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◇
「あ、んっ! あっあっ……」
ホテルのスイートルームのベッドの上。
後孔もすっかり慣らされて、僕は初めてカイルの硬いもので貫かれながら、良いところを何度も刺激されて息も絶え絶えになっていた。
「カイルっ、僕、もう……だめ……」
「レイリア、私もイく……っ!」
カイルの欲望が僕のナカで弾けて、その熱を感じる。
「いっぱい……出てる……」
怠くて重くなった手をそっとお腹に当てて、そのまま僕は気を失ってしまった。
◇
「あれ……」
「レイリア、起きたのか」
「カイル……」
パシャンっとお湯が揺れて、お風呂に浸かっていることに気付く。
「身体、綺麗にしてくれたんだね。ありがとう」
「いや、無理をさせたしな……」
それに私にはご褒美だと呟くカイルにもたれかかっていた僕は身体を起こそうとして、お湯に沈んでしまった。
「まだ力が入らないだろう。私に任せてくれ」
「うん……」
カイルが僕を横抱きで抱え上げ、お風呂から上がった。
部屋のお風呂は狭いし温泉じゃないらしいんだけど、一緒に浸かれたことが嬉しくて、僕は微笑んだ。
「カイル、好き」
君が好き。
今度は思わずじゃなくて、実感を持って呟いた。
「私もだ。愛してる」
「これからもいっぱい言ってね」
「もちろん」
気持ちが溢れて、止まらない。
◇
「お父さま、お母さま、待ってください」
「慌てなくていいよ。まだ出発しないからね」
「じゃあ、本をとってくるね!」
今日は僕達の第一子レオの七歳の誕生日。ちょうどカイルが休みなので、少し遠出をする予定。
来年からレオは貴族学院に入学する。
「レオが来年から寮生活になるなんて、家が静かになっちゃうね」
「そうだな。では、二人目はどうだ?」
「えっ!?」
カイルがにやっと笑って僕を抱きしめた。
僕は少し困ってそれは神様に委ねよう……!と返す。
生命の神秘は僕には解けないけど、カイルはちゃんと僕を幸せにしてくれている。
◇終わり◇
ありがとうございました!
「あ、んっ! あっあっ……」
ホテルのスイートルームのベッドの上。
後孔もすっかり慣らされて、僕は初めてカイルの硬いもので貫かれながら、良いところを何度も刺激されて息も絶え絶えになっていた。
「カイルっ、僕、もう……だめ……」
「レイリア、私もイく……っ!」
カイルの欲望が僕のナカで弾けて、その熱を感じる。
「いっぱい……出てる……」
怠くて重くなった手をそっとお腹に当てて、そのまま僕は気を失ってしまった。
◇
「あれ……」
「レイリア、起きたのか」
「カイル……」
パシャンっとお湯が揺れて、お風呂に浸かっていることに気付く。
「身体、綺麗にしてくれたんだね。ありがとう」
「いや、無理をさせたしな……」
それに私にはご褒美だと呟くカイルにもたれかかっていた僕は身体を起こそうとして、お湯に沈んでしまった。
「まだ力が入らないだろう。私に任せてくれ」
「うん……」
カイルが僕を横抱きで抱え上げ、お風呂から上がった。
部屋のお風呂は狭いし温泉じゃないらしいんだけど、一緒に浸かれたことが嬉しくて、僕は微笑んだ。
「カイル、好き」
君が好き。
今度は思わずじゃなくて、実感を持って呟いた。
「私もだ。愛してる」
「これからもいっぱい言ってね」
「もちろん」
気持ちが溢れて、止まらない。
◇
「お父さま、お母さま、待ってください」
「慌てなくていいよ。まだ出発しないからね」
「じゃあ、本をとってくるね!」
今日は僕達の第一子レオの七歳の誕生日。ちょうどカイルが休みなので、少し遠出をする予定。
来年からレオは貴族学院に入学する。
「レオが来年から寮生活になるなんて、家が静かになっちゃうね」
「そうだな。では、二人目はどうだ?」
「えっ!?」
カイルがにやっと笑って僕を抱きしめた。
僕は少し困ってそれは神様に委ねよう……!と返す。
生命の神秘は僕には解けないけど、カイルはちゃんと僕を幸せにしてくれている。
◇終わり◇
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