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第9章 魔王国編2

第266話 シーラとロザリーの邂逅@

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「名前はスフィーダよ」
笑顔で息子の名前を教えてくれたロザリー。

(スフィーダか。挑戦って意味だよな)
ロザリーがこの子にどのような思いを込めたのか定かでは無いが、前向きに生きるたくましさを感じたエルヴィーノだった。
「良い名前だね、ロザリー」
「この子には、いろんなことに挑戦して欲しいの」

ロザリーの考えるいろんな事は解らないが、エルフの閉鎖的な思考を脱却する為に自由に育てたいのではないかと思った。
何故ならば、エアハルトが逆で、伝統を重んじる習慣や規律を徹底的に覚えさせているからだ。
次期エルフ王であれば仕方が無い事ではあるが学問に歴史、剣術に魔法の習得も頑張っているエアハルトを影ながら応援しているお父さんだった。


※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez


ノタルム国にはマルソとアブリルが率いる教会関係者が続々と現地入りし、教会の建設や布教可動に力を注いでいた。
何故ならばクエルノ族の神龍に対する熱狂ぶりを目の当たりにして、今が好機と本国に事態の説明と人員増加をマルソとアブリルが教祖に連絡したからだ。

一方の獣王国バリエンテからもアンドレアの指示の元、ゲレミオを通して商業取引を進めていた。
その事を知ったマルソ達はノタルム国との取引を遅れながら導入するのだった。

宗教と言う名の世界戦略はアンドレアにとっては手の打ち用が無いので諦めているし認めてもいる。
だから物品の交流をどの国よりも早く進めたかったのだ。
当然ながらガルガンダに任せての事となる。

マルソ達もバリアンテに引き続き新たな国への対応に追われ、商取引の事までは手が回らなかった。
国の商人達も思案したが、ここでアルモニア教の教えが枷になっていた。
どうしても聖魔法王国アルモニアでは角の有る者は魔族の”思い込み”が強く極秘に打診しても拒否されていたのだ。
結局は”国王”と相談してゲレミオを通しての取引になる。

そうこうしている間に、ロザリーからの”拘束”期間を何とかこなしている間に、シーラにはパウリナから”嫁達の規則”が教えられた。
それは出産後、一定の期間エルヴィーノを独り占めに出来ると言う事だ。
パウリナも双子を産んだ後に思いっきりヤリまくったとシーラに自慢していた。
その後訪れるロザリーとシーラの邂逅とパウリナを交えての戦いは少し先の事だ。

それよりも、シーラからのエマスコでジャンドール王が各国を訪問したいと言い出して困ってしまった。
とりあえず訪問するには角を隠す事、そして自身の都合でロザリーへの奉仕が終わってからの相談だとシーラに連絡していたからだ。


国の大事が無くなれば発展する他国が気になるのも仕方が無い。
それに極秘に訪問したシーラが自慢するのだから自分の目で見たいと思うのは当たり前の事だろう。
しかし、他国の国王が動くとなれば訪問国はそれなりの対応に追われるのは当たり前の事だ。
警備や接待用の様々な準備に対応する者達。
ましてや”あの”ノタルム国の王だ。
(アルモニアは厳しいなぁ)と腰を振りながら考えていた。

となれば、いつもの手を使い非公式で国王1人だけ。
もしくはシーラと一緒に角を隠して同行すれば、ゲレミオのセゴリダッド警備関係を使い極秘に警護して誰も知らないうちに国に返す事が可能だと考えたエルヴィーノだ。

そんな事を考えながら10日間のみそぎをこなすとロザリーからシーラについて問われた。
見た目や性格に自国では何をしているのか、何回したのか。
最後の質問は適当に答えると「嘘っ!」と言って襲われた。
馬乗りになり激しく腰を振って来るロザリーが言葉で攻めてくる。

「私が妊娠している間に他の女とこんな事してたのねぇ」
(確かに仰る通りです。そして今、とても気持ち良く体罰を受けています)
 無くなる事のないロザリーの欲望に蹂躙される愛棒エルヴィーノだった。


※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez


まずはシーラとロザリーを合わせる事が重要と考えてロザリーをペンタガラマに有る超高級旅館エスピナに連れ出す。
幼いスフィーダは2人のメイドと別室に待機させる。
その日その時に合わせてパウリナとシーラに専任の召使い達と何度も対応を練習したようだ。
当然ながら”妻達の規則”の確認と”腕輪を持つ者”だけの決まり事を何度も叩きこまれた。

「あぁぁ緊張するぅ」
別室でシーラとパウリナに召使い達が待機していた。
「大丈夫よ、ロザリー姉様は優しいから」
(エロいけど・・・)
優しく声を掛け緊張をほぐそうとするパウリナだった。
そこにメイドのエルフが呼びに来た。
「パウリナ様、シーラ様。ロザリー様の準備が出来ましたのでお越しくださいませ」

シーラの心臓はリーゼロッテの時と同じように激しく鼓動していた。
パウリナに連れられて部屋を出るシーラ。
「頑張ってくださいシーラ姫様!」
「落ち着いてください、練習通り出来ますよ」
召使いに応援されて頷くシーラが「行って来る」そう言い残して”戦場”に向って行った。

部屋の前に案内された。
「では入ります」
「ちょっと待って」
メイドが声を掛けるとシーラが止めた。
胸を抑えてスーハースーハー深呼吸をしているシーラに両手で顔を掴み、唇を重ねるパウリナだった。
「ウグッウウウウッ」
勿論舌を重ねてである。
「プハッ」
「どう? 私が付いているから大丈夫よ」
「ふふっありがとう、お姉様」
ロザリー直伝のイヤらしい舌使いに緊張がほぐれたシーラだった。

部屋に入ると待っていたのは、事前にパウリナから聞いていた通りの、とても美しいエルフが居た。

(凄い美人・・・)
「は、初めましてノタルム国、国王ハンター・ジャンドールの娘でシーラ・ジャンドールと申します」

(ふぅん、角を隠すと見た目はダークエルフと似ているわね・・・)
「こちらこそ初めまして。妻のロザリー・ファン・デ・ブリンクスですわ。宜しくねシーラさん」

(綺麗な声。笑うと凄く可愛い感じ。この人があの人の第一夫人かぁ)
「パウリナさんから聞いていますが、一応念の為に見せて下さるかしら?」
(えっ何を?)

キョトンとするシーラにパウリナが先ほどと同じ様に唇を重ねて来た。
ロザリーに見えるように舌を絡ませて虚ろな目でロザリーを見るパウリナと、動揺しながらも見られている事に背徳感を感じながらロザリーを見るシーラ。
「もう良いわ」
そう言われて離れる2人。

「あなた達は三人で愛し合ったの?」
パウリナが肘で合図する。
「はっはい」
「そう。所でシーラさんは御いくつなのかしら?」
「149歳で来年成人に成ります」
「あら、未成年に手を出したのね」
自分の事は棚に上げてエルヴィーノを非難するロザリー。

「悪い事をした男には罰が必要ね」
「その通りね、お姉様。私もタップリと罰を与えたいなぁ」
ロザリーに便乗するパウリナに最愛の男が罰を与えられると思ったシーラが弁護する。
「ロザリーお姉様、決してあの人が悪い訳ではありません」

エルヴィーノをかばうシーラにニコニコと笑顔で答えるロザリーとパウリナ。
「普通の罰では無いのよ。妻が夫に行なう罰よ。私とパウリナにあなたも交えて魔精を吸い取るの」
口に手を当てて驚くシーラにニコニコとパウリナが教える。
「三人で攻め立てるの。休む暇もない程にね」

何度もパウリナと三人で愛し合う事で、愛欲の渦に飲み込まれてしまったシーラは四人で愛し合う事に非常に興味を持った。
一人増える事でどれだけスッゴイ事になるのか想像出来なかった。

「お姉様達は四人で愛し合った事は有るのですか?
美しいエルフと可憐な獣人が卑猥な顔で近づいて来た。
「折角の機会だから、あの人が来るまで私達だけで楽しまない? パウリナ」
「はいお姉様。シーラったらとってもスケベなのよ」
「ちょっ、ちょっと待ってお姉様。私達だけって」
「言ったでしょあの人が来るまでの間、あなたを気持ち良くさせてあげるわ。ねぇパウリナ」
「ハイ、ロザリー姉様」





これは女性だけか!? @22
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