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そういえば、ダルジェンの魔獣は無事退治されたらしい。
ランシートの力を借りることもなく、ダルジェンの騎士団と例の特級魔法師が大活躍したらしい。
犠牲も少なかったという。
◇
そんなこんなで、ゲームで僕が断罪されるはずだった卒業のパーティーが今日だ。
でももうノアはいない。
もうすぐ発情期だし、お互い卒業生でもないから体調が悪ければ出なくていいとカミルに言われたけど、ゲームと違うことを実感したいし、参加することにした。
舞台で挨拶をするカミルのパートナーとして参加している僕は、卒業生にとくに親しい人もいなくて、少し離れたところから舞台上のカミルを見ていた。
かっこいいなあ……。
あの人が僕の番なんだと思うと、フェロモンが溢れる気がした。
でも僕のフェロモンも感じ取れるのは、もうカミルだけで。
カミルが僕を見る。
鋭い眼差しにドキッとして、固まっていると、挨拶を終えたカミルが走り寄ってきた。
「こら、駄目だろう。フェロモンを抑えて」
「ごめんなさい……」
素直に謝る僕に、カミルが笑う。
「今日は城に泊まろうな。 沢山可愛がるから」
「え!? ま、間に合ってます!」
「もう決まりだ」
「えぇ!?」
◇
さらに月日は過ぎ、カミルが学園を卒業する日がやってきた。
数日後、僕達は結婚式をする。
結婚式がゴールじゃないけど、僕はこれ以上なく幸せだ。
これからの未来もこの幸せが続いて欲しい。
まだまだ沢山、山も谷もあると思うけど、カミルの隣で笑っていられたらいいなと、僕は思った。
「カミル、大好き」
「愛してるよ、リュシアン」
◇終わり◇
ありがとうございました!
ランシートの力を借りることもなく、ダルジェンの騎士団と例の特級魔法師が大活躍したらしい。
犠牲も少なかったという。
◇
そんなこんなで、ゲームで僕が断罪されるはずだった卒業のパーティーが今日だ。
でももうノアはいない。
もうすぐ発情期だし、お互い卒業生でもないから体調が悪ければ出なくていいとカミルに言われたけど、ゲームと違うことを実感したいし、参加することにした。
舞台で挨拶をするカミルのパートナーとして参加している僕は、卒業生にとくに親しい人もいなくて、少し離れたところから舞台上のカミルを見ていた。
かっこいいなあ……。
あの人が僕の番なんだと思うと、フェロモンが溢れる気がした。
でも僕のフェロモンも感じ取れるのは、もうカミルだけで。
カミルが僕を見る。
鋭い眼差しにドキッとして、固まっていると、挨拶を終えたカミルが走り寄ってきた。
「こら、駄目だろう。フェロモンを抑えて」
「ごめんなさい……」
素直に謝る僕に、カミルが笑う。
「今日は城に泊まろうな。 沢山可愛がるから」
「え!? ま、間に合ってます!」
「もう決まりだ」
「えぇ!?」
◇
さらに月日は過ぎ、カミルが学園を卒業する日がやってきた。
数日後、僕達は結婚式をする。
結婚式がゴールじゃないけど、僕はこれ以上なく幸せだ。
これからの未来もこの幸せが続いて欲しい。
まだまだ沢山、山も谷もあると思うけど、カミルの隣で笑っていられたらいいなと、僕は思った。
「カミル、大好き」
「愛してるよ、リュシアン」
◇終わり◇
ありがとうございました!
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