33 / 67
第三十三話 仙丹房の秘密
しおりを挟む
「ある程度は予想しとったけどな……」
俺たちが仙丹房に足を踏み入れると、中の様子を見た春花がぼそりと呟いた。
そんな春花を横目に、俺とアリシアもぐるりと内部を見渡す。
もともと仙丹房の奥の壁には薬棚が1つだけ置かれ、その横にあった小さな卓子の上には薬研やすり鉢などが並んでいたのだろう。
他にも俺はさして高くない天井の梁に吊るされていた、何十本もの不自然に千切れて垂れている紐を見る。
おそらくこの何十本もの紐には、薬材になる乾果物や動物の肉の乾物などが吊るされていたに違いない。
などと俺が憶測で考えたのには理由があった。
なぜなら、仙丹房の中は無残なほど荒らされていたからだ。
薬棚は粉々に近いほど破壊され、薬研やすり鉢などもほとんど割れた状態で粉薬の類とともに床に散らばっている。
まるで竜巻でも通ったあとのようだ。
「これって仙獣がやったの?」
アリシアが俺におそるおそる尋ねてくる。
「仙獣に占拠される前と同じ光景なら話は別だけどな。どうだ、春花?」
「少なくとも仙獣に住み着かれる前はもっとマシやったわ」
まあ、そうだろうな。
壁や床のあちこちには、一本角でつけられた傷が何か所もあった。
そして梁から吊るされていた紐が不自然な千切れ方をしているのも、どの大きさかは分からないが火眼玉兎に食い千切られたからだろう。
しかし、と俺は春花の顔をじっと見た。
「仙丹房という名前は、言い得て妙だったかもな」
「どういうことや?」
「仙獣は自分の好きな匂いがある場所に留まる習性があるんだが、その匂いが発生しているモノを食べるような真似はしないんだ。獣と言えども仙獣は特殊な生き物だからな。普通の獣と違ってモノを食べる必要がない」
「せやけど、実際に食い散らかされたような跡があるで?」
春花は天井の梁から吊るされていた、何十本もの不自然な千切れ方をしている紐を見上げる。
「だから、言い得て妙と言ったんだ。もしかすると、この仙丹房には〝本物の仙丹〟に近い薬があったのかもしれない。だとすれば仙獣がここに居座っていた理由にも説明がつく」
そこまで言ったとき、アリシアと春花はほぼ同時に首を傾げた。
「ごめん、龍信……私には何が何だか分からないわ」
「いや、それはうちも同じや……兄さん、ちゃんと説明してくれんか?」
要するに、と俺は2人に仙獣について改めて説明した。
本来、神仙界に住む仙獣たちは気性が大人しい種類が多く、よほど強く干渉しなければ他の生物を襲うような真似はしないこと。
大気中に含まれている微量な精気を吸収できるため、人間界にいる動物のように他の生物を捕食しなくても寿命が尽きるまで生きられること。
そんな仙獣たちを使役する際に、神仙界では仙人たちが仙丹を与えて言うことを聞かせていたこと。
仙獣たちにとって仙丹は、人間界で言うところの中毒性の高い痲薬(刺激興奮剤)に相当するものだったこと。
そして人間界の山々を転々としていた先ほどの火眼玉兎は、最初はこの付近に来たときに百草神農堂から発せられる匂いに釣られたこと。
ところが実際に百草神農堂へ来たとき、敷地内にあった仙丹房から仙丹のような匂いを発する薬を見つけたこと。
仙丹の刺激を覚えていた火眼玉兎は、その薬を本物の仙丹だと勘違いして食べてしまったこと。
以後はその仙丹に似た薬を食べたときの興奮が忘れられず、ずっとこの場に居座るつもりになったこと。
俺は予想を交えて話し終えると、再び室内を見渡した。
「これは、その薬を食べたときの興奮で荒らし回ったんだろうな……それに道士たちからちょっかいを出されてもここから移動しなかったのは、よほど仙丹に似た薬が気に入ったんだろう。ここにずっといればふらりと仙人がやってきて、また同じモノを与えてくれるかもしれないと思うほどに」
続けて俺は「凄い才能と技術だ」と春花を見つめる。
「え~と……つまり、それっちゅうのは」
照れ臭そうに言い淀んだ春花。
そんな春花に俺は「ああ、そうだ」とはっきりと答えた。
「春花、君は将来必ず華秦国中に名を轟かすほどの名薬士になる。本物の仙丹でないとはいえ仙獣が実際に食べるほどの薬を作れるなんて、それこそ中央政府の医局に努める老練者の医官でも無理だ」
嘘偽りない本音だった。
実際にはどのような効能のある薬だったのかは知らないが、仙獣が食べるほどの薬ならばある種の万能薬だったのかもしれない。
初めこそボッと火が点いたように顔を赤らめた春花だったが、それは一瞬のことですぐに室内の状況を見てがくりと肩を落とした。
「そないに褒めてくれんのは嬉しいんやが、肝心の大口のお客はんの薬が作れんようになったんなら意味ないわ。まったくあの兎もどきめ、貴重な薬材どころか親父が使ってた器具までぶち壊しよってからに」
怒りで地団駄を踏んだ春花を見て、アリシアが「ちょっと待って」と疑問を含んだ声を掛けた。
「薬材はともかく、薬を使うための器具は他にもあったじゃない。今後はあれを使えばいいんじゃないの?」
それは俺も思った。
食われてしまった薬材ならともかく、薬研やすり鉢などの器具は母屋にもあるのだから。
春花は俺たちの顔を交互に見た。
「……これは内緒にしとこう思ってたんやけど、あの兎もどきを倒してくれたこともあるしな」
やがて春花は、俺たちに秘密にしていたことを話し始めた。
それは――。
俺たちが仙丹房に足を踏み入れると、中の様子を見た春花がぼそりと呟いた。
そんな春花を横目に、俺とアリシアもぐるりと内部を見渡す。
もともと仙丹房の奥の壁には薬棚が1つだけ置かれ、その横にあった小さな卓子の上には薬研やすり鉢などが並んでいたのだろう。
他にも俺はさして高くない天井の梁に吊るされていた、何十本もの不自然に千切れて垂れている紐を見る。
おそらくこの何十本もの紐には、薬材になる乾果物や動物の肉の乾物などが吊るされていたに違いない。
などと俺が憶測で考えたのには理由があった。
なぜなら、仙丹房の中は無残なほど荒らされていたからだ。
薬棚は粉々に近いほど破壊され、薬研やすり鉢などもほとんど割れた状態で粉薬の類とともに床に散らばっている。
まるで竜巻でも通ったあとのようだ。
「これって仙獣がやったの?」
アリシアが俺におそるおそる尋ねてくる。
「仙獣に占拠される前と同じ光景なら話は別だけどな。どうだ、春花?」
「少なくとも仙獣に住み着かれる前はもっとマシやったわ」
まあ、そうだろうな。
壁や床のあちこちには、一本角でつけられた傷が何か所もあった。
そして梁から吊るされていた紐が不自然な千切れ方をしているのも、どの大きさかは分からないが火眼玉兎に食い千切られたからだろう。
しかし、と俺は春花の顔をじっと見た。
「仙丹房という名前は、言い得て妙だったかもな」
「どういうことや?」
「仙獣は自分の好きな匂いがある場所に留まる習性があるんだが、その匂いが発生しているモノを食べるような真似はしないんだ。獣と言えども仙獣は特殊な生き物だからな。普通の獣と違ってモノを食べる必要がない」
「せやけど、実際に食い散らかされたような跡があるで?」
春花は天井の梁から吊るされていた、何十本もの不自然な千切れ方をしている紐を見上げる。
「だから、言い得て妙と言ったんだ。もしかすると、この仙丹房には〝本物の仙丹〟に近い薬があったのかもしれない。だとすれば仙獣がここに居座っていた理由にも説明がつく」
そこまで言ったとき、アリシアと春花はほぼ同時に首を傾げた。
「ごめん、龍信……私には何が何だか分からないわ」
「いや、それはうちも同じや……兄さん、ちゃんと説明してくれんか?」
要するに、と俺は2人に仙獣について改めて説明した。
本来、神仙界に住む仙獣たちは気性が大人しい種類が多く、よほど強く干渉しなければ他の生物を襲うような真似はしないこと。
大気中に含まれている微量な精気を吸収できるため、人間界にいる動物のように他の生物を捕食しなくても寿命が尽きるまで生きられること。
そんな仙獣たちを使役する際に、神仙界では仙人たちが仙丹を与えて言うことを聞かせていたこと。
仙獣たちにとって仙丹は、人間界で言うところの中毒性の高い痲薬(刺激興奮剤)に相当するものだったこと。
そして人間界の山々を転々としていた先ほどの火眼玉兎は、最初はこの付近に来たときに百草神農堂から発せられる匂いに釣られたこと。
ところが実際に百草神農堂へ来たとき、敷地内にあった仙丹房から仙丹のような匂いを発する薬を見つけたこと。
仙丹の刺激を覚えていた火眼玉兎は、その薬を本物の仙丹だと勘違いして食べてしまったこと。
以後はその仙丹に似た薬を食べたときの興奮が忘れられず、ずっとこの場に居座るつもりになったこと。
俺は予想を交えて話し終えると、再び室内を見渡した。
「これは、その薬を食べたときの興奮で荒らし回ったんだろうな……それに道士たちからちょっかいを出されてもここから移動しなかったのは、よほど仙丹に似た薬が気に入ったんだろう。ここにずっといればふらりと仙人がやってきて、また同じモノを与えてくれるかもしれないと思うほどに」
続けて俺は「凄い才能と技術だ」と春花を見つめる。
「え~と……つまり、それっちゅうのは」
照れ臭そうに言い淀んだ春花。
そんな春花に俺は「ああ、そうだ」とはっきりと答えた。
「春花、君は将来必ず華秦国中に名を轟かすほどの名薬士になる。本物の仙丹でないとはいえ仙獣が実際に食べるほどの薬を作れるなんて、それこそ中央政府の医局に努める老練者の医官でも無理だ」
嘘偽りない本音だった。
実際にはどのような効能のある薬だったのかは知らないが、仙獣が食べるほどの薬ならばある種の万能薬だったのかもしれない。
初めこそボッと火が点いたように顔を赤らめた春花だったが、それは一瞬のことですぐに室内の状況を見てがくりと肩を落とした。
「そないに褒めてくれんのは嬉しいんやが、肝心の大口のお客はんの薬が作れんようになったんなら意味ないわ。まったくあの兎もどきめ、貴重な薬材どころか親父が使ってた器具までぶち壊しよってからに」
怒りで地団駄を踏んだ春花を見て、アリシアが「ちょっと待って」と疑問を含んだ声を掛けた。
「薬材はともかく、薬を使うための器具は他にもあったじゃない。今後はあれを使えばいいんじゃないの?」
それは俺も思った。
食われてしまった薬材ならともかく、薬研やすり鉢などの器具は母屋にもあるのだから。
春花は俺たちの顔を交互に見た。
「……これは内緒にしとこう思ってたんやけど、あの兎もどきを倒してくれたこともあるしな」
やがて春花は、俺たちに秘密にしていたことを話し始めた。
それは――。
0
お気に入りに追加
300
あなたにおすすめの小説

勇者パーティー追放された解呪師、お迎えの死神少女とうっかりキスして最強の力に覚醒!? この力で10年前、僕のすべてを奪った犯人へ復讐します。
カズマ・ユキヒロ
ファンタジー
解呪師マモル・フジタニは追放された。
伝説の武器の封印を解いたあとで、勇者パーティーに裏切られて。
深い傷と毒で、死を待つばかりとなったマモル。
しかし。
お迎えにきた死神少女との『うっかりキス』が、マモルを変えた。
伝説の武器の封印を解いたとき、体内に取り込んでいた『いにしえの勇者パーティー』の力。
その無敵の力が異種族異性とのキスで覚醒、最強となったのだ。
一方で。
愚かな勇者たちは、魔王に呪いを受けてしまう。
死へのタイムリミットまでは、あと72時間。
マモル追放をなげいても、もう遅かった。
マモルは、手にした最強の『力』を使い。
人助けや、死神助けをしながら。
10年前、己のすべてを奪った犯人への復讐を目指す。
これは、過去の復讐に燃える男が。
死神少女とともに、失ったはずの幼なじみや妹を取り戻しながら。
結果的に世界を救ってしまう、そんな物語。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!

~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。

ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる