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◇
「気にしないで。瑠衣くんと魔力上げ出来ないのは残念だけど、雨野くんの親衛隊が動くのは良くないから」
「僕も秋山先輩と魔力上げしたかったです……でも図書委員では変わらず接して下さい!」
「それはもちろん。勉強ぐらいなら教えてあげられるし」
「ぜひお願いします!」
「うん」
昼休みの図書室で秋山先輩に朝あったことを話した。秋山先輩は顔を曇らせながらも、僕の謝罪に頷いてくれた。
優しく微笑む先輩は僕の癒しだ。
「あんまり知られてないけど、確実に魔力を上げる秘訣はね、限界近くまで魔力を使って、使った分しっかり休むことなんだ。無理しないぐらいで試してみてね」
「限界近くまで……。わかりました、ありがとうございます!」
限界近くまで魔力を使うのはちょっと問題かもしれない。魔力は生命活動にも関わるからだ。魔力を使い切るわけではないから、大丈夫だとは思うけど。
魔力を使い切ってしまうと、命の危機になってしまう。
でも魔力上げはする!
もう決めた。
「誰かと一緒にやった方が良いから、雨野くんに頼んでみたらどうかな。彼なら悪いようにはしないだろうし……。それから、休みの前の日にやるのが良いと思うよ」
もし魔力がそこまで回復しなかったらと考えると、授業にも影響が出てしまうかもしれない。
「はい、そうします」
気をつけなきゃいけないことがあるなと思いながら、秋山先輩と話を続けた。
◇
「瑠衣はそんな危険な事を俺以外の人とやろうとしてたのか!」
「秋山先輩は限界を見極めてくれるだろうし、危険なことなんてない!」
「分からないじゃないか。見誤ることもある! というかなんでそこまでして魔力を増やしたいんだ。俺は今のままの瑠衣でいいのに」
「泰雅には分からないよ……」
生まれた時から恵まれている泰雅には……。
「何にせよ僕は魔力操作も習得したいし、魔力上げもしたいから、泰雅が付き合ってくれないなら、別の人に頼む!」
「……なら、俺が付き合う」
「そんな怖い顔で睨まないでよ」
「心配なんだ、瑠衣。自分から進んで無理や無茶をしないでくれ」
「無理でも無茶でもない。ただの修行だよ」
「瑠衣……」
そっと僕の両手を包む泰雅の両手は、それでも温かかった。
「気にしないで。瑠衣くんと魔力上げ出来ないのは残念だけど、雨野くんの親衛隊が動くのは良くないから」
「僕も秋山先輩と魔力上げしたかったです……でも図書委員では変わらず接して下さい!」
「それはもちろん。勉強ぐらいなら教えてあげられるし」
「ぜひお願いします!」
「うん」
昼休みの図書室で秋山先輩に朝あったことを話した。秋山先輩は顔を曇らせながらも、僕の謝罪に頷いてくれた。
優しく微笑む先輩は僕の癒しだ。
「あんまり知られてないけど、確実に魔力を上げる秘訣はね、限界近くまで魔力を使って、使った分しっかり休むことなんだ。無理しないぐらいで試してみてね」
「限界近くまで……。わかりました、ありがとうございます!」
限界近くまで魔力を使うのはちょっと問題かもしれない。魔力は生命活動にも関わるからだ。魔力を使い切るわけではないから、大丈夫だとは思うけど。
魔力を使い切ってしまうと、命の危機になってしまう。
でも魔力上げはする!
もう決めた。
「誰かと一緒にやった方が良いから、雨野くんに頼んでみたらどうかな。彼なら悪いようにはしないだろうし……。それから、休みの前の日にやるのが良いと思うよ」
もし魔力がそこまで回復しなかったらと考えると、授業にも影響が出てしまうかもしれない。
「はい、そうします」
気をつけなきゃいけないことがあるなと思いながら、秋山先輩と話を続けた。
◇
「瑠衣はそんな危険な事を俺以外の人とやろうとしてたのか!」
「秋山先輩は限界を見極めてくれるだろうし、危険なことなんてない!」
「分からないじゃないか。見誤ることもある! というかなんでそこまでして魔力を増やしたいんだ。俺は今のままの瑠衣でいいのに」
「泰雅には分からないよ……」
生まれた時から恵まれている泰雅には……。
「何にせよ僕は魔力操作も習得したいし、魔力上げもしたいから、泰雅が付き合ってくれないなら、別の人に頼む!」
「……なら、俺が付き合う」
「そんな怖い顔で睨まないでよ」
「心配なんだ、瑠衣。自分から進んで無理や無茶をしないでくれ」
「無理でも無茶でもない。ただの修行だよ」
「瑠衣……」
そっと僕の両手を包む泰雅の両手は、それでも温かかった。
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