしか話していない私が勇者だったことも口にしたのである。
どういうわけか、この深衣の男の前では声に出さずとも個人の情報を読み取られてしまうらしい。
読心術などという児戯では説明がつかないことだ。
もしかすると、深衣の男は人間ではないのかもしれない。
場所も場所だ。
ここは妖魔を中心にした魑魅魍魎が住まう恐ろしい場所であり、深衣の男は人間の見た目をしているだけの妖魔という可能性もある。
などと考えた直後、私は右半身になって腰を落とした。
相手が妖魔だとしたら油断などできない。
せめて長剣を抜いて臨戦態勢を整える必要がある。
と、思ったとき――。
そこでようやく私は、長剣を携えていないことに気がついた。
「ここには現世から武器は持ち込めんよ。それに我は妖魔などという下等な存在ではない。元々はそなたと同じ人間だ……まあ、数千年前のことだがな」
やはり、この男は妖魔だ。
適当な嘘を並べて私の油断を誘おうとしている。
「残念ながら、そんなことをする意味も理由も我にはまったくない。そもそも、今のそなたは生きた肉体から魂だけが抜けている生魂の状態だ。そんな状態の人間には、この神仙界に住まう者は殺すどころか傷をつけることも不可能」
私は深衣の男のある言葉を聞いてハッとした。
「神仙界……」
私の記憶が正しければ、仙人になるために龍信が修行していたという場所が神仙界だったはず。
そうだ、と深衣の男は答える。
「ここはかつて龍信が修行していた神仙界だ。そしてこの神仙界は現世と冥府の狭間にある、三次元空間とは隔絶された虚数空間にある世界でもある」
頭上に疑問符を浮かべた私に対して、深衣の男は「そう難しく考えるな」と言葉を続ける。
「要するにこの神仙界という場所は、実際に存在しているとも存在していないとも呼べる不干渉領域の1つ。ゆえにこの神仙界にいる間は年を取らない。時間という概念からも隔絶しているからな……まあ、それでも分からなければ単純に異世界とだけ認識しておけばいい」
一拍の間を空けたあと、私はおそるおそる深衣の男に尋ねた。
「あ、あなたは一体誰ですか?」
「我の名は太上老君」
太上老君と名乗った深衣の男は、空になった盃に酒を注いでいく。
「この神仙界を統べる仙人たちの長であり、そなたのような〈宝貝〉の実を食せる資格を持った者を導く存在」
そして、と太上老君という男は微笑を浮かべた。
「そなたもよく知る龍信に、武術と精気練武を授けた師匠でもある」
太上老君。
この不思議な名前は聞いたことがあった。
以前に中農の飲食店で今後について話し合っていたときに、龍信の口から出てきた名前だと記憶している。
確か自分の武術と精気練武の師匠だと龍信は誇らしげに言っていた。
「ほ、本当に龍信のお師匠さまですか?」
武術と精気練武の師匠と言うのだから、てっきり私は高齢の老人だと勝手に想像していた。
だが、太上老君さんは私たちとあまり変わらない年齢に見える。
それに正直なところ、あまり強そうには見えない。
本当に龍信の武術と精気練武の師匠なのだろうか。
いかにも、と太上老君さんはぐいっと酒を飲み干した。
「……とはいえ、力を見ていないのに信用などできぬか」
直後、太上老君さんは右手に持っていた徳利を地面に置いた。
同時に太上老君さんの全身から凄まじい圧力を感じた。
それだけではない。
太上老君さんの下丹田の位置に、太陽の光かと錯覚するほどの強力かつ神々しい黄金色の光球が出現する。
その光球からは凄まじい量の黄金色の燐光が噴出し、黄金色の燐光は小型の竜巻を彷彿させるように太上老君さんの全身を覆い尽くしていく。
精気練武の1つ――〈周天〉だ。
それも私の〈周天〉とは文字通り桁が違うほどの力を感じた。
「よく見るがいい、異国の娘よ」
次の瞬間、太上老君さんは空になった盃を天高く放り投げた。
0
お気に入りに追加
300
あなたにおすすめの小説

勇者パーティー追放された解呪師、お迎えの死神少女とうっかりキスして最強の力に覚醒!? この力で10年前、僕のすべてを奪った犯人へ復讐します。
カズマ・ユキヒロ
ファンタジー
解呪師マモル・フジタニは追放された。
伝説の武器の封印を解いたあとで、勇者パーティーに裏切られて。
深い傷と毒で、死を待つばかりとなったマモル。
しかし。
お迎えにきた死神少女との『うっかりキス』が、マモルを変えた。
伝説の武器の封印を解いたとき、体内に取り込んでいた『いにしえの勇者パーティー』の力。
その無敵の力が異種族異性とのキスで覚醒、最強となったのだ。
一方で。
愚かな勇者たちは、魔王に呪いを受けてしまう。
死へのタイムリミットまでは、あと72時間。
マモル追放をなげいても、もう遅かった。
マモルは、手にした最強の『力』を使い。
人助けや、死神助けをしながら。
10年前、己のすべてを奪った犯人への復讐を目指す。
これは、過去の復讐に燃える男が。
死神少女とともに、失ったはずの幼なじみや妹を取り戻しながら。
結果的に世界を救ってしまう、そんな物語。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!

~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。

ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる