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第10章 冒険編
第286話 出発
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出発の朝、最終点検をして荷物をまとめる。
基本的にエスパシオ・ボルサはエルヴィーノしか使えないし、妻達に教えていない。
まさか妻達と旅に出るとは思わなかったからだ。
だから荷物は全部エルヴィーノが担当する事となった。
本来便利な魔法は簡単に覚えさせることが出来るのだが、旅行中に”甘える”事を想定して魔法の取得を拒むロリを見てパウリナとシーラも真似をしたのだ。
エルヴィーノから言わせれば単に召使いの変わりだがイチャイチャしながら旅をしたい女性陣だ。
そして四人がエルフに変化して、大聖堂の入口で門を開けると雨だった。
エルフ国は晴れていた。
獣王国もノタルム国も晴れていたらしい。
門の下で四人が遠くの空を見ていた。
「・・・今日は雨だな」
「そうね。お姉様に言われた通り頭巾付外套《がいとう》を用意して良かったわ」
ロザリーが手配した頭巾を被り歩き出す四人。
「じゃ今日はシーラと2人で楽しんで」
ロリとパウリナが後ろから手を繋ぎ歩いて来る。
「旅の初日が雨だなんて・・・」
ガッカリしているシーラだ。
一体何を考えているのやらと思いながらもシーラの手を握りしめた。
「そう言うなよシーラ。旅の雨は結構良いもんだぜ。街中じゃ出来ないけど、森の中だったら結界を張って雨を天然のシャワーだと思えば全身綺麗になるしな」
そう言うと淫靡な眼差しで睨みつけて来るシーラだ。
(森の中で、裸で・・・)
余計な事を言ったと後悔しながらも思い先を急ぐエルヴィーノだ。
とは言ってもイグレシアは大都会だ。
中心地にある大聖堂から一日歩いても街外れに着かない。
本来は幾つかの城壁をくぐる度に新調したギルドの認識票を見せ無ければならないが、事前にある事を思い付いて別の物を用意した国王だ。
それは王国認定の通行手形だ。
聖魔法王国アルモニアであれば何処でも提示するだけで検査無し(氏名の確認等)に通れる優れものだ。
この通行手形を作り伝令を出した。
だから折角作ったギルドの認識票は使っていない。
勿論ギルドの認識票を使わない理由が有る。
認識票には共通語及び多言語で名前が彫ってある。
エルヴィーノとロリの名前は国民であれば全て知っていて当然なのだ。
いちいち城壁の検査で兵士や国民に騒がれるのも面倒なので作ったのだ。
通行手形は後に王族や貴族に裕福な者が高額な料金を城に払って入手する事になる。
理由は様々だが、検査無しで出入り出来る事に意味が有った。
当然ながらオスクロ・マヒアとディオス・マヒアが付与されていて、アルモニアでは魔導具に当てると名前などの個人情報が解る優れものに改良されたのだった。
オスクロ・マヒアを操作できる者が作らなければ反応せず偽物と解り死刑になるのだ。
また、ディオス・マヒアはクエルノ族が使えないので念の為だ。
初日は街外れ近くまで歩いて来て終わりとなった。別荘に転移して戻ったら冷えた身体のまま全員で温かい風呂に入った。その後は三人の脚を揉みほぐすのだ。それが終わればロザリーがエルヴィーノの脚を揉んでくれる。
流石に一日中歩くと疲れるが、そこは治癒魔法を使わず手で揉むのだ。
ロザリーも同様で足以外も触って来る。
そして当日隣で並んで歩いたシーラと御留守番だったロザリーの相手をして就寝だ。
ロリとパウリナは子供達の世話をしてから就寝となる
翌朝、朝食を取ってから全員がエルフに変化して、子供達とロザリーにメイド達から見送られて昨日の場所へ転移する。
毎日がこの繰り返しになる予定だ。
今朝のイグレシアは昨日と違って晴天で、多少水たまりも有るがパウリナは大喜びだ。
そうなるとシーラはブツブツと文句を言っているがロリがなだめて後ろから歩いて来る。
パウリナは嬉しくてエルヴィーノの周りを駆けまわり楽しそうだ。
半日も歩くと街外れに差し掛かり街中では手を繋いでいたパウリナが、人気が無くなり腕に絡み付くようになった。
時折、後ろの2人をチラチラと見るので余計に腹が立勇者《シーラ》と神聖女だ。
イグレシアから国境までの街道は整備されており、行きかう旅人や冒険者も多い。
旅先でエルフ自体もたまに見かけるが四人の一行もそれなりに目立っていた。
「でも、お姉様が元の姿で旅するより、よっぽど目立たないと思うなぁ」
行きかう旅人の目がこちらに向くのが気になっていたシーラだ。
「それは確かにそうかもしれないけど・・・」
珍しいピンクの髪を自覚しているロリだ。
今の四人は頭巾付外套もしまい、顔もさらして歩いている。
今回の旅は目的地の村に向うだけなので、以前のように迷宮を探す事も無く風景を楽しみながら、じゃれ合ってイチャイチャと他愛のない話をしている先頭の2人と、ムカムカしながら付いて行く2人だ。
旅先では宿泊も無いし野宿も無い。
単に見知らぬ土地を歩いているだけだ。
だからせめて昼食位は旅の雰囲気を出したいと、自分達が外で調理して青空の下で食事をしたいと提案していたエルヴィーノだ。
当然ながら調理器具に食材、食器に机と椅子はエルヴィーノのエスパシオ・ボルザの中だ。
献立は妻達が自分の得意料理を担当するらしい。
そして準備と後片づけもエルヴィーノの担当だ。
今更ながらその程度の事は文句も言わず、面倒臭がらずにテキパキとこなす”予定”なのだ。
丁度お日様が頭上にさしかかる頃合いの時、近くに小川が有ったので場所を確保して準備する。
水場が有ると非常に便利なので調理の準備をする一行。
食材や机に椅子、机にかける布等、妻達が用意した物を出して、大きな竈の変わりとなる魔導具を二つ出した。
調理する為には火を使って炒めたりするための物だ。
イグレシアではこの様な魔導具も売っているし、中古も販売している。
妻達と相談したが、少ない日数だが一台では足りないと言うので二台購入すると高いから中古で十分だとロリが決めたのだ。
意外と倹約家なので驚いたが、そのかわりフォーレに手を回して高級食材を入手するという暴挙を行なうのがロリだ。
三人が自国の料理を振る舞ってくれると言うが、どうせ最後の質問は解っているエルヴィーノだ。
それは誰の作った物が一番美味しかったかだ。
既に結果が見えているので対策を用意してある。
それは男の手料理だ。
自らが参戦し自画自賛すれば事無きを得ると考えたからだ。
大した物では無いが妻達の料理は事前に知る事が出来るので、重ならない様に料理を選んだ結果、簡単で直ぐに出来る物にした。
それはダイコン亭の料理を分けてもらい、温めるだけという物だ。
だから時間が掛るから事前に用意したと誤魔化す予定だ。
「ねぇあなたぁ、これ動かないけど見てくれない?」
ロリが魔導具を動かしているが、どうやら一台の火が出ないらしい。
「ん~、ちょっと見てみる」
自分でも試すが火が出ないので魔導具を分解し確認するが解らないので魔法陣を見ようと思った。
(買った時は火が出たのに、やっぱ中古はこんなもんか)
そう思いマジア・ティオニブスを使った。
マジア・ティオニブスは属性を問わず魔法陣の調整、変更が可能で高度な調整には属性別の魔法陣調整が必要だ。
エルヴィーノは幼少の時、リーゼロッテに用意してもらった魔導書に出ていたマジア・ティオニブスを使い様々な魔法陣を改良していた為、現在も転移魔法の調整やエマスコの調整が簡単に出来るのだ。
だがこの事は誰にも教えていない秘密の1つだった。
手を翳し発動させてみる。
「着火。おっ火が付いた」
(やっぱり陣の紋様が薄くて切れかかっていたから発動しなかったみたいだな)
「直ったのね。じゃ始めるわ」
直した魔導具を組み立ててロリに渡し調理を始めた。
今回は三人の手料理で大皿に乗せて個々に取り分けて食べる仕様だ。
エルヴィーノの料理はスープなので温めるだけなのだ。
ロリとパウリナが先に作り、シーラと一緒に調理する。
エスパシオ・ボルザから鍋を取り出して火にかける。
後は待つだけだ。
「あなたも料理するの?」
驚いたシーラだが事前に用意してあり温めるだけなので簡単だと言うと「私もそうすれば良かったぁ」などと言い出す。
「お待たせぇ」
「さぁ完成したぞ。まずは俺のスープから飲んでくれ」
カラミと打ち合わせしてピリッと来る辛さで肉のスープだ。
「「「美味しいぃ」」」
うんうんと頷いて妻達の料理も褒め称える。
食事が終わる頃に予定されていた質問が飛んできたが自分の料理が一番と言って逃げるのだった。
☆
昼食時間でした。
基本的にエスパシオ・ボルサはエルヴィーノしか使えないし、妻達に教えていない。
まさか妻達と旅に出るとは思わなかったからだ。
だから荷物は全部エルヴィーノが担当する事となった。
本来便利な魔法は簡単に覚えさせることが出来るのだが、旅行中に”甘える”事を想定して魔法の取得を拒むロリを見てパウリナとシーラも真似をしたのだ。
エルヴィーノから言わせれば単に召使いの変わりだがイチャイチャしながら旅をしたい女性陣だ。
そして四人がエルフに変化して、大聖堂の入口で門を開けると雨だった。
エルフ国は晴れていた。
獣王国もノタルム国も晴れていたらしい。
門の下で四人が遠くの空を見ていた。
「・・・今日は雨だな」
「そうね。お姉様に言われた通り頭巾付外套《がいとう》を用意して良かったわ」
ロザリーが手配した頭巾を被り歩き出す四人。
「じゃ今日はシーラと2人で楽しんで」
ロリとパウリナが後ろから手を繋ぎ歩いて来る。
「旅の初日が雨だなんて・・・」
ガッカリしているシーラだ。
一体何を考えているのやらと思いながらもシーラの手を握りしめた。
「そう言うなよシーラ。旅の雨は結構良いもんだぜ。街中じゃ出来ないけど、森の中だったら結界を張って雨を天然のシャワーだと思えば全身綺麗になるしな」
そう言うと淫靡な眼差しで睨みつけて来るシーラだ。
(森の中で、裸で・・・)
余計な事を言ったと後悔しながらも思い先を急ぐエルヴィーノだ。
とは言ってもイグレシアは大都会だ。
中心地にある大聖堂から一日歩いても街外れに着かない。
本来は幾つかの城壁をくぐる度に新調したギルドの認識票を見せ無ければならないが、事前にある事を思い付いて別の物を用意した国王だ。
それは王国認定の通行手形だ。
聖魔法王国アルモニアであれば何処でも提示するだけで検査無し(氏名の確認等)に通れる優れものだ。
この通行手形を作り伝令を出した。
だから折角作ったギルドの認識票は使っていない。
勿論ギルドの認識票を使わない理由が有る。
認識票には共通語及び多言語で名前が彫ってある。
エルヴィーノとロリの名前は国民であれば全て知っていて当然なのだ。
いちいち城壁の検査で兵士や国民に騒がれるのも面倒なので作ったのだ。
通行手形は後に王族や貴族に裕福な者が高額な料金を城に払って入手する事になる。
理由は様々だが、検査無しで出入り出来る事に意味が有った。
当然ながらオスクロ・マヒアとディオス・マヒアが付与されていて、アルモニアでは魔導具に当てると名前などの個人情報が解る優れものに改良されたのだった。
オスクロ・マヒアを操作できる者が作らなければ反応せず偽物と解り死刑になるのだ。
また、ディオス・マヒアはクエルノ族が使えないので念の為だ。
初日は街外れ近くまで歩いて来て終わりとなった。別荘に転移して戻ったら冷えた身体のまま全員で温かい風呂に入った。その後は三人の脚を揉みほぐすのだ。それが終わればロザリーがエルヴィーノの脚を揉んでくれる。
流石に一日中歩くと疲れるが、そこは治癒魔法を使わず手で揉むのだ。
ロザリーも同様で足以外も触って来る。
そして当日隣で並んで歩いたシーラと御留守番だったロザリーの相手をして就寝だ。
ロリとパウリナは子供達の世話をしてから就寝となる
翌朝、朝食を取ってから全員がエルフに変化して、子供達とロザリーにメイド達から見送られて昨日の場所へ転移する。
毎日がこの繰り返しになる予定だ。
今朝のイグレシアは昨日と違って晴天で、多少水たまりも有るがパウリナは大喜びだ。
そうなるとシーラはブツブツと文句を言っているがロリがなだめて後ろから歩いて来る。
パウリナは嬉しくてエルヴィーノの周りを駆けまわり楽しそうだ。
半日も歩くと街外れに差し掛かり街中では手を繋いでいたパウリナが、人気が無くなり腕に絡み付くようになった。
時折、後ろの2人をチラチラと見るので余計に腹が立勇者《シーラ》と神聖女だ。
イグレシアから国境までの街道は整備されており、行きかう旅人や冒険者も多い。
旅先でエルフ自体もたまに見かけるが四人の一行もそれなりに目立っていた。
「でも、お姉様が元の姿で旅するより、よっぽど目立たないと思うなぁ」
行きかう旅人の目がこちらに向くのが気になっていたシーラだ。
「それは確かにそうかもしれないけど・・・」
珍しいピンクの髪を自覚しているロリだ。
今の四人は頭巾付外套もしまい、顔もさらして歩いている。
今回の旅は目的地の村に向うだけなので、以前のように迷宮を探す事も無く風景を楽しみながら、じゃれ合ってイチャイチャと他愛のない話をしている先頭の2人と、ムカムカしながら付いて行く2人だ。
旅先では宿泊も無いし野宿も無い。
単に見知らぬ土地を歩いているだけだ。
だからせめて昼食位は旅の雰囲気を出したいと、自分達が外で調理して青空の下で食事をしたいと提案していたエルヴィーノだ。
当然ながら調理器具に食材、食器に机と椅子はエルヴィーノのエスパシオ・ボルザの中だ。
献立は妻達が自分の得意料理を担当するらしい。
そして準備と後片づけもエルヴィーノの担当だ。
今更ながらその程度の事は文句も言わず、面倒臭がらずにテキパキとこなす”予定”なのだ。
丁度お日様が頭上にさしかかる頃合いの時、近くに小川が有ったので場所を確保して準備する。
水場が有ると非常に便利なので調理の準備をする一行。
食材や机に椅子、机にかける布等、妻達が用意した物を出して、大きな竈の変わりとなる魔導具を二つ出した。
調理する為には火を使って炒めたりするための物だ。
イグレシアではこの様な魔導具も売っているし、中古も販売している。
妻達と相談したが、少ない日数だが一台では足りないと言うので二台購入すると高いから中古で十分だとロリが決めたのだ。
意外と倹約家なので驚いたが、そのかわりフォーレに手を回して高級食材を入手するという暴挙を行なうのがロリだ。
三人が自国の料理を振る舞ってくれると言うが、どうせ最後の質問は解っているエルヴィーノだ。
それは誰の作った物が一番美味しかったかだ。
既に結果が見えているので対策を用意してある。
それは男の手料理だ。
自らが参戦し自画自賛すれば事無きを得ると考えたからだ。
大した物では無いが妻達の料理は事前に知る事が出来るので、重ならない様に料理を選んだ結果、簡単で直ぐに出来る物にした。
それはダイコン亭の料理を分けてもらい、温めるだけという物だ。
だから時間が掛るから事前に用意したと誤魔化す予定だ。
「ねぇあなたぁ、これ動かないけど見てくれない?」
ロリが魔導具を動かしているが、どうやら一台の火が出ないらしい。
「ん~、ちょっと見てみる」
自分でも試すが火が出ないので魔導具を分解し確認するが解らないので魔法陣を見ようと思った。
(買った時は火が出たのに、やっぱ中古はこんなもんか)
そう思いマジア・ティオニブスを使った。
マジア・ティオニブスは属性を問わず魔法陣の調整、変更が可能で高度な調整には属性別の魔法陣調整が必要だ。
エルヴィーノは幼少の時、リーゼロッテに用意してもらった魔導書に出ていたマジア・ティオニブスを使い様々な魔法陣を改良していた為、現在も転移魔法の調整やエマスコの調整が簡単に出来るのだ。
だがこの事は誰にも教えていない秘密の1つだった。
手を翳し発動させてみる。
「着火。おっ火が付いた」
(やっぱり陣の紋様が薄くて切れかかっていたから発動しなかったみたいだな)
「直ったのね。じゃ始めるわ」
直した魔導具を組み立ててロリに渡し調理を始めた。
今回は三人の手料理で大皿に乗せて個々に取り分けて食べる仕様だ。
エルヴィーノの料理はスープなので温めるだけなのだ。
ロリとパウリナが先に作り、シーラと一緒に調理する。
エスパシオ・ボルザから鍋を取り出して火にかける。
後は待つだけだ。
「あなたも料理するの?」
驚いたシーラだが事前に用意してあり温めるだけなので簡単だと言うと「私もそうすれば良かったぁ」などと言い出す。
「お待たせぇ」
「さぁ完成したぞ。まずは俺のスープから飲んでくれ」
カラミと打ち合わせしてピリッと来る辛さで肉のスープだ。
「「「美味しいぃ」」」
うんうんと頷いて妻達の料理も褒め称える。
食事が終わる頃に予定されていた質問が飛んできたが自分の料理が一番と言って逃げるのだった。
☆
昼食時間でした。
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