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第11章 分岐点
第307話 ★分岐点1★の続きから★分岐点2★へ
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「でもよぉ、死んでメルヴィが龍国に連れて来ても身体は無いぜ?」
「流石はモンドリアンさん。そこに気づきましたか。別に死んだ後で無くても構いません。今すぐでも良いのですが、地上でやり残した事も有るでしょ? その為のメルヴィさんです」
「なるほどな。俺達が地上に未練が無くなったら神の国に行けるわけだ」
「はい、正解です」
パウリナとシーラは既に腕組みをして、やりたい事を整理している様だ。
ロザリーは困惑しているがロリは小刻みに震え顔がほんのり朱に染まっていた。
(一体何を考えているのやら・・・)
「あぁ、みんな聞いてくれ」
家族に言ったつもりのエルヴィーノ。
「一度戻ったら俺達だけで今後の計画を出して見ようぜ」
「「「はい」」」
「質問が有ります」
震える声でロリが発言した。
「龍国にお世話になると言う事は、寿命はどうなるのですか? それと地上にはもう戻れないのですか?」
「流石はサンクタ・フェミナですねぇ。目の付け所が良い」
コラソンから褒められたロリを見てラソンも嬉しそうな様子。
「皆さんに最終確認をしたのちに寿命は無くなります」
「マジか!!」
「「嘘っ本当に!」」
言葉にする者に両手を口に押えて喜びを隠す者と別れた様だ。
「あなた達が移る時点で龍人達が行っている地上の監視を引き継いでもらう予定です。だから地上には頻繁に行く事になるでしょう」
「龍人の変わりって俺達が歳を取らずに存在していたら不味いだろぉ」
「それは、ほら、変化の魔法が有るでしょ」
「あっ、なるほどな」
エルヴィーノの質問にも対応し納得してもらったコラソンだ。
「ただし、皆さんの関係のとなる方達とは接触を慎んでもらいます。まぁこれはその時に説明しましょう」
(慎むと言う事は、禁止では無いのか・・・)
ふと疑問に思ったエルヴィーノだ。
「他に質問は有りませんか?」
「まぁ、後から聞いても良いだろう?」
「勿論ですとも」
妻達は事の重大さに戸惑っているようだった。
特にロリが酷い。
自問自答しているようだが挙動不審だ。
そう言うエルヴィーノも無事だったメルヴィを早く家族に合わせたい。
特にアロンソにだ。
「じゃ一旦俺達は戻っていいか?」
「勿論構いませんよ」
コラソンの許可を取ったので立ち去ろうとするが思いついた。
「なぁ、どうやって帰るんだ?」
誰に言ったわけでは無いが手を繋いでいる者が教えてくれた。
「私が転移魔法陣を使うわ。その為の私だもの」
微笑むメルヴィが可愛くてエルヴィーノの思考は半分以上”夜”の事だが、他の妻達の前で露骨な事も出来ず、まずは家族に合わせる事を考える。
「じゃ準備するね」
ロザリーとメルヴィを入れて六人だが、全員で手を繋ぎ魔法陣に魔素が流れていく。
全員が感じたが信じられない量の魔素が魔法陣使われている事を理解した。
その魔素を供給するメルヴィを疎ましい目で見つめる妻達だった。
「では、行きますよぉ」
メルヴィがそう言うと一瞬で風景が変わった。
※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez
★分岐点2★
それまでの一部始終を別の場所で見聞きしていた一行が呆然としていた。
「何なんだアレは!」
「なんで私達が転移して行ったの?」
騒ぎ立てる妻達と一緒に平然としているメルヴィに問いかけるエルヴィーノだ。
「どうなっているんだメルヴィ」
「それは龍人達が来てから話しを聞こうよ」
確かにもっともな意見だ。
”修行していた”メルヴィが知る訳が無い。と考えるエルヴィーノ。
そこに龍人達が戻って来た。
「どうでしたか皆さん」
「「どう言う事だ(よ)コラソン!!」」
エルヴィーノとパウリナが問いかけた。
「どうもこうも見ての通りですけどね」
「そうじゃ無い、アレは何だ。俺達じゃないのは解っているが、一体どう言う事だ」
「まあまあ、皆さんにはこれからの事を説明しますから良く聞いてくださいね」
「先ほどまで見て頂いた映像は皆さん本人です」
「なっ、本人って、俺達はここにずっと居るぞ」
「ええ、そうですよ」
コラソンの話している意味が解らないメルヴィを除く一同。
「彼らも本物、あなた達も本物です」
ますます解らなくなる一同。
そして新たに見せられる映像は少し時間を遡った物だと言う。
ある部屋の中を進んで行くと、薄暗い室内に明るい筒が何本も並んでいる事が解った。
何やら研究施設の様な場所でその筒が映し出されて驚いた一同。
その培養液に浸かる者達は自分達だった。
そして順番に培養液から出されて台の上に並べられる。
そのまま別室へと運ばれると自分達が寝ていた。
「あっこれは皆さんが酔って寝ている所ですよ」
そう言ってコラソンが教えてくれた。
それぞれが、それぞれの横に運ばれると龍人達が裸の方に魔法を使っている。
すると、着用している衣服や道具などが全く同じ物で、同じキズや消耗度で現れた。と言うか装着している状態でだ。
すると今度は台車に奇妙な箱が乗せてあり、その箱から球体を半分にした丸い物が繋がっている事が確認できる。
それをそれぞれの頭にかぶせる様にすると、1人ずつ魔法を使って何かをしているようだった。
その行為が終わると二体ずつ居たエルヴィーノ達が別々の部屋に運ばれて行った。
「どうですか? 見て解かりましたか?」
「解らねぇよ! どう言う事か説明してくれ」
コラソンの問いかけに説明が足りないと怒るエルヴィーノだった。
「ではまず、あなた達が選ばれたのは本当の事です。では何に選ばれたか。これが重要なのですよ」
そう言ってコラソンが語り出す。
「皆さんは魔法を使う時に魔素を使いますよね? この魔素は有限なのですよ」
全員の見当違いな所から始まったので黙って聞いているようだった。
「ではこの魔素ですが、将来・・・無くなる可能性が高いです」
「はぁ? 無くなったら魔法が使えなくなるだけだろぉ?」
「ええ、そうです。ですが重要な事は地上の生命体が魔素を消費し過ぎて魔素が枯渇になり、魔法が使えなくなる事ではありません」
話しの内容が解らないので黙って聞く事にしたエルヴィーノ。
「重要なのは皆さんがいつも居る大地。我々は惑星と呼んでいますが、魔素が無くなると惑星の生命にかかわる可能性が高いのです」
聞いている事は何となく理解する一同。
「我らの神が兼ねてより予言している不吉な事が有ります」
両手を後ろに組んで左右に歩きながら語るコラソン。
「何度も言いますが将来、惑星から魔素が枯渇する可能性が非常に高い。そうなると我々の取るべき方法は二つです」
「魔素の確保と枯渇する原因の削除だな」
「その通りですモンドリアンさん。そして我々は考えました。どのように魔素を保管するか。そしてその原因を無くす為、その時代へと誰を送るか」
「んっ、ちょっと待てよ。時代へ送るだとぉ」
「流石はモンドリアンさん。話しが早くて済みます。我らが神の予測した時代に転生してその原因を取り除くために選ばれたのが、あなた達なのです」
「無理無理無理無理絶~対に無理!」
「まぁまぁモンドリアンさん」
「そんなの絶対やらねぇし」
「まぁ、モンドリアンさんは置いといて、奥様達にはとても良い条件を付けますよ」
「私達も転生は出来ないですけど」
ロリがそう言うとパウリナにシーラも頷いている。
「勿論、転生しても奥様達が納得する特典を付ける様に考えてあります」
何やら行商や屋台のおっさんの様な話し方に変わりつつあるコラソンを胡散臭く見ているエルヴィーノだった。
☆
もうすぐ転生・・・やっと来ました。
長かった・・・本当に長かった。
「流石はモンドリアンさん。そこに気づきましたか。別に死んだ後で無くても構いません。今すぐでも良いのですが、地上でやり残した事も有るでしょ? その為のメルヴィさんです」
「なるほどな。俺達が地上に未練が無くなったら神の国に行けるわけだ」
「はい、正解です」
パウリナとシーラは既に腕組みをして、やりたい事を整理している様だ。
ロザリーは困惑しているがロリは小刻みに震え顔がほんのり朱に染まっていた。
(一体何を考えているのやら・・・)
「あぁ、みんな聞いてくれ」
家族に言ったつもりのエルヴィーノ。
「一度戻ったら俺達だけで今後の計画を出して見ようぜ」
「「「はい」」」
「質問が有ります」
震える声でロリが発言した。
「龍国にお世話になると言う事は、寿命はどうなるのですか? それと地上にはもう戻れないのですか?」
「流石はサンクタ・フェミナですねぇ。目の付け所が良い」
コラソンから褒められたロリを見てラソンも嬉しそうな様子。
「皆さんに最終確認をしたのちに寿命は無くなります」
「マジか!!」
「「嘘っ本当に!」」
言葉にする者に両手を口に押えて喜びを隠す者と別れた様だ。
「あなた達が移る時点で龍人達が行っている地上の監視を引き継いでもらう予定です。だから地上には頻繁に行く事になるでしょう」
「龍人の変わりって俺達が歳を取らずに存在していたら不味いだろぉ」
「それは、ほら、変化の魔法が有るでしょ」
「あっ、なるほどな」
エルヴィーノの質問にも対応し納得してもらったコラソンだ。
「ただし、皆さんの関係のとなる方達とは接触を慎んでもらいます。まぁこれはその時に説明しましょう」
(慎むと言う事は、禁止では無いのか・・・)
ふと疑問に思ったエルヴィーノだ。
「他に質問は有りませんか?」
「まぁ、後から聞いても良いだろう?」
「勿論ですとも」
妻達は事の重大さに戸惑っているようだった。
特にロリが酷い。
自問自答しているようだが挙動不審だ。
そう言うエルヴィーノも無事だったメルヴィを早く家族に合わせたい。
特にアロンソにだ。
「じゃ一旦俺達は戻っていいか?」
「勿論構いませんよ」
コラソンの許可を取ったので立ち去ろうとするが思いついた。
「なぁ、どうやって帰るんだ?」
誰に言ったわけでは無いが手を繋いでいる者が教えてくれた。
「私が転移魔法陣を使うわ。その為の私だもの」
微笑むメルヴィが可愛くてエルヴィーノの思考は半分以上”夜”の事だが、他の妻達の前で露骨な事も出来ず、まずは家族に合わせる事を考える。
「じゃ準備するね」
ロザリーとメルヴィを入れて六人だが、全員で手を繋ぎ魔法陣に魔素が流れていく。
全員が感じたが信じられない量の魔素が魔法陣使われている事を理解した。
その魔素を供給するメルヴィを疎ましい目で見つめる妻達だった。
「では、行きますよぉ」
メルヴィがそう言うと一瞬で風景が変わった。
※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez
★分岐点2★
それまでの一部始終を別の場所で見聞きしていた一行が呆然としていた。
「何なんだアレは!」
「なんで私達が転移して行ったの?」
騒ぎ立てる妻達と一緒に平然としているメルヴィに問いかけるエルヴィーノだ。
「どうなっているんだメルヴィ」
「それは龍人達が来てから話しを聞こうよ」
確かにもっともな意見だ。
”修行していた”メルヴィが知る訳が無い。と考えるエルヴィーノ。
そこに龍人達が戻って来た。
「どうでしたか皆さん」
「「どう言う事だ(よ)コラソン!!」」
エルヴィーノとパウリナが問いかけた。
「どうもこうも見ての通りですけどね」
「そうじゃ無い、アレは何だ。俺達じゃないのは解っているが、一体どう言う事だ」
「まあまあ、皆さんにはこれからの事を説明しますから良く聞いてくださいね」
「先ほどまで見て頂いた映像は皆さん本人です」
「なっ、本人って、俺達はここにずっと居るぞ」
「ええ、そうですよ」
コラソンの話している意味が解らないメルヴィを除く一同。
「彼らも本物、あなた達も本物です」
ますます解らなくなる一同。
そして新たに見せられる映像は少し時間を遡った物だと言う。
ある部屋の中を進んで行くと、薄暗い室内に明るい筒が何本も並んでいる事が解った。
何やら研究施設の様な場所でその筒が映し出されて驚いた一同。
その培養液に浸かる者達は自分達だった。
そして順番に培養液から出されて台の上に並べられる。
そのまま別室へと運ばれると自分達が寝ていた。
「あっこれは皆さんが酔って寝ている所ですよ」
そう言ってコラソンが教えてくれた。
それぞれが、それぞれの横に運ばれると龍人達が裸の方に魔法を使っている。
すると、着用している衣服や道具などが全く同じ物で、同じキズや消耗度で現れた。と言うか装着している状態でだ。
すると今度は台車に奇妙な箱が乗せてあり、その箱から球体を半分にした丸い物が繋がっている事が確認できる。
それをそれぞれの頭にかぶせる様にすると、1人ずつ魔法を使って何かをしているようだった。
その行為が終わると二体ずつ居たエルヴィーノ達が別々の部屋に運ばれて行った。
「どうですか? 見て解かりましたか?」
「解らねぇよ! どう言う事か説明してくれ」
コラソンの問いかけに説明が足りないと怒るエルヴィーノだった。
「ではまず、あなた達が選ばれたのは本当の事です。では何に選ばれたか。これが重要なのですよ」
そう言ってコラソンが語り出す。
「皆さんは魔法を使う時に魔素を使いますよね? この魔素は有限なのですよ」
全員の見当違いな所から始まったので黙って聞いているようだった。
「ではこの魔素ですが、将来・・・無くなる可能性が高いです」
「はぁ? 無くなったら魔法が使えなくなるだけだろぉ?」
「ええ、そうです。ですが重要な事は地上の生命体が魔素を消費し過ぎて魔素が枯渇になり、魔法が使えなくなる事ではありません」
話しの内容が解らないので黙って聞く事にしたエルヴィーノ。
「重要なのは皆さんがいつも居る大地。我々は惑星と呼んでいますが、魔素が無くなると惑星の生命にかかわる可能性が高いのです」
聞いている事は何となく理解する一同。
「我らの神が兼ねてより予言している不吉な事が有ります」
両手を後ろに組んで左右に歩きながら語るコラソン。
「何度も言いますが将来、惑星から魔素が枯渇する可能性が非常に高い。そうなると我々の取るべき方法は二つです」
「魔素の確保と枯渇する原因の削除だな」
「その通りですモンドリアンさん。そして我々は考えました。どのように魔素を保管するか。そしてその原因を無くす為、その時代へと誰を送るか」
「んっ、ちょっと待てよ。時代へ送るだとぉ」
「流石はモンドリアンさん。話しが早くて済みます。我らが神の予測した時代に転生してその原因を取り除くために選ばれたのが、あなた達なのです」
「無理無理無理無理絶~対に無理!」
「まぁまぁモンドリアンさん」
「そんなの絶対やらねぇし」
「まぁ、モンドリアンさんは置いといて、奥様達にはとても良い条件を付けますよ」
「私達も転生は出来ないですけど」
ロリがそう言うとパウリナにシーラも頷いている。
「勿論、転生しても奥様達が納得する特典を付ける様に考えてあります」
何やら行商や屋台のおっさんの様な話し方に変わりつつあるコラソンを胡散臭く見ているエルヴィーノだった。
☆
もうすぐ転生・・・やっと来ました。
長かった・・・本当に長かった。
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