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第7章 レース編
第184話 イグレシアからアレグリア
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3日目は王都イグレシアからニナル町、国境を越えてビクカラ町、港街リベルタを経由して古都アレグリアが目的地だ。
これは内陸から海沿いを通過しリベルタを経て古都に向うが、このコースは決められた時間に合わせて通過点を通りゴールするのが目的で、早くても遅くても減点になる難しいコースだ。
決められた到着時間から前後の時間差が順位に加算される事になる。
そして通過時間の発表だ。
第一検問所のニナル町は9:45。
第二検問所のビクカラ町は12:30。
第三検問所の港町リベルタは15:10。
最終検問所の古都アレグリアは16:20だ。
検問所には大きな時計が置いて有るが、選手達からは見られないようになっていた。
この到着時間は同じ性能の機体で何度か計測した時間を平均して出し、±の意地悪をした時間だ。
しかし全員には速度低下魔法がある。
どのタイミングで誰を遅くするのかはチームで作戦が立てられる。
そして飛行中の選手達は時間が解らないのだ。
スタンプを押した後に人物名と±の時間差を紙に書いて知らせる手はずになっている。
選手たちはそれを見て速さを調節するのだ。
そして問題の減点だが・・・
前後1分以内は減点0
前後1分10秒以内は減点1
前後1分20秒以内は減点2
前後1分30秒以内は減点3
前後1分40秒以内は減点4
前後1分50秒以内は減点5
前後1分50秒以上は減点6
減点の合計が少ない程このコースの勝利者になるのだ。
到着時刻の平均値に細工したのは約2分だ。
2日目の順位(4,リアム)、(3,フリオ・カデラ)、(7,ネル)、(2,カミラ)、(8,カニーチェ)、(5,バスティアン)、(9,ビエルナス)、(1,ローガン)、(6,ブオ)で出発を待つ選手達。
早朝から大勢の人達が大通りを埋め尽くしている。
空中飛行なので通路を使用しないこのレースは、警備も必要無いし選手たちが飛び去れば人々も自然に霧散して行くのだ。
朝7時のスタート合図は、今や時の人であるサンクタ・フェミナことエルヴィーノの第二夫人が行う。
前日と同様に時間差が5秒だ。
「よおぉい。スタートオオオォォ!」
そう言ってサント・アルマドゥラを顕現させた状態で黄金の杖を振り下ろすのが合図だと昨夜”父”と打ち合わせをしていたのだった。
勢いよく飛び出すリアムの後を次々と飛び去って行く選手達。
流石にスタート直後には誰も魔法を使わないが観衆の頭の上を飛んで行く選手達に歓声を送っていた。
7時のスタートで第一検問所のニナル町は、9:45の前後2分以内にスタンプを押してもらうと減点は無い。
問題は今何時か解らない事だ。
参謀たちが考えたのは、まずニナルでの時間差を知る事。
早ければスピードを多少落とせば良いが魔法に当たらない様に気を付ける事だ。
そして、遅ければ早く進むしかないのだが、やはり魔法に当たらない様にしなければならない。
結局、魔法に当たっては負けるとだけ理解した者が数名居た。
前日同様に一列になってひたすら次の町に目指す一行だ。
ニナルは獣王国バリエンテに一番近い街だ。
物資の輸送拠点になっている。
一般的には動物に荷車を引かせて運ぶのだ。
クラベルはブロエ・マルシベーゴォの生産拠点てもあるので大分乗り物として受け入れられてきているが、まだまだ郊外に行くと動物を使った運搬が多い。
動物の運搬とブロエ・マルシベーゴォの運搬では前者が一般的だし安価だ。
だが動物の飼育場所と手間暇がかかる。
後者はそう言った面倒な事は無く自らの魔素を使うからタダだ。
しかし、購入費用が物凄く高い。
だから、近場の運搬よりも、高額な物や、急ぐ場合、長距離に特化して仕事を求める者が多かった。
聖魔法王国アルモニアはマルソ殿の働きで徐々に広がっている様だ。
大きな街には、まず国から組織を作って数台のブロエ・マルシベーゴォを貸し出す。
実際に使ってみると、その便利さと速さに我も我もと借り手が付くのだ。
お蔭でクラベルの工房は当初100軒を予定していたが今では大小300軒も有る。
その中には国や種族によって仕様が違う物が多々あった。
勿論王族仕様は別格だ。
そして、まだ歴史も浅いが流行が産まれて来るのだった。
それは全体の形や色。追加の魔法などだ。
勿論規制はある。
速度と高度に安全措置の魔法陣だ。
元から組み込まれた魔法陣を改造したりすると、改造した者と所有者を”死刑”とした。
お蔭で改造報告は未だかつて無い。
魔法陣の改造はダメだが、装飾品などは種族を問わず様々な要望で作られていた。
中でもマルソ殿が初期に考案した機体が有る。
それは獣王国バリエンテに大量導入した時に、巨大なブロエ・マルシベーゴォが作られたのだ。
警備用ブロエ・マルシベーゴォが10台入る物を中型の運搬用(1人用)とすれば、中型が4台入る荷台の物を大型(2人で起動)の運搬とした。
そして大型が4台乗る荷台の物を特大(3人で起動)として開発したのだった。
特大を使う事は獣王国バリエンテに納品した時だけだが、大型までは大陸を跨ぎ、頻繁に行き来している様だ。
それらは既に専用車と成りつつあり、側面には思い思いの装飾や絵が描かれていた。
これもマルソ殿が実際運んでいる者達に聞いて指示したそうだ。
要は何を運んでいるのかと聞いて来る”ものずき”が多いようだ。
基本的には食糧が多い。
お蔭で両国の食糧事情は大幅に改善されたと言う。
そして魔石が貴重だから獣人達は操作出来ないので、バリアンテで人族の仕事が増えるのだ。
そして逆の現象も発生する。
積荷の荷卸しで屈強な獣人達の労働力が重宝されるのだ。
お互いの国に移住する者も多いと報告書で見たエルヴィーノだ。
そして思いもかけない事で困りだす獣人達。
それは流通が発達するとバリアンテでしか取れない、作れない食材がアルモニアで人気になる。
コレを広めたのは富裕層でペンタガラマでの食事は見た目、香り、味がアルモニアで体験した事の無い物だからだ。
当然ながらペンタガラマにはバリアンテ全土から食材が集まる。
そして両国の取引が盛んになると、各部族の生産が追い付かなくなり増産する為に忙しくなる。
食材の増産は全ての種族で倍になっているようだった。
勿論例外もある。
数倍に増産する物や、増産出来ない特殊な食材は数倍の値段になっていると報告を受けた。
この事で喜んでいるのは国民に王族だ。
だが、一部の地域はそうでも無かった。
それは、エルフ国メディテッラネウスだ。
彼らは”素材の味を生かす料理”が好きだ。
しかも、新しい物には結構拒絶反応が有る。
だが、ゲレミオの店は意外な店が受けていた。
ブルデールとビエネスにコメルベビーダの食事店は旅行者も利用し”まあまあ”だ。
エルフ倶楽部アリウス・ムンディ。
これが”ぼちぼち”らしいのだ。
ポルトン用語では”ぼちぼち”は、”まあまあ”よりも上なのだ。
凄く繁盛している訳では無いが、期待していなかった割にエルフ達に受け入れられているようだった。
その報告書を見た時は”本当に種族を問わず男は馬鹿だ”と思っていたエルヴィーノだった。
話しがそれてしまったが、そんな”ブロマル野郎”にも今回のレースは大人気だった。
もっとも”ブロマル野郎”は人族なのでリアム、バスティアン、ブオの応援が多いと聞いたが、一部の間では、隠れカミラ派と、隠れビエルナス派が居るらしい。
何故”隠れ”なのかは理解出来ないが、単に女好きなだけだろうと思っていた。
そしてニナル町に近づくと応援の垂れ幕が下がっている。
幾つかあり、中でも目立って大きいのが” カミラがんばれ”と” 必勝ビエルナス”だ。
垂れ幕を持っているのは”ブロマル野郎”が多い。
そして、無事に全員がスタンプを押してもらった。
気になるのは減点だ。
順位は変わっていない。
全員が走って機体に乗り込む時に出された数字を目にした。
(4,リアム+1)、(3,フリオ・カデラ+1)、(7,ネル+1)、(2,カミラ±0)、(8,カニーチェ+1)、(5,バスティアン+1)、(9,ビエルナス+1)、(1,ローガン+2)、(6,ブオ+2)
前後2分以内は減点0のカミラが暫定1位。前後3分以内は減点1のネル、カニーチェ、フリオ・カデラ、リアム、バスティアン、ビエルナスで、6人が2位だ。そして前後4分以内は減点2でローガン、ブオが暫定の3位だ。
ここで悔しがったのはリアム、フリオ・カデラ、ネルだ。
そして喜んだのは1人の美しいエルフだった。
選手たちの頭は目に見える順位が全てでは無いと思っていた。
現在はカミラが1位だ。
しかし先頭はリアムだ。
各自思いを巡らせて次の目的地を目指した。
☆
時間の概念は24時間制とします。
ブロマル野郎はト○ック野郎と同意。
これは内陸から海沿いを通過しリベルタを経て古都に向うが、このコースは決められた時間に合わせて通過点を通りゴールするのが目的で、早くても遅くても減点になる難しいコースだ。
決められた到着時間から前後の時間差が順位に加算される事になる。
そして通過時間の発表だ。
第一検問所のニナル町は9:45。
第二検問所のビクカラ町は12:30。
第三検問所の港町リベルタは15:10。
最終検問所の古都アレグリアは16:20だ。
検問所には大きな時計が置いて有るが、選手達からは見られないようになっていた。
この到着時間は同じ性能の機体で何度か計測した時間を平均して出し、±の意地悪をした時間だ。
しかし全員には速度低下魔法がある。
どのタイミングで誰を遅くするのかはチームで作戦が立てられる。
そして飛行中の選手達は時間が解らないのだ。
スタンプを押した後に人物名と±の時間差を紙に書いて知らせる手はずになっている。
選手たちはそれを見て速さを調節するのだ。
そして問題の減点だが・・・
前後1分以内は減点0
前後1分10秒以内は減点1
前後1分20秒以内は減点2
前後1分30秒以内は減点3
前後1分40秒以内は減点4
前後1分50秒以内は減点5
前後1分50秒以上は減点6
減点の合計が少ない程このコースの勝利者になるのだ。
到着時刻の平均値に細工したのは約2分だ。
2日目の順位(4,リアム)、(3,フリオ・カデラ)、(7,ネル)、(2,カミラ)、(8,カニーチェ)、(5,バスティアン)、(9,ビエルナス)、(1,ローガン)、(6,ブオ)で出発を待つ選手達。
早朝から大勢の人達が大通りを埋め尽くしている。
空中飛行なので通路を使用しないこのレースは、警備も必要無いし選手たちが飛び去れば人々も自然に霧散して行くのだ。
朝7時のスタート合図は、今や時の人であるサンクタ・フェミナことエルヴィーノの第二夫人が行う。
前日と同様に時間差が5秒だ。
「よおぉい。スタートオオオォォ!」
そう言ってサント・アルマドゥラを顕現させた状態で黄金の杖を振り下ろすのが合図だと昨夜”父”と打ち合わせをしていたのだった。
勢いよく飛び出すリアムの後を次々と飛び去って行く選手達。
流石にスタート直後には誰も魔法を使わないが観衆の頭の上を飛んで行く選手達に歓声を送っていた。
7時のスタートで第一検問所のニナル町は、9:45の前後2分以内にスタンプを押してもらうと減点は無い。
問題は今何時か解らない事だ。
参謀たちが考えたのは、まずニナルでの時間差を知る事。
早ければスピードを多少落とせば良いが魔法に当たらない様に気を付ける事だ。
そして、遅ければ早く進むしかないのだが、やはり魔法に当たらない様にしなければならない。
結局、魔法に当たっては負けるとだけ理解した者が数名居た。
前日同様に一列になってひたすら次の町に目指す一行だ。
ニナルは獣王国バリエンテに一番近い街だ。
物資の輸送拠点になっている。
一般的には動物に荷車を引かせて運ぶのだ。
クラベルはブロエ・マルシベーゴォの生産拠点てもあるので大分乗り物として受け入れられてきているが、まだまだ郊外に行くと動物を使った運搬が多い。
動物の運搬とブロエ・マルシベーゴォの運搬では前者が一般的だし安価だ。
だが動物の飼育場所と手間暇がかかる。
後者はそう言った面倒な事は無く自らの魔素を使うからタダだ。
しかし、購入費用が物凄く高い。
だから、近場の運搬よりも、高額な物や、急ぐ場合、長距離に特化して仕事を求める者が多かった。
聖魔法王国アルモニアはマルソ殿の働きで徐々に広がっている様だ。
大きな街には、まず国から組織を作って数台のブロエ・マルシベーゴォを貸し出す。
実際に使ってみると、その便利さと速さに我も我もと借り手が付くのだ。
お蔭でクラベルの工房は当初100軒を予定していたが今では大小300軒も有る。
その中には国や種族によって仕様が違う物が多々あった。
勿論王族仕様は別格だ。
そして、まだ歴史も浅いが流行が産まれて来るのだった。
それは全体の形や色。追加の魔法などだ。
勿論規制はある。
速度と高度に安全措置の魔法陣だ。
元から組み込まれた魔法陣を改造したりすると、改造した者と所有者を”死刑”とした。
お蔭で改造報告は未だかつて無い。
魔法陣の改造はダメだが、装飾品などは種族を問わず様々な要望で作られていた。
中でもマルソ殿が初期に考案した機体が有る。
それは獣王国バリエンテに大量導入した時に、巨大なブロエ・マルシベーゴォが作られたのだ。
警備用ブロエ・マルシベーゴォが10台入る物を中型の運搬用(1人用)とすれば、中型が4台入る荷台の物を大型(2人で起動)の運搬とした。
そして大型が4台乗る荷台の物を特大(3人で起動)として開発したのだった。
特大を使う事は獣王国バリエンテに納品した時だけだが、大型までは大陸を跨ぎ、頻繁に行き来している様だ。
それらは既に専用車と成りつつあり、側面には思い思いの装飾や絵が描かれていた。
これもマルソ殿が実際運んでいる者達に聞いて指示したそうだ。
要は何を運んでいるのかと聞いて来る”ものずき”が多いようだ。
基本的には食糧が多い。
お蔭で両国の食糧事情は大幅に改善されたと言う。
そして魔石が貴重だから獣人達は操作出来ないので、バリアンテで人族の仕事が増えるのだ。
そして逆の現象も発生する。
積荷の荷卸しで屈強な獣人達の労働力が重宝されるのだ。
お互いの国に移住する者も多いと報告書で見たエルヴィーノだ。
そして思いもかけない事で困りだす獣人達。
それは流通が発達するとバリアンテでしか取れない、作れない食材がアルモニアで人気になる。
コレを広めたのは富裕層でペンタガラマでの食事は見た目、香り、味がアルモニアで体験した事の無い物だからだ。
当然ながらペンタガラマにはバリアンテ全土から食材が集まる。
そして両国の取引が盛んになると、各部族の生産が追い付かなくなり増産する為に忙しくなる。
食材の増産は全ての種族で倍になっているようだった。
勿論例外もある。
数倍に増産する物や、増産出来ない特殊な食材は数倍の値段になっていると報告を受けた。
この事で喜んでいるのは国民に王族だ。
だが、一部の地域はそうでも無かった。
それは、エルフ国メディテッラネウスだ。
彼らは”素材の味を生かす料理”が好きだ。
しかも、新しい物には結構拒絶反応が有る。
だが、ゲレミオの店は意外な店が受けていた。
ブルデールとビエネスにコメルベビーダの食事店は旅行者も利用し”まあまあ”だ。
エルフ倶楽部アリウス・ムンディ。
これが”ぼちぼち”らしいのだ。
ポルトン用語では”ぼちぼち”は、”まあまあ”よりも上なのだ。
凄く繁盛している訳では無いが、期待していなかった割にエルフ達に受け入れられているようだった。
その報告書を見た時は”本当に種族を問わず男は馬鹿だ”と思っていたエルヴィーノだった。
話しがそれてしまったが、そんな”ブロマル野郎”にも今回のレースは大人気だった。
もっとも”ブロマル野郎”は人族なのでリアム、バスティアン、ブオの応援が多いと聞いたが、一部の間では、隠れカミラ派と、隠れビエルナス派が居るらしい。
何故”隠れ”なのかは理解出来ないが、単に女好きなだけだろうと思っていた。
そしてニナル町に近づくと応援の垂れ幕が下がっている。
幾つかあり、中でも目立って大きいのが” カミラがんばれ”と” 必勝ビエルナス”だ。
垂れ幕を持っているのは”ブロマル野郎”が多い。
そして、無事に全員がスタンプを押してもらった。
気になるのは減点だ。
順位は変わっていない。
全員が走って機体に乗り込む時に出された数字を目にした。
(4,リアム+1)、(3,フリオ・カデラ+1)、(7,ネル+1)、(2,カミラ±0)、(8,カニーチェ+1)、(5,バスティアン+1)、(9,ビエルナス+1)、(1,ローガン+2)、(6,ブオ+2)
前後2分以内は減点0のカミラが暫定1位。前後3分以内は減点1のネル、カニーチェ、フリオ・カデラ、リアム、バスティアン、ビエルナスで、6人が2位だ。そして前後4分以内は減点2でローガン、ブオが暫定の3位だ。
ここで悔しがったのはリアム、フリオ・カデラ、ネルだ。
そして喜んだのは1人の美しいエルフだった。
選手たちの頭は目に見える順位が全てでは無いと思っていた。
現在はカミラが1位だ。
しかし先頭はリアムだ。
各自思いを巡らせて次の目的地を目指した。
☆
時間の概念は24時間制とします。
ブロマル野郎はト○ック野郎と同意。
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