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第10話 悲しみの暗殺
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雑踏を行き交う人ごみの中に、とても不釣合いな二人組みが歩いている。
一人は身長2メートルを超える大男。
上半身は鋼の筋肉で覆われており、灰色の髪の毛を後頭部で無造作に束ねている。
また、その手には身長を遥かに超える価値の高い美術品のような槍を持っていた。
そして、男の隣にはこれまた思わず頭を撫でたくなるような美少女が一緒に並んで歩いている。
背中まで伸びている深緑色の長髪。
清涼な小川のように透き通る青い瞳。
希少価値のある陶器のような肌は、手入れをする必要がないくらいに白い。
背丈も男の腰の部分とほぼ同じ高さのため、並んで歩いていると親子のようにも見える。
しかし、この二人は親子ではなかった。
このとても不釣合いな二人組――ゲンジロウとアリーは、今しがた街の広場において大道芸で荒稼ぎをしてきたばかりである。
ゲンジロウの懐にぶら下げられている布袋には、出してくれと言わんばかりの金貨が、はちきれそうなくらいに満杯になっている。
「いやー、今日も稼いだな! これで今夜も美味い飯がたらふく食えそうだぜ。なあ、アーリー」
「……アーリーじゃない。 いい加減に名前覚えろ」
「がはははっ! まあ、気にするな!」
二人とも身長差がありすぎるため、お互いに顔も向かず話している。
本人たちはあまり気にしていないのかもしれないが、往来の中をお互いに顔も見ずに歩いている様子は、傍目から見ると少し不気味であった。
「……浮かれているのはいいけど、ちゃんと目的わかってる?」
「ん?」
だらけきっている顔のゲンジロウに、ほぼ真下からアリーの緊迫した感じが伝わってくる。
「わかってるよ、アリー。 だが、標的はこの街にいるんだろ? だったら気長にのんびりやろうぜ」
「……でも、ぐずぐずしてたら逃げられるかも……」
「その時は、お前の出番だろ?」
「……うん、それはそうだけ……ど……うっ」
突然、アリーの身体が激しく痙攣した。
アリーは肺の辺りを押さえつけながら、その場にうずくまってしまった。
「や、やべえ、発作か!」
ゲンジロウはすぐにアリーを両手で抱き上げると、人気のない路地に急いで連れて行く。
「待ってろ、アリー。 今すぐ楽にしてやるからな」
ゲンジロウは、ズボンのポケットから小さなガラス製の小瓶を取り出した。
中には薄黄色に輝く液体が、チャポチャポと音を立てて入っていた。
ゲンジロウは小瓶の蓋を開けると、中に入っていた液体を静かにアリーの口の中に注いだ。
しばらくすると、アリーの痙攣は段々と治まってきた。
呼吸をするのも苦しそうな表情が安堵の色に変わっていく。
だが、意識はまだ戻らない。
いつものことであった。
アリーは昔から、この原因不明の発作に悩ませられていた。
どんな医者に診せても原因も治療法もわからない。
祈祷師や呪術師なんて人間にも診せてみたが、結果は同じだった。
「アリー……」
ゲンジロウはアリーの顔を優しい表情で見守りながら、昔のことを思い出していた。
ゲンジロウとアリーが初めて出会ったのは、人の命が紙屑のように扱われる灼熱の戦場であった。
ゲンジロウは当時、味方や敵に〈闘鬼〉と怖れられた武人であった。
自分の強さを極めるため、幾度となく死が充満する戦場に身を投じる日々が続いた。
戦って、戦って、戦って、果てしなく戦った。
戦場では命に価値はない。
ゲンジロウは常にそう思ってきた。
そして、戦場でしか生きられない自分にも、人としての価値はないことも誰よりも理解していた。
どんなに優れた戦士もいつかは死ぬ。
その時、自分は満足して死ねるのだろうか。
ゲンジロウは、いつしか死ぬことばかりを考えるようになっていた。
しかし、アリーと出会ったことですべてが変わった。
死の風が漂う地獄のような戦場で出会った一輪の花。
全身を鮮血で染め上げ、悪鬼のような自分に優しく微笑んでくれた小さな存在。
ゲンジロウは幼かったアリーを抱きしめ……そして、泣いた。
その瞬間、誰よりも恐れられた〈闘鬼〉は死んだのだ。
「アリー……俺はあの時、生まれて初めて自分の命に価値を得た。 今度は、俺がお前に命を返す番だ」
ゲンジロウは、腕の中で眠るアリーを優しく抱きしめた。
しかし、戦うことしか秀でた力がなかったゲンジロウに出来ることは、ただアリーの死を待つだけだった。
だが、そんな絶望的な状況を救ってくれるかもしれない人間に出会った。
数日前、ある国に立ち寄った時に偶然知り合った謎の男。
眩い銀髪を風になびかせ、どこか冷たい印象を感じさせた。
男の名前はカルマと言った。
カルマはゲンジロウに小さい小瓶を手渡すと、こう言った。
「この液体は人間の身体の機能を飛躍的に向上してくれる効果があります。 一時的ではありますが、その子の発作を抑えることも可能でしょう」
ゲンジロウはその場に両膝を付けると、カルマに向かって頭を垂れた。
「一時的ではだめなんだ! 完全に治せる方法はないのか!」
人に頭を下げることは、武人として恥になるかもしれない。
しかし、そんな自尊心よりもアリーの命が最優先だった。
たとえ、自分の命を犠牲にしたとしてもである。
ゲンジロウの懸命な態度を目にしたカルマが、ゆっくりと口を開いた。
「もしかすると、この液体の原液ならばその子の病を治せるかもしれません。 しかし、この薬の原液は数えるほどしか存在していなく希少価値も高い……」
「か、金ならいくらでも払う! だから……」
「慌てないで下さい。 金銭を要求するつもりはありません。 そのかわり、私の頼みを聞いて頂きたい……」
ゲンジロウがカルマと交わした闇の契約。
それは、元ブリタニア皇国・第一皇女サクヤの抹殺であった。
一人は身長2メートルを超える大男。
上半身は鋼の筋肉で覆われており、灰色の髪の毛を後頭部で無造作に束ねている。
また、その手には身長を遥かに超える価値の高い美術品のような槍を持っていた。
そして、男の隣にはこれまた思わず頭を撫でたくなるような美少女が一緒に並んで歩いている。
背中まで伸びている深緑色の長髪。
清涼な小川のように透き通る青い瞳。
希少価値のある陶器のような肌は、手入れをする必要がないくらいに白い。
背丈も男の腰の部分とほぼ同じ高さのため、並んで歩いていると親子のようにも見える。
しかし、この二人は親子ではなかった。
このとても不釣合いな二人組――ゲンジロウとアリーは、今しがた街の広場において大道芸で荒稼ぎをしてきたばかりである。
ゲンジロウの懐にぶら下げられている布袋には、出してくれと言わんばかりの金貨が、はちきれそうなくらいに満杯になっている。
「いやー、今日も稼いだな! これで今夜も美味い飯がたらふく食えそうだぜ。なあ、アーリー」
「……アーリーじゃない。 いい加減に名前覚えろ」
「がはははっ! まあ、気にするな!」
二人とも身長差がありすぎるため、お互いに顔も向かず話している。
本人たちはあまり気にしていないのかもしれないが、往来の中をお互いに顔も見ずに歩いている様子は、傍目から見ると少し不気味であった。
「……浮かれているのはいいけど、ちゃんと目的わかってる?」
「ん?」
だらけきっている顔のゲンジロウに、ほぼ真下からアリーの緊迫した感じが伝わってくる。
「わかってるよ、アリー。 だが、標的はこの街にいるんだろ? だったら気長にのんびりやろうぜ」
「……でも、ぐずぐずしてたら逃げられるかも……」
「その時は、お前の出番だろ?」
「……うん、それはそうだけ……ど……うっ」
突然、アリーの身体が激しく痙攣した。
アリーは肺の辺りを押さえつけながら、その場にうずくまってしまった。
「や、やべえ、発作か!」
ゲンジロウはすぐにアリーを両手で抱き上げると、人気のない路地に急いで連れて行く。
「待ってろ、アリー。 今すぐ楽にしてやるからな」
ゲンジロウは、ズボンのポケットから小さなガラス製の小瓶を取り出した。
中には薄黄色に輝く液体が、チャポチャポと音を立てて入っていた。
ゲンジロウは小瓶の蓋を開けると、中に入っていた液体を静かにアリーの口の中に注いだ。
しばらくすると、アリーの痙攣は段々と治まってきた。
呼吸をするのも苦しそうな表情が安堵の色に変わっていく。
だが、意識はまだ戻らない。
いつものことであった。
アリーは昔から、この原因不明の発作に悩ませられていた。
どんな医者に診せても原因も治療法もわからない。
祈祷師や呪術師なんて人間にも診せてみたが、結果は同じだった。
「アリー……」
ゲンジロウはアリーの顔を優しい表情で見守りながら、昔のことを思い出していた。
ゲンジロウとアリーが初めて出会ったのは、人の命が紙屑のように扱われる灼熱の戦場であった。
ゲンジロウは当時、味方や敵に〈闘鬼〉と怖れられた武人であった。
自分の強さを極めるため、幾度となく死が充満する戦場に身を投じる日々が続いた。
戦って、戦って、戦って、果てしなく戦った。
戦場では命に価値はない。
ゲンジロウは常にそう思ってきた。
そして、戦場でしか生きられない自分にも、人としての価値はないことも誰よりも理解していた。
どんなに優れた戦士もいつかは死ぬ。
その時、自分は満足して死ねるのだろうか。
ゲンジロウは、いつしか死ぬことばかりを考えるようになっていた。
しかし、アリーと出会ったことですべてが変わった。
死の風が漂う地獄のような戦場で出会った一輪の花。
全身を鮮血で染め上げ、悪鬼のような自分に優しく微笑んでくれた小さな存在。
ゲンジロウは幼かったアリーを抱きしめ……そして、泣いた。
その瞬間、誰よりも恐れられた〈闘鬼〉は死んだのだ。
「アリー……俺はあの時、生まれて初めて自分の命に価値を得た。 今度は、俺がお前に命を返す番だ」
ゲンジロウは、腕の中で眠るアリーを優しく抱きしめた。
しかし、戦うことしか秀でた力がなかったゲンジロウに出来ることは、ただアリーの死を待つだけだった。
だが、そんな絶望的な状況を救ってくれるかもしれない人間に出会った。
数日前、ある国に立ち寄った時に偶然知り合った謎の男。
眩い銀髪を風になびかせ、どこか冷たい印象を感じさせた。
男の名前はカルマと言った。
カルマはゲンジロウに小さい小瓶を手渡すと、こう言った。
「この液体は人間の身体の機能を飛躍的に向上してくれる効果があります。 一時的ではありますが、その子の発作を抑えることも可能でしょう」
ゲンジロウはその場に両膝を付けると、カルマに向かって頭を垂れた。
「一時的ではだめなんだ! 完全に治せる方法はないのか!」
人に頭を下げることは、武人として恥になるかもしれない。
しかし、そんな自尊心よりもアリーの命が最優先だった。
たとえ、自分の命を犠牲にしたとしてもである。
ゲンジロウの懸命な態度を目にしたカルマが、ゆっくりと口を開いた。
「もしかすると、この液体の原液ならばその子の病を治せるかもしれません。 しかし、この薬の原液は数えるほどしか存在していなく希少価値も高い……」
「か、金ならいくらでも払う! だから……」
「慌てないで下さい。 金銭を要求するつもりはありません。 そのかわり、私の頼みを聞いて頂きたい……」
ゲンジロウがカルマと交わした闇の契約。
それは、元ブリタニア皇国・第一皇女サクヤの抹殺であった。
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