13 / 67
第十三話 帰還
しおりを挟む
妖魔討伐以外に紆余曲折はあったものの、俺とエミリアさんは無事に道家行へと帰ってきた。
俺たちは受付口の前に立つと、受付嬢に妖魔討伐を果たした証拠品を渡した。
野狗子の角である。
「まさか、本当に異国人の方が第四級の妖魔を討伐したんですか!」
受付嬢の驚きを含んだ叫びが周囲に響き渡る。
俺は「何も誤魔化していないからな」と念を押した。
「どうしても信じられないというのなら、早馬を飛ばして村で事情を聞けばいい。アリシアさんが妖魔を斬り伏せたという話は、出没していた村以外の近隣にまで伝わっているはずだ」
それよりも、と俺は受付嬢に言葉を続けた。
「道家長を呼んできてくれないか?」
「ど、道家長を……ですか?」
「ああ、そうだ。目付け役の俺からいくつか伝えたいことがある」
などと受付嬢と会話をしていたときだ。
「おいおい、誰かと思ったら異国人のくせに道士になりてえとか抜かしていた金毛女じゃねえか!」
ちょうど階段を上がってきたばかりの、以前にアリシアさんに絡んできた髭面の大男が俺たちの前に姿を現した。
「どうした? 試験の妖魔が倒せなくて逃げ出してきたのか? まあ、仕方ねえぜ。第三級に近い第四級の魔物なんて、異国人の女に倒せるわけなかったのさ」
がははははは、と大笑いする髭面の大男。
しかし、すぐに髭面の大男は気がついた。
自分以外のこの場にいる全員が、まったく笑っていないことに。
おそらく、髭面の大男は受付嬢の叫び声を聞いていなかったのだろう。
なので俺はもう一度、受付嬢の代わりに髭面の大男へ説明する。
「言っておくが、アリシアさんは試験を完璧に果たした。これでアリシアさんは晴れて俺たち道士の仲間入りだ」
「な、何だと!」
事情を聞いた髭面の大男は、俺からアリシアさんへと視線を移す。
「馬鹿も休み休み言いやがれ! 異国の女があんな内容の試験に合格できるわけねえだろ!」
不正だ、と髭面の大男は怒声を上げる。
そんな髭面の大男の主張を否定したのは受付嬢だった。
「いえ、確かにお2人が持ち帰ったのは討伐対象であった野狗子の角です。阿門さんもご存じでしょうが、野狗子という妖魔に本来は角などありません。突然変異した人間も襲う野狗子にのみ生えているのです。これは受付嬢として断言できます」
髭面の大男――阿門はチッと舌打ちする。
「つまり、こう言いてえのか? この角は別の動物の角を加工したり、誰かから金で買ったとかの不正はないと」
受付嬢はこくりと頷く。
そのときだった。
「私もそう思います」
緊迫した雰囲気が漂っていたこの場所に、落ち着いた様子で道家長が現れた。
「この角は間違いなく突然変異した野狗子のモノです。しかも角の形や太さから推測すると、第三級寄りの第四級ではなく第三級に入る強さを有していたかもしれません……少なくとも道士の資格を得るための新人が倒せる力量ではない」
道家長の言葉に、周囲がざわつき始めた。
「……ってことは、あの異国人の女はとんでもない力を持っているってことか?」
「しかも第三級の妖魔を倒せたってことは、第四級道士の阿門以上だな」
「そんなことより、ちゃんと試験に合格したんだから正式な登録と道符を与えるべきだろ」
他の道士たちはアリシアさんを異物ではなく、自分たちの正式な仲間であり競争他者として目の色を変えて見る。
それほどアリシアさんの今回の討伐は、他の道士たちの興味や関心を強く引いたのだ。
だとすると、アリシアさんが道士になれない理由はない。
あとは道士の登録と、道士の証である道符を貰えれば完璧だ。
そうすればアリシアさんは、今後は大手を振ってこの国で道士の仕事ができる。
と、俺と俺以外の道士の誰もがそう思ったときだ。
「納得いかねえ」
阿門がアリシアさんを指差しながら言った。
「俺は信じねえぞ。こんな異国人の女が第三級の妖魔なんぞ倒せるわけがねえ。仮にそこの目付け役の小僧が手伝ったとしても、そこの小僧も第五級の資格しかない新人と変わらねえ奴なんだ。きっと何か不正を働いたのに決まっている」
こいつは馬鹿か。
俺は場を乱している阿門に対し、少し灸を据えてやろうと思った。
しかし、動こうとした矢先に俺はアリシアさんに止められた。
「アリシアさん?」
「大丈夫です、龍信さん。私のいた国にもこのような人間は多くいました。そして、このような輩がどうすれば黙るのかも知っています」
アリシアさんはずいっと一歩前に出ると、道家長に礼儀正しく頭を下げた。
「道家長殿、この建物内に武術などの修練場はありますか?」
アリシアさんが尋ねると、道家長は「中庭にありますよ」と答える。
「その場所を少し貸してはいただけませんか?」
俺はすぐにアリシアさんが何を言いたいのかピンときた。
それは道家長も同じだったようだ。
「なるほど……そこで自分は不正などしていないと証明してみせると?」
「そうです」
アリシアさんは首を縦に振った。
「阿門さんと仰いましたね?」
続いてアリシアさんは阿門をキッと睨みつける。
「今から修練場に一緒に行きましょう」
アリシアさんは堂々と胸を張って言い放つ。
「このアリシア・ルーデンベルグの真の力をお見せ致します」
俺たちは受付口の前に立つと、受付嬢に妖魔討伐を果たした証拠品を渡した。
野狗子の角である。
「まさか、本当に異国人の方が第四級の妖魔を討伐したんですか!」
受付嬢の驚きを含んだ叫びが周囲に響き渡る。
俺は「何も誤魔化していないからな」と念を押した。
「どうしても信じられないというのなら、早馬を飛ばして村で事情を聞けばいい。アリシアさんが妖魔を斬り伏せたという話は、出没していた村以外の近隣にまで伝わっているはずだ」
それよりも、と俺は受付嬢に言葉を続けた。
「道家長を呼んできてくれないか?」
「ど、道家長を……ですか?」
「ああ、そうだ。目付け役の俺からいくつか伝えたいことがある」
などと受付嬢と会話をしていたときだ。
「おいおい、誰かと思ったら異国人のくせに道士になりてえとか抜かしていた金毛女じゃねえか!」
ちょうど階段を上がってきたばかりの、以前にアリシアさんに絡んできた髭面の大男が俺たちの前に姿を現した。
「どうした? 試験の妖魔が倒せなくて逃げ出してきたのか? まあ、仕方ねえぜ。第三級に近い第四級の魔物なんて、異国人の女に倒せるわけなかったのさ」
がははははは、と大笑いする髭面の大男。
しかし、すぐに髭面の大男は気がついた。
自分以外のこの場にいる全員が、まったく笑っていないことに。
おそらく、髭面の大男は受付嬢の叫び声を聞いていなかったのだろう。
なので俺はもう一度、受付嬢の代わりに髭面の大男へ説明する。
「言っておくが、アリシアさんは試験を完璧に果たした。これでアリシアさんは晴れて俺たち道士の仲間入りだ」
「な、何だと!」
事情を聞いた髭面の大男は、俺からアリシアさんへと視線を移す。
「馬鹿も休み休み言いやがれ! 異国の女があんな内容の試験に合格できるわけねえだろ!」
不正だ、と髭面の大男は怒声を上げる。
そんな髭面の大男の主張を否定したのは受付嬢だった。
「いえ、確かにお2人が持ち帰ったのは討伐対象であった野狗子の角です。阿門さんもご存じでしょうが、野狗子という妖魔に本来は角などありません。突然変異した人間も襲う野狗子にのみ生えているのです。これは受付嬢として断言できます」
髭面の大男――阿門はチッと舌打ちする。
「つまり、こう言いてえのか? この角は別の動物の角を加工したり、誰かから金で買ったとかの不正はないと」
受付嬢はこくりと頷く。
そのときだった。
「私もそう思います」
緊迫した雰囲気が漂っていたこの場所に、落ち着いた様子で道家長が現れた。
「この角は間違いなく突然変異した野狗子のモノです。しかも角の形や太さから推測すると、第三級寄りの第四級ではなく第三級に入る強さを有していたかもしれません……少なくとも道士の資格を得るための新人が倒せる力量ではない」
道家長の言葉に、周囲がざわつき始めた。
「……ってことは、あの異国人の女はとんでもない力を持っているってことか?」
「しかも第三級の妖魔を倒せたってことは、第四級道士の阿門以上だな」
「そんなことより、ちゃんと試験に合格したんだから正式な登録と道符を与えるべきだろ」
他の道士たちはアリシアさんを異物ではなく、自分たちの正式な仲間であり競争他者として目の色を変えて見る。
それほどアリシアさんの今回の討伐は、他の道士たちの興味や関心を強く引いたのだ。
だとすると、アリシアさんが道士になれない理由はない。
あとは道士の登録と、道士の証である道符を貰えれば完璧だ。
そうすればアリシアさんは、今後は大手を振ってこの国で道士の仕事ができる。
と、俺と俺以外の道士の誰もがそう思ったときだ。
「納得いかねえ」
阿門がアリシアさんを指差しながら言った。
「俺は信じねえぞ。こんな異国人の女が第三級の妖魔なんぞ倒せるわけがねえ。仮にそこの目付け役の小僧が手伝ったとしても、そこの小僧も第五級の資格しかない新人と変わらねえ奴なんだ。きっと何か不正を働いたのに決まっている」
こいつは馬鹿か。
俺は場を乱している阿門に対し、少し灸を据えてやろうと思った。
しかし、動こうとした矢先に俺はアリシアさんに止められた。
「アリシアさん?」
「大丈夫です、龍信さん。私のいた国にもこのような人間は多くいました。そして、このような輩がどうすれば黙るのかも知っています」
アリシアさんはずいっと一歩前に出ると、道家長に礼儀正しく頭を下げた。
「道家長殿、この建物内に武術などの修練場はありますか?」
アリシアさんが尋ねると、道家長は「中庭にありますよ」と答える。
「その場所を少し貸してはいただけませんか?」
俺はすぐにアリシアさんが何を言いたいのかピンときた。
それは道家長も同じだったようだ。
「なるほど……そこで自分は不正などしていないと証明してみせると?」
「そうです」
アリシアさんは首を縦に振った。
「阿門さんと仰いましたね?」
続いてアリシアさんは阿門をキッと睨みつける。
「今から修練場に一緒に行きましょう」
アリシアさんは堂々と胸を張って言い放つ。
「このアリシア・ルーデンベルグの真の力をお見せ致します」
0
お気に入りに追加
300
あなたにおすすめの小説

勇者パーティー追放された解呪師、お迎えの死神少女とうっかりキスして最強の力に覚醒!? この力で10年前、僕のすべてを奪った犯人へ復讐します。
カズマ・ユキヒロ
ファンタジー
解呪師マモル・フジタニは追放された。
伝説の武器の封印を解いたあとで、勇者パーティーに裏切られて。
深い傷と毒で、死を待つばかりとなったマモル。
しかし。
お迎えにきた死神少女との『うっかりキス』が、マモルを変えた。
伝説の武器の封印を解いたとき、体内に取り込んでいた『いにしえの勇者パーティー』の力。
その無敵の力が異種族異性とのキスで覚醒、最強となったのだ。
一方で。
愚かな勇者たちは、魔王に呪いを受けてしまう。
死へのタイムリミットまでは、あと72時間。
マモル追放をなげいても、もう遅かった。
マモルは、手にした最強の『力』を使い。
人助けや、死神助けをしながら。
10年前、己のすべてを奪った犯人への復讐を目指す。
これは、過去の復讐に燃える男が。
死神少女とともに、失ったはずの幼なじみや妹を取り戻しながら。
結果的に世界を救ってしまう、そんな物語。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!

~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。

ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる