15 / 67
第十五話 真の実力
しおりを挟む
「オルアアアアアアアアア――――ッ!」
試合開始の合図と同時に、阿門はアリシアさんに猛進した。
表情を険しくさせ、声を荒げているのは威嚇だ。
そうすれば女であるアリシアさんが、自分の迫力に負けて身をすくませると思ったに違いない。
しかし、アリシアさんの顔や身体には微塵の動揺もなかった。
あるのは、静かな闘志と力強い決意のみ。
やがて2人の間合いがあっという間に詰まった。
阿門は大上段に構えた木剣を、アリシアさんの頭部へと振り下ろす。
まるで本気で頭を砕こうというぐらいの勢いだ。
それでもアリシアさんはどこまでも冷静だった。
「フッ」
と、アリシアさんは短い呼吸とともに真下から木剣を跳ね上げる。
ガンッ!
周囲に木剣同士がぶつかる重い衝撃音が鳴り響いた。
直後、見物人たちは息を呑んだ。
アリシアさんに打ち負けた阿門の手からは木剣がすっぽ抜け、そのまま阿門の木剣は後方の地面へと落ちる。
だが、見物人たちが驚いたのはそこではない。
いつの間にか、アリシアさんが阿門の首筋に木剣を突きつけていたからだ。
「勝負あり……ですね?」
アリシアさんの言葉を聞いて、ようやく見物人たちは我に返った。
「おい、今の見えたか?」
「いいや、全然見えなかった」
「俺もだ。木剣が飛んだことに目を奪われているうちに、なぜだか知らんが異国人の女が阿門に剣を突きつけていやがった」
「まさか……本人は使えないと言っていたが、あの女は異国の魔法とやらを使ったんじゃねえのか? それとも奇術(手品)とか」
違う、と俺は心中で否定した。
あれは魔法でも奇術(手品)でも何でもない。
肉体を駆使した純粋な技だ。
ただし木剣を弾き飛ばしてから、首元に剣を突きつけるまでの動作があまりにも速すぎたため、他の道士たちには魔法や奇術(手品)に見えたのだろう。
アリシアさんはスッと剣を引くと、衝撃で固まっていた阿門に頭を下げる。
それは誰もが納得のいく勝負ありだった。
けれども、たった1人だけ納得のいっていない人間がいた。
「この異国人のクソ女があああああああああ――――ッ!」
次の瞬間、阿門は恥も外聞もかなぐり捨てて再びアリシアさんに襲い掛かった。
その憤怒の表情からは、素手だろうと体格差を利用してアリシアさんを組み伏せようとする悪意が明確に感じ取れる。
「そっちがその気なら、ここからはもう試合ではありませんよ」
今のアリシアさんは、阿門より1枚も2枚も上手だった。
こうなることを予測していたのだろう。
一気に踏み込んだアリシアさんは、両手を広げていた阿門に剣を放った。
唸りを上げて縦横無尽に繰り出された剣は、吸い込まれるように阿門の急所に命中していく。
「ぐがあッ!」
やがて全身の急所を木剣で殴打されると、阿門は情けない悲鳴を上げながら後方へ倒れた。
その姿は牛車に引かれた蛙のようなありさまだ。
それはさておき。
やがてしんと静まり返っていた中、静寂を破ったのは道家長の言葉だった。
「しょ、勝負あり! 勝者、アリシア・ルーデンベルグ!」
再び中庭に熱気が訪れた。
集まった道士たちは、口々にアリシアさんを褒め称えている。
俺はアリシアさんに駆け寄った。
「素晴らしかったです、アリシアさん。以前の言葉は完全に取り消しますよ。今のあなたは道士として絶対にやって行けます。俺が保証しま――」
すよ、と言葉を続けようとしたときだ。
アリシアさんは俺にガバッと抱き着いてきた。
その両目には熱い涙が浮かんでいる。
「ありがとう。本当にありがとう。あなたのお陰で私は本来の力を取り戻せました。あなたは命の恩人……いえ、それ以上の存在です」
このとき、俺はアリシアさんを振りほどくことができなかった。
密着したアリシアさんの身体からは、体温以上にこれまでの葛藤や今の喜びなどの感情が痛いほど伝わってきたからだ。
「良かった。そこまで言われると、俺も治したかいがあったというものです」
と、俺が満面の笑みを浮かべた直後だ。
ぴくりと俺の片眉が動いた。
後方から嫌な〝気〟が漂ってきたのである。
「まだ、終わっちゃいねえ!」
俺は顔だけを振り向かせる。
そこには、上半身を起こした阿門の姿があった。
阿門は全身を震わせながら立ち上がると、狂気の顔つきで見物人の1人にズカズカと歩み寄った。
そしてその見物人を殴りつけて剣を奪うと、鞘から抜いて剣の切っ先をアリシアさんに突きつける。
「くだらねえ比武(武術の試合)なんて終わりだ! ぶっ殺してやる!」
これにはアリシアさんも少なからず動揺していた。
まさか木剣をまともに受けて立ち上がるとは思わなかったのだろう。
しかし、俺は別なことを考えていた。
おそらく、阿門は〈精気練武〉の1つ――精気を全身に纏わせることで肉体を頑強にさせる〈硬身功〉を使える道士だったのかもしれない。
だとすれば、木剣を受けても立ち上がる耐久力にも納得がいく。
そんなことを考えていると、阿門は血走った目で俺たちに突進してきた。
確実にアリシアさんを殺すつもりだ。
ならば、これはもう比武(武術の試合)でも何でもない。
俺はアリシアさんから離れて阿門の前に立ちはだかる。
「どけ、小僧! てめえもぶっ殺されてえか!」
俺は右拳を固く握り締めた。
比武(武術の試合)に負けた腹いせに、相手を殺そうとするなど道士どころか人間の風上にも置けない。
「お前みたいな最低限の道理すらもわきまえていない奴は道士じゃない……ただの人間のクズだ」
やがて距離を縮めてきた阿門の剣が襲い掛かる。
だが俺は冷静に剣の軌道を見極め、袈裟に放たれてきた斬撃を紙一重で躱す。
と同時に俺は阿門の懐へ一気に飛び込み、無防備だった腹部に右拳による強烈な打拳を繰り出した。
ドンッ!
何かが爆発したような衝撃音とともに、阿門は大量の唾を吐いて昏倒した。
口内からは蟹のように血が混じった泡がとめどなく溢れてくる。
再び静まり返った中庭。
そんな中、俺の後方にいたアリシアさんが尋ねてくる。
「龍信さん……あなたは本当に1番格下の道士なんですか?」
はい、と俺は答えた。
「仕える主人を無くした……ただの第五級の道士ですよ」
そう言った俺の目の前には、ぴくりとも動かない阿門が倒れている。
もう阿門は起き上がってはこなかった。
試合開始の合図と同時に、阿門はアリシアさんに猛進した。
表情を険しくさせ、声を荒げているのは威嚇だ。
そうすれば女であるアリシアさんが、自分の迫力に負けて身をすくませると思ったに違いない。
しかし、アリシアさんの顔や身体には微塵の動揺もなかった。
あるのは、静かな闘志と力強い決意のみ。
やがて2人の間合いがあっという間に詰まった。
阿門は大上段に構えた木剣を、アリシアさんの頭部へと振り下ろす。
まるで本気で頭を砕こうというぐらいの勢いだ。
それでもアリシアさんはどこまでも冷静だった。
「フッ」
と、アリシアさんは短い呼吸とともに真下から木剣を跳ね上げる。
ガンッ!
周囲に木剣同士がぶつかる重い衝撃音が鳴り響いた。
直後、見物人たちは息を呑んだ。
アリシアさんに打ち負けた阿門の手からは木剣がすっぽ抜け、そのまま阿門の木剣は後方の地面へと落ちる。
だが、見物人たちが驚いたのはそこではない。
いつの間にか、アリシアさんが阿門の首筋に木剣を突きつけていたからだ。
「勝負あり……ですね?」
アリシアさんの言葉を聞いて、ようやく見物人たちは我に返った。
「おい、今の見えたか?」
「いいや、全然見えなかった」
「俺もだ。木剣が飛んだことに目を奪われているうちに、なぜだか知らんが異国人の女が阿門に剣を突きつけていやがった」
「まさか……本人は使えないと言っていたが、あの女は異国の魔法とやらを使ったんじゃねえのか? それとも奇術(手品)とか」
違う、と俺は心中で否定した。
あれは魔法でも奇術(手品)でも何でもない。
肉体を駆使した純粋な技だ。
ただし木剣を弾き飛ばしてから、首元に剣を突きつけるまでの動作があまりにも速すぎたため、他の道士たちには魔法や奇術(手品)に見えたのだろう。
アリシアさんはスッと剣を引くと、衝撃で固まっていた阿門に頭を下げる。
それは誰もが納得のいく勝負ありだった。
けれども、たった1人だけ納得のいっていない人間がいた。
「この異国人のクソ女があああああああああ――――ッ!」
次の瞬間、阿門は恥も外聞もかなぐり捨てて再びアリシアさんに襲い掛かった。
その憤怒の表情からは、素手だろうと体格差を利用してアリシアさんを組み伏せようとする悪意が明確に感じ取れる。
「そっちがその気なら、ここからはもう試合ではありませんよ」
今のアリシアさんは、阿門より1枚も2枚も上手だった。
こうなることを予測していたのだろう。
一気に踏み込んだアリシアさんは、両手を広げていた阿門に剣を放った。
唸りを上げて縦横無尽に繰り出された剣は、吸い込まれるように阿門の急所に命中していく。
「ぐがあッ!」
やがて全身の急所を木剣で殴打されると、阿門は情けない悲鳴を上げながら後方へ倒れた。
その姿は牛車に引かれた蛙のようなありさまだ。
それはさておき。
やがてしんと静まり返っていた中、静寂を破ったのは道家長の言葉だった。
「しょ、勝負あり! 勝者、アリシア・ルーデンベルグ!」
再び中庭に熱気が訪れた。
集まった道士たちは、口々にアリシアさんを褒め称えている。
俺はアリシアさんに駆け寄った。
「素晴らしかったです、アリシアさん。以前の言葉は完全に取り消しますよ。今のあなたは道士として絶対にやって行けます。俺が保証しま――」
すよ、と言葉を続けようとしたときだ。
アリシアさんは俺にガバッと抱き着いてきた。
その両目には熱い涙が浮かんでいる。
「ありがとう。本当にありがとう。あなたのお陰で私は本来の力を取り戻せました。あなたは命の恩人……いえ、それ以上の存在です」
このとき、俺はアリシアさんを振りほどくことができなかった。
密着したアリシアさんの身体からは、体温以上にこれまでの葛藤や今の喜びなどの感情が痛いほど伝わってきたからだ。
「良かった。そこまで言われると、俺も治したかいがあったというものです」
と、俺が満面の笑みを浮かべた直後だ。
ぴくりと俺の片眉が動いた。
後方から嫌な〝気〟が漂ってきたのである。
「まだ、終わっちゃいねえ!」
俺は顔だけを振り向かせる。
そこには、上半身を起こした阿門の姿があった。
阿門は全身を震わせながら立ち上がると、狂気の顔つきで見物人の1人にズカズカと歩み寄った。
そしてその見物人を殴りつけて剣を奪うと、鞘から抜いて剣の切っ先をアリシアさんに突きつける。
「くだらねえ比武(武術の試合)なんて終わりだ! ぶっ殺してやる!」
これにはアリシアさんも少なからず動揺していた。
まさか木剣をまともに受けて立ち上がるとは思わなかったのだろう。
しかし、俺は別なことを考えていた。
おそらく、阿門は〈精気練武〉の1つ――精気を全身に纏わせることで肉体を頑強にさせる〈硬身功〉を使える道士だったのかもしれない。
だとすれば、木剣を受けても立ち上がる耐久力にも納得がいく。
そんなことを考えていると、阿門は血走った目で俺たちに突進してきた。
確実にアリシアさんを殺すつもりだ。
ならば、これはもう比武(武術の試合)でも何でもない。
俺はアリシアさんから離れて阿門の前に立ちはだかる。
「どけ、小僧! てめえもぶっ殺されてえか!」
俺は右拳を固く握り締めた。
比武(武術の試合)に負けた腹いせに、相手を殺そうとするなど道士どころか人間の風上にも置けない。
「お前みたいな最低限の道理すらもわきまえていない奴は道士じゃない……ただの人間のクズだ」
やがて距離を縮めてきた阿門の剣が襲い掛かる。
だが俺は冷静に剣の軌道を見極め、袈裟に放たれてきた斬撃を紙一重で躱す。
と同時に俺は阿門の懐へ一気に飛び込み、無防備だった腹部に右拳による強烈な打拳を繰り出した。
ドンッ!
何かが爆発したような衝撃音とともに、阿門は大量の唾を吐いて昏倒した。
口内からは蟹のように血が混じった泡がとめどなく溢れてくる。
再び静まり返った中庭。
そんな中、俺の後方にいたアリシアさんが尋ねてくる。
「龍信さん……あなたは本当に1番格下の道士なんですか?」
はい、と俺は答えた。
「仕える主人を無くした……ただの第五級の道士ですよ」
そう言った俺の目の前には、ぴくりとも動かない阿門が倒れている。
もう阿門は起き上がってはこなかった。
0
お気に入りに追加
300
あなたにおすすめの小説

勇者パーティー追放された解呪師、お迎えの死神少女とうっかりキスして最強の力に覚醒!? この力で10年前、僕のすべてを奪った犯人へ復讐します。
カズマ・ユキヒロ
ファンタジー
解呪師マモル・フジタニは追放された。
伝説の武器の封印を解いたあとで、勇者パーティーに裏切られて。
深い傷と毒で、死を待つばかりとなったマモル。
しかし。
お迎えにきた死神少女との『うっかりキス』が、マモルを変えた。
伝説の武器の封印を解いたとき、体内に取り込んでいた『いにしえの勇者パーティー』の力。
その無敵の力が異種族異性とのキスで覚醒、最強となったのだ。
一方で。
愚かな勇者たちは、魔王に呪いを受けてしまう。
死へのタイムリミットまでは、あと72時間。
マモル追放をなげいても、もう遅かった。
マモルは、手にした最強の『力』を使い。
人助けや、死神助けをしながら。
10年前、己のすべてを奪った犯人への復讐を目指す。
これは、過去の復讐に燃える男が。
死神少女とともに、失ったはずの幼なじみや妹を取り戻しながら。
結果的に世界を救ってしまう、そんな物語。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!

~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。

ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる