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第13章 建国
第361話 築城開始4
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一向は港町へとやって来た。
ここも港を中心として海辺に街が広がり、通りを挟んで建物が並ぶ。
因みに港町から外れた場所に牢獄を作ってもらった。
言わずと知れた極刑になった者達が送られる拷問室だ。
一応、受刑者の絶叫が届かない断崖絶壁に作ったので港町からは目視出来ない場所だ。
港町も城下街と同様に数本の道に建物が連なっている。
商店、倉庫、住居に旅館など、後の事はアルコンに任せようと思って眺めるエルヴィーノだった。
因みに全ての建物の屋根は緩やかな円形で、最上階から屋上に登れるように壁面に階段が付いていた。
バレンティアの細かな仕様に感心するエルヴィーノだ。
潮風が心地よく港町を感心して歩いていると珍しくフィドキアから意外な質問があった。
「おい、龍騎士隊は作らないのか?」
確かに龍騎士隊は見栄えが良いだろうが、龍戦隊も費用と手間を考えると捨てがたい。
(いっその事、龍騎士隊と龍戦隊の混合戦隊を作るかなぁ)
とは言え、今の所自国に軍隊を作ろうとは思っていない。
何故ならば、隣接する敵対国が無いからだ。
もしも仮に敵が攻めて来るとすれば、海からになるだろう。
転移も考えられるが千や万の軍を転移させる事は無理だろうと決めつけるエルヴィーノだ。
しかし自国内を警備する組織は必要だ。
それは何処の王国でも存在する。
城に常勤する兵士と、国内を警邏する者達だ。
(簡単に名前で区別するならば王国騎士隊と王国警備隊とでもするか。軍隊は作らないが城内の警備を騎士隊で数体のプテオサウラとブロマルを与える。そして国内全域を管轄とする警備隊は更に別働隊を増やそう。名前は海上警備隊だ。海から攻めてくる敵に対しての防衛と、遭難や海上での警備を兼ねて海用の船型ブロマルを新たに作ろう。漕ぐ必要は無いし、魔素が無くなっても海上で漂っていれば良いだけだからな。良し、これで行こう!!)
「じゃフィドキア、番で二組用意してくれるか?」
「たったの二組か?」
「ああ、一度に沢山居ても飼育で来る環境も無いしな。徐々に増やせば良くないか?」
「・・・良かろう、最高の二組を用意してやろう」
何故に”最高の”なのか理解出来ないが、有り難くもらっておく事にした。
「あ、だったらプテオサウラ達の住家が必要じゃないか!」
「ふむ。では岩山の中腹に施設を作るか。バレンティアよ、頼んだぞ」
「ああ、任せてくれ。飼育出来る様に”獣人達の部屋”も必要だな」
「それはペンタガラマと同じにすれば良いだろう」
「では、城と転移で繋げるようにするのか?」
「一応、徒歩でも登れる方が良いだろう」
エルヴィーノの問いかけにフィドキアとバレンティアが話を進めていった。
龍人達の話しを聞きながら歩いていると声がかかった。
「それではモンドリアンさん、我々は最終検査をするのであと二日あれば皆さんに来てもらっても大丈夫ですよ」
「そうか、コラソン・・・今回も本当にありがとう。龍人達も本当にありがとう」
全員が笑みで返してくれた。
「じゃ三日後には一族にお披露目する予定で良いかな?」
「何事も無ければ大丈夫ですよ。二日後に完成の連絡をしますね」
「本当にありがとうコラソン」
(例の件は期待してくれ)
(ええ、楽しみにして待ってますよ)
エルヴィーノとメルヴィは全員に感謝してその場を立ち去った。
「では、最終整備と点検を行うぞ」
「「「はっ!!」」」
※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez
翌日。
昨夜メルヴィと一緒に現状を家族に説明し、大人たちが驚く中アロンソは浮かれていた。
それは、ようやく終の棲家が出来た事と、新しく調度品を依頼しにクラベルに行くと聞いたからだ。
エルヴィーノとメルヴィ以外は、一時的にもクラベルで過ごした期間があるので、懐かしさと話しで聞く限りの発展ぶりを期待していたのだ。
そして家族総出でクラベルにやって来た。
転移した場所は昔住んでいた館だ。
昨夜のうちにリカルドに連絡して、館の警備兵に国王一家が休暇に訪れると連絡させておいた。
「ああ、懐かしいわぁ」
「本当、メルヴィは初めてだから仕方ないけどアロンソと庭でよく遊んだわよ」
「良かったわねぇ、覚えているのアロンソは?」
リーゼロッテとオリビアとメルヴィの会話だ。
「凄い・・・まるで別の街に来たみたいだ・・・」
「そうだよねぇ・・・」
表に出たデイビットとアロンソの第一印象だ。
「本当、違う街の様ねぇ」
「凄いわねえ」
遅れて女性達も外に出た。
久しぶりに訪れたクラベルは記憶に有る田舎町とは違い近代的な街並みに様変わりしていた。
「たった数年でここまで変わる物なのか・・・」
デイビットが呆れた感じで呟いていた。
「じゃ予定通りでブロマル工場に行くぞ」
エルヴィーノの案内の元、街中を歩きながら目的地の工場へ向かった。
エルヴィーノはクラベルには結構な頻度で来ていた。
技術向上の為に魔法陣の開発や試作品の検証に立ち会ったりしていたので、研究所と第一工場は見知った顔が多い。
こちらもリカルドから連絡させて第一工場に集まる様にさせたのだ。
何故ならば工場には職人が多く、中でも木工職人や細工職人が多いからで、城の調度品も依頼するからだ。
今回はとりあえず、家族用の調度品を依頼する。
前日だが、全て新調すると言って特に喜んだのはオリビアとデイビットだった。
リーゼロッテとアロンソは”それ”どころでは無いほど浮かれていた。
なにせ、自分達の国の城と街が出来たのだから、早く見たくて仕方が無かったのだ。
家具の依頼を家族達に任せて、研究所から呼び寄せた研究員に依頼するエルヴィーノだ。
「今回新たに作成して欲しいのは海上用のブロマルだ。」
「は!? 海上用と仰いますと」
「その名の通り海用の船型ブロマルだよ。不測の事態を考慮して船の様に浮かぶようにしてくれ。櫂で漕ぐ事は無いぞ」
「は、マルソ様からお聞きしましたが陛下の新たな国は四方を海に囲まれた島だと聞き及んでおります。平地と異なり不測の事態を考慮されるのであれば攻撃の手段も必要かと存じますが如何いたしましょうか?」
「そうだなぁ、普通船からの攻撃は何だ?」
「一般的には炎系の魔法攻撃に弓や白兵戦ですが、大型船は投擲隊に強弓隊などを多数配備したり、中には砲撃艦なども存在するらしいです」
「なるほど・・・では一般的には船は木材で作られているのか?」
「私の知る限りそうです」
「・・・」
一旦思案するエルヴィーノだったが即座に指示を出した。
「では海上用のブロマルは2人から6人乗り用とする。マルソ殿に確認して最新の防衛魔法である反転反射を付与させた魔導具を船に設置してくれ。効果範囲に効果時間は魔導研究砦に確認してくれ。それから対抗魔法は炎系の魔導具を前後左右に配置してくれ。あ、威力よりも飛距離を最大値で頼むぞ」
「は、畏まりました」
「じゃ試作品は10日以内で頼むぞ」
「はあ!? 10日以内ですか?」
「ああ、お前は優秀だから言ってるんだ」
「はぁ・・・ご期待に沿えるように努力しますので、直ちに移動したいのですが」
「ああ、行ってくれ」
最近は特に”丸投げ”が好きな国王だった。
「ところで工場長」
「はい何でしょう陛下」
「新しい国で使うブロマルなんだが、騎士用と警備用が必要だ」
「は、畏まりました。運搬用は御入り用ですか?」
「それも必要だ。中型と大型を数台と街中を走る公共のブロマルも数台必要だ」
「承知しました。形などは如何いたしましょう」
「・・・任す!!」
「は、ではまずは試作品をご用意しますので2日も有ればご連絡致します」
「頼んだぞ、工場長。それとな、漁師が使う一般の船は作れるか?」
「確認しますが何艘ほどでしょうか?」
「とりあえず10艘で頼む」
「あと一応海路を確保する為に三本の帆柱を有する大型帆船なんかは出来るか?」
「確認しますが時間が必要かと・・・因みに何隻御入り用で?」
「1隻で十分だ」
「承知いたしました。後日改めてご連絡致します」
☆
とりあえず、こんなものかな。
ここも港を中心として海辺に街が広がり、通りを挟んで建物が並ぶ。
因みに港町から外れた場所に牢獄を作ってもらった。
言わずと知れた極刑になった者達が送られる拷問室だ。
一応、受刑者の絶叫が届かない断崖絶壁に作ったので港町からは目視出来ない場所だ。
港町も城下街と同様に数本の道に建物が連なっている。
商店、倉庫、住居に旅館など、後の事はアルコンに任せようと思って眺めるエルヴィーノだった。
因みに全ての建物の屋根は緩やかな円形で、最上階から屋上に登れるように壁面に階段が付いていた。
バレンティアの細かな仕様に感心するエルヴィーノだ。
潮風が心地よく港町を感心して歩いていると珍しくフィドキアから意外な質問があった。
「おい、龍騎士隊は作らないのか?」
確かに龍騎士隊は見栄えが良いだろうが、龍戦隊も費用と手間を考えると捨てがたい。
(いっその事、龍騎士隊と龍戦隊の混合戦隊を作るかなぁ)
とは言え、今の所自国に軍隊を作ろうとは思っていない。
何故ならば、隣接する敵対国が無いからだ。
もしも仮に敵が攻めて来るとすれば、海からになるだろう。
転移も考えられるが千や万の軍を転移させる事は無理だろうと決めつけるエルヴィーノだ。
しかし自国内を警備する組織は必要だ。
それは何処の王国でも存在する。
城に常勤する兵士と、国内を警邏する者達だ。
(簡単に名前で区別するならば王国騎士隊と王国警備隊とでもするか。軍隊は作らないが城内の警備を騎士隊で数体のプテオサウラとブロマルを与える。そして国内全域を管轄とする警備隊は更に別働隊を増やそう。名前は海上警備隊だ。海から攻めてくる敵に対しての防衛と、遭難や海上での警備を兼ねて海用の船型ブロマルを新たに作ろう。漕ぐ必要は無いし、魔素が無くなっても海上で漂っていれば良いだけだからな。良し、これで行こう!!)
「じゃフィドキア、番で二組用意してくれるか?」
「たったの二組か?」
「ああ、一度に沢山居ても飼育で来る環境も無いしな。徐々に増やせば良くないか?」
「・・・良かろう、最高の二組を用意してやろう」
何故に”最高の”なのか理解出来ないが、有り難くもらっておく事にした。
「あ、だったらプテオサウラ達の住家が必要じゃないか!」
「ふむ。では岩山の中腹に施設を作るか。バレンティアよ、頼んだぞ」
「ああ、任せてくれ。飼育出来る様に”獣人達の部屋”も必要だな」
「それはペンタガラマと同じにすれば良いだろう」
「では、城と転移で繋げるようにするのか?」
「一応、徒歩でも登れる方が良いだろう」
エルヴィーノの問いかけにフィドキアとバレンティアが話を進めていった。
龍人達の話しを聞きながら歩いていると声がかかった。
「それではモンドリアンさん、我々は最終検査をするのであと二日あれば皆さんに来てもらっても大丈夫ですよ」
「そうか、コラソン・・・今回も本当にありがとう。龍人達も本当にありがとう」
全員が笑みで返してくれた。
「じゃ三日後には一族にお披露目する予定で良いかな?」
「何事も無ければ大丈夫ですよ。二日後に完成の連絡をしますね」
「本当にありがとうコラソン」
(例の件は期待してくれ)
(ええ、楽しみにして待ってますよ)
エルヴィーノとメルヴィは全員に感謝してその場を立ち去った。
「では、最終整備と点検を行うぞ」
「「「はっ!!」」」
※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez
翌日。
昨夜メルヴィと一緒に現状を家族に説明し、大人たちが驚く中アロンソは浮かれていた。
それは、ようやく終の棲家が出来た事と、新しく調度品を依頼しにクラベルに行くと聞いたからだ。
エルヴィーノとメルヴィ以外は、一時的にもクラベルで過ごした期間があるので、懐かしさと話しで聞く限りの発展ぶりを期待していたのだ。
そして家族総出でクラベルにやって来た。
転移した場所は昔住んでいた館だ。
昨夜のうちにリカルドに連絡して、館の警備兵に国王一家が休暇に訪れると連絡させておいた。
「ああ、懐かしいわぁ」
「本当、メルヴィは初めてだから仕方ないけどアロンソと庭でよく遊んだわよ」
「良かったわねぇ、覚えているのアロンソは?」
リーゼロッテとオリビアとメルヴィの会話だ。
「凄い・・・まるで別の街に来たみたいだ・・・」
「そうだよねぇ・・・」
表に出たデイビットとアロンソの第一印象だ。
「本当、違う街の様ねぇ」
「凄いわねえ」
遅れて女性達も外に出た。
久しぶりに訪れたクラベルは記憶に有る田舎町とは違い近代的な街並みに様変わりしていた。
「たった数年でここまで変わる物なのか・・・」
デイビットが呆れた感じで呟いていた。
「じゃ予定通りでブロマル工場に行くぞ」
エルヴィーノの案内の元、街中を歩きながら目的地の工場へ向かった。
エルヴィーノはクラベルには結構な頻度で来ていた。
技術向上の為に魔法陣の開発や試作品の検証に立ち会ったりしていたので、研究所と第一工場は見知った顔が多い。
こちらもリカルドから連絡させて第一工場に集まる様にさせたのだ。
何故ならば工場には職人が多く、中でも木工職人や細工職人が多いからで、城の調度品も依頼するからだ。
今回はとりあえず、家族用の調度品を依頼する。
前日だが、全て新調すると言って特に喜んだのはオリビアとデイビットだった。
リーゼロッテとアロンソは”それ”どころでは無いほど浮かれていた。
なにせ、自分達の国の城と街が出来たのだから、早く見たくて仕方が無かったのだ。
家具の依頼を家族達に任せて、研究所から呼び寄せた研究員に依頼するエルヴィーノだ。
「今回新たに作成して欲しいのは海上用のブロマルだ。」
「は!? 海上用と仰いますと」
「その名の通り海用の船型ブロマルだよ。不測の事態を考慮して船の様に浮かぶようにしてくれ。櫂で漕ぐ事は無いぞ」
「は、マルソ様からお聞きしましたが陛下の新たな国は四方を海に囲まれた島だと聞き及んでおります。平地と異なり不測の事態を考慮されるのであれば攻撃の手段も必要かと存じますが如何いたしましょうか?」
「そうだなぁ、普通船からの攻撃は何だ?」
「一般的には炎系の魔法攻撃に弓や白兵戦ですが、大型船は投擲隊に強弓隊などを多数配備したり、中には砲撃艦なども存在するらしいです」
「なるほど・・・では一般的には船は木材で作られているのか?」
「私の知る限りそうです」
「・・・」
一旦思案するエルヴィーノだったが即座に指示を出した。
「では海上用のブロマルは2人から6人乗り用とする。マルソ殿に確認して最新の防衛魔法である反転反射を付与させた魔導具を船に設置してくれ。効果範囲に効果時間は魔導研究砦に確認してくれ。それから対抗魔法は炎系の魔導具を前後左右に配置してくれ。あ、威力よりも飛距離を最大値で頼むぞ」
「は、畏まりました」
「じゃ試作品は10日以内で頼むぞ」
「はあ!? 10日以内ですか?」
「ああ、お前は優秀だから言ってるんだ」
「はぁ・・・ご期待に沿えるように努力しますので、直ちに移動したいのですが」
「ああ、行ってくれ」
最近は特に”丸投げ”が好きな国王だった。
「ところで工場長」
「はい何でしょう陛下」
「新しい国で使うブロマルなんだが、騎士用と警備用が必要だ」
「は、畏まりました。運搬用は御入り用ですか?」
「それも必要だ。中型と大型を数台と街中を走る公共のブロマルも数台必要だ」
「承知しました。形などは如何いたしましょう」
「・・・任す!!」
「は、ではまずは試作品をご用意しますので2日も有ればご連絡致します」
「頼んだぞ、工場長。それとな、漁師が使う一般の船は作れるか?」
「確認しますが何艘ほどでしょうか?」
「とりあえず10艘で頼む」
「あと一応海路を確保する為に三本の帆柱を有する大型帆船なんかは出来るか?」
「確認しますが時間が必要かと・・・因みに何隻御入り用で?」
「1隻で十分だ」
「承知いたしました。後日改めてご連絡致します」
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とりあえず、こんなものかな。
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