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「よろしくお願いします……」
ギルドマスターって、このギルドで一番偉い人だよな。
イーサンとグレンはニコラスさんに何か頼まれていたみたいだし(?)、Sランクともなると扱いも違うのか……。
「それで、スバルも冒険者登録をしたいらしいんだけど」
グレンが言うと、ニコラスさんが頷いた。
「なら、この部屋でするか? 必要な器具とタグを持ってくるからちょっと待っててくれ」
「ああ。悪いな」
イーサンが両手を膝の上で組んだ。
「気にするなよ」
ニコラスさんが笑って席を立ち、入れ替わりでお茶を持ってきたギルド職員のお姉さんが入ってくる。ロシアンブルーの猫獣人みたいで、グレーの髪に猫耳が立っている。
イーサンとグレンに倣い、お姉さんにお礼を言って一口含むと、お茶は紅茶みたいな味がした。
お姉さんが退室して少しすると、両手に水晶玉と灰色の布張りの四角い小さな箱のようなものを持ってニコラスさんが戻ってきた。
「登録する時に簡単なステータスが表示されてしまうけど、それは問題ないか? 口外はしないと誓うが」
「誓いの魔術を使ってくれるか?」
「ああ、分かった」
イーサンと目を合わせたニコラスさんは、自分の唇に左手で触れたあと、人差し指を唇に立てた。
指先が光っていて、誓いの魔術はそれで成ったらしい。
「じゃあ、まずタグに傷などないか確認してくれ」
「あ、はい」
テーブルに器具を置いて向かいのソファに座ったニコラスさんが、箱の中から銀色の金属で作られたタグを取り出して俺に渡す。
「大丈夫です」
金属のタグはつるりとしていて、触り心地が良かった。
俺からタグを受け取ったニコラスさんは、灰色の箱にタグを再び入れた。
「水晶玉に手を置いて、目を閉じててくれ。その際にステータスが表示されるからな」
「はい」
「な……」
「これは……」
「神の愛し子……!?」
三人の声が聞こえるけど、俺は自分のステータスを見れていない。
どんなことが表示されているんだろう。
ギルドマスターって、このギルドで一番偉い人だよな。
イーサンとグレンはニコラスさんに何か頼まれていたみたいだし(?)、Sランクともなると扱いも違うのか……。
「それで、スバルも冒険者登録をしたいらしいんだけど」
グレンが言うと、ニコラスさんが頷いた。
「なら、この部屋でするか? 必要な器具とタグを持ってくるからちょっと待っててくれ」
「ああ。悪いな」
イーサンが両手を膝の上で組んだ。
「気にするなよ」
ニコラスさんが笑って席を立ち、入れ替わりでお茶を持ってきたギルド職員のお姉さんが入ってくる。ロシアンブルーの猫獣人みたいで、グレーの髪に猫耳が立っている。
イーサンとグレンに倣い、お姉さんにお礼を言って一口含むと、お茶は紅茶みたいな味がした。
お姉さんが退室して少しすると、両手に水晶玉と灰色の布張りの四角い小さな箱のようなものを持ってニコラスさんが戻ってきた。
「登録する時に簡単なステータスが表示されてしまうけど、それは問題ないか? 口外はしないと誓うが」
「誓いの魔術を使ってくれるか?」
「ああ、分かった」
イーサンと目を合わせたニコラスさんは、自分の唇に左手で触れたあと、人差し指を唇に立てた。
指先が光っていて、誓いの魔術はそれで成ったらしい。
「じゃあ、まずタグに傷などないか確認してくれ」
「あ、はい」
テーブルに器具を置いて向かいのソファに座ったニコラスさんが、箱の中から銀色の金属で作られたタグを取り出して俺に渡す。
「大丈夫です」
金属のタグはつるりとしていて、触り心地が良かった。
俺からタグを受け取ったニコラスさんは、灰色の箱にタグを再び入れた。
「水晶玉に手を置いて、目を閉じててくれ。その際にステータスが表示されるからな」
「はい」
「な……」
「これは……」
「神の愛し子……!?」
三人の声が聞こえるけど、俺は自分のステータスを見れていない。
どんなことが表示されているんだろう。
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