193 / 430
第7章 レース編
第193話 若返りの魔法陣
しおりを挟む
そんな感じでナタリーの厳しい監視の元、伯爵家はその日を迎える。
メイド達は泣きながら手を振り兵士達も見送っていた。
それはナタリーが見えなくなるまでだった。
「フリオ、ロザリー様に報告して来い」
「ハイ」
1人だけ屋敷に戻しグンデリックが話し出す。
「みんなワシの話しを良く聴け。ナタリーとは今生の別れだ。もう二度と会う事は無い」
「「ざわざわ」」
「そんな、聞いて無いわ」
アメリアがグンデリックに詰め寄る。
「聞けぃ。誰が一番辛いと思う?」
「それは・・・」
「いいか、二度とナタリーの話しは禁止だ。良いな」
昨晩、グンデリックに秘蔵の酒を持って訪れたナタリーは打ち明けた。
「あなたには、本当にイロイロとお世話になったわ」
「あぁ、古い付き合いだしなぁ」
「・・・あの子の事、頼みますね」
「フリオの事は心配するな」
「違うわ、アメリアの事よ」
「えっああ、フリオは良いのかよ」
「心配しないで。考えて有るわ」
そして二度と会えない事も話す。
「湿っぽくなるのも嫌だし行くわ。じゃ明日からお願いしますね」
「あぁ」
※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez
ゲレミオの事務所に訪れたナタリーはネブリナとカリマにゲレミオの店に案内される。
初めて見る如何わしい道具に多少関心が有ったが、記憶に留めてゲレミオの食事店に向った。
ナタリーは各国に出向くので美味しい料理も食べている。
しかし、自国でこれ程美味しい料理を食べられる事に驚いた。
「だけど、あなた達本当に楽しそうね」
「えっそうかなぁ?」
「その理由も明日になれば分かりますよ」
若返った事は本人に魔法を使うまでは秘密だと指示してあるからだ。
これはエルヴィーノから”お世話になった”ナタリーの恩返し共にナタリーとフリオを驚かせようとした企画だった。
(簡単に魔法で若返ったら有難味が無いからでしょう?) とネブリナとカリマは密かに思っていた。
ゲレミオの宿で、久しぶりに1人で就寝のナタリー。
(明日は儀式だと聞いているけど、いったい何をするのかしら)
過去を振り返りながら次第に思考はフリオで一杯になるナタリーだった。
翌朝、習慣のせいか早く起きてしまうナタリー。
宿でする事も無いのでゲレミオの事務所へ向かった。
事務所の建物はセゴリダッドの部屋だけ人が居た。
仕事上、夜も待機している者が居るからだ。
挨拶を済ませ部屋を見回すと、身支度して掃除を始めた。
基本的に男しかいないので、余り清潔とは言えない空間が気に入らなかったのだろう。
事務所にはセゴリダッド、ベルデボラ、コメルベビーダに支店長の執務室と応接室が有り、テキパキと片付けて行くナタリーだった。
ネブリナとカリマが来た時は、既に大半が綺麗になっており、見違えるような部屋に驚いた2人だった。
「どうなっているの、これは?」
「誰が掃除したの?」
ナタリーが早くから掃除をしていた事が判明した。
「ナタリー、掃除なんて良かったのに」
「これは私の性分ですから、散らかっていると体が動いてしまうのです」
「「あは、はははっ」」
そんな事は一切考えた事の無い2人が笑って誤魔化した。
「さっそくだけど王宮に向うから用意してください」
「はい」
ネブリナとカリマにナタリーが王宮に到着すると、ロザリーとフリオが待ち構えていた。
「おはようナタリー。どうだったかしら、久しぶりの1人寝は」
「ハイ、とても寂しかったです」
そう言ってフリオを見た。
「僕もだよ!」
「あらあら、朝から熱々ぶりの2人だ事」
そんな2人を冷やかすロザリーだが、お構いなしにデレまくる2人だ。
そこに親衛隊のミシェルが現れて6人を案内してくれた。
案内されたのは王宮の地下に有る一室だった。
待ち構えていたのはブリンクス王、エルヴィーノ、親衛隊長のジャックだった。
王の前に跪くナタリーとフリオ。
「ナタリーよ。その方、フリオの求婚を承諾したと聞いたが間違いないか?」
「ハイ」
「フリオよ。ナタリーはお前とかなりの歳の差が有るが理解しているのか?」
「ハイ」
「おまえ達の気持ちは分かった。フリオの願いも叶えてやるが、ワシ等から改めて2人に褒美を与えよう」
するとネブリナとカリマがナタリーだけを別室に連れて行き、しばらくすると白い貫頭衣に着替えたナタリーが現れた。
フリオには”全てを良く見ておくように”とロザリーから言い聞かされていた。
部屋の中心にネブリナとカリマが手術台を持って来て、その上に寝そべったナタリー。
(まさか、そんな、でも、もしかして)
横になってナタリーは考えていた。
ナタリーはロザリーからブリンクス王が若返りの秘術を使った事を聞いている。
中心にナタリーだけとなり、他の者は壁まで下がる。
そしてエルヴィーノがナタリーの側に行き話しかけた。
「もう、分かっているよな?」
「・・・ハイ、宜しくお願いします」
「ああ、なるべくフリオに近づける様にするよ」
そして集中する。
ザクッと300歳の若返りだ。
端数は誤魔化そう。
実際エルフの10年20年の違いは分からないから、本人が何歳だと言えば通用するだろう。
「では、これよりスプレモ・デセオ・マヒアを使用します」
静まり返る部屋。
「我が声を聞け、空間と時空の存在よ。精紳と時の流れよ。波乱に満ちた記憶を留め、この肉体を在りし日の元へ戻せ。若返れ! スプレモ・デセオ・プリメロ!」
七色の光が魔法陣から発し、対象者を七色の光が包み込む。
それはとても眩しくて直視出来ない程だ。
徐々に光は終息しナタリーが姿を現す。
「終わったよ、起きて見て」
そう告げると上半身を起こしたナタリーにフリオとロザリーが駆け寄った。
「本当にナタリーなの?」
「素敵よ、ナタリー。私が知る昔のあなたよりも、遥かに若いわ」
自分の手を見たり顔を触ってみたりして確認していると、ミシェルが姿見の鏡を持って来た。
「これはっ!」
一目見て理解したナタリー。
先ほどの中年女性とは違い若くて美しい姿に我に返り礼を告げる。
「エルヴィーノ様、私などに究極の魔法を使って頂きありがとうございます」
「ああ、解かったから交代してくれ」
ナタリーが立ち上がり、エルヴィーノが代わりに台に寝そべった。
大量の魔素消費は立って居るだけでも辛いのだ。
改めて王の前に立つナタリーとフリオ。
「どうだナタリー」
「ハイ、私などに勿体ない褒美です」
「では、正式にはフリオが成人してからだが今は婚約としよう。双方良いか?」
「「ハイ」」
「ではナタリーよ。まずは名を変えねばならん。そうだのぉナタリアはどうだ?」
「はい、ブリンクス王から下賜された名を頂戴いたします」
「ふむ、ではナタリアよ。正式にゲレミオに入り、ネブリナとカリマから詳しく聞くが良い」
「ハイ、畏まりました」
「フリオよ。お前に一部始終を見せたのは、お前を信用しての事。この事は我らエルフでも、わずかな者しか知らない極秘事項だ。その事を決して忘れずにな。親兄弟も一切他言無用だぞ」
「ハイ、仰せのままに」
無事に儀式も済んで、一度別々に戻る。
今日はゲレミオで再度説明を聞いて、翌朝伯爵家へ向かう予定だ。
ゲレミオの一室ではオセアノ、プライヤ、イスラ、ネブリナ、カリマに新人でナタリアの6人が顔を合わせて、オセアノが説明した。
「おめでとう”ナタリア”」
「ありがとうございます」
「改めて話そう。我らの種族でもブリンクス王含めて7人しか居ない仲間が我々だ」
「えっと言うと、皆さんも若返りを?!」
「そうです。私達5人は、死ぬ寸前の老齢だった所、あのお方に見いだされて今に至ります」
「死ぬ寸前だなんて、私よりも随分と高齢だったのですね。失礼いたしました」
ナタリアの生真面目な態度を見てネブリナが気さくに問いかけてカリマが愚痴を言う。
「気にしなくていいのよ。私達はもう仲間ですからねぇ」
「そうそう、一応エルフだけど本音はこの5人としか話せないのよねぇ」
クスクスと笑いながら質問する”ナタリア”。
「では皆さんも名前を変えられたのですね」
「ああ、ブリンクス王に付けてもらったよ」
「そうですか。では若返った者は王の管轄なのですね?」
「それは違う。我らの主は1人だけだ」
「ブリンクス王では無いと?」
「王も承諾しておられる」
「ではエルヴィーノさんですか?」
ドキッとした一同。
「そっそれは、改めて指示が有るまで保留だ」
「そうですか」
「一応ナタリアへの指示は頂いてあるので伝えよう」
「ハイ」
「では賜った言葉を伝えます。今後は伯爵家に王家からの執行としてメイド長補佐を頼む。また、定期的にゲレミオに訪れて会議などに出て欲しい。掃除も頼む。細かな事は5人と決めて欲しい。以上だ」
「要するに従来の職務とゲレミオの掃除などが加わると言う認識で宜しいですか?」
「そのようですね」
☆
改名ナタリーからナタリアになりました。
メイド達は泣きながら手を振り兵士達も見送っていた。
それはナタリーが見えなくなるまでだった。
「フリオ、ロザリー様に報告して来い」
「ハイ」
1人だけ屋敷に戻しグンデリックが話し出す。
「みんなワシの話しを良く聴け。ナタリーとは今生の別れだ。もう二度と会う事は無い」
「「ざわざわ」」
「そんな、聞いて無いわ」
アメリアがグンデリックに詰め寄る。
「聞けぃ。誰が一番辛いと思う?」
「それは・・・」
「いいか、二度とナタリーの話しは禁止だ。良いな」
昨晩、グンデリックに秘蔵の酒を持って訪れたナタリーは打ち明けた。
「あなたには、本当にイロイロとお世話になったわ」
「あぁ、古い付き合いだしなぁ」
「・・・あの子の事、頼みますね」
「フリオの事は心配するな」
「違うわ、アメリアの事よ」
「えっああ、フリオは良いのかよ」
「心配しないで。考えて有るわ」
そして二度と会えない事も話す。
「湿っぽくなるのも嫌だし行くわ。じゃ明日からお願いしますね」
「あぁ」
※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez
ゲレミオの事務所に訪れたナタリーはネブリナとカリマにゲレミオの店に案内される。
初めて見る如何わしい道具に多少関心が有ったが、記憶に留めてゲレミオの食事店に向った。
ナタリーは各国に出向くので美味しい料理も食べている。
しかし、自国でこれ程美味しい料理を食べられる事に驚いた。
「だけど、あなた達本当に楽しそうね」
「えっそうかなぁ?」
「その理由も明日になれば分かりますよ」
若返った事は本人に魔法を使うまでは秘密だと指示してあるからだ。
これはエルヴィーノから”お世話になった”ナタリーの恩返し共にナタリーとフリオを驚かせようとした企画だった。
(簡単に魔法で若返ったら有難味が無いからでしょう?) とネブリナとカリマは密かに思っていた。
ゲレミオの宿で、久しぶりに1人で就寝のナタリー。
(明日は儀式だと聞いているけど、いったい何をするのかしら)
過去を振り返りながら次第に思考はフリオで一杯になるナタリーだった。
翌朝、習慣のせいか早く起きてしまうナタリー。
宿でする事も無いのでゲレミオの事務所へ向かった。
事務所の建物はセゴリダッドの部屋だけ人が居た。
仕事上、夜も待機している者が居るからだ。
挨拶を済ませ部屋を見回すと、身支度して掃除を始めた。
基本的に男しかいないので、余り清潔とは言えない空間が気に入らなかったのだろう。
事務所にはセゴリダッド、ベルデボラ、コメルベビーダに支店長の執務室と応接室が有り、テキパキと片付けて行くナタリーだった。
ネブリナとカリマが来た時は、既に大半が綺麗になっており、見違えるような部屋に驚いた2人だった。
「どうなっているの、これは?」
「誰が掃除したの?」
ナタリーが早くから掃除をしていた事が判明した。
「ナタリー、掃除なんて良かったのに」
「これは私の性分ですから、散らかっていると体が動いてしまうのです」
「「あは、はははっ」」
そんな事は一切考えた事の無い2人が笑って誤魔化した。
「さっそくだけど王宮に向うから用意してください」
「はい」
ネブリナとカリマにナタリーが王宮に到着すると、ロザリーとフリオが待ち構えていた。
「おはようナタリー。どうだったかしら、久しぶりの1人寝は」
「ハイ、とても寂しかったです」
そう言ってフリオを見た。
「僕もだよ!」
「あらあら、朝から熱々ぶりの2人だ事」
そんな2人を冷やかすロザリーだが、お構いなしにデレまくる2人だ。
そこに親衛隊のミシェルが現れて6人を案内してくれた。
案内されたのは王宮の地下に有る一室だった。
待ち構えていたのはブリンクス王、エルヴィーノ、親衛隊長のジャックだった。
王の前に跪くナタリーとフリオ。
「ナタリーよ。その方、フリオの求婚を承諾したと聞いたが間違いないか?」
「ハイ」
「フリオよ。ナタリーはお前とかなりの歳の差が有るが理解しているのか?」
「ハイ」
「おまえ達の気持ちは分かった。フリオの願いも叶えてやるが、ワシ等から改めて2人に褒美を与えよう」
するとネブリナとカリマがナタリーだけを別室に連れて行き、しばらくすると白い貫頭衣に着替えたナタリーが現れた。
フリオには”全てを良く見ておくように”とロザリーから言い聞かされていた。
部屋の中心にネブリナとカリマが手術台を持って来て、その上に寝そべったナタリー。
(まさか、そんな、でも、もしかして)
横になってナタリーは考えていた。
ナタリーはロザリーからブリンクス王が若返りの秘術を使った事を聞いている。
中心にナタリーだけとなり、他の者は壁まで下がる。
そしてエルヴィーノがナタリーの側に行き話しかけた。
「もう、分かっているよな?」
「・・・ハイ、宜しくお願いします」
「ああ、なるべくフリオに近づける様にするよ」
そして集中する。
ザクッと300歳の若返りだ。
端数は誤魔化そう。
実際エルフの10年20年の違いは分からないから、本人が何歳だと言えば通用するだろう。
「では、これよりスプレモ・デセオ・マヒアを使用します」
静まり返る部屋。
「我が声を聞け、空間と時空の存在よ。精紳と時の流れよ。波乱に満ちた記憶を留め、この肉体を在りし日の元へ戻せ。若返れ! スプレモ・デセオ・プリメロ!」
七色の光が魔法陣から発し、対象者を七色の光が包み込む。
それはとても眩しくて直視出来ない程だ。
徐々に光は終息しナタリーが姿を現す。
「終わったよ、起きて見て」
そう告げると上半身を起こしたナタリーにフリオとロザリーが駆け寄った。
「本当にナタリーなの?」
「素敵よ、ナタリー。私が知る昔のあなたよりも、遥かに若いわ」
自分の手を見たり顔を触ってみたりして確認していると、ミシェルが姿見の鏡を持って来た。
「これはっ!」
一目見て理解したナタリー。
先ほどの中年女性とは違い若くて美しい姿に我に返り礼を告げる。
「エルヴィーノ様、私などに究極の魔法を使って頂きありがとうございます」
「ああ、解かったから交代してくれ」
ナタリーが立ち上がり、エルヴィーノが代わりに台に寝そべった。
大量の魔素消費は立って居るだけでも辛いのだ。
改めて王の前に立つナタリーとフリオ。
「どうだナタリー」
「ハイ、私などに勿体ない褒美です」
「では、正式にはフリオが成人してからだが今は婚約としよう。双方良いか?」
「「ハイ」」
「ではナタリーよ。まずは名を変えねばならん。そうだのぉナタリアはどうだ?」
「はい、ブリンクス王から下賜された名を頂戴いたします」
「ふむ、ではナタリアよ。正式にゲレミオに入り、ネブリナとカリマから詳しく聞くが良い」
「ハイ、畏まりました」
「フリオよ。お前に一部始終を見せたのは、お前を信用しての事。この事は我らエルフでも、わずかな者しか知らない極秘事項だ。その事を決して忘れずにな。親兄弟も一切他言無用だぞ」
「ハイ、仰せのままに」
無事に儀式も済んで、一度別々に戻る。
今日はゲレミオで再度説明を聞いて、翌朝伯爵家へ向かう予定だ。
ゲレミオの一室ではオセアノ、プライヤ、イスラ、ネブリナ、カリマに新人でナタリアの6人が顔を合わせて、オセアノが説明した。
「おめでとう”ナタリア”」
「ありがとうございます」
「改めて話そう。我らの種族でもブリンクス王含めて7人しか居ない仲間が我々だ」
「えっと言うと、皆さんも若返りを?!」
「そうです。私達5人は、死ぬ寸前の老齢だった所、あのお方に見いだされて今に至ります」
「死ぬ寸前だなんて、私よりも随分と高齢だったのですね。失礼いたしました」
ナタリアの生真面目な態度を見てネブリナが気さくに問いかけてカリマが愚痴を言う。
「気にしなくていいのよ。私達はもう仲間ですからねぇ」
「そうそう、一応エルフだけど本音はこの5人としか話せないのよねぇ」
クスクスと笑いながら質問する”ナタリア”。
「では皆さんも名前を変えられたのですね」
「ああ、ブリンクス王に付けてもらったよ」
「そうですか。では若返った者は王の管轄なのですね?」
「それは違う。我らの主は1人だけだ」
「ブリンクス王では無いと?」
「王も承諾しておられる」
「ではエルヴィーノさんですか?」
ドキッとした一同。
「そっそれは、改めて指示が有るまで保留だ」
「そうですか」
「一応ナタリアへの指示は頂いてあるので伝えよう」
「ハイ」
「では賜った言葉を伝えます。今後は伯爵家に王家からの執行としてメイド長補佐を頼む。また、定期的にゲレミオに訪れて会議などに出て欲しい。掃除も頼む。細かな事は5人と決めて欲しい。以上だ」
「要するに従来の職務とゲレミオの掃除などが加わると言う認識で宜しいですか?」
「そのようですね」
☆
改名ナタリーからナタリアになりました。
0
お気に入りに追加
49
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
真巨人転生~腹ペコ娘は美味しい物が食べたい~
秋刀魚妹子
ファンタジー
お腹が直ぐに空く女子高生、狩人喰は修学旅行の帰り道事故に合い死んでしまう。
そう、良くある異世界召喚に巻き込まれたのだ!
他のクラスメイトが生前のまま異世界に召喚されていく中、喰だけはコンプレックスを打開すべく人間を辞めて巨人に転生!?
自称創造神の爺を口車に乗せて、新しく造ってもらったスキル鑑定は超便利!?
転生先の両親祖父は優しいけど、巨人はやっぱり脳筋だった!
家族や村の人達と仲良く暮らしてたのに、喰はある日とんでもない事に巻き込まれる!
口数は少ないけど、心の中はマシンガントークなJKの日常系コメディの大食い冒険物語り!
食べて食べて食べまくる!
野菜だろうが、果物だろうが、魔物だろうが何だって食べる喰。
だって、直ぐにお腹空くから仕方ない。
食べて食べて、強く大きい巨人になるのだ!
※筆者の妄想からこの作品は成り立っているので、読まれる方によっては不快に思われるかもしれません。
※筆者の本業の状況により、執筆の更新遅延や更新中止になる可能性がございます。
※主人公は多少価値観がズレているので、残酷な描写や不快になる描写がある恐れが有ります。
それでも良いよ、と言って下さる方。
どうか、気長にお付き合い頂けたら幸いです。
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
私はお母様の奴隷じゃありません。「出てけ」とおっしゃるなら、望み通り出ていきます【完結】
小平ニコ
ファンタジー
主人公レベッカは、幼いころから母親に冷たく当たられ、家庭内の雑務を全て押し付けられてきた。
他の姉妹たちとは明らかに違う、奴隷のような扱いを受けても、いつか母親が自分を愛してくれると信じ、出来得る限りの努力を続けてきたレベッカだったが、16歳の誕生日に突然、公爵の館に奉公に行けと命じられる。
それは『家を出て行け』と言われているのと同じであり、レベッカはショックを受ける。しかし、奉公先の人々は皆優しく、主であるハーヴィン公爵はとても美しい人で、レベッカは彼にとても気に入られる。
友達もでき、忙しいながらも幸せな毎日を送るレベッカ。そんなある日のこと、妹のキャリーがいきなり公爵の館を訪れた。……キャリーは、レベッカに支払われた給料を回収しに来たのだ。
レベッカは、金銭に対する執着などなかったが、あまりにも身勝手で悪辣なキャリーに怒り、彼女を追い返す。それをきっかけに、公爵家の人々も巻き込む形で、レベッカと実家の姉妹たちは争うことになる。
そして、姉妹たちがそれぞれ悪行の報いを受けた後。
レベッカはとうとう、母親と直接対峙するのだった……
冷遇妻に家を売り払われていた男の裁判
七辻ゆゆ
ファンタジー
婚姻後すぐに妻を放置した男が二年ぶりに帰ると、家はなくなっていた。
「では開廷いたします」
家には10億の価値があったと主張し、妻に離縁と損害賠償を求める男。妻の口からは二年の事実が語られていく。
【R18】童貞のまま転生し悪魔になったけど、エロ女騎士を救ったら筆下ろしを手伝ってくれる契約をしてくれた。
飼猫タマ
ファンタジー
訳あって、冒険者をしている没落騎士の娘、アナ·アナシア。
ダンジョン探索中、フロアーボスの付き人悪魔Bに捕まり、恥辱を受けていた。
そんな折、そのダンジョンのフロアーボスである、残虐で鬼畜だと巷で噂の悪魔Aが復活してしまい、アナ·アナシアは死を覚悟する。
しかし、その悪魔は違う意味で悪魔らしくなかった。
自分の前世は人間だったと言い張り、自分は童貞で、SEXさせてくれたらアナ·アナシアを殺さないと言う。
アナ·アナシアは殺さない為に、童貞チェリーボーイの悪魔Aの筆下ろしをする契約をしたのだった!
ズボラ通販生活
ice
ファンタジー
西野桃(にしのもも)35歳の独身、オタクが神様のミスで異世界へ!貪欲に通販スキル、時間停止アイテムボックス容量無限、結界魔法…さらには、お金まで貰う。商人無双や!とか言いつつ、楽に、ゆるーく、商売をしていく。淋しい独身者、旦那という名の奴隷まで?!ズボラなオバサンが異世界に転移して好き勝手生活する!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる