43 / 67
第四十三話 乱闘
しおりを挟む
「ちょっと待ってください。俺たちは別に怪しい者じゃないですよ」
俺は用心棒の男たちに、満面の笑みとともに言った。
「いや~、さすがは彩花1と評判の翡翠館ですね。あまりの内装や女性たちの綺麗さに驚いて、こいつと一緒に戸惑っていたんです」
俺はさり気なくアリシアの手を掴んだ。
「勘違いさせてしまったのなら申し訳ありません。これから遊ぼうと思っていたのですが……これ以上、ここにいると他のお客さんにも迷惑みたいですね」
話しながら逃げる準備を整えると、俺は用心棒たちを見回した。
もちろん、世間知らずな金持ちの息子たちを演じながらである。
「では、今日のところは帰ります。本当にお騒がせしてしまってすみません」
こうなったからには長居は無理だった。
次も来れるかどうか分からなかったが、とりあえず今はもう帰るしかない。
俺はアリシアを連れて出入り口に向かおうとしたときだ。
「お前ら……ただのガキじゃねえな?」
用心棒たちの中でも、頭領と思われる禿頭の男がキッと睨みつけてくる。
「見た目とは裏腹に相当の修羅場を経験してやがる。隠そうとしても分かるぜ。俺たちの殺気や剣を見ても全然ビビってねえのがその証拠よ……だとしたら、ますます怪しい」
しまった、と俺は心中で舌打ちした。
中途半端な演技が返って裏目に出たか。
それでも俺は自分のしくじりを顔には出さず、これ以上の騒ぎを起こさずに退館しようとした。
おそらく、もうこの翡翠館には真っ当な方法では入れないだろう。
だが、それならそれで真っ当な手段以外に入れる方法を考えるだけだ。
「おい、待てって言ってんだろ!」
そんな俺たちを逃がすまいと、用心棒の1人がアリシアの髪をがしりと掴んだ。
そして、そのまま力任せに引き寄せる。
次の瞬間、用心棒たちから「あっ!」と驚きの声が上がった。
アリシアが被っていた黒髪の鬘が脱げ、その中に納まっていた金毛が露わになったからだ。
「い、異国人だと……」
「しかも女じゃねえか!」
「何で異国人の女が男装してやがるんだ?」
男たちが唖然とした一方、禿頭の男は部下の男たちに叫んだ。
「こいつら、やっぱり普通の客じゃねえ! もしかすると、紅玉のことを嗅ぎ回っている役人か街卒(警察官)の間者かもしれん!」
殺せ、と禿頭の男は部下たちに命じた。
見たところ禿頭の男を始め、部下の男たちも相当な技量の持ち主ばかりだ。
そこら辺の破落戸とはまるで違う。
こうなったらやるしかない!
俺は一瞬で覚悟を決めると、まずは身近にいた1人の腹部に前蹴りを放った。
「ぐえッ!」
俺の前蹴りを食らった男は、腹を押さえて前のめりに倒れる。
その男だけでは終わらせない。
すかさず俺は近くにいた男たちに次々と攻撃を放っていく。
顔面への掌底打ち。
股間への金的蹴り。
顔面側頭部への後ろ回し蹴り。
あっという間に3人の男を倒した俺と同じく、アリシアも他の男たちの斬撃を上手く避けて反撃を繰り出す。
さすがは元勇者とやらだ。
剣術だけではなく、素手の闘技も修めていたのだろう。
独特の拍子と運足を駆使して、刻み突きや直突きを放って2人の男たちを瞬く間に倒したのだ。
これには残りの男たちも表情を歪めた。
まさか、目の前の俺たちがここまで強いとは思わなかったのだろう。
それは禿頭の男も同じだった。
「このガキども……」
そして禿頭の男がぎりりと奥歯を噛み締めた直後だった。
俺は禿頭の男の下丹田に力が集約していくのを感じた。
これは、と俺も自分の下丹田で精気を練り上げる。
それだけではない。
俺は練り上げた精気を両目に集中させる〈龍眼〉を使った。
するとどうだろう。
禿頭の男の下丹田の位置に、目を眩ませるほどの黄金色の光球が出現していた。
続いて光球からは火の粉を思わせる黄金色の燐光が噴出し、黄金色の燐光は螺旋を描きながら全身を覆い尽くしていく。
〈精気練武〉の〈周天〉だ。
こいつ、道士か!
間違いない。
禿頭の男は意図的に〈周天〉を使っており、正式な道符を持っているか分からないが、おそらくは第1級の道士と遜色のない実力を持っている。
などと思ったのだが、禿頭の男は俺の予想を覆すことをした。
禿頭の男は左手に異常なまでの精気を集中させ、「〈縛妖縄〉ッ!」と高らかに叫んだのである。
俺は目を疑った。
禿頭の男がその名前を呼んだあと、何もなかった空間に取っ手のついた細長い1本の縄が現れたからだ。
〈宝貝〉使い。
それも仙道省に属しながら、仙道士として働いている〈宝貝〉使いではない。
〈宝貝〉という力を手に入れたものの、俺と同じく国に属さずに力を使っている野良の〈宝貝〉使いの道士だ。
そんなことを考えていたのも束の間、禿頭の男の〈宝貝〉自身がまるで意思を持っているかのように動いた。
獲物に襲い掛かる蛇のような動きを見せた〈宝貝〉――〈縛妖縄〉で俺たちは捕縛される。
捕獲系の〈宝貝〉か。
俺も全身に〈周天〉を纏わせて抵抗したが、〈縛妖縄〉と呼ばれた縄はまったく引き千切れない。
「ほう……小僧、どうやらお前も〈精気練武〉が使える道士のようだが、〈宝貝〉を使えるほどの奴に会ったことはあるまい」
勝ち誇った顔をする禿頭の男。
一方のアリシアは「う、動けない」と悔しそうな顔をしている。
確かに普通の縄とは違って、〈宝貝〉の縄は特別だ。
おそらく、並みの剣で斬ろうとしても斬れないほどの強度と硬度があるだろう。
だが、この〈宝貝〉の力は2つだけだ。
並みの剣では斬れない強度と硬度。
自由自在な操作性。
もしもこの2つ以外に捕縛者の精気を奪うとか、瞬時に眠らせる棘が出るとかの危険な力が付与されていたら事だった。
けれども、どうやらそれらの力は無いようである。
だったら、まだこの状況は危険な内には入らない。
「破山剣ッ!」
なので俺は高らかに自分の〈宝貝〉の名前を呼んだ。
すると、出入り口から空中を飛行しながら1本の剣が飛んできた。
破山剣の状態の〈七星剣〉である。
「破山剣、俺たちの身体に巻きついている縄を斬れ!」
俺の目の前の空中に浮かんでいた破山剣は、その言葉に呼応するように俺たちの身体に巻きついている縄だけをスパスパと斬っていく。
「なッ!」
これには禿頭の男も目を見開いて驚愕した。
落雷に直撃したかのように硬直している。
もちろん、その隙を見逃すほど俺は甘くはない。
俺は破山剣を手に取って逆手に持ち返ると、慌てふためいていた禿頭の男に疾駆した。
一瞬で互いの距離が縮まる。
〈箭疾歩〉。
精気を両足に集中させて高速移動できる特殊な歩法だ。
そして〈箭疾歩〉で間合いを詰めた俺は、さすがに斬り殺すわけにはいかなかったので、禿頭の男の喉に剣の柄頭――【壱】と書かれた装飾品の部分で攻撃したのだ。
「ぐはッ!」
と、禿頭の男は大量の唾を吐き出しながら気を失う。
まさか頭領が俺のような少年に倒されるとは思わなかったのだろう。
しん、と大広間の中が静まる。
今だ、と俺はアリシアを連れて出入り口に向かった。
そのまま門番の男たちも倒した俺たちは、アリシアの長剣も取り返して街中へと逃走していく。
10代の黒髪の少年と、同じく10代の異国人の少女が翡翠館で暴れ回った。
この一連の騒動は瞬く間に彩花中に広まった。
それこそ、花街にまったく興味のない者たちの耳にも――。
俺は用心棒の男たちに、満面の笑みとともに言った。
「いや~、さすがは彩花1と評判の翡翠館ですね。あまりの内装や女性たちの綺麗さに驚いて、こいつと一緒に戸惑っていたんです」
俺はさり気なくアリシアの手を掴んだ。
「勘違いさせてしまったのなら申し訳ありません。これから遊ぼうと思っていたのですが……これ以上、ここにいると他のお客さんにも迷惑みたいですね」
話しながら逃げる準備を整えると、俺は用心棒たちを見回した。
もちろん、世間知らずな金持ちの息子たちを演じながらである。
「では、今日のところは帰ります。本当にお騒がせしてしまってすみません」
こうなったからには長居は無理だった。
次も来れるかどうか分からなかったが、とりあえず今はもう帰るしかない。
俺はアリシアを連れて出入り口に向かおうとしたときだ。
「お前ら……ただのガキじゃねえな?」
用心棒たちの中でも、頭領と思われる禿頭の男がキッと睨みつけてくる。
「見た目とは裏腹に相当の修羅場を経験してやがる。隠そうとしても分かるぜ。俺たちの殺気や剣を見ても全然ビビってねえのがその証拠よ……だとしたら、ますます怪しい」
しまった、と俺は心中で舌打ちした。
中途半端な演技が返って裏目に出たか。
それでも俺は自分のしくじりを顔には出さず、これ以上の騒ぎを起こさずに退館しようとした。
おそらく、もうこの翡翠館には真っ当な方法では入れないだろう。
だが、それならそれで真っ当な手段以外に入れる方法を考えるだけだ。
「おい、待てって言ってんだろ!」
そんな俺たちを逃がすまいと、用心棒の1人がアリシアの髪をがしりと掴んだ。
そして、そのまま力任せに引き寄せる。
次の瞬間、用心棒たちから「あっ!」と驚きの声が上がった。
アリシアが被っていた黒髪の鬘が脱げ、その中に納まっていた金毛が露わになったからだ。
「い、異国人だと……」
「しかも女じゃねえか!」
「何で異国人の女が男装してやがるんだ?」
男たちが唖然とした一方、禿頭の男は部下の男たちに叫んだ。
「こいつら、やっぱり普通の客じゃねえ! もしかすると、紅玉のことを嗅ぎ回っている役人か街卒(警察官)の間者かもしれん!」
殺せ、と禿頭の男は部下たちに命じた。
見たところ禿頭の男を始め、部下の男たちも相当な技量の持ち主ばかりだ。
そこら辺の破落戸とはまるで違う。
こうなったらやるしかない!
俺は一瞬で覚悟を決めると、まずは身近にいた1人の腹部に前蹴りを放った。
「ぐえッ!」
俺の前蹴りを食らった男は、腹を押さえて前のめりに倒れる。
その男だけでは終わらせない。
すかさず俺は近くにいた男たちに次々と攻撃を放っていく。
顔面への掌底打ち。
股間への金的蹴り。
顔面側頭部への後ろ回し蹴り。
あっという間に3人の男を倒した俺と同じく、アリシアも他の男たちの斬撃を上手く避けて反撃を繰り出す。
さすがは元勇者とやらだ。
剣術だけではなく、素手の闘技も修めていたのだろう。
独特の拍子と運足を駆使して、刻み突きや直突きを放って2人の男たちを瞬く間に倒したのだ。
これには残りの男たちも表情を歪めた。
まさか、目の前の俺たちがここまで強いとは思わなかったのだろう。
それは禿頭の男も同じだった。
「このガキども……」
そして禿頭の男がぎりりと奥歯を噛み締めた直後だった。
俺は禿頭の男の下丹田に力が集約していくのを感じた。
これは、と俺も自分の下丹田で精気を練り上げる。
それだけではない。
俺は練り上げた精気を両目に集中させる〈龍眼〉を使った。
するとどうだろう。
禿頭の男の下丹田の位置に、目を眩ませるほどの黄金色の光球が出現していた。
続いて光球からは火の粉を思わせる黄金色の燐光が噴出し、黄金色の燐光は螺旋を描きながら全身を覆い尽くしていく。
〈精気練武〉の〈周天〉だ。
こいつ、道士か!
間違いない。
禿頭の男は意図的に〈周天〉を使っており、正式な道符を持っているか分からないが、おそらくは第1級の道士と遜色のない実力を持っている。
などと思ったのだが、禿頭の男は俺の予想を覆すことをした。
禿頭の男は左手に異常なまでの精気を集中させ、「〈縛妖縄〉ッ!」と高らかに叫んだのである。
俺は目を疑った。
禿頭の男がその名前を呼んだあと、何もなかった空間に取っ手のついた細長い1本の縄が現れたからだ。
〈宝貝〉使い。
それも仙道省に属しながら、仙道士として働いている〈宝貝〉使いではない。
〈宝貝〉という力を手に入れたものの、俺と同じく国に属さずに力を使っている野良の〈宝貝〉使いの道士だ。
そんなことを考えていたのも束の間、禿頭の男の〈宝貝〉自身がまるで意思を持っているかのように動いた。
獲物に襲い掛かる蛇のような動きを見せた〈宝貝〉――〈縛妖縄〉で俺たちは捕縛される。
捕獲系の〈宝貝〉か。
俺も全身に〈周天〉を纏わせて抵抗したが、〈縛妖縄〉と呼ばれた縄はまったく引き千切れない。
「ほう……小僧、どうやらお前も〈精気練武〉が使える道士のようだが、〈宝貝〉を使えるほどの奴に会ったことはあるまい」
勝ち誇った顔をする禿頭の男。
一方のアリシアは「う、動けない」と悔しそうな顔をしている。
確かに普通の縄とは違って、〈宝貝〉の縄は特別だ。
おそらく、並みの剣で斬ろうとしても斬れないほどの強度と硬度があるだろう。
だが、この〈宝貝〉の力は2つだけだ。
並みの剣では斬れない強度と硬度。
自由自在な操作性。
もしもこの2つ以外に捕縛者の精気を奪うとか、瞬時に眠らせる棘が出るとかの危険な力が付与されていたら事だった。
けれども、どうやらそれらの力は無いようである。
だったら、まだこの状況は危険な内には入らない。
「破山剣ッ!」
なので俺は高らかに自分の〈宝貝〉の名前を呼んだ。
すると、出入り口から空中を飛行しながら1本の剣が飛んできた。
破山剣の状態の〈七星剣〉である。
「破山剣、俺たちの身体に巻きついている縄を斬れ!」
俺の目の前の空中に浮かんでいた破山剣は、その言葉に呼応するように俺たちの身体に巻きついている縄だけをスパスパと斬っていく。
「なッ!」
これには禿頭の男も目を見開いて驚愕した。
落雷に直撃したかのように硬直している。
もちろん、その隙を見逃すほど俺は甘くはない。
俺は破山剣を手に取って逆手に持ち返ると、慌てふためいていた禿頭の男に疾駆した。
一瞬で互いの距離が縮まる。
〈箭疾歩〉。
精気を両足に集中させて高速移動できる特殊な歩法だ。
そして〈箭疾歩〉で間合いを詰めた俺は、さすがに斬り殺すわけにはいかなかったので、禿頭の男の喉に剣の柄頭――【壱】と書かれた装飾品の部分で攻撃したのだ。
「ぐはッ!」
と、禿頭の男は大量の唾を吐き出しながら気を失う。
まさか頭領が俺のような少年に倒されるとは思わなかったのだろう。
しん、と大広間の中が静まる。
今だ、と俺はアリシアを連れて出入り口に向かった。
そのまま門番の男たちも倒した俺たちは、アリシアの長剣も取り返して街中へと逃走していく。
10代の黒髪の少年と、同じく10代の異国人の少女が翡翠館で暴れ回った。
この一連の騒動は瞬く間に彩花中に広まった。
それこそ、花街にまったく興味のない者たちの耳にも――。
0
お気に入りに追加
299
あなたにおすすめの小説

さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!

職業・遊び人となったら追放されたけれど、追放先で覚醒し無双しちゃいました!
よっしぃ
ファンタジー
この物語は、通常1つの職業を選定する所を、一つ目で遊び人を選定してしまい何とか別の職業を、と思い3つとも遊び人を選定してしまったデルクが、成長して無双する話。
10歳を過ぎると皆教会へ赴き、自身の職業を選定してもらうが、デルク・コーネインはここでまさかの遊び人になってしまう。最高3つの職業を選べるが、その分成長速度が遅くなるも、2つ目を選定。
ここでも前代未聞の遊び人。止められるも3度目の正直で挑むも結果は遊び人。
同年代の連中は皆良い職業を選定してもらい、どんどん成長していく。
皆に馬鹿にされ、蔑まれ、馬鹿にされ、それでも何とかレベル上げを行うデルク。
こんな中2年ほど経って、12歳になった頃、1歳年下の11歳の1人の少女セシル・ヴァウテルスと出会う。凄い職業を得たが、成長が遅すぎると見捨てられた彼女。そんな2人がダンジョンで出会い、脱出不可能といわれているダンジョン下層からの脱出を、2人で成長していく事で不可能を可能にしていく。
そんな中2人を馬鹿にし、死地に追い込んだ同年代の連中や年上の冒険者は、中層への攻略を急ぐあまり、成長速度の遅い上位職を得たデルクの幼馴染の2人をダンジョンの大穴に突き落とし排除してしまう。
しかし奇跡的にもデルクはこの2人の命を救う事ができ、セシルを含めた4人で辛うじてダンジョンを脱出。
その後自分達をこんな所に追い込んだ連中と対峙する事になるが、ダンジョン下層で成長した4人にかなう冒険者はおらず、自らの愚かな行為に自滅してしまう。
そして、成長した遊び人の職業、実は成長すればどんな職業へもジョブチェンジできる最高の職業でした!
更に未だかつて同じ職業を3つ引いた人物がいなかったために、その結果がどうなるかわかっていなかった事もあり、その結果がとんでもない事になる。
これはのちに伝説となる4人を中心とする成長物語。
ダンジョン脱出までは辛抱の連続ですが、その後はざまぁな展開が待っています。
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!
石のやっさん
ファンタジー
皆さまの応援のお陰でなんと【書籍化】しました。
応援本当に有難うございました。
イラストはサクミチ様で、アイシャにアリス他美少女キャラクターが絵になりましたのでそれを見るだけでも面白いかも知れません。
書籍化に伴い、旧タイトル「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」
から新タイトル「勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!」にタイトルが変更になりました。
書籍化に伴いまして設定や内容が一部変わっています。
WEB版と異なった世界が楽しめるかも知れません。
この作品を愛して下さった方、長きにわたり、私を応援をし続けて下さった方...本当に感謝です。
本当にありがとうございました。
【以下あらすじ】
パーティーでお荷物扱いされていた魔法戦士のケインは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人さった...
ここから、彼は何をするのか? 何もしないで普通に生活するだけだ「ざまぁ」なんて必要ない、ただ生活するだけで幸せなんだ...俺にとって勇者パーティーも幼馴染も離れるだけで幸せになれるんだから...
第13回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作品。
何と!『現在3巻まで書籍化されています』
そして書籍も堂々完結...ケインとは何者か此処で正体が解ります。
応援、本当にありがとうございました!

竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります
しまうま弁当
ファンタジー
ホルキス王家に仕えていた竜騎士のジャンはある日大勇者クレシーと大賢者ラズバーによって追放を言い渡されたのだった。
納得できないジャンは必死に勇者クレシーに訴えたが、ジャンの意見は聞き入れられずにそのまま国外追放となってしまう。
ジャンは必ずクレシーとラズバーにこのお返しをすると誓ったのだった。
そしてジャンは国外にでるために国境の町カリーナに向かったのだが、国境の町カリーナが攻撃されてジャンも巻き込まれてしまったのだった。
竜騎士ジャンの無双活劇が今始まります。
『おっさんの元勇者』~Sランクの冒険者はギルドから戦力外通告を言い渡される~
川嶋マサヒロ
ファンタジー
ダンジョン攻略のために作られた冒険者の街、サン・サヴァン。
かつて勇者とも呼ばれたベテラン冒険者のベルナールは、ある日ギルドマスターから戦力外通告を言い渡される。
それはギルド上層部による改革――、方針転換であった。
現役のまま一生を終えようとしていた一人の男は途方にくれる。
引退後の予定は無し。備えて金を貯めていた訳でも無し。
あげく冒険者のヘルプとして、弟子を手伝いスライム退治や、食肉業者の狩りの手伝いなどに精をだしていた。
そして、昔の仲間との再会――。それは新たな戦いへの幕開けだった。
イラストは
ジュエルセイバーFREE 様です。
URL:http://www.jewel-s.jp/

追放された回復術師は、なんでも『回復』できて万能でした
新緑あらた
ファンタジー
死闘の末、強敵の討伐クエストを達成した回復術師ヨシュアを待っていたのは、称賛の言葉ではなく、解雇通告だった。
「ヨシュア……てめえはクビだ」
ポーションを湯水のように使える最高位冒険者になった彼らは、今まで散々ポーションの代用品としてヨシュアを利用してきたのに、回復術師は不要だと考えて切り捨てることにしたのだ。
「ポーションの下位互換」とまで罵られて気落ちしていたヨシュアだったが、ブラックな労働をしいるあのパーティーから解放されて喜んでいる自分に気づく。
危機から救った辺境の地方領主の娘との出会いをきっかけに、彼の世界はどんどん広がっていく……。
一方、Sランク冒険者パーティーはクエストの未達成でどんどんランクを落としていく。
彼らは知らなかったのだ、ヨシュアが彼らの傷だけでなく、状態異常や武器の破損など、なんでも『回復』していたことを……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる