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「すまない、遅くなった。待ったか?」
「まあまあ待ったけど……それより久し振り! 元気だった?」
「ああ。この通り、メンバー全員何事もなくやれてる。お前達も……仲間が増えたようだな」
グレンが入ってきた三人のリーダーと思しき虎獣人のお兄さんと話している。
そのお兄さんは暗い黄色の髪の中にメッシュのように黒い毛束がいくつも散っている。
これがヒョウの獣人ならまだらな模様になるのかなあと考えつつ、後ろの人達も見てみると、もこもこの白い髪に角が生えた紅色のローブ姿の羊獣人らしきお兄さんと、白くて長い髪に白い翼を畳んだ薄紫のローブ姿の鳥獣人らしき女の子がいる。
「初めまして。俺は聖緑の刃のリーダー、魔法剣士で虎獣人のライアン。貴方は?」
「俺はスバルです。まだ駆け出しの冒険者で、魔法が少しだけ使えて、剣もほんの少しだけ。戦力にはなれないと思います……すみません」
「スバル、謝らないで。僕達がスバルを護りたいんだ」
「なるほど。無理を強いることはないから安心して欲しい」
ライアンさんが笑って俺の頭をフードの上から撫でようとした手をイーサンが払い落とした。
「イーサン!」
俺が声をあげると、イーサンは鋭い視線でライアンさんを睨んでいる。
「スバルは俺達のだ。気軽に触れるな」
「本気なんだな。すまない」
「お取り込み中のところ申し訳ないけど、俺達も自己紹介していい?」
「そうだね。スバルが困るし、お願い」
「俺は魔術師で羊獣人のジル。よろしくね、スバル」
「はい! よろしくお願いします」
「私は雷鳥獣人で光魔法師のフィーユですわ。回復はお任せください」
「頼もしいですね! よろしくお願いします」
「スバルは何の獣人なのか聞いても?」
「あ、トップシークレットです。ごめんなさい」
ライアンさんに謝ると、ジルさんとフィーユさんが不思議そうな顔で首を傾げた。
「気になるけど、ダメだよな」
「きっと凄く珍しい種なのでしょう……」
ジルさんが左手を震わせている。きっと俺のフードをおろしたいのだろう。
フィーユさんが我慢ですと言って、ジルさんを止めていた。
そんな感じで顔合わせは無事に済んだのだった。
「まあまあ待ったけど……それより久し振り! 元気だった?」
「ああ。この通り、メンバー全員何事もなくやれてる。お前達も……仲間が増えたようだな」
グレンが入ってきた三人のリーダーと思しき虎獣人のお兄さんと話している。
そのお兄さんは暗い黄色の髪の中にメッシュのように黒い毛束がいくつも散っている。
これがヒョウの獣人ならまだらな模様になるのかなあと考えつつ、後ろの人達も見てみると、もこもこの白い髪に角が生えた紅色のローブ姿の羊獣人らしきお兄さんと、白くて長い髪に白い翼を畳んだ薄紫のローブ姿の鳥獣人らしき女の子がいる。
「初めまして。俺は聖緑の刃のリーダー、魔法剣士で虎獣人のライアン。貴方は?」
「俺はスバルです。まだ駆け出しの冒険者で、魔法が少しだけ使えて、剣もほんの少しだけ。戦力にはなれないと思います……すみません」
「スバル、謝らないで。僕達がスバルを護りたいんだ」
「なるほど。無理を強いることはないから安心して欲しい」
ライアンさんが笑って俺の頭をフードの上から撫でようとした手をイーサンが払い落とした。
「イーサン!」
俺が声をあげると、イーサンは鋭い視線でライアンさんを睨んでいる。
「スバルは俺達のだ。気軽に触れるな」
「本気なんだな。すまない」
「お取り込み中のところ申し訳ないけど、俺達も自己紹介していい?」
「そうだね。スバルが困るし、お願い」
「俺は魔術師で羊獣人のジル。よろしくね、スバル」
「はい! よろしくお願いします」
「私は雷鳥獣人で光魔法師のフィーユですわ。回復はお任せください」
「頼もしいですね! よろしくお願いします」
「スバルは何の獣人なのか聞いても?」
「あ、トップシークレットです。ごめんなさい」
ライアンさんに謝ると、ジルさんとフィーユさんが不思議そうな顔で首を傾げた。
「気になるけど、ダメだよな」
「きっと凄く珍しい種なのでしょう……」
ジルさんが左手を震わせている。きっと俺のフードをおろしたいのだろう。
フィーユさんが我慢ですと言って、ジルさんを止めていた。
そんな感じで顔合わせは無事に済んだのだった。
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