15 / 48
第二章 元〈防国姫〉のヒーラーライフ
第十五話 リヒト・ジークウォルトの特別な力
しおりを挟む
リヒト・ジークウォルトこと俺は、村の入り口へと足を進めた。
すでにアメリアお嬢さまから戦闘の許可は得ている。
ならば遠慮は無用だった。
ましてや相手は野伏せり連中だ。
何の遠慮もなしに力を解放して闘える。
俺は余裕の表情で目的地へと進んでいると、パニックの極みに達していた村の住民たちとすれ違った。
当然と言えば当然だ。
現在、このフタラ村は戦争状態に突入している。
正確な数こそわからないが、凶悪な野伏せりたちが襲ってきたのだ。
たとえ大人しく相手の要求に応えたところで、男たちは皆殺しで女子供は人買いに売られるため拉致されるだろう。
もちろん、男たちは村を守るために闘う決意をしているに違いない。
ただし普段から狩りを本業にしている男たちとはいえ、動物や魔物を殺すのと人間を殺すのでは精神状態に大きな違いが出てくる。
前者は生きるために必要だからと割り切れるが、後者はそうはいかない。
相手が非道の限りを尽くす悪党どもだろうと、同じ人間を殺すとなるとかなりの抵抗がある。
だからこそ、この場を収めるのは俺しかいなかった。
俺ならば村の住人たちに被害を出さず、野伏せりどもを返り討ちにすることも十分に可能だ。
などと思いながら村の入り口に到着すると、その場には武器を持った男たちの姿があった。
鉈やナイフ、そして弓を構えた男たちは全身を震わせている。
俺は男たちから村の外へと視線を転じた。
暗闇の中に浮かぶ無数の光源が見えた。
野伏せりたちが持っている松明の光だろう。
その光は数十、多くても50はない。
けれども、男たちにとっては数百の大群に見えているのかもしれない。
俺は男たちの前に行くと、そのまま振り返って言い放った。
「あんたたちは自分の家族や女子供を守れ。野伏せりどもの相手は俺に任せろ」
男たちはポカンとしていたが、すぐに我に返って大声でまくし立ててくる。
「何を言っているんだ! あの数が見えないのか!」
「俺たちだけでも不安なのに、1人で連中を何とかするだと! 馬鹿も休み休み言いやがれ!」
「そうだ、あんただけで一体何ができるって言うんだ! しかも丸腰じゃねえか!」
確かに男たちの言うことも一理ある。
今の俺はナイフ1本持っていない素手の状態だった。
普通ならば大勢の野伏せりとは闘えないと判断できる状況だ。
しかし、それはあくまでも一般論である。
アメリアさまの従者である俺にはまったく当てはまらない。
とはいえ、パニックと恐怖に縛られている今の男たちに言葉で説明しても意味がないだろう。
冷静さが失われている状況では、他人の――しかもよそ者の言葉など聞く耳が持てないことは俺にもわかる。
だからこそ、俺は言葉で説明することをやめた。
代わりに握った右拳を天高く突き上げる。
男たちが頭上に疑問符を浮かべた中、俺はへそ下に集中させた魔力を練り上げ、そのまま右拳に集中させた。
直後、俺は渾身の突きを足元の地面に向かって打ち放った。
ドゴオオオオオオオオオオンッ!
地震と間違うばかりの激しい揺れがその場に発生した。
男たちの大半が悲鳴を上げながら次々と地面に倒れていく。
やがて俺は地面に食い込んでいた右拳を静かに抜いた。
俺の魔力で強化された突きの威力によって、固い地面には拳を打ち込んだ部分から蜘蛛の巣状に亀裂が走っている。
王宮騎士団の中では〈魔力発勁〉と呼ばれていた、俺の特殊な魔力操作による体術だ。
「もう一度だけ言うぞ。この場は俺に任せて、あんたたちは自分たちの大切な人間を守ることに集中しろ。万が一にも野伏せりどもを取り逃がすことなんてないと思うが、この世には絶対なんて言葉はないからな」
俺はそう言うと、男たちを見渡したあとに大きく柏手を打った。
男たちはビクッとなり、呆けていた表情が一気に引き締まる。
「俺はギガント・ボアも倒せる腕前を持っている。だから信じて欲しい。これから来る野伏せりどもは俺1人だけで対処する。それでも俺の言うことが信じられないというのなら、申し訳ないがはっきり言わせてもらおう……あんたたちがこの場にいると闘いの邪魔なんだ」
俺は男たちに右拳を突き出した。
すると男たちは俺の意向を組んだのだろう。
慌てて村の奥へと向かっていく。
よし、と俺は開いた左の手のひらに右拳を打ちつけた。
まもなく、この入り口周辺は本物の戦場になる。
そのさいに男たちの存在は援護どころか戦闘の邪魔になっただろう。
だが、その心配はなくなった。
これで心置きなく存分に力を発揮できる。
そう思っていると、松明を持った野伏せりどもの姿が確認できた。
野伏せりどもは極限の興奮状態にあるためか、奇声や雄叫びを上げながら村へと雪崩のように侵入してくる。
俺は真っ先に村へ入ってきた足の速い3人に駆け出すと、有無を言わさずに攻撃を放った。
1人目――顔に突きを放って顔面破壊。
2人目――腹部に蹴りを放って内臓破壊。
3人目はわざと攻撃しなかった。
顔面を掴むと、野伏せりどもの集団に勢いよく投げ放つ。
一塊になっていた集団に3人目の男が激突したとことで、野伏せりどもの動きがピタリと止まった。
さて、どうなるか。
俺は野伏せりどもを見回した。
悪党と言えども人の子だ。
いくら略奪行為が正業とはいえ、自分の命と引き換えにしてまで行為には及ばないはず。
もしもこのまま退散してくれるのならば、それはそれでいい。
こちらも無理に追いかけて皆殺しにする気はないからだ。
――ふう……ふう……ふう……ふう……
俺はそこでようやく気がついた。
……何だ、こいつら?
どの野伏せりどもも興奮している。
両目は血走り、肩を上下に動かして呼吸を荒げている。
無理もない、と最初は思った。
このフタラ村まで夜の森を駆け抜けて来たのだ。
略奪行為をするという行動もあり、必要以上に興奮してしまっていたのだろう。
しかし冷静になって確認していると、どうやら野伏せりどもの状態は明らかに異質なことに気がついた。
あまりにも興奮しすぎている。
俺とて王宮騎士団たちと稽古をしていた身だ。
それが訓練でも、いや実戦だと日々の冷静さなど簡単に吹き飛んでしまう人間の弱さをよく知っている。
ところで俺の視界に映っている野伏せりどもは違う。
まるで危険な薬物や興奮する薬草を口にしたときのような感じがした。
それは3人の仲間があっという間に倒されたというのに、まったく動揺していない様子からも見て取れる。
何かがおかしい。
それは元騎士としての確かな勘だった。
こいつらは普通の状態じゃない。
「シャアアアアアアアアア――――ッ!」
「オオオオオオオオオオオ――――ッ!」
俺が眉間に深くしわを寄せたとき、野伏せりどもは逃げるどころか奇声と雄叫びを上げながら一斉に襲いかかってきた。
人数は約20人。
この数ならば大した労力もかけずに撃退できる。
まあいい、どちらにせよ向かってくるなら倒すだけだ。
俺は地面を強く蹴って野伏せりどもに駆け出した。
そして――。
すでにアメリアお嬢さまから戦闘の許可は得ている。
ならば遠慮は無用だった。
ましてや相手は野伏せり連中だ。
何の遠慮もなしに力を解放して闘える。
俺は余裕の表情で目的地へと進んでいると、パニックの極みに達していた村の住民たちとすれ違った。
当然と言えば当然だ。
現在、このフタラ村は戦争状態に突入している。
正確な数こそわからないが、凶悪な野伏せりたちが襲ってきたのだ。
たとえ大人しく相手の要求に応えたところで、男たちは皆殺しで女子供は人買いに売られるため拉致されるだろう。
もちろん、男たちは村を守るために闘う決意をしているに違いない。
ただし普段から狩りを本業にしている男たちとはいえ、動物や魔物を殺すのと人間を殺すのでは精神状態に大きな違いが出てくる。
前者は生きるために必要だからと割り切れるが、後者はそうはいかない。
相手が非道の限りを尽くす悪党どもだろうと、同じ人間を殺すとなるとかなりの抵抗がある。
だからこそ、この場を収めるのは俺しかいなかった。
俺ならば村の住人たちに被害を出さず、野伏せりどもを返り討ちにすることも十分に可能だ。
などと思いながら村の入り口に到着すると、その場には武器を持った男たちの姿があった。
鉈やナイフ、そして弓を構えた男たちは全身を震わせている。
俺は男たちから村の外へと視線を転じた。
暗闇の中に浮かぶ無数の光源が見えた。
野伏せりたちが持っている松明の光だろう。
その光は数十、多くても50はない。
けれども、男たちにとっては数百の大群に見えているのかもしれない。
俺は男たちの前に行くと、そのまま振り返って言い放った。
「あんたたちは自分の家族や女子供を守れ。野伏せりどもの相手は俺に任せろ」
男たちはポカンとしていたが、すぐに我に返って大声でまくし立ててくる。
「何を言っているんだ! あの数が見えないのか!」
「俺たちだけでも不安なのに、1人で連中を何とかするだと! 馬鹿も休み休み言いやがれ!」
「そうだ、あんただけで一体何ができるって言うんだ! しかも丸腰じゃねえか!」
確かに男たちの言うことも一理ある。
今の俺はナイフ1本持っていない素手の状態だった。
普通ならば大勢の野伏せりとは闘えないと判断できる状況だ。
しかし、それはあくまでも一般論である。
アメリアさまの従者である俺にはまったく当てはまらない。
とはいえ、パニックと恐怖に縛られている今の男たちに言葉で説明しても意味がないだろう。
冷静さが失われている状況では、他人の――しかもよそ者の言葉など聞く耳が持てないことは俺にもわかる。
だからこそ、俺は言葉で説明することをやめた。
代わりに握った右拳を天高く突き上げる。
男たちが頭上に疑問符を浮かべた中、俺はへそ下に集中させた魔力を練り上げ、そのまま右拳に集中させた。
直後、俺は渾身の突きを足元の地面に向かって打ち放った。
ドゴオオオオオオオオオオンッ!
地震と間違うばかりの激しい揺れがその場に発生した。
男たちの大半が悲鳴を上げながら次々と地面に倒れていく。
やがて俺は地面に食い込んでいた右拳を静かに抜いた。
俺の魔力で強化された突きの威力によって、固い地面には拳を打ち込んだ部分から蜘蛛の巣状に亀裂が走っている。
王宮騎士団の中では〈魔力発勁〉と呼ばれていた、俺の特殊な魔力操作による体術だ。
「もう一度だけ言うぞ。この場は俺に任せて、あんたたちは自分たちの大切な人間を守ることに集中しろ。万が一にも野伏せりどもを取り逃がすことなんてないと思うが、この世には絶対なんて言葉はないからな」
俺はそう言うと、男たちを見渡したあとに大きく柏手を打った。
男たちはビクッとなり、呆けていた表情が一気に引き締まる。
「俺はギガント・ボアも倒せる腕前を持っている。だから信じて欲しい。これから来る野伏せりどもは俺1人だけで対処する。それでも俺の言うことが信じられないというのなら、申し訳ないがはっきり言わせてもらおう……あんたたちがこの場にいると闘いの邪魔なんだ」
俺は男たちに右拳を突き出した。
すると男たちは俺の意向を組んだのだろう。
慌てて村の奥へと向かっていく。
よし、と俺は開いた左の手のひらに右拳を打ちつけた。
まもなく、この入り口周辺は本物の戦場になる。
そのさいに男たちの存在は援護どころか戦闘の邪魔になっただろう。
だが、その心配はなくなった。
これで心置きなく存分に力を発揮できる。
そう思っていると、松明を持った野伏せりどもの姿が確認できた。
野伏せりどもは極限の興奮状態にあるためか、奇声や雄叫びを上げながら村へと雪崩のように侵入してくる。
俺は真っ先に村へ入ってきた足の速い3人に駆け出すと、有無を言わさずに攻撃を放った。
1人目――顔に突きを放って顔面破壊。
2人目――腹部に蹴りを放って内臓破壊。
3人目はわざと攻撃しなかった。
顔面を掴むと、野伏せりどもの集団に勢いよく投げ放つ。
一塊になっていた集団に3人目の男が激突したとことで、野伏せりどもの動きがピタリと止まった。
さて、どうなるか。
俺は野伏せりどもを見回した。
悪党と言えども人の子だ。
いくら略奪行為が正業とはいえ、自分の命と引き換えにしてまで行為には及ばないはず。
もしもこのまま退散してくれるのならば、それはそれでいい。
こちらも無理に追いかけて皆殺しにする気はないからだ。
――ふう……ふう……ふう……ふう……
俺はそこでようやく気がついた。
……何だ、こいつら?
どの野伏せりどもも興奮している。
両目は血走り、肩を上下に動かして呼吸を荒げている。
無理もない、と最初は思った。
このフタラ村まで夜の森を駆け抜けて来たのだ。
略奪行為をするという行動もあり、必要以上に興奮してしまっていたのだろう。
しかし冷静になって確認していると、どうやら野伏せりどもの状態は明らかに異質なことに気がついた。
あまりにも興奮しすぎている。
俺とて王宮騎士団たちと稽古をしていた身だ。
それが訓練でも、いや実戦だと日々の冷静さなど簡単に吹き飛んでしまう人間の弱さをよく知っている。
ところで俺の視界に映っている野伏せりどもは違う。
まるで危険な薬物や興奮する薬草を口にしたときのような感じがした。
それは3人の仲間があっという間に倒されたというのに、まったく動揺していない様子からも見て取れる。
何かがおかしい。
それは元騎士としての確かな勘だった。
こいつらは普通の状態じゃない。
「シャアアアアアアアアア――――ッ!」
「オオオオオオオオオオオ――――ッ!」
俺が眉間に深くしわを寄せたとき、野伏せりどもは逃げるどころか奇声と雄叫びを上げながら一斉に襲いかかってきた。
人数は約20人。
この数ならば大した労力もかけずに撃退できる。
まあいい、どちらにせよ向かってくるなら倒すだけだ。
俺は地面を強く蹴って野伏せりどもに駆け出した。
そして――。
23
お気に入りに追加
971
あなたにおすすめの小説
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。気長に待っててください。月2くらいで更新したいとは思ってます。
異世界転生 勝手やらせていただきます
仏白目
ファンタジー
天使の様な顔をしたアンジェラ
前世私は40歳の日本人主婦だった、そんな記憶がある
3歳の時 高熱を出して3日間寝込んだ時
夢うつつの中 物語をみるように思いだした。
熱が冷めて現実の世界が魔法ありのファンタジーな世界だとわかり ワクワクした。
よっしゃ!人生勝ったも同然!
と思ってたら・・・公爵家の次女ってポジションを舐めていたわ、行儀作法だけでも息が詰まるほどなのに、英才教育?ギフテッド?えっ?
公爵家は出来て当たり前なの?・・・
なーんだ、じゃあ 落ちこぼれでいいやー
この国は16歳で成人らしい それまでは親の庇護の下に置かれる。
じゃ16歳で家を出る為には魔法の腕と、世の中生きるには金だよねーって事で、勝手やらせていただきます!
* R18表現の時 *マーク付けてます
*ジャンル恋愛からファンタジーに変更しています
追放された回復術師は、なんでも『回復』できて万能でした
新緑あらた
ファンタジー
死闘の末、強敵の討伐クエストを達成した回復術師ヨシュアを待っていたのは、称賛の言葉ではなく、解雇通告だった。
「ヨシュア……てめえはクビだ」
ポーションを湯水のように使える最高位冒険者になった彼らは、今まで散々ポーションの代用品としてヨシュアを利用してきたのに、回復術師は不要だと考えて切り捨てることにしたのだ。
「ポーションの下位互換」とまで罵られて気落ちしていたヨシュアだったが、ブラックな労働をしいるあのパーティーから解放されて喜んでいる自分に気づく。
危機から救った辺境の地方領主の娘との出会いをきっかけに、彼の世界はどんどん広がっていく……。
一方、Sランク冒険者パーティーはクエストの未達成でどんどんランクを落としていく。
彼らは知らなかったのだ、ヨシュアが彼らの傷だけでなく、状態異常や武器の破損など、なんでも『回復』していたことを……。
辺境地で冷笑され蔑まれ続けた少女は、実は土地の守護者たる聖女でした。~彼女に冷遇を向けた街人たちは、彼女が追放された後破滅を辿る~
銀灰
ファンタジー
陸の孤島、辺境の地にて、人々から魔女と噂される、薄汚れた少女があった。
少女レイラに対する冷遇の様は酷く、街中などを歩けば陰口ばかりではなく、石を投げられることさえあった。理由無き冷遇である。
ボロ小屋に住み、いつも変らぬ質素な生活を営み続けるレイラだったが、ある日彼女は、住処であるそのボロ小屋までも、開発という名目の理不尽で奪われることになる。
陸の孤島――レイラがどこにも行けぬことを知っていた街人たちは彼女にただ冷笑を向けたが、レイラはその後、誰にも知られずその地を去ることになる。
その結果――?
呪われた子と、家族に捨てられたけど、実は神様に祝福されてます。
光子
ファンタジー
前世、神様の手違いにより、事故で間違って死んでしまった私は、転生した次の世界で、イージーモードで過ごせるように、特別な力を神様に授けられ、生まれ変わった。
ーーー筈が、この世界で、呪われていると差別されている紅い瞳を宿して産まれてきてしまい、まさかの、呪われた子と、家族に虐められるまさかのハードモード人生に…!
8歳で遂に森に捨てられた私ーーキリアは、そこで、同じく、呪われた紅い瞳の魔法使いと出会う。
同じ境遇の紅い瞳の魔法使い達に出会い、優しく暖かな生活を送れるようになったキリアは、紅い瞳の偏見を少しでも良くしたいと思うようになる。
実は神様の祝福である紅の瞳を持って産まれ、更には、神様から特別な力をさずけられたキリアの物語。
恋愛カテゴリーからファンタジーに変更しました。混乱させてしまい、すみません。
自由にゆるーく書いていますので、暖かい目で読んで下さると嬉しいです。
婚約破棄され森に捨てられました。探さないで下さい。
拓海のり
ファンタジー
属性魔法が使えず、役に立たない『自然魔法』だとバカにされていたステラは、婚約者の王太子から婚約破棄された。そして身に覚えのない罪で断罪され、修道院に行く途中で襲われる。他サイトにも投稿しています。
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる