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第12章 戻ってから四度目の儀式
第335話 大魔王杯闘技大会
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前日の宴会は遅くまで行なわれたと言う。
適当な時間で切り上げてシーラにたっぷりと奉仕してあげた新婚初夜だった。
翌日の予定は、午前は色んなクエルノ族の謁見で”儀式”を行い午後からは休憩を挟んで闘技場に向かった。
決勝は16名の試合だ。
全15試合で勝者が決まる。
中には友好国から招待剣闘士も居ると聞いて興味が有ったエルヴィーノだ。
今回は例の2人組も数日前から異国探索を楽しんでいる様だし、2人の保護者からの命令で監視の付き人が絶えず目を光らせているので安心のエルヴィーノだ。
エルヴィーノとしては招待剣闘士も気になるが、クエルノ族の戦いも興味が有った。
何故なら同じオスクロ・マヒアを使う種族だからだ。
どの様な戦い方なのか、自分の知らないオスクロの使い方があるのか興味深々だった。
開催の挨拶は王族が行ない、大魔王としては手を振って答えただけだ。
もっとも観客は挨拶よりも戦い重視で、誰が優勝者するかの方が重要だろう。
何故ならノタルム国では試合の賭け事が楽しみなのだから。
そして大魔王杯にはエルヴィーノがルールを作った。それは
魔法と武器の使用を認める。
戦闘不能及び負けを認めた場合勝敗が付く。
即死や死に至らしめる攻撃を行なった者は敗戦、及び今後の大会出場禁止。
ただし、四肢の切断は認める。
これはアルモニアから聖女が数人来ているのと、最悪死んだ場合”聖女たる魔法”で決勝に進む事が可能だからだ。
当初王族は聖女の魔法が信じられなかったと言う。
当然だろう。
普通は死んだら終わりだから。
これには流石のジャンドール王に三兄弟や将軍貴族達も、先を争う様に聖女達と親しくなりたいと色んな贈り物やエルヴィーノに袖の下を渡す物まで居た。
聖女効果なのか特別な魔法の効果だと思うが、ノタルム国内でのアルモニア教の教会建設が一気に進んだと報告を受けたエルヴィーノだ。
自国では人口を考慮して都会の教会には最低1人は聖女が常勤するからだ。
力の有るクエルノ族は私財を使い教会建設を急がせると聞いた。
地方の権力者に悪用されないよう、聖女の魔法に関する取り決めをジャンドール王と打ち合わせした方が良いとマルソ殿に助言した大魔王だ。
マルソ殿としては、元となる教会を1つ作ればそれを見てクエルノ族が同じ物を自分達で作ると言う案に大賛成だった。
後は時間をかけて大聖堂を作るだけの話しだ。
そんな感じで試合が始まった。
第一試合から招待剣闘士が出ると聞いた大魔王は以外にもワクワクしていた。
そして、どう言う訳か招待剣闘士の紹介を三兄弟の末弟ブスカドールがするらしく会場の中心で陣取っている。
「それでは今回の大魔王杯闘技大会に獣王国バリエンテとぉ、聖魔法王国アルモニアからぁその力を見せつける為にぃやって来た招待剣闘士の猛者達を紹介しましょうぉぉぉぉ」
闘技会場からの声援が凄い。
「まずはぁ獣王国バリエンテからぁぁぁエレ族とぉ、ヒラファ族の招待剣闘士でぇぇぇす」
拍手やヤジに怒号が飛び交う中、闘技場に現れたのは大きな男達だった。
流石に巨漢が多いクエルノ族でさえも、一瞬見入ってしまうほどの大きな体の男達だった。
「大魔王よ、獣人族はあそこまでデカいのか?」
「確かに見た事の有る種族だけど、アレは大きいなぁ」
魔王と大魔王の会話だが、流石に大きすぎるのではないかと言う意見だった。
あの剣闘士は明らかに元獣王の差し金だろうと大魔王は予測していた。
エレ族
獣王国一の巨漢で耳が大きく鼻が長い。必然的に重歩兵だ。
ヒラファ族
獣王国一の長身で手足が長いので槍を使い”遠距離接近攻撃”を得意とする。
どちらも超重量級の選手だ。
2人共、ベルトの様な拘束具なのか鎧なのか見分けのつかない物を着用している。
2人には、どこかの元獣王が用意した魔石がはめ込まれていて魔素を必要としない、国の秘宝である腕輪の魔導具が貸し与えられていた。
その腕輪は三つの補助魔法を所有者が常時発動すると言う物だ。
ロサ・アタッケ・フィジコ・スベン
カパシダ・フィジィカ・メホラ
ベロシダ・スビール
しかも、左右の腕に1つずつだ。
それで二重の効果が出るはずだ。
エルヴィーノは後から聞いたが元獣王の本気度が解かる選手達だった。
防御を考えず攻撃力だけの特攻戦法だがどこまで通用するのか見ていよう。
魔導具の事は内緒なのだろう、身体特徴だけの紹介を終わらせて次の招待剣闘士を呼ぶブスカドールだ。
「それではぁ今回の大魔王杯闘技大会で一番期待しているぅぅ、聖魔法王国アルモニアからの招待剣闘士でぇぇぇ、双剣の剣士ファルソちゃんでぇぇぇぇぇぇすぅぅ!!」
この大観衆の中で1人だけガクッとしていた。
(マジかっ何故そんな大それた事をしでかしたんだ、フォーレよ)
そして大観衆の中を1人で現れた”小柄な女性”。
巨漢の獣人の間に入ると、まるで幼女に見えてしまうのは自分だけかと勘違いしてしまう大魔王だ。
「大魔王よ、あのような貧弱な娘に戦わせるつもりなのか?」
そんな事を言われても、この件は何も聞いて無い大魔王だ。
「まぁシーラが推薦するからには、そこそこの腕が有るとは思うが」
その言葉を聞いて瞬時に首が回った大魔王に反応して隣に居た元凶も横を向いた。
「シーラァ、どういう事か説明しなさい」
「ええぇぇだってぇぇロリ姉様がぁぁ」
ロリが関与していると聞いただけでエルヴィーノの思考は嫁達の見栄と面子が裏で暗躍していた事を思い知った。
そもそもエルフ国メディテッラネウスには招待剣闘士の話しはしていない。
エルヴィーノの秘密を知ったジャンドール王家が拒否っている感じなのだ。
もっともエルフも好んで争い事はしない。
獣王国バリエンテはクエルノ族に恐怖感も拒否感も無く、むしろ角をカッコイイと思っているらしいのだ。
必然的に参加するのだが、勝つためには精鋭を用意しなければならない。
どこかの元獣王が”エルヴィーノの従者”を見て最低でも同じ体格の種族を探し、その中でも最強の者を選び必勝の魔導具まで貸し与えたのだから、剣闘士は優勝するつもりでいるだろう。
シーラが招待する企画に、パウリナが自慢げにロリに話せば負けず嫌いのロリが出した結論が今まさに闘技場に来ている訳だ。
エルヴィーノが妻達の思惑を考えていると会場が一気に湧いていた。
「へえぇじゃ、アルモニアの兵士ってファルソちゃんが鍛えているんだぁ」
「えっとぉ、わたしはちょっと魔法の剣を振るだけで、みんな倒れちゃうんだよねぇぇ」
「それは凄い、皆さんファルソちゃんに期待してくださ~い」
ファルソが両手を振って観客に愛想を振りまく姿を遠目から見ている大魔王。
(・・・変わったなお前。何がお前をそうさせるんだ?)
☆
変わってしまったのは変身した為の性格か?
単に自尊心?
それとも金欲?
適当な時間で切り上げてシーラにたっぷりと奉仕してあげた新婚初夜だった。
翌日の予定は、午前は色んなクエルノ族の謁見で”儀式”を行い午後からは休憩を挟んで闘技場に向かった。
決勝は16名の試合だ。
全15試合で勝者が決まる。
中には友好国から招待剣闘士も居ると聞いて興味が有ったエルヴィーノだ。
今回は例の2人組も数日前から異国探索を楽しんでいる様だし、2人の保護者からの命令で監視の付き人が絶えず目を光らせているので安心のエルヴィーノだ。
エルヴィーノとしては招待剣闘士も気になるが、クエルノ族の戦いも興味が有った。
何故なら同じオスクロ・マヒアを使う種族だからだ。
どの様な戦い方なのか、自分の知らないオスクロの使い方があるのか興味深々だった。
開催の挨拶は王族が行ない、大魔王としては手を振って答えただけだ。
もっとも観客は挨拶よりも戦い重視で、誰が優勝者するかの方が重要だろう。
何故ならノタルム国では試合の賭け事が楽しみなのだから。
そして大魔王杯にはエルヴィーノがルールを作った。それは
魔法と武器の使用を認める。
戦闘不能及び負けを認めた場合勝敗が付く。
即死や死に至らしめる攻撃を行なった者は敗戦、及び今後の大会出場禁止。
ただし、四肢の切断は認める。
これはアルモニアから聖女が数人来ているのと、最悪死んだ場合”聖女たる魔法”で決勝に進む事が可能だからだ。
当初王族は聖女の魔法が信じられなかったと言う。
当然だろう。
普通は死んだら終わりだから。
これには流石のジャンドール王に三兄弟や将軍貴族達も、先を争う様に聖女達と親しくなりたいと色んな贈り物やエルヴィーノに袖の下を渡す物まで居た。
聖女効果なのか特別な魔法の効果だと思うが、ノタルム国内でのアルモニア教の教会建設が一気に進んだと報告を受けたエルヴィーノだ。
自国では人口を考慮して都会の教会には最低1人は聖女が常勤するからだ。
力の有るクエルノ族は私財を使い教会建設を急がせると聞いた。
地方の権力者に悪用されないよう、聖女の魔法に関する取り決めをジャンドール王と打ち合わせした方が良いとマルソ殿に助言した大魔王だ。
マルソ殿としては、元となる教会を1つ作ればそれを見てクエルノ族が同じ物を自分達で作ると言う案に大賛成だった。
後は時間をかけて大聖堂を作るだけの話しだ。
そんな感じで試合が始まった。
第一試合から招待剣闘士が出ると聞いた大魔王は以外にもワクワクしていた。
そして、どう言う訳か招待剣闘士の紹介を三兄弟の末弟ブスカドールがするらしく会場の中心で陣取っている。
「それでは今回の大魔王杯闘技大会に獣王国バリエンテとぉ、聖魔法王国アルモニアからぁその力を見せつける為にぃやって来た招待剣闘士の猛者達を紹介しましょうぉぉぉぉ」
闘技会場からの声援が凄い。
「まずはぁ獣王国バリエンテからぁぁぁエレ族とぉ、ヒラファ族の招待剣闘士でぇぇぇす」
拍手やヤジに怒号が飛び交う中、闘技場に現れたのは大きな男達だった。
流石に巨漢が多いクエルノ族でさえも、一瞬見入ってしまうほどの大きな体の男達だった。
「大魔王よ、獣人族はあそこまでデカいのか?」
「確かに見た事の有る種族だけど、アレは大きいなぁ」
魔王と大魔王の会話だが、流石に大きすぎるのではないかと言う意見だった。
あの剣闘士は明らかに元獣王の差し金だろうと大魔王は予測していた。
エレ族
獣王国一の巨漢で耳が大きく鼻が長い。必然的に重歩兵だ。
ヒラファ族
獣王国一の長身で手足が長いので槍を使い”遠距離接近攻撃”を得意とする。
どちらも超重量級の選手だ。
2人共、ベルトの様な拘束具なのか鎧なのか見分けのつかない物を着用している。
2人には、どこかの元獣王が用意した魔石がはめ込まれていて魔素を必要としない、国の秘宝である腕輪の魔導具が貸し与えられていた。
その腕輪は三つの補助魔法を所有者が常時発動すると言う物だ。
ロサ・アタッケ・フィジコ・スベン
カパシダ・フィジィカ・メホラ
ベロシダ・スビール
しかも、左右の腕に1つずつだ。
それで二重の効果が出るはずだ。
エルヴィーノは後から聞いたが元獣王の本気度が解かる選手達だった。
防御を考えず攻撃力だけの特攻戦法だがどこまで通用するのか見ていよう。
魔導具の事は内緒なのだろう、身体特徴だけの紹介を終わらせて次の招待剣闘士を呼ぶブスカドールだ。
「それではぁ今回の大魔王杯闘技大会で一番期待しているぅぅ、聖魔法王国アルモニアからの招待剣闘士でぇぇぇ、双剣の剣士ファルソちゃんでぇぇぇぇぇぇすぅぅ!!」
この大観衆の中で1人だけガクッとしていた。
(マジかっ何故そんな大それた事をしでかしたんだ、フォーレよ)
そして大観衆の中を1人で現れた”小柄な女性”。
巨漢の獣人の間に入ると、まるで幼女に見えてしまうのは自分だけかと勘違いしてしまう大魔王だ。
「大魔王よ、あのような貧弱な娘に戦わせるつもりなのか?」
そんな事を言われても、この件は何も聞いて無い大魔王だ。
「まぁシーラが推薦するからには、そこそこの腕が有るとは思うが」
その言葉を聞いて瞬時に首が回った大魔王に反応して隣に居た元凶も横を向いた。
「シーラァ、どういう事か説明しなさい」
「ええぇぇだってぇぇロリ姉様がぁぁ」
ロリが関与していると聞いただけでエルヴィーノの思考は嫁達の見栄と面子が裏で暗躍していた事を思い知った。
そもそもエルフ国メディテッラネウスには招待剣闘士の話しはしていない。
エルヴィーノの秘密を知ったジャンドール王家が拒否っている感じなのだ。
もっともエルフも好んで争い事はしない。
獣王国バリエンテはクエルノ族に恐怖感も拒否感も無く、むしろ角をカッコイイと思っているらしいのだ。
必然的に参加するのだが、勝つためには精鋭を用意しなければならない。
どこかの元獣王が”エルヴィーノの従者”を見て最低でも同じ体格の種族を探し、その中でも最強の者を選び必勝の魔導具まで貸し与えたのだから、剣闘士は優勝するつもりでいるだろう。
シーラが招待する企画に、パウリナが自慢げにロリに話せば負けず嫌いのロリが出した結論が今まさに闘技場に来ている訳だ。
エルヴィーノが妻達の思惑を考えていると会場が一気に湧いていた。
「へえぇじゃ、アルモニアの兵士ってファルソちゃんが鍛えているんだぁ」
「えっとぉ、わたしはちょっと魔法の剣を振るだけで、みんな倒れちゃうんだよねぇぇ」
「それは凄い、皆さんファルソちゃんに期待してくださ~い」
ファルソが両手を振って観客に愛想を振りまく姿を遠目から見ている大魔王。
(・・・変わったなお前。何がお前をそうさせるんだ?)
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