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◇
季節は冬へと移り変わり、僕は二度目の発情期を迎えた。
素肌を這うカミルの熱く大きい手が気持ち良い。
胸の頂を捏ねられて、僕は震えた。
「可愛い。リュシアン、可愛い」
「や、あ、んっ」
耳元で囁かれ、耳朶を食まれる。
「敏感だね。もっと溶かしたくなる」
「あ、やめっ……」
僕のそれを握られて、息を詰めた。そのまま擦られて、喘ぎ声が止まらない。
「あ、んっ、んんっ!」
カミルの手は容赦なくて、白濁を散らして僕はイッた。
「ちゃんとイけたね」
「は、はぁ……はぁ……」
僕の後孔から愛液が垂れて、カミルを欲しがる。
「濡れてるけど、少し慣らそうか」
「あ……早く欲しい」
「だが……」
入ってきたカミルの長い指が、卑猥な音をたてながらバラバラと中を探る。
「んっ…うう……あっ!」
「リュシアンの良いところはここだったな」
「あ! やだ! やめっ……」
そこを攻められて、身体が跳ねる。
気持ち良い。
でももっと太いもので、もっと奥まで暴いて欲しい。
発情期の欲は際限がなく、僕の理性を飲み込む。
「カミル、ちょうだい……」
「ぐっ……もう少し待って」
「でも、僕もう……」
「愛してるよ、リュシアン」
「ん」
唇が重なって、離れていく。
もう一度と、カミルに抱きついて顔を近付けると、今度は深く口付けられた。
「ん、んんっ……ん、ふっ……」
差し入れられた舌が僕を貪る。
キスに夢中になっていると、後孔から指が引き抜かれ、待ち侘びていた熱が充てがわれた。
「あっ……カミルっ……!」
「はっ、リュシアン、力を抜いて」
「んっ……あ、ああ……」
ぐっぐっとカミルが少しずつ挿入ってくる。
僕に覆い被さるカミルは額に汗を滲ませながら、腰を進める。
「全部挿入った」
「うん、カミルがいっぱい……」
ゆるゆると腰を打ち付けられて、僕は仰け反った。
「ん、ん……気持ちい……」
「リュシアン、ネックガードを外して」
「あ……う、うん」
「ダメか?」
「い、いいよ」
約束だし、もう覚悟も出来てる。
ネックガードに魔力を流すと、カチッと音がして繋ぎ目が離れた。
「はぁ……やっと噛める」
「あ、カミル!」
項に顔を埋められて、抽送も激しくなって、一気に絶頂へと導かれる。
「あっ、あぁぁぁあ!」
二人で同時に果てるのと、項を噛まれるのはほぼ同時だった。
とてつもない快感が押し寄せて、くらくら、ちかちかする。
全てが塗り変えられていくような感覚。
こうして僕は、カミルの番になった。
季節は冬へと移り変わり、僕は二度目の発情期を迎えた。
素肌を這うカミルの熱く大きい手が気持ち良い。
胸の頂を捏ねられて、僕は震えた。
「可愛い。リュシアン、可愛い」
「や、あ、んっ」
耳元で囁かれ、耳朶を食まれる。
「敏感だね。もっと溶かしたくなる」
「あ、やめっ……」
僕のそれを握られて、息を詰めた。そのまま擦られて、喘ぎ声が止まらない。
「あ、んっ、んんっ!」
カミルの手は容赦なくて、白濁を散らして僕はイッた。
「ちゃんとイけたね」
「は、はぁ……はぁ……」
僕の後孔から愛液が垂れて、カミルを欲しがる。
「濡れてるけど、少し慣らそうか」
「あ……早く欲しい」
「だが……」
入ってきたカミルの長い指が、卑猥な音をたてながらバラバラと中を探る。
「んっ…うう……あっ!」
「リュシアンの良いところはここだったな」
「あ! やだ! やめっ……」
そこを攻められて、身体が跳ねる。
気持ち良い。
でももっと太いもので、もっと奥まで暴いて欲しい。
発情期の欲は際限がなく、僕の理性を飲み込む。
「カミル、ちょうだい……」
「ぐっ……もう少し待って」
「でも、僕もう……」
「愛してるよ、リュシアン」
「ん」
唇が重なって、離れていく。
もう一度と、カミルに抱きついて顔を近付けると、今度は深く口付けられた。
「ん、んんっ……ん、ふっ……」
差し入れられた舌が僕を貪る。
キスに夢中になっていると、後孔から指が引き抜かれ、待ち侘びていた熱が充てがわれた。
「あっ……カミルっ……!」
「はっ、リュシアン、力を抜いて」
「んっ……あ、ああ……」
ぐっぐっとカミルが少しずつ挿入ってくる。
僕に覆い被さるカミルは額に汗を滲ませながら、腰を進める。
「全部挿入った」
「うん、カミルがいっぱい……」
ゆるゆると腰を打ち付けられて、僕は仰け反った。
「ん、ん……気持ちい……」
「リュシアン、ネックガードを外して」
「あ……う、うん」
「ダメか?」
「い、いいよ」
約束だし、もう覚悟も出来てる。
ネックガードに魔力を流すと、カチッと音がして繋ぎ目が離れた。
「はぁ……やっと噛める」
「あ、カミル!」
項に顔を埋められて、抽送も激しくなって、一気に絶頂へと導かれる。
「あっ、あぁぁぁあ!」
二人で同時に果てるのと、項を噛まれるのはほぼ同時だった。
とてつもない快感が押し寄せて、くらくら、ちかちかする。
全てが塗り変えられていくような感覚。
こうして僕は、カミルの番になった。
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