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滝までの道は途中から大きい道を逸れ、森の中の小径に入っていくルートだった。
でも綺麗に整備されていて歩き易い。
木漏れ日に目を細めながら、鳥の声を聞く。
魔獣は出ないんだろうかとちょっとドキドキしながら、泰雅と繋いだ手を強く握った。
防御魔法もかけてるし、泰雅がいるからもしもの時も何とかなるかと思いつつ、他にも歩いてる人がいるし、ここはそんな場所でもないかもなと心を落ち着かせた。
「どうせなら一角獣とかいないかなあ……」
「ん?」
「一角獣、見てみたいなあ……って」
「一角獣は幻獣園で見る方が確実じゃないか?」
「それはそうなんだけど……この辺りって魔獣出る?」
「人のテリトリーにはそんなに出ないはず、だけどな」
「と言うことは、全く出ないわけじゃないんだね」
「ああ。でも今は近くにはいないと思うよ」
「索敵してた!?」
「風魔法で周囲の音を拾ってるぐらいだけど」
「さすがですね、泰雅さん」
泰雅は真顔で僕と繋いだ手を唇まで持っていき、僕の手の甲に口付けた。
「それ、好きだね」
「俺のこと、見直した?」
「少しはね」
そう言うと、泰雅は嬉しそうに笑った。
その横顔を見上げて僕は顔を赤くしたけれど、気付かれたくなくて下を向く。
油断するとこうだ。
泰雅に心を持ってかれそうになる。
どうしても意識してしまう。
「何があっても瑠衣のことは俺が守るから安心してていいよ」
僕がダメになってしまいそうなことを言う泰雅は得意げで。
僕は何気ない風を装って言葉を続ける。
「それはどうも」
「本気なのに」
「頼りにしてるよ、幼馴染さん」
泰雅は幼馴染の言葉に微妙そうな顔をした後、立ち止まって俺の前髪にキスを落とした。
今度は怒らないで受け止める。
「瑠衣、一角獣見に行く? 来週にでも」
「ん、行く」
幻獣園は東都内にあるので、魔法陣も予約せずに見に行ける。
混んでてゆっくり見れないかもしれないけど、間近で見られるのは嬉しい。
「ペガサスも見られるかな」
「ああ、確かいたよな」
「やった! 飛ぶとこ見られるかな」
「それはどうかな」
そんな話をしていたら、いつの間にか滝のすぐ近くまで来ていた。
でも綺麗に整備されていて歩き易い。
木漏れ日に目を細めながら、鳥の声を聞く。
魔獣は出ないんだろうかとちょっとドキドキしながら、泰雅と繋いだ手を強く握った。
防御魔法もかけてるし、泰雅がいるからもしもの時も何とかなるかと思いつつ、他にも歩いてる人がいるし、ここはそんな場所でもないかもなと心を落ち着かせた。
「どうせなら一角獣とかいないかなあ……」
「ん?」
「一角獣、見てみたいなあ……って」
「一角獣は幻獣園で見る方が確実じゃないか?」
「それはそうなんだけど……この辺りって魔獣出る?」
「人のテリトリーにはそんなに出ないはず、だけどな」
「と言うことは、全く出ないわけじゃないんだね」
「ああ。でも今は近くにはいないと思うよ」
「索敵してた!?」
「風魔法で周囲の音を拾ってるぐらいだけど」
「さすがですね、泰雅さん」
泰雅は真顔で僕と繋いだ手を唇まで持っていき、僕の手の甲に口付けた。
「それ、好きだね」
「俺のこと、見直した?」
「少しはね」
そう言うと、泰雅は嬉しそうに笑った。
その横顔を見上げて僕は顔を赤くしたけれど、気付かれたくなくて下を向く。
油断するとこうだ。
泰雅に心を持ってかれそうになる。
どうしても意識してしまう。
「何があっても瑠衣のことは俺が守るから安心してていいよ」
僕がダメになってしまいそうなことを言う泰雅は得意げで。
僕は何気ない風を装って言葉を続ける。
「それはどうも」
「本気なのに」
「頼りにしてるよ、幼馴染さん」
泰雅は幼馴染の言葉に微妙そうな顔をした後、立ち止まって俺の前髪にキスを落とした。
今度は怒らないで受け止める。
「瑠衣、一角獣見に行く? 来週にでも」
「ん、行く」
幻獣園は東都内にあるので、魔法陣も予約せずに見に行ける。
混んでてゆっくり見れないかもしれないけど、間近で見られるのは嬉しい。
「ペガサスも見られるかな」
「ああ、確かいたよな」
「やった! 飛ぶとこ見られるかな」
「それはどうかな」
そんな話をしていたら、いつの間にか滝のすぐ近くまで来ていた。
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