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第8章 魔王国編
第211話 魔王との会談2
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「まぁ細かな事は良しとして、獣王国バリアンテの国王になったのはどうしてだ?」
「俺が黒龍を召喚した事が理由だけど」
そんな事は報告書で知っているから、もっと核心を知りたかったジャンドール王。
「我が国にある古い魔導書には大昔、数体の龍が滅ぼそうと果敢に挑んだが倒す事は出来なかったと伝わっているぞ」
(へぇそんな伝承が有ったんだ。だったら)
「あれは俺と黒龍と・・・妖精王の力で倒した」
「「何ぃ! 妖精王だとぉ!」」
立ち上がって驚く2人だ。
その驚き様にビックリしたエルヴィーノだった。
オッサン2人は腕組みして考えていた。
((まさか妖精王まで出て来るとはなぁ))
「あのぉ、華王の事は誰も知らないから秘密にして欲しいのだけど」
「華王?」
「ああ、妖精王って魔王と同じ俗称なんだ。正式には聖妖輪廻華王って言うのさ」
「何故それ程の秘密を我らに話した」
「魔導書に書いてあるんだろ。龍の力では倒せない事は知っている様だし、俺の力なんて些細な物さ。古い伝承を知っているなら、違う力が存在すると思うだろう? 2人には隠しても意味が無いから説明したのさ」
(嘘だけどぉ)
決してエスパーダ・イリスの事は龍人以外に話すなと言われているから考えてあった物語を話した。
「それで、”なんやかんや”有って黒龍王と呼ばれるようになったけどね」
未だに深く考え込む2人と同様に周りの部下達もエルヴィーノを睨みつけて考えているようだった。
「それでお前は今後どうしたいのだ?」
ジャンドール王からの質問だ。
「元々俺は家族と平和に暮らせる国を造る為に旅に出たのが始まりさ」
アルコンが驚き熱い眼差しで見ている。
「所が旅の先々で色んな問題に巻き込まれて今に至っているよ。本来は又旅に出て俺達種族のパライソを見つけるのが目的だけどね」
そこにっ。
バタンッ!
乱暴に扉を開けて入って来たのは全身戦闘用の鎧を纏い、数人の女兵士と共に現れた者だった。
「貴様ぁ! ここに居たのかっ我らが王に懇願しても無駄な事だ。慈悲深き王でもお前の行なった事は万死に値する。覚悟しろぉ!」
さっき聞いたような気がする声だが頭も兜を被っている為解らないが、あの角には見覚えが有った。
「シーラ。控えよ」
「お父様っ!」
(な、な、何ですとお!)
エルヴィーノはぶったまげた。
(ヤバい、娘だ)
「この者の所業を聞かれましたか?」
「あ!?ああぁ」
「私はこの者が許せません。いいえ決して許さない!」
「ジャンドール王!」
「気安く我が父の名を呼ぶな、無礼者め」
応接室に居る者達は全て話を聞いているので場違いな発言をしているシーラを止めるか悩んでいた。
「よさんかシーラ」
「しかし・・・」
「この者を召喚したのは儂だ」
「なっ、何故お父様が!」
「うむ、それはな」
プルプルと震えるシーラが同時に話し出す。
「この者に私の全てを見られました」
「「「何ぃ!」」」
ジャンドール王含め全員が驚いた。
「この屈辱は決闘で決着をつけます」
「「「ちょっと待て!」」」
周りの者がシーラを止めるが、ジャンドール王は考えている。
(アルコンさん)
(どうした)
(決闘って殺し合いですか?)
(そっそうだな)
(何とかなりませんか?)
(国王に懇願して見ろ)
「ジャンドール王、確かに俺はシーラさんの全てを見てしまいました」
(((おおおっ)))
「こいつ認めたな」
「しかし、シーラさんも俺の全てを見ていました」
(((なんだとぉぉ)))
周りの部下達が騒がしい。
「何も殺し合いまでしなくとも良いのでは?」
黙っていたジャンドール王が話し出した。
「決闘で解決させる」
「良し!」
自分の考えに賛同してくれて喜ぶシーラと「はぁ?」何でそうなるの?と思う被害者だった。
「モンドリアンよ、我らが国の仕来りを教えよう」
嫌な予感がしてならないエルヴィーノだった。
「我が国の決闘はいくつか種類が有ってな、男女の決闘は男が女をモノにする場合と、女が男を奴隷にしたい場合だ。この場合女は助人を用意するのだが」
「そんな者は要らん」
国王の援助を切り捨てる娘だ。
「そんな訳で一対一の戦いだ」
一応逃げ道を聞いて見た。
「参考までに、勝敗はどうやって決まるのですか?」
「片方が負けを認めるか、戦闘不能になれば相手の勝ちだ」
(なるほど戦闘不能ねぇ)
「貴様など一生奴隷としてこき使ってやるわ!」
それは困るけど又疑問が産まれた。
「勝者には何か有るの?」
「愚か者め、貴様が私に勝てる訳など無い!」
「ではシーラが勝てばモンドリアンを一生奴隷として扱える権利を与える」
「そんな!」
「そしてモンドリアンが勝てば」
部屋が無音になる。
「シーラを嫁に貰ってもらう」
「ばっ馬鹿な! 何を言われるのかお父様!」
「はあぁぁぁ!」と絶句した。
本当に勘弁してほしい。
「ちょっと待ってほしい。こんな勝気な女は好かん」
「何だとお」
鎧越しに怒って来るシーラだ。
「それに俺は既に結婚して妻が居る」
「構わん」
切り捨てるジャンドール王だ。
「いやいや、だから妻が居るんだよ3人も。だから嫌だろ4人目なんてさぁ」
嫌な微笑みでシーラに語りかけてやった。
「くくくくくっ、良いだろう。お前は必ず殺してやる」
「では勝負は明日の朝だ。良いな2人共」
ジャンドール王に無理やり決められてシーラが浴びせた言葉がこれだ。
「精々明日の朝まで残り少ない自由を楽しむのだな」
(何と言う捨て台詞だ)
「ジャンドール王、シーラ様がもしもダークエルフの、いいえモンドリアンの嫁にやっても良いのですか?」
アルコンまで確認作業をしている。
「ああ、娘を頼む」
「イヤ、そうじゃ無くて」
(話しが飛んでいて、ついて行けないよぉ)
プンプンの鎧女達が部屋から出て行くとブスカドールの声がした。
「国王」
「おお、そうだった。シーラの乱入で紹介するのを忘れてしまったな」
壁に居た男が3人近づいて来た。
「まずは我が息子たちを紹介しよう。長兄のデセオだ」
「宜しくモンドリアン」
どう見ても父親似では無い。
(巨漢だけど何だろう”ネル殿”っぽいが無口だ)
「次が次兄のレスペトだ」
「初めましてモンドリアンさん」
こちらも父親には似ていない。
(ガッシリしているが細身だ。”リアム殿”っぽいが真面目そうだ)
「最後が末弟のブスカドールだ」
「シーラの事、お願いしますねモンドリアン」
一番普通に話しやすいお兄さん風で全員角が有る。
(こいつは見るからにスケベそうでフォーレっぽいな)
「いや、だから困るんだよ、嫁が増えると」
エルヴィーノの必死の懇願を、聞いているが全く受け付けてくれない親子達だった。
負ける事は許されないし、奴隷なんてしたくない。
だが勝てば嫁が増えるなんて無茶苦茶だ。
(こうなったら、神様コラソン様フィ、ヤツは役に立たないから言わない。コラソンに相談しよう)
(コラソン。聞こえますか?)
(ハーイ聞こえていますよ)
(見てた? どうしよう)
(貰っちゃえば良いじゃないですか)
(簡単に言うけどさクエルノ族だよ、ノタルム国だよ! 聖魔法王国が黙って無いよ)
(そうですか・・・そっちの事は任せてください。モンドリアンさんはキッチリとハメる事だけを考えて頑張りましょう!)
(あのね、コラソン。コラソン! コラソーン!)
(ったく。他人事だと思って)
この際なので三人の妻と五人の子供に、更に2人の妻が妊娠中だと説明すると、アルコンから質問が有った。
「全部ダークエルフか?」
「純粋なダークエルフは1人しか居ないが、全員オスクロ・マヒアが使えるぜ。まぁ赤ん坊は試していないけど波動は感じるよ」
「ふむ。つまりお前の子は全員オスクロ・エチセロになれると言う訳だな」
「そうだね」
ジャンドール親子とアルコンを交えて談笑していると古い記憶が蘇った。
「ジャンドール王、確認したい事が有るがけど」
「どうした何でも言ってみろ」
「30年ほど前に強制召喚魔法を使ったか?」
思いだし考えている一同。
「何か有ったか?」
「実は俺にはもう1人妻が居ました」
居ました。と聞いて静まり返る。
「妻の名はメルヴィと言って純粋なダークエルフです。それが忽然と姿を消して居なくなったのです」
「何だとぉ!」
純粋なダークエルフが消えたと聞いて黙っていられないアルコンだ。
「方々、手を尽くして探しましたが見つかりませんでした」
「それで我が召喚したのかと?」
「いえ誰かに召喚された可能性も有ったので」
「ふむ、結論からして知らん。第一、我らがダークエルフの国が滅んだことを知ったのは、10年経ってないなアルコン」
「はっ現地で確認したのは6年前です」
「そうですか、失礼しました」
疑った事を詫びると質問された。
「良い、しかしダークエルフの女を攫うとは何の目的だ?」
「分かりません」
「手がかりは?」
アルコンも聞いて来た。
「何も」
「モンドリアンよ、俺も手を貸そう」
「ありがとうございます」
そうして一番重要な質問がアルコンから投げられた。
「それでモンドリアンよ。一体どこの国が我が祖国に襲い掛かったのだ?」
来た。
いつ誰が聞いて来るかと思ったが、一通りお互いの事を話して残ったのは、その質問だけだからか。
「なんせ俺が産まれる前の話しですからねぇ」
「知っている事だけでも構わん」
ジャンドール王も知りたいようだ。
「その前に俺から質問しても良いですか?」
☆
真相を何て説明しようか。
「俺が黒龍を召喚した事が理由だけど」
そんな事は報告書で知っているから、もっと核心を知りたかったジャンドール王。
「我が国にある古い魔導書には大昔、数体の龍が滅ぼそうと果敢に挑んだが倒す事は出来なかったと伝わっているぞ」
(へぇそんな伝承が有ったんだ。だったら)
「あれは俺と黒龍と・・・妖精王の力で倒した」
「「何ぃ! 妖精王だとぉ!」」
立ち上がって驚く2人だ。
その驚き様にビックリしたエルヴィーノだった。
オッサン2人は腕組みして考えていた。
((まさか妖精王まで出て来るとはなぁ))
「あのぉ、華王の事は誰も知らないから秘密にして欲しいのだけど」
「華王?」
「ああ、妖精王って魔王と同じ俗称なんだ。正式には聖妖輪廻華王って言うのさ」
「何故それ程の秘密を我らに話した」
「魔導書に書いてあるんだろ。龍の力では倒せない事は知っている様だし、俺の力なんて些細な物さ。古い伝承を知っているなら、違う力が存在すると思うだろう? 2人には隠しても意味が無いから説明したのさ」
(嘘だけどぉ)
決してエスパーダ・イリスの事は龍人以外に話すなと言われているから考えてあった物語を話した。
「それで、”なんやかんや”有って黒龍王と呼ばれるようになったけどね」
未だに深く考え込む2人と同様に周りの部下達もエルヴィーノを睨みつけて考えているようだった。
「それでお前は今後どうしたいのだ?」
ジャンドール王からの質問だ。
「元々俺は家族と平和に暮らせる国を造る為に旅に出たのが始まりさ」
アルコンが驚き熱い眼差しで見ている。
「所が旅の先々で色んな問題に巻き込まれて今に至っているよ。本来は又旅に出て俺達種族のパライソを見つけるのが目的だけどね」
そこにっ。
バタンッ!
乱暴に扉を開けて入って来たのは全身戦闘用の鎧を纏い、数人の女兵士と共に現れた者だった。
「貴様ぁ! ここに居たのかっ我らが王に懇願しても無駄な事だ。慈悲深き王でもお前の行なった事は万死に値する。覚悟しろぉ!」
さっき聞いたような気がする声だが頭も兜を被っている為解らないが、あの角には見覚えが有った。
「シーラ。控えよ」
「お父様っ!」
(な、な、何ですとお!)
エルヴィーノはぶったまげた。
(ヤバい、娘だ)
「この者の所業を聞かれましたか?」
「あ!?ああぁ」
「私はこの者が許せません。いいえ決して許さない!」
「ジャンドール王!」
「気安く我が父の名を呼ぶな、無礼者め」
応接室に居る者達は全て話を聞いているので場違いな発言をしているシーラを止めるか悩んでいた。
「よさんかシーラ」
「しかし・・・」
「この者を召喚したのは儂だ」
「なっ、何故お父様が!」
「うむ、それはな」
プルプルと震えるシーラが同時に話し出す。
「この者に私の全てを見られました」
「「「何ぃ!」」」
ジャンドール王含め全員が驚いた。
「この屈辱は決闘で決着をつけます」
「「「ちょっと待て!」」」
周りの者がシーラを止めるが、ジャンドール王は考えている。
(アルコンさん)
(どうした)
(決闘って殺し合いですか?)
(そっそうだな)
(何とかなりませんか?)
(国王に懇願して見ろ)
「ジャンドール王、確かに俺はシーラさんの全てを見てしまいました」
(((おおおっ)))
「こいつ認めたな」
「しかし、シーラさんも俺の全てを見ていました」
(((なんだとぉぉ)))
周りの部下達が騒がしい。
「何も殺し合いまでしなくとも良いのでは?」
黙っていたジャンドール王が話し出した。
「決闘で解決させる」
「良し!」
自分の考えに賛同してくれて喜ぶシーラと「はぁ?」何でそうなるの?と思う被害者だった。
「モンドリアンよ、我らが国の仕来りを教えよう」
嫌な予感がしてならないエルヴィーノだった。
「我が国の決闘はいくつか種類が有ってな、男女の決闘は男が女をモノにする場合と、女が男を奴隷にしたい場合だ。この場合女は助人を用意するのだが」
「そんな者は要らん」
国王の援助を切り捨てる娘だ。
「そんな訳で一対一の戦いだ」
一応逃げ道を聞いて見た。
「参考までに、勝敗はどうやって決まるのですか?」
「片方が負けを認めるか、戦闘不能になれば相手の勝ちだ」
(なるほど戦闘不能ねぇ)
「貴様など一生奴隷としてこき使ってやるわ!」
それは困るけど又疑問が産まれた。
「勝者には何か有るの?」
「愚か者め、貴様が私に勝てる訳など無い!」
「ではシーラが勝てばモンドリアンを一生奴隷として扱える権利を与える」
「そんな!」
「そしてモンドリアンが勝てば」
部屋が無音になる。
「シーラを嫁に貰ってもらう」
「ばっ馬鹿な! 何を言われるのかお父様!」
「はあぁぁぁ!」と絶句した。
本当に勘弁してほしい。
「ちょっと待ってほしい。こんな勝気な女は好かん」
「何だとお」
鎧越しに怒って来るシーラだ。
「それに俺は既に結婚して妻が居る」
「構わん」
切り捨てるジャンドール王だ。
「いやいや、だから妻が居るんだよ3人も。だから嫌だろ4人目なんてさぁ」
嫌な微笑みでシーラに語りかけてやった。
「くくくくくっ、良いだろう。お前は必ず殺してやる」
「では勝負は明日の朝だ。良いな2人共」
ジャンドール王に無理やり決められてシーラが浴びせた言葉がこれだ。
「精々明日の朝まで残り少ない自由を楽しむのだな」
(何と言う捨て台詞だ)
「ジャンドール王、シーラ様がもしもダークエルフの、いいえモンドリアンの嫁にやっても良いのですか?」
アルコンまで確認作業をしている。
「ああ、娘を頼む」
「イヤ、そうじゃ無くて」
(話しが飛んでいて、ついて行けないよぉ)
プンプンの鎧女達が部屋から出て行くとブスカドールの声がした。
「国王」
「おお、そうだった。シーラの乱入で紹介するのを忘れてしまったな」
壁に居た男が3人近づいて来た。
「まずは我が息子たちを紹介しよう。長兄のデセオだ」
「宜しくモンドリアン」
どう見ても父親似では無い。
(巨漢だけど何だろう”ネル殿”っぽいが無口だ)
「次が次兄のレスペトだ」
「初めましてモンドリアンさん」
こちらも父親には似ていない。
(ガッシリしているが細身だ。”リアム殿”っぽいが真面目そうだ)
「最後が末弟のブスカドールだ」
「シーラの事、お願いしますねモンドリアン」
一番普通に話しやすいお兄さん風で全員角が有る。
(こいつは見るからにスケベそうでフォーレっぽいな)
「いや、だから困るんだよ、嫁が増えると」
エルヴィーノの必死の懇願を、聞いているが全く受け付けてくれない親子達だった。
負ける事は許されないし、奴隷なんてしたくない。
だが勝てば嫁が増えるなんて無茶苦茶だ。
(こうなったら、神様コラソン様フィ、ヤツは役に立たないから言わない。コラソンに相談しよう)
(コラソン。聞こえますか?)
(ハーイ聞こえていますよ)
(見てた? どうしよう)
(貰っちゃえば良いじゃないですか)
(簡単に言うけどさクエルノ族だよ、ノタルム国だよ! 聖魔法王国が黙って無いよ)
(そうですか・・・そっちの事は任せてください。モンドリアンさんはキッチリとハメる事だけを考えて頑張りましょう!)
(あのね、コラソン。コラソン! コラソーン!)
(ったく。他人事だと思って)
この際なので三人の妻と五人の子供に、更に2人の妻が妊娠中だと説明すると、アルコンから質問が有った。
「全部ダークエルフか?」
「純粋なダークエルフは1人しか居ないが、全員オスクロ・マヒアが使えるぜ。まぁ赤ん坊は試していないけど波動は感じるよ」
「ふむ。つまりお前の子は全員オスクロ・エチセロになれると言う訳だな」
「そうだね」
ジャンドール親子とアルコンを交えて談笑していると古い記憶が蘇った。
「ジャンドール王、確認したい事が有るがけど」
「どうした何でも言ってみろ」
「30年ほど前に強制召喚魔法を使ったか?」
思いだし考えている一同。
「何か有ったか?」
「実は俺にはもう1人妻が居ました」
居ました。と聞いて静まり返る。
「妻の名はメルヴィと言って純粋なダークエルフです。それが忽然と姿を消して居なくなったのです」
「何だとぉ!」
純粋なダークエルフが消えたと聞いて黙っていられないアルコンだ。
「方々、手を尽くして探しましたが見つかりませんでした」
「それで我が召喚したのかと?」
「いえ誰かに召喚された可能性も有ったので」
「ふむ、結論からして知らん。第一、我らがダークエルフの国が滅んだことを知ったのは、10年経ってないなアルコン」
「はっ現地で確認したのは6年前です」
「そうですか、失礼しました」
疑った事を詫びると質問された。
「良い、しかしダークエルフの女を攫うとは何の目的だ?」
「分かりません」
「手がかりは?」
アルコンも聞いて来た。
「何も」
「モンドリアンよ、俺も手を貸そう」
「ありがとうございます」
そうして一番重要な質問がアルコンから投げられた。
「それでモンドリアンよ。一体どこの国が我が祖国に襲い掛かったのだ?」
来た。
いつ誰が聞いて来るかと思ったが、一通りお互いの事を話して残ったのは、その質問だけだからか。
「なんせ俺が産まれる前の話しですからねぇ」
「知っている事だけでも構わん」
ジャンドール王も知りたいようだ。
「その前に俺から質問しても良いですか?」
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真相を何て説明しようか。
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