41 / 67
第四十一話 翡翠館の紅玉
しおりを挟む
時刻は昼過ぎ――。
孫笑山ことわしは、王都・東安の花街――彩花の中を移動していた。
もちろん、徒歩で移動しているわけではない。
本来は政府の高官たちが使うような馬車に乗りながら、わしは彩花の大通りの中を移動しているのだ。
西京や田舎の花街とは打って変わり、道ですれ違う妓女やそこら辺の妓楼の2階の欄干から見える妓女の質は圧倒的に高い。
当たり前と言えば当たり前だった。
この彩花こそ、華秦国でも最大規模の男の楽園なのだから。
そしてわしが向かっている場所は、この彩花の中でも男にとって最高の快楽を与えてくれる妓楼の1つだった。
妓楼の名前は翡翠館。
わしのお目当ての妓女がいる老舗の妓楼だ。
やがて馬車は翡翠館の前で止まった。
わしは荷物袋を持った従者とともに降り、冷やかしの客を追い払う門番の男衆に心づけを渡して中へと入る。
やはり、ここの雰囲気はいつ来ても堪らんわ。
大きな中庭に通じている小道を通って本館である建物に入ると、そこは豪華な装飾品に彩られた吹き抜けの大広間だ。
その大広間の真ん中には、両の目に翡翠が埋め込まれている巨大な龍の形をした彫像が設置されている。
しかし、特質すべきは龍の形をした彫像の上にある天井だった。
その天井の部分だけは高価な硝子製になっていて、一定の時刻になると太陽の光や月明かりが神々しく当たるような凝った演出がされているのだ。
最近では2週間に1度は必ず来ているとはいえ、それでも心身が躍ってしまう。
常連のわしでさえそうなのだから、初めて翡翠館を訪れた男などは必ず1度は大広間で固まってしまうことが多い。
無理もなかった。
すでに大広間のあちこちには、夜に備えて万全の化粧と煌びやかな衣装に身を包んだ妓女たちがいるのだ。
しかも顔や身なりを見るだけでも男心をくすぐるのに、それに加えて妓女たちは男たちをさらに興奮させるために香木を焚いた煙を衣服にあてている。
女に耐性のない初心な男などは、末永く翡翠館に金を落とし続ける上客になるのは間違いない。
だが、わしにとっては他の妓女などどうでもよかった。
わしがこの翡翠館で会いたいのはただ1人。
いや、今日に限っては2人か。
などと思っていると、わしの目の前に腰を低くした男がやってきた。
「これは笑山さま、ようこそお越しいただきました」
前もって手紙で来ることを伝えていたので、上客であるわしが来たと同時に男は深く頭を下げた。
翡翠館の番頭である。
「紅玉を連れて来い。それと妓主もだ。今日は2人に大事な用件がある」
番頭が現れるなり、わしは挨拶や世間話など無視して要求を伝えた。
しばし呆然となった番頭だったが、すぐに笑みを取り繕って返答する。
「それでは一度、主人に伺いを立てますので別室へとご案内しましょう」
いらん、とわしは番頭の言葉を跳ねのける。
「他の客や妓女たちにも、それをすることでわしの存在を知らしめたいからな。ここへ2人とも連れて来てくれ。それとも、2人を連れて来るだけでも金がいるか?」
わしは従者が持っている荷物袋の中に手を入れると、その中にあった1枚のモノを取り出して番頭に渡す。
「こ、これは!」
番頭は渡されたモノを見て、あまりの驚きに腰を抜かしそうになっただろう。
「それをもっと欲しかったら余計なことを言わずにさっさと2人を連れて来い! この孫笑山があらためて話があるとな!」
直後、番頭は慌てて奥の部屋へと駆けていく。
今日この翡翠館に来たのは、以前からずっと考えていたあのことを実行するためだった。
ちょうど龍信の一件で、東安に来ることになったことも大きい。
それでも、あのことを成就させるためには孫家の当主にならなければ話にもならなかった。
だが、今のわしは紛れもない西京を中心に幅広く商業を行う孫家の当主。
ようやく、あのことを申し出せるほどの莫大な資産を手に入れたのだ。
ならば、他の上客に先を越される前に話をつけなければならない。
ほどしばらくすると、大広間に2人の男女が現れた。
1人は猿顔をした小柄な男――翡翠館の妓主である魯大観だ。
そして大観の横にいるのは、天女と呼べるほどの絶世の美女だった。
墨を流したような、背中まで伸びている艶やかな光沢を放つ黒髪。
高級な白磁と見間違わんばかりの色白の肌。
どんな男も虜にする豊満な胸とは対照的に、色彩豊かな高価な衣裳の上からでも分かるしなやかな肢体。
顔立ちは当然ながら恐ろしく整っており、全身からは生半可な男などまったく寄せつけないほどの美の迫力を醸し出している。
そんな美女こと紅玉は、わしを見るなり妖艶な笑みを見せる。
「お久しゅうございます、孫笑山さま」
相変わらず、その口から漏れる声さえも男を興奮させる甘露のようだ。
などと本人を前にしたことで、さらにあのことへの欲求が高まったときである。
「それで、孫笑山さま。私どもをわざわざここへ呼んだ理由は何でございましょう? 紅玉を希望したいようでしたら、あいにくと今日は先約がございます。茶を飲むぐらいにはお時間はありますが……」
大観が両手を揉みながら尋ねてくる。
「身請けだ」
わしは単刀直入に自分の要求を告げた。
「紅玉を身請けしたい。いくらだ?」
ざわざわ、と大広間の中がざわめき出す。
一方の大観は片眉を少しだけ動かしただけで、それ以外は表の顔である好好爺の表情を崩さなかった。
「孫笑山さま、あなたさまもご承知の通りこの紅玉は翡翠館……いえ、彩花の頂点に立っている妓女と評判が高い。その紅玉を身請けしたいとのことですが、さすがに軽い額では応じれませんよ」
「だったら、これで足りるか?」
わしは従者から荷物袋を奪い取ると、その中身を一気に床にぶち撒けた。
ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラッ!
大広間にいた人間たちが、それを見て盛大に息を呑むのをわしは明確に感じた。
「言っておくが、これで足りなければもっと用意できるぞ。何せわしこの度、正式に孫家の当主となったのだからな」
わしの足元には、誰もが目も眩むほどの大量の金貨が散らばっていた。
孫笑山ことわしは、王都・東安の花街――彩花の中を移動していた。
もちろん、徒歩で移動しているわけではない。
本来は政府の高官たちが使うような馬車に乗りながら、わしは彩花の大通りの中を移動しているのだ。
西京や田舎の花街とは打って変わり、道ですれ違う妓女やそこら辺の妓楼の2階の欄干から見える妓女の質は圧倒的に高い。
当たり前と言えば当たり前だった。
この彩花こそ、華秦国でも最大規模の男の楽園なのだから。
そしてわしが向かっている場所は、この彩花の中でも男にとって最高の快楽を与えてくれる妓楼の1つだった。
妓楼の名前は翡翠館。
わしのお目当ての妓女がいる老舗の妓楼だ。
やがて馬車は翡翠館の前で止まった。
わしは荷物袋を持った従者とともに降り、冷やかしの客を追い払う門番の男衆に心づけを渡して中へと入る。
やはり、ここの雰囲気はいつ来ても堪らんわ。
大きな中庭に通じている小道を通って本館である建物に入ると、そこは豪華な装飾品に彩られた吹き抜けの大広間だ。
その大広間の真ん中には、両の目に翡翠が埋め込まれている巨大な龍の形をした彫像が設置されている。
しかし、特質すべきは龍の形をした彫像の上にある天井だった。
その天井の部分だけは高価な硝子製になっていて、一定の時刻になると太陽の光や月明かりが神々しく当たるような凝った演出がされているのだ。
最近では2週間に1度は必ず来ているとはいえ、それでも心身が躍ってしまう。
常連のわしでさえそうなのだから、初めて翡翠館を訪れた男などは必ず1度は大広間で固まってしまうことが多い。
無理もなかった。
すでに大広間のあちこちには、夜に備えて万全の化粧と煌びやかな衣装に身を包んだ妓女たちがいるのだ。
しかも顔や身なりを見るだけでも男心をくすぐるのに、それに加えて妓女たちは男たちをさらに興奮させるために香木を焚いた煙を衣服にあてている。
女に耐性のない初心な男などは、末永く翡翠館に金を落とし続ける上客になるのは間違いない。
だが、わしにとっては他の妓女などどうでもよかった。
わしがこの翡翠館で会いたいのはただ1人。
いや、今日に限っては2人か。
などと思っていると、わしの目の前に腰を低くした男がやってきた。
「これは笑山さま、ようこそお越しいただきました」
前もって手紙で来ることを伝えていたので、上客であるわしが来たと同時に男は深く頭を下げた。
翡翠館の番頭である。
「紅玉を連れて来い。それと妓主もだ。今日は2人に大事な用件がある」
番頭が現れるなり、わしは挨拶や世間話など無視して要求を伝えた。
しばし呆然となった番頭だったが、すぐに笑みを取り繕って返答する。
「それでは一度、主人に伺いを立てますので別室へとご案内しましょう」
いらん、とわしは番頭の言葉を跳ねのける。
「他の客や妓女たちにも、それをすることでわしの存在を知らしめたいからな。ここへ2人とも連れて来てくれ。それとも、2人を連れて来るだけでも金がいるか?」
わしは従者が持っている荷物袋の中に手を入れると、その中にあった1枚のモノを取り出して番頭に渡す。
「こ、これは!」
番頭は渡されたモノを見て、あまりの驚きに腰を抜かしそうになっただろう。
「それをもっと欲しかったら余計なことを言わずにさっさと2人を連れて来い! この孫笑山があらためて話があるとな!」
直後、番頭は慌てて奥の部屋へと駆けていく。
今日この翡翠館に来たのは、以前からずっと考えていたあのことを実行するためだった。
ちょうど龍信の一件で、東安に来ることになったことも大きい。
それでも、あのことを成就させるためには孫家の当主にならなければ話にもならなかった。
だが、今のわしは紛れもない西京を中心に幅広く商業を行う孫家の当主。
ようやく、あのことを申し出せるほどの莫大な資産を手に入れたのだ。
ならば、他の上客に先を越される前に話をつけなければならない。
ほどしばらくすると、大広間に2人の男女が現れた。
1人は猿顔をした小柄な男――翡翠館の妓主である魯大観だ。
そして大観の横にいるのは、天女と呼べるほどの絶世の美女だった。
墨を流したような、背中まで伸びている艶やかな光沢を放つ黒髪。
高級な白磁と見間違わんばかりの色白の肌。
どんな男も虜にする豊満な胸とは対照的に、色彩豊かな高価な衣裳の上からでも分かるしなやかな肢体。
顔立ちは当然ながら恐ろしく整っており、全身からは生半可な男などまったく寄せつけないほどの美の迫力を醸し出している。
そんな美女こと紅玉は、わしを見るなり妖艶な笑みを見せる。
「お久しゅうございます、孫笑山さま」
相変わらず、その口から漏れる声さえも男を興奮させる甘露のようだ。
などと本人を前にしたことで、さらにあのことへの欲求が高まったときである。
「それで、孫笑山さま。私どもをわざわざここへ呼んだ理由は何でございましょう? 紅玉を希望したいようでしたら、あいにくと今日は先約がございます。茶を飲むぐらいにはお時間はありますが……」
大観が両手を揉みながら尋ねてくる。
「身請けだ」
わしは単刀直入に自分の要求を告げた。
「紅玉を身請けしたい。いくらだ?」
ざわざわ、と大広間の中がざわめき出す。
一方の大観は片眉を少しだけ動かしただけで、それ以外は表の顔である好好爺の表情を崩さなかった。
「孫笑山さま、あなたさまもご承知の通りこの紅玉は翡翠館……いえ、彩花の頂点に立っている妓女と評判が高い。その紅玉を身請けしたいとのことですが、さすがに軽い額では応じれませんよ」
「だったら、これで足りるか?」
わしは従者から荷物袋を奪い取ると、その中身を一気に床にぶち撒けた。
ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラッ!
大広間にいた人間たちが、それを見て盛大に息を呑むのをわしは明確に感じた。
「言っておくが、これで足りなければもっと用意できるぞ。何せわしこの度、正式に孫家の当主となったのだからな」
わしの足元には、誰もが目も眩むほどの大量の金貨が散らばっていた。
0
お気に入りに追加
300
あなたにおすすめの小説

勇者パーティー追放された解呪師、お迎えの死神少女とうっかりキスして最強の力に覚醒!? この力で10年前、僕のすべてを奪った犯人へ復讐します。
カズマ・ユキヒロ
ファンタジー
解呪師マモル・フジタニは追放された。
伝説の武器の封印を解いたあとで、勇者パーティーに裏切られて。
深い傷と毒で、死を待つばかりとなったマモル。
しかし。
お迎えにきた死神少女との『うっかりキス』が、マモルを変えた。
伝説の武器の封印を解いたとき、体内に取り込んでいた『いにしえの勇者パーティー』の力。
その無敵の力が異種族異性とのキスで覚醒、最強となったのだ。
一方で。
愚かな勇者たちは、魔王に呪いを受けてしまう。
死へのタイムリミットまでは、あと72時間。
マモル追放をなげいても、もう遅かった。
マモルは、手にした最強の『力』を使い。
人助けや、死神助けをしながら。
10年前、己のすべてを奪った犯人への復讐を目指す。
これは、過去の復讐に燃える男が。
死神少女とともに、失ったはずの幼なじみや妹を取り戻しながら。
結果的に世界を救ってしまう、そんな物語。

俺だけ2つスキルを持っていたので異端認定されました
七鳳
ファンタジー
いいね&お気に入り登録&感想頂けると励みになります。
世界には生まれた瞬間に 「1人1つのオリジナルスキル」 が与えられる。
それが、この世界の 絶対のルール だった。
そんな中で主人公だけがスキルを2つ持ってしまっていた。
異端認定された主人公は様々な苦難を乗り越えながら、世界に復讐を決意する。
※1話毎の文字数少なめで、不定期で更新の予定です。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!

~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。

さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる