286 / 430
第10章 冒険編
第285話 珍道中の予感しかしないロザリー
しおりを挟む
結局の所、出発までの準備に30日ほどかかった。
理由は別荘近くに新設する兵士詰所に旅で不在の諸問題だ。
子供達の安全面を考慮して外部からの侵入者を警戒する為だが、プリマベラとアンドレアから強い要望で設置されるのだ。
実質はロザリーと各国の乳母やメイド達だけなので心配しての事だ。
また、各国の親族が用意したド派手な装備が問題視された。
妻達だけで服装の点検をした方が良いとロザリーからの申し出で、ロザリーは参加しないが可愛い妹達の旅支度を見たいと思っての事だ。
これが非常に問題となった。
ロリは新しく作ってあったサンクタ・フェミナとして豪華絢爛な衣装とローブだ。
これには流石のロザリーも絶句したと言う。
「あなた本当にその恰好で旅をするつもりなの?」
「勿論ですわ、お姉様」
「そんな目立つ格好では魔物よりも盗賊にとって恰好の獲物に見えてしまうわ。襲ってくださいと言っているような物よ」
旅をした事も無いロザリーでさえ想像してしまいそうな悪目立ちする衣装なのだ。
「そうかなぁ・・・」
自分の立場は理解しているが、冒険を理解していないロリだった。
一方のシーラは。
「通常用のリャーマ・ラ・アルマドゥラを顕現するつもりだけど?」
そしてロザリーに見せるが沈黙の後に意見される。
「間違ってはいないわ。ただし・・・やはり派手ね」
炎の鎧だが通常用なので炎は纏っては居ない。
しかし、鎧自体が赤と金で見た目が派手なのだ。
どう考えても人目が付いてしまう。
「それは何かを着ていても顕現できる魔法の鎧でしょ? そうであれば、旅人の衣装にした方が良いと思うわ」
「えぇぇだってぇ折角のアルマドゥラなのにぃ!」
シーラの文句も目立つと余計な争いが起こる可能性が有るとして、優しく説得するロザリーだった。
そして、パウリナだ。
「素敵よ、パウリナ。何処から見ても一般的な冒険者に見えるわ」
元々広い国土を移動の為に旅する獣人族だ。身軽で使い慣れた装備が一番だと言う事を良く知っている。
パウリナの装備も速さを生かせる軽装の鎧だ。
勿論耐久性の優れた魔獣の素材をふんだんに使っているが地味なのだ。
あの2人と比べると雲泥の差が有った。
笑顔で喜んでいるパウリナを見ていたら気が付いた。
「チョット待って。それは何?」
腰の後ろ側に装備していた短剣だ。
「これはお父様にもらったの」
柄や鞘に宝石が散りばめられた物で、お宝を彷彿とさせる短剣だった。
「パウリナ、それは戻して実用的な物に替えた方が良いわ」
その理由も説明し納得してパウリナは戻ったと言う。
「三人があの調子じゃ、あの人も怪しいわね」
そう思いエルヴィーノを呼び寄せた。
「あなた、旅支度はもう出来ているわよね? 私に一度見せてくれるかしら」
着替えて現れた衣装を見て驚くロザリー。
そして抱きしめられて唇を吸われてしまう。
実は新しい物は特に新調もせず何の準備もしていないエルヴィーノだった。
着替えた衣装は以前エルフ国メディテッラネウスを国外追放になった時にロザリーが用意してくれた旅人の服と、黒い頭巾付外套だった。
因みに普通の剣も装備している。
「本当にそれで良いの?」
「ああ、道中で戦う訳じゃ無いし、魔物も少ないだろう? いざとなれば魔法の鎧も出せるしさ。まぁ多少服が小さくなったけどね」
思いっきり抱きしめられて唇をついばむロザリー。
「流石よ、あなた」
何処で淫魔に切り替わったのか解らないエルヴィーノはそのまま蹂躙される事になる。
結局、あの頃より成長しているので同等の旅人の衣装を体型に合わせて手配したロザリーだった。
※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez
後日、ロザリーの検閲がはいる。
集まったロリ、パウリナ、シーラがお互いの旅支度を見て確認し合う。
最初の仕様に比べると大分落ち着いたロリの衣装だ。
一般の聖女の衣服に魔法が付与された僧侶の頭巾付外套。
シーラも普段使っている軽装の鎧に替えて装備している。
パウリナに至っては腰の短剣を変えただけだ。
お互いが地味な装備を見て褒め合っている。
それは自分の方がまだ素敵だと自負しているからだ。
その辺りは優勢でいたい妻と婚約者だった。
そんな三人を離れて見ていたロザリーがぼやいた。
「・・・ダメね。目立ちすぎるわ。あなた達が並んで歩いていると、良からぬ男達が寄って来るわ」
「別に無視すれば良いじゃない」
シーラが問題無いと言うとロリは思い出した。
初めての旅の時に街道でガラの悪い男達に絡まれた事を。
「ええぇ! それでどうなったの?」
わくわくするパウリナに答えるロリ。
「あの人が直ぐに処理してくれたわ」
満面の笑みで答えるロリが答えた。
「あの時に、この人に守られたんだぁって感激しちゃったの」
1人で悶えるロリを無視してパウリナとシーラが決めつけた。
「じゃ今回もそれで行きましょう。ねえシーラ?」
「ハイお姉様」
三人が楽しい妄想の中で酔いしれているとまたもやロザリーのダメ出しが入る。
「ダメよ」
「「ええぇっなんでぇ」」
「当たり前でしょ。余計なトラブルに巻き込まれない様にするの!」
「「・・・」」
自分達もエルヴィーノに守られたい。
もしくは一緒に戦いたいと思っていたパウリナとシーラだ。
「そうだわ。あなた達も頭巾付外套を着なさい。そうすれば顔を隠せるわ」
ロザリーの懸念は美女が三人も連れだって旅をすれば、目立つので隠せば良いと思ったのだ。
ロリは特別な髪色を隠さなければならない。
以前はピンクの髪が嫌いだったが、今ではピンクの髪がサンクタ・フェミナだと識別してしまうからだ。
エルヴィーノと2人で頭巾を被るのであれば、四人で顔を隠した方が怪しい一行に見えて近づく者はいないと考えたロザリーだ。
だがパウリナとシーラから文句が出た。
「折角の旅なのにさぁ」
「ねぇ、周りを気にしても仕方ないよぉ。どうせ成る様にしかならないしさ」
「ダメよ。言う事聞かないなら、あなた達のお父様に言って護衛を付けてもらうようにするけど、どうするの?」
互いに顔を見るパウリナとシーラ。
フード自体は被らなくても良いし外套も脱げば住む事で、護衛なんて付くと折角の旅が台無しになってしまう事は直ぐに理解した2人だ。
「「解かったわ、お姉様」」
「物解かりの良い子は大好きよ」
まるで母親の様なロザリーだ。
その時シーラは閃いて、ロザリーに聞かれない様に2人に念話で伝えた。
(良い事考えたわ、あの人の魔法で変化するのはどう?)
((それよシーラ!!))
ロリとパウリナが賛成した。
(全員でエルフに変化はどう)
((スッゴク良いかも))
(あっ全員で獣人族は?)
((良いんじゃない))
(じゃ全員でピンクの髪は?)
((・・・))
(何で返事しないのよぉ)
(だってぇ)
(ねぇ)
(あなた達、次の夜に覚えておきなさい!)
ニコニコと微笑んでいる三人に再度注意するロザリー。
「とにかくあなた達、最初に用意した衣装に装備は本当に止めなさいよ」
「「「ハァーイ」」」
多少不信感も残るがロリが居れば大丈夫だと、妙な安心感を持っているロザリーだ。
そして前日の夜は三人が気を効かせてロザリーへ貢物が送られた。
何の事は無くエルヴィーノを独り占めする夜の権利だ。
翌朝、夜遅くまで吸い取られたのに朝早く起こされるエルヴィーノは子供達と最愛の第一夫人に「問題無ければ夜に戻るよ」と告げて、イグレシアの大聖堂に転移した。
早い時間にシーラとパウリナは一緒にやって来て、本家の大聖堂を見学していた所にロリが現れる。
「おはよう皆さん」
「「おはようございます、お姉様」」
「あの人は?」
「まだ来ていないけど」
四人旅なので一緒に行動する時間が無いので第一夫人に気を使ったつもりだが、寝坊するほど遅くまで”やっていたのか”と思うと腹が立って来た三人だ。
そこに遅れて登場するエルヴィーノだ。
「ゴメンゴメン待ったか?」
「もぅ、寝坊してるのかと思ったじゃない」
「本当にもう、昨日はいつまで起きてたのよぉ」
「次は私だからね。覚悟しなさい」
三人がそれぞれ朝の文句を言ってきたが、笑って誤魔化し大司教のフェブレロに挨拶をして旅が始まろうとしていた。
☆
女性達からノンクレーム、ノントラブルの旅が希望です。
理由は別荘近くに新設する兵士詰所に旅で不在の諸問題だ。
子供達の安全面を考慮して外部からの侵入者を警戒する為だが、プリマベラとアンドレアから強い要望で設置されるのだ。
実質はロザリーと各国の乳母やメイド達だけなので心配しての事だ。
また、各国の親族が用意したド派手な装備が問題視された。
妻達だけで服装の点検をした方が良いとロザリーからの申し出で、ロザリーは参加しないが可愛い妹達の旅支度を見たいと思っての事だ。
これが非常に問題となった。
ロリは新しく作ってあったサンクタ・フェミナとして豪華絢爛な衣装とローブだ。
これには流石のロザリーも絶句したと言う。
「あなた本当にその恰好で旅をするつもりなの?」
「勿論ですわ、お姉様」
「そんな目立つ格好では魔物よりも盗賊にとって恰好の獲物に見えてしまうわ。襲ってくださいと言っているような物よ」
旅をした事も無いロザリーでさえ想像してしまいそうな悪目立ちする衣装なのだ。
「そうかなぁ・・・」
自分の立場は理解しているが、冒険を理解していないロリだった。
一方のシーラは。
「通常用のリャーマ・ラ・アルマドゥラを顕現するつもりだけど?」
そしてロザリーに見せるが沈黙の後に意見される。
「間違ってはいないわ。ただし・・・やはり派手ね」
炎の鎧だが通常用なので炎は纏っては居ない。
しかし、鎧自体が赤と金で見た目が派手なのだ。
どう考えても人目が付いてしまう。
「それは何かを着ていても顕現できる魔法の鎧でしょ? そうであれば、旅人の衣装にした方が良いと思うわ」
「えぇぇだってぇ折角のアルマドゥラなのにぃ!」
シーラの文句も目立つと余計な争いが起こる可能性が有るとして、優しく説得するロザリーだった。
そして、パウリナだ。
「素敵よ、パウリナ。何処から見ても一般的な冒険者に見えるわ」
元々広い国土を移動の為に旅する獣人族だ。身軽で使い慣れた装備が一番だと言う事を良く知っている。
パウリナの装備も速さを生かせる軽装の鎧だ。
勿論耐久性の優れた魔獣の素材をふんだんに使っているが地味なのだ。
あの2人と比べると雲泥の差が有った。
笑顔で喜んでいるパウリナを見ていたら気が付いた。
「チョット待って。それは何?」
腰の後ろ側に装備していた短剣だ。
「これはお父様にもらったの」
柄や鞘に宝石が散りばめられた物で、お宝を彷彿とさせる短剣だった。
「パウリナ、それは戻して実用的な物に替えた方が良いわ」
その理由も説明し納得してパウリナは戻ったと言う。
「三人があの調子じゃ、あの人も怪しいわね」
そう思いエルヴィーノを呼び寄せた。
「あなた、旅支度はもう出来ているわよね? 私に一度見せてくれるかしら」
着替えて現れた衣装を見て驚くロザリー。
そして抱きしめられて唇を吸われてしまう。
実は新しい物は特に新調もせず何の準備もしていないエルヴィーノだった。
着替えた衣装は以前エルフ国メディテッラネウスを国外追放になった時にロザリーが用意してくれた旅人の服と、黒い頭巾付外套だった。
因みに普通の剣も装備している。
「本当にそれで良いの?」
「ああ、道中で戦う訳じゃ無いし、魔物も少ないだろう? いざとなれば魔法の鎧も出せるしさ。まぁ多少服が小さくなったけどね」
思いっきり抱きしめられて唇をついばむロザリー。
「流石よ、あなた」
何処で淫魔に切り替わったのか解らないエルヴィーノはそのまま蹂躙される事になる。
結局、あの頃より成長しているので同等の旅人の衣装を体型に合わせて手配したロザリーだった。
※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez
後日、ロザリーの検閲がはいる。
集まったロリ、パウリナ、シーラがお互いの旅支度を見て確認し合う。
最初の仕様に比べると大分落ち着いたロリの衣装だ。
一般の聖女の衣服に魔法が付与された僧侶の頭巾付外套。
シーラも普段使っている軽装の鎧に替えて装備している。
パウリナに至っては腰の短剣を変えただけだ。
お互いが地味な装備を見て褒め合っている。
それは自分の方がまだ素敵だと自負しているからだ。
その辺りは優勢でいたい妻と婚約者だった。
そんな三人を離れて見ていたロザリーがぼやいた。
「・・・ダメね。目立ちすぎるわ。あなた達が並んで歩いていると、良からぬ男達が寄って来るわ」
「別に無視すれば良いじゃない」
シーラが問題無いと言うとロリは思い出した。
初めての旅の時に街道でガラの悪い男達に絡まれた事を。
「ええぇ! それでどうなったの?」
わくわくするパウリナに答えるロリ。
「あの人が直ぐに処理してくれたわ」
満面の笑みで答えるロリが答えた。
「あの時に、この人に守られたんだぁって感激しちゃったの」
1人で悶えるロリを無視してパウリナとシーラが決めつけた。
「じゃ今回もそれで行きましょう。ねえシーラ?」
「ハイお姉様」
三人が楽しい妄想の中で酔いしれているとまたもやロザリーのダメ出しが入る。
「ダメよ」
「「ええぇっなんでぇ」」
「当たり前でしょ。余計なトラブルに巻き込まれない様にするの!」
「「・・・」」
自分達もエルヴィーノに守られたい。
もしくは一緒に戦いたいと思っていたパウリナとシーラだ。
「そうだわ。あなた達も頭巾付外套を着なさい。そうすれば顔を隠せるわ」
ロザリーの懸念は美女が三人も連れだって旅をすれば、目立つので隠せば良いと思ったのだ。
ロリは特別な髪色を隠さなければならない。
以前はピンクの髪が嫌いだったが、今ではピンクの髪がサンクタ・フェミナだと識別してしまうからだ。
エルヴィーノと2人で頭巾を被るのであれば、四人で顔を隠した方が怪しい一行に見えて近づく者はいないと考えたロザリーだ。
だがパウリナとシーラから文句が出た。
「折角の旅なのにさぁ」
「ねぇ、周りを気にしても仕方ないよぉ。どうせ成る様にしかならないしさ」
「ダメよ。言う事聞かないなら、あなた達のお父様に言って護衛を付けてもらうようにするけど、どうするの?」
互いに顔を見るパウリナとシーラ。
フード自体は被らなくても良いし外套も脱げば住む事で、護衛なんて付くと折角の旅が台無しになってしまう事は直ぐに理解した2人だ。
「「解かったわ、お姉様」」
「物解かりの良い子は大好きよ」
まるで母親の様なロザリーだ。
その時シーラは閃いて、ロザリーに聞かれない様に2人に念話で伝えた。
(良い事考えたわ、あの人の魔法で変化するのはどう?)
((それよシーラ!!))
ロリとパウリナが賛成した。
(全員でエルフに変化はどう)
((スッゴク良いかも))
(あっ全員で獣人族は?)
((良いんじゃない))
(じゃ全員でピンクの髪は?)
((・・・))
(何で返事しないのよぉ)
(だってぇ)
(ねぇ)
(あなた達、次の夜に覚えておきなさい!)
ニコニコと微笑んでいる三人に再度注意するロザリー。
「とにかくあなた達、最初に用意した衣装に装備は本当に止めなさいよ」
「「「ハァーイ」」」
多少不信感も残るがロリが居れば大丈夫だと、妙な安心感を持っているロザリーだ。
そして前日の夜は三人が気を効かせてロザリーへ貢物が送られた。
何の事は無くエルヴィーノを独り占めする夜の権利だ。
翌朝、夜遅くまで吸い取られたのに朝早く起こされるエルヴィーノは子供達と最愛の第一夫人に「問題無ければ夜に戻るよ」と告げて、イグレシアの大聖堂に転移した。
早い時間にシーラとパウリナは一緒にやって来て、本家の大聖堂を見学していた所にロリが現れる。
「おはよう皆さん」
「「おはようございます、お姉様」」
「あの人は?」
「まだ来ていないけど」
四人旅なので一緒に行動する時間が無いので第一夫人に気を使ったつもりだが、寝坊するほど遅くまで”やっていたのか”と思うと腹が立って来た三人だ。
そこに遅れて登場するエルヴィーノだ。
「ゴメンゴメン待ったか?」
「もぅ、寝坊してるのかと思ったじゃない」
「本当にもう、昨日はいつまで起きてたのよぉ」
「次は私だからね。覚悟しなさい」
三人がそれぞれ朝の文句を言ってきたが、笑って誤魔化し大司教のフェブレロに挨拶をして旅が始まろうとしていた。
☆
女性達からノンクレーム、ノントラブルの旅が希望です。
0
お気に入りに追加
49
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
私はお母様の奴隷じゃありません。「出てけ」とおっしゃるなら、望み通り出ていきます【完結】
小平ニコ
ファンタジー
主人公レベッカは、幼いころから母親に冷たく当たられ、家庭内の雑務を全て押し付けられてきた。
他の姉妹たちとは明らかに違う、奴隷のような扱いを受けても、いつか母親が自分を愛してくれると信じ、出来得る限りの努力を続けてきたレベッカだったが、16歳の誕生日に突然、公爵の館に奉公に行けと命じられる。
それは『家を出て行け』と言われているのと同じであり、レベッカはショックを受ける。しかし、奉公先の人々は皆優しく、主であるハーヴィン公爵はとても美しい人で、レベッカは彼にとても気に入られる。
友達もでき、忙しいながらも幸せな毎日を送るレベッカ。そんなある日のこと、妹のキャリーがいきなり公爵の館を訪れた。……キャリーは、レベッカに支払われた給料を回収しに来たのだ。
レベッカは、金銭に対する執着などなかったが、あまりにも身勝手で悪辣なキャリーに怒り、彼女を追い返す。それをきっかけに、公爵家の人々も巻き込む形で、レベッカと実家の姉妹たちは争うことになる。
そして、姉妹たちがそれぞれ悪行の報いを受けた後。
レベッカはとうとう、母親と直接対峙するのだった……
【R18】童貞のまま転生し悪魔になったけど、エロ女騎士を救ったら筆下ろしを手伝ってくれる契約をしてくれた。
飼猫タマ
ファンタジー
訳あって、冒険者をしている没落騎士の娘、アナ·アナシア。
ダンジョン探索中、フロアーボスの付き人悪魔Bに捕まり、恥辱を受けていた。
そんな折、そのダンジョンのフロアーボスである、残虐で鬼畜だと巷で噂の悪魔Aが復活してしまい、アナ·アナシアは死を覚悟する。
しかし、その悪魔は違う意味で悪魔らしくなかった。
自分の前世は人間だったと言い張り、自分は童貞で、SEXさせてくれたらアナ·アナシアを殺さないと言う。
アナ·アナシアは殺さない為に、童貞チェリーボーイの悪魔Aの筆下ろしをする契約をしたのだった!
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
ズボラ通販生活
ice
ファンタジー
西野桃(にしのもも)35歳の独身、オタクが神様のミスで異世界へ!貪欲に通販スキル、時間停止アイテムボックス容量無限、結界魔法…さらには、お金まで貰う。商人無双や!とか言いつつ、楽に、ゆるーく、商売をしていく。淋しい独身者、旦那という名の奴隷まで?!ズボラなオバサンが異世界に転移して好き勝手生活する!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる