【完結】追放された実は最強道士だった俺、異国の元勇者の美剣女と出会ったことで、皇帝すらも認めるほどまで成り上がる

岡崎 剛柔

文字の大きさ
上 下
49 / 67

第四十九話  因果応報

しおりを挟む
 ドクン、ドクン……ドクン、ドクン……ドクン、ドクン……。

 その部屋に入った途端、わしの心臓は早鐘はやがねを打ったように速まった。

 くそっ、まるで童貞どうていの頃に戻ったような気分だわい。

 女遊びに関しては百戦錬磨ひゃくせんれんまと自負していたわしも、さすがに今ばかりは極度の緊張を表に出さないようにするだけで必死だった。

 すでに部屋の中は薄暗くなっており、天蓋てんがい翠帳カーテンが付いている長寝台ベッドの横にある行灯あんどんが灯っているのみ。

 それだけではない。

 香木になつめ混合ブレンドした香りが、部屋の中に前もって充満じゅうまんされていたのだ。

 これだけでもわしの一物いちもつが過敏な反応を示してしまう。

旦那だんなさま、いつまで私をじららせるのですか?」

 ぎくり、とわしは身を震わせた。

 脳みそをとろけさせるような甘美かんびな声の持ち主は、すでに長寝台ベッドの中で上半身だけを起こした状態で寝そべっていた。

 薄い翠帳カーテン越しなのでよく分かる。

 甘美かんびな声の持ち主――紅玉こうぎょくは素肌の上から半透明な長襦袢ながじゅばんだけを羽織っているだけだ。

 わしはふところから包み紙を取り出すと、包み紙をめくって最後の丸薬がんやくを飲む。

 薬士くすしの娘が真種子しんしゅしと言っていた、滋養強壮じようきょうそうの効果が高いという丸薬がんやくだ。

 そんな丸薬がんやくの2つ目を飲むと、身体のしんから力があふれてくる。

 特にへその下から3すん(約9センチ)辺りが急激に熱くなっていく。

 よし、とわしは空になった包み紙を投げ捨てて気合を発した。

 そして素早く衣服を脱いで下着1枚になると、ブルブルと身体の肉を揺らしながら長寝台ベッドへと向かった。

 邪魔な翠帳カーテンを開けて長寝台ベッドへと入る。

「うふふ……大丈夫ですよ、旦那だんなさま。私は逃げも隠れもいたしませんわ」

「それはこちらの台詞せりふだぞ、紅玉こうぎょくよ。今日は絶対に朝まで寝かさんからな」

 長寝台ベッドへと入るともう我慢できなかった。

 わしは紅玉こうぎょくの上半身に抱きつき、半透明な長襦袢ながじゅばんを強引に脱がした。

 もしもこれが1晩だけの客としての態度なら、妓女ぎじょ妓主ぎぬしに密告してその客の男を出禁にするだろう。

 しかし、今のわしは1晩だけの客ではない。

 きちんと紅玉こうぎょく身請みうけした男なのだ。

 ならば、どのように抱くかなどを決めるのはわしである。

「ああ……紅玉こうぎょくよ。このときを一日千秋いちじつせんしゅうの思いで待ち続けたぞ」

 わしはギンギンにそそり立った一物いちもつをしばし待たせ、まずはその血のように赤いべにが塗られていた唇に接吻キスをする。

 このとき、わしの頭の中には性交へいたる過程が鮮明に浮かんでいた。

 まずは濃厚な接吻キスで互いの感情を高め、次にその豊満な胸へと手を移動させてみしだく。

 その後は秘部の茂みへと手を動かし、十分に愛液か布海苔ふのりを煮て溶かした疑似愛液ローションで陰部がれたあとに挿入そうにゅうする。

 ここで客の中には妓女ぎじょの陰部を熱心に対食クンニする男もいるが、それは女の愛液には滋養強壮じようきょうそうの効果があるという噂を信じていた初心うぶな男だ。

 わしも一時期はやってみたが、まったく効果がなかったのでするのをやめた。

 それよりも本当に抱きたい女が目の前にいるのならば、わしならやはり対食クンニなどをしているひまがあったらさっさと挿入そうにゅうしたい。

 などと思いをながら、次の過程へと移ろうとしたときだ。

 ドンッ!

 と、わしの腹に重苦しい衝撃が走った。

 次の瞬間、150きん(約90キロ)はあるわしの身体が後方へと吹き飛んだ。

 そのまま勢い余って長寝台ベッドから転げ落ちる。

 けれども吹き飛ばされた衝撃は凄まじく、わしの身体は床の上を何度も転がりながら壁へと激突した。

「へぼッ!」

 わしは後頭部と背中を強く壁に打ちつけたことで、自分でも間抜けなほど頓狂とんきょうな声を発してしまった。

 やがてグニャグニャとゆがんでいる紅玉こうぎょくを見つめていたわしは、後頭部と背中の痛みを感じながら思う。

 い、一体……何が起こった?

 本当にそう思った。

 まったく意味が分からない。

 接吻キスを終えてこれから本格的に性交へいたろうとしたとき、気づいたら突風にあおられたように身体が吹き飛んで長寝台ベッドの外へと押し出されたのだ。

 まさか、紅玉こうぎょくに突き飛ばされた?

 いや、どう考えてもそうとしか思えない。

 だが、女の細腕で150きん(約90キロ)のわしを長寝台ベッドの外まで突き飛ばせるはずがなかった。

 それも上半身だけを起こしていた状態で、なおかつ一発でとなるとほとんど不可能に近い。

 もしも本当にそれができる女がいたとしたら、それはもう人間ではなかった。

 それこそ……。

「き、きさまあああああああ――――ッ! 何を私の中に入れた!」

 ようやく視界がはっきりしてくると、顔中から滝のような冷や汗を流していた紅玉こうぎょくが絶叫する。

 続いてビキビキという恐ろしい音が聞こえるやいやや、先ほどまで弾力のあった紅玉こうぎょくの肌に異変が起こった。

 まるで幾重にもたばねた鋼鉄はがねのように、固くいびつに引き締まったのだ。

「ひいッ!」

 わしはあまりの驚きに失禁した。

 その人間とは思えない硬質化した肌もそうだったが、何より驚いたのは紅玉こうぎょくの背中から異様なモノが生えてきたからである。

 漆黒こうもりの翼だ。

 しかもそれは鳥の翼ではなく、華秦国かしんこくでは幸運の象徴とされる蝙蝠こうもりの翼だった。

 では、わしはその蝙蝠こうもりの翼を見て幸運がおとずれると思ったか?

 答えは絶対的にいなだ。

 幸運どころか死のおとずれを強烈に感じたほどである。

 そんなわしが恐怖でガチガチと歯を鳴らしていると、紅玉こうぎょくは血走った両目でにらみつけてきた。

「この人間風情ふぜいが……よくも私の体内に聖気せいきなどというくだらないモノを入れてくれたな」

 何のことかはまったく分からなかったが、ここにいては確実に化け物となった紅玉こうぎょくに殺されることだけは分かった。

 なのでわしは全裸だろうと失禁したあとだろうと関係なく、全力で両足をふるい立たせてその場から逃げ出した。

 扉を開けて転がるように通路へと出ると、「助けてくれ!」と大声でわめき散らしながら2階の階段を目指して駆けていく。

 やがて命からがら2階へと辿り着くと、そこでもわしは恥も外聞もかなぐり捨てて助けを求めた。

 そのわしの悲鳴に近い声を聞いて、各部屋から薄着1枚の男女たちが出てくる。

 1晩の睦事むつごと(性行為)の最中だった客たちと妓女ぎじょたちだ。

「きゃあ!」

「うおっ!」

 そんな客たちと妓女ぎじょたちは全裸のわしを見て慌てふためいたが、一方のわしはそんなことなど気にせず大広間ホールを目指してドタドタと走り続けた。

 そのとき――。

 後方から絶叫が響き渡った。

 な、何だ!

 わしは条件反射で顔だけを振り向かせる。

 するとわしの視界には、化け物となった紅玉こうぎょくに殺される客たちと妓女ぎじょたちの姿が飛び込んできた。

 化け物となった紅玉こうぎょくは、背中の翼を長大なかまのように使って客と妓女ぎじょたちを容赦なく惨殺ざんさつしていく。

「ひぎゃああああああああああああ――――ッ!」

 恐怖が頂点に達したわしは喉が張り裂けるほど叫んだ。

 明らかに化け物となった紅玉こうぎょくはわしを狙っている。

 それは人間としての本能が教えてくれた。

 このままではわしも殺される。

 あの客たちや妓女ぎじょたちよりも凄惨せいさんな方法で。

 嫌だ!

 こんなところで死にたくなくない!

 まだまだやりたいことが山のようにあるんだ!

 わしは涙や汗、鼻水やよだれを垂れ流して走り続ける。

 死にたくない!

 絶対に死にたくない!

「死んでたまるかあああああああああああ――――ッ!」

 と、発狂しながら1階の大広間ホールに続く大階段へ辿たどり着いたときだ。

 ガシッ!

 後ろから何かに身体をがっちりと拘束こうそくされた。

「いいや、お前はここで死ぬんだよ」

 耳元でささやいたのは、化け物となった紅玉こうぎょくだ。

「あの忌々いまいましい小娘のような聖気せいきの使い手かと思えば、どうやらそこら辺にいるような単なるクズだったか」

 化け物となった紅玉こうぎょくは、万力のような力でわしの身体を締めつけてくる。

「どうしてお前のようなクズが聖気せいきを使えたのかは知らんが、少なくともお前のせいで私の体内は損傷ダメージを負った。その責任は取ってもらうぞ」

 お前の血でな、と化け物となった紅玉こうぎょくが告げたあと、わしの首筋に凄まじい違和感と痛みが走った。

 直後、わしの脳裏には過去の記憶が鮮明にめぐり始める。

 近所のガキどもを金に物を言わせてこき使っていた幼少のこと。

 気に入った町娘たちを強引にはらませ、金で口を封じて楽しんでいた10代のこと。

 真面目そうな男を悪い仲間たちを使って賭博ギャンブルのカモにし、その男の借金を肩代わりすると嘘をついて女房や娘を手籠てごめにしていた20代から30代のこと。

 そしてついに長年の計画が報われて、大商家として知られる孫家そんけの当主となった40代のこと。

 このときのわしは知らなかった。

 それは人間が生命の危機におちいったとき、本能的にその危機を回避するための情報を探すための、走馬灯そうまとうと呼ばれる現象だったことに――。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

勇者パーティー追放された解呪師、お迎えの死神少女とうっかりキスして最強の力に覚醒!? この力で10年前、僕のすべてを奪った犯人へ復讐します。

カズマ・ユキヒロ
ファンタジー
解呪師マモル・フジタニは追放された。 伝説の武器の封印を解いたあとで、勇者パーティーに裏切られて。 深い傷と毒で、死を待つばかりとなったマモル。 しかし。 お迎えにきた死神少女との『うっかりキス』が、マモルを変えた。 伝説の武器の封印を解いたとき、体内に取り込んでいた『いにしえの勇者パーティー』の力。 その無敵の力が異種族異性とのキスで覚醒、最強となったのだ。 一方で。 愚かな勇者たちは、魔王に呪いを受けてしまう。 死へのタイムリミットまでは、あと72時間。 マモル追放をなげいても、もう遅かった。 マモルは、手にした最強の『力』を使い。 人助けや、死神助けをしながら。 10年前、己のすべてを奪った犯人への復讐を目指す。 これは、過去の復讐に燃える男が。 死神少女とともに、失ったはずの幼なじみや妹を取り戻しながら。 結果的に世界を救ってしまう、そんな物語。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~

きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。 洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。 レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。 しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。 スキルを手にしてから早5年――。 「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」 突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。 森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。 それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。 「どうせならこの森で1番派手にしようか――」 そこから更に8年――。 18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。 「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」 最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。 そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生

野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。 普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。 そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。 そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。 そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。 うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。 いずれは王となるのも夢ではないかも!? ◇世界観的に命の価値は軽いです◇ カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。

ヒツキノドカ
ファンタジー
 誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。  そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。  しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。  身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。  そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。  姿は美しい白髪の少女に。  伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。  最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。 ーーーーーー ーーー 閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります! ※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!

~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる

僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。 スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。 だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。 それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。 色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。 しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。 ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。 一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。 土曜日以外は毎日投稿してます。

ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?

さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。 僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。 そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに…… パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。 全身ケガだらけでもう助からないだろう…… 諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!? 頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。 気づけば全魔法がレベル100!? そろそろ反撃開始してもいいですか? 内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜

サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。 〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。 だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。 〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。 危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。 『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』 いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。 すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。 これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした

コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。 クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。 召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。 理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。 ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。 これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

処理中です...