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第4章 獣王国編2
第103話 ガンソとフォーレ
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ガンソは陛下から出された宿題をどうするか思案していた。
(今までの行いをチャラにする有益な情報、もしくは利益を王国にもたらすか、いっその事亡命するか? いや、それは出来ない。何故ならば陛下からアベストロース帝國の夜を任せるから、今の地位を確保しながら王国で経験と人材を作れとの仰せだ。亡命しては二度と帝国へ行く事が出来なくなる)
王家に対しての信用をどうやって作るか。
今の立場をそのままで。
どちらにも損害を与えずに自身の保身も確保しなければ帝國に連れ戻される可能性がある。
陛下からの指令が出たならば部下を引き連れて帝国の夜を奪いに行くが、今は地盤作りなので王国で活動する必要がある。
いろいろ考えて思った成果が出そうに無いので困っているとフォーレから連絡が有った。
フォーレは夜の仕事で行き詰るとガンソに知恵をもらい、問題を解決していたので以前のように嫌な奴とは思っては居ないが、まだ見えない壁を作っていた。
冒険家兼エロ作家は元悪徳大使から様々な知恵をもらいゲレミオ(組合)の中でも中核の存在になっていた。
セゴリダッド(警備関係)の人材募集、育成と装備品に費用がかかるので、定期的に見回る様にするので傘下の店から金を取る案がラゴスタから出ているので相談しに会いに来たのだ。
2人は密室でフォーレの件から話しだした。
「それは良い提案です。店の規模や売上から徴収する額を変えればいいでしょう」
「そうか、分かった。ありがとうガンソ」
「ところでフォーレさん。私も相談したい事が有るのですが」
一瞬煙たそうな顔をするフォーレだが、いつも自分ばかり聞いてもらっているので、たまには自分が聞くのも悪く無いと思い問いかけた。
「何がありましたか?」
ガンソは謁見の時に陛下から言われた宿題の事と、今までの経緯を説明した。
つい先日陛下が国王に就任されて、聖女の上位となるサンクタ・フェミナ(神聖女)にアベストロース帝國は戦々恐々なのだ。
そして王国は戦争よりも近代化を目指しているので、争いの元になる事が無い。
まったく無くはないが決定的な重要な情報が無い。
しかも王国の重要な情報はガンソが止めているので帝國には流れない。
「王国、帝國以外の事で信用してもらうしか方法が無いなぁ。他の国の情報は?」
フォーレが問いかける。
「カランバノ王国を攻め落とす計画があるが、聖魔法王国とは国交が無いから意味が無いし・・・」
フォーレはギョッとした。
それはフォーレの故郷で、王都イグレシアからはいくつもの山と国を越えた場所にある北東の辺境国カランバノ王国だった。
フォーレは立ち上がり真剣な表情で問いただした。
「ガンソ! その話詳しく教えてくれるか?」
※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez
カランバノ王国は聖魔法王国からは離れているが、アベストロース帝國とは隣接した国で国土は小さいが豊富な海産物を資源として隣国にも取引しているが、とても寒い国で穀物が育つ環境では無かった。
どんな理由で攻めるのか知らないがフォーレとしては一大事だった。
「なぜ帝國が、あんな小さな国を攻める必要があるんだ?」
「私もこの件については大使仲間から聞いたのですが、”王子が魚を好きになったから”などと明らかに嘘のような話を聞いております」
”ふざけるな!!”と叫びたかったフォーレは歯を食いしばり続けて問いただした。
「戦いはいつの予定ですか?」
「予定では、あと5日も掛らない内に始まるでしょう」
「戦力は?」
「戦術は?」
「将軍は?」
ガンソも管轄では無いので細かな事は分からないが将軍と聞いている限りの情報を教えた。
「ありがとうガンソ。この礼は必ずする」
そう言って大使邸を飛び出すフォーレ。
エルヴィーノは今日の順番になっていたパウリナと、高級旅館ビクトリアで”汗”を流していたらエマスコが着信の点滅をしていた。
確認すると(直ぐに会いたい。フォーレ)
「また何か有ったのか! 」
やれやれと思いながら送り返した。
(二時間後にティールーム・カラコルで)
仕方ないので、”1つになりながら”事情を説明して一度王都イグレシアに戻る事をパウリナに言って聞かせた。
一応抵抗が有ったが”尻尾攻撃”で満足してもらい転移してきた。
ティールーム・カラコルでは親愛隊のブオを表に待たせて、特別室にエルヴィーノとフォーレだけで話していた。
するといきなりフォーレが目の前で、両膝をつき額と手を床に付けて来た。
「国王! 私の一生のお願いだ! カランバノ王国がアベストロース帝國に攻められる。あの国に攻められればカランバノ王国は滅んでしまう。国王しか居ないんだ! 頼む、救ってくれ。いや、救ってください!」
いきなりの事だが、その国の名は聞いた事が有った。
「いくつか聞きたい事があるが?」
「何でも聞いてくれ」
「その情報は?」
「ガンソだ」
「なぜお前が助けくれと懇願する必要が有る?」
「・・・私の故郷なんだ」
瞬時に他の理由が有ると思い更にたずねた。
「本当は?」
バッと顔を上げエルヴィーノの顔を見て
「私は・・・カランバノ王国国王の四男だ」
「ふぅむ・・・」
エルヴィーノは考えているフリをした。
「今言える事は二つある。1つは聖魔法王国国王としては何もしない」
「そこをなんとか頼む!!」
ゴンッと頭を床に打ち付ける音がした。
「2つ目はお前の言い方が気に入らない」
「えっ、で、では何と言えば宜しいですか?」
「バカ! 以前の様に言えばいいだろう!」
ひねくれ者のエルヴィーノは後ろを向きながら教えてやる。
「モ、モンドリアン。力を貸してくれ」
クルッと回り、フォーレの両手を掴み応えた。
「分かった俺に任せろ、友よ!」
「ありがとう! 愛しているぞ、友よ!」
涙目のフォーレは抱きついて気持ち悪い事を言って来たので突き飛ばした。
※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez
フォーレには出かける準備とゲレミオ(組合)を各方面に頼み、グラナダにも説明して準備が出来たら連絡しろと言って、エルヴィーノは王宮に転移した。
ロリを連れてマルソとリアムに会いに行った。
そして説明した。
「義によって、これからカランバノ王国の助太刀をしたいので許可をください」
「カランバノ王国だと? 相手は何処の国だ?」
リアムの問いかけに応える。
「アベストロース帝國です」
「誰が行くのだ?」
「俺と、親衛隊に233人の龍戦隊です」
すでに龍戦隊には話してあり、訓練に明け暮れていた233人は燃えていた。
「あー、国王」
マルソだった。
「何でしょう?」
「聖魔法王国で一番偉いのは誰かな?」
「それは教祖様ですよね?」
「「「ふふふっ」」」
ロリまで笑っている。
「貴男が国王で一番偉いのよ」
「じゃ教祖様や、サンクタ・フェミナ(神聖女)は?」
「それは教会の中です」
「あっ!」
間抜けなエルヴィーノは勘違いしていました。
「ところで国王は義によってと言ったが、どんな義かな?」
「ハイ、我が友フロリッシュドゥ・フォーレビアンの故郷です。そして、末席ですが王族が頭を下げて懇願してきました」
「それだけの理由でか?」
「ハイ、国王としてはキッパリと断りましたが、友として俺一人でも行くつもりです」
溜息をつく3人。
「勝算は?」
「当然有ります」
「我らが加担したと分からない様に出来るのか?」
エルヴィーノは秘密にしていた龍戦隊の”奥義神龍変化”を教えた。
「国内で披露する為に白龍で用意していましたが、カランバノ王国であれば氷龍変化に魔法陣を変えば済むし、アンピリフィカシオン(魔力増幅魔法陣)で強化されたランサ・イエロ(氷の槍)の233人全体攻撃を放てば上位の魔法以上の威力が出せます」
考えるマルソとリアムを見つめるロリ。
「条件がある」リアムが答えると
「おぉリアム殿もか? 私も条件があるぞ!」
ニヤリと笑う2人。
「「私も同行が条件だ」」
「ダメです!」
ロリが間髪開けずに注意した。
「なっ、何でだ!」”父親”が聞く。
「当たり前です。当代含め三代も国王が戦地に行くなど絶対に許しません」
"まぁまぁわかったわかった"とロリを別室に連れて行く”おじいちゃん”が2人に目で合図を送った。
「国王よ、急げ! 出発の準備だ! 龍戦隊の格納庫で落ち合おう」
そう言ってリアムも駆け出す。
エルヴィーノは龍戦隊のリーダーでバスティアンにエマスコした。
「緊急出動!! これは訓練では無い。龍戦隊は一週間分の食料を持ち大至急格納庫へ集合」
エルヴィーノはフォーレを迎えに行ってから格納庫に転移すると、既に”全員”が待機しており呼びかけた。
「みんな準備はいいか!」
「「「ハイ!」」」
「目指すはカランバノ王国で排除するのはアベストロース帝國だ。我らは”奥義神龍変化”で氷龍となりランサ・イエロの全体攻撃を仕掛け、敵を全滅させる。負傷した王国の者にはメディオ・クラールを使う。以上だ。それでは出動!」
あとがき
緊急出動!! 緊急出動!!
(今までの行いをチャラにする有益な情報、もしくは利益を王国にもたらすか、いっその事亡命するか? いや、それは出来ない。何故ならば陛下からアベストロース帝國の夜を任せるから、今の地位を確保しながら王国で経験と人材を作れとの仰せだ。亡命しては二度と帝国へ行く事が出来なくなる)
王家に対しての信用をどうやって作るか。
今の立場をそのままで。
どちらにも損害を与えずに自身の保身も確保しなければ帝國に連れ戻される可能性がある。
陛下からの指令が出たならば部下を引き連れて帝国の夜を奪いに行くが、今は地盤作りなので王国で活動する必要がある。
いろいろ考えて思った成果が出そうに無いので困っているとフォーレから連絡が有った。
フォーレは夜の仕事で行き詰るとガンソに知恵をもらい、問題を解決していたので以前のように嫌な奴とは思っては居ないが、まだ見えない壁を作っていた。
冒険家兼エロ作家は元悪徳大使から様々な知恵をもらいゲレミオ(組合)の中でも中核の存在になっていた。
セゴリダッド(警備関係)の人材募集、育成と装備品に費用がかかるので、定期的に見回る様にするので傘下の店から金を取る案がラゴスタから出ているので相談しに会いに来たのだ。
2人は密室でフォーレの件から話しだした。
「それは良い提案です。店の規模や売上から徴収する額を変えればいいでしょう」
「そうか、分かった。ありがとうガンソ」
「ところでフォーレさん。私も相談したい事が有るのですが」
一瞬煙たそうな顔をするフォーレだが、いつも自分ばかり聞いてもらっているので、たまには自分が聞くのも悪く無いと思い問いかけた。
「何がありましたか?」
ガンソは謁見の時に陛下から言われた宿題の事と、今までの経緯を説明した。
つい先日陛下が国王に就任されて、聖女の上位となるサンクタ・フェミナ(神聖女)にアベストロース帝國は戦々恐々なのだ。
そして王国は戦争よりも近代化を目指しているので、争いの元になる事が無い。
まったく無くはないが決定的な重要な情報が無い。
しかも王国の重要な情報はガンソが止めているので帝國には流れない。
「王国、帝國以外の事で信用してもらうしか方法が無いなぁ。他の国の情報は?」
フォーレが問いかける。
「カランバノ王国を攻め落とす計画があるが、聖魔法王国とは国交が無いから意味が無いし・・・」
フォーレはギョッとした。
それはフォーレの故郷で、王都イグレシアからはいくつもの山と国を越えた場所にある北東の辺境国カランバノ王国だった。
フォーレは立ち上がり真剣な表情で問いただした。
「ガンソ! その話詳しく教えてくれるか?」
※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez
カランバノ王国は聖魔法王国からは離れているが、アベストロース帝國とは隣接した国で国土は小さいが豊富な海産物を資源として隣国にも取引しているが、とても寒い国で穀物が育つ環境では無かった。
どんな理由で攻めるのか知らないがフォーレとしては一大事だった。
「なぜ帝國が、あんな小さな国を攻める必要があるんだ?」
「私もこの件については大使仲間から聞いたのですが、”王子が魚を好きになったから”などと明らかに嘘のような話を聞いております」
”ふざけるな!!”と叫びたかったフォーレは歯を食いしばり続けて問いただした。
「戦いはいつの予定ですか?」
「予定では、あと5日も掛らない内に始まるでしょう」
「戦力は?」
「戦術は?」
「将軍は?」
ガンソも管轄では無いので細かな事は分からないが将軍と聞いている限りの情報を教えた。
「ありがとうガンソ。この礼は必ずする」
そう言って大使邸を飛び出すフォーレ。
エルヴィーノは今日の順番になっていたパウリナと、高級旅館ビクトリアで”汗”を流していたらエマスコが着信の点滅をしていた。
確認すると(直ぐに会いたい。フォーレ)
「また何か有ったのか! 」
やれやれと思いながら送り返した。
(二時間後にティールーム・カラコルで)
仕方ないので、”1つになりながら”事情を説明して一度王都イグレシアに戻る事をパウリナに言って聞かせた。
一応抵抗が有ったが”尻尾攻撃”で満足してもらい転移してきた。
ティールーム・カラコルでは親愛隊のブオを表に待たせて、特別室にエルヴィーノとフォーレだけで話していた。
するといきなりフォーレが目の前で、両膝をつき額と手を床に付けて来た。
「国王! 私の一生のお願いだ! カランバノ王国がアベストロース帝國に攻められる。あの国に攻められればカランバノ王国は滅んでしまう。国王しか居ないんだ! 頼む、救ってくれ。いや、救ってください!」
いきなりの事だが、その国の名は聞いた事が有った。
「いくつか聞きたい事があるが?」
「何でも聞いてくれ」
「その情報は?」
「ガンソだ」
「なぜお前が助けくれと懇願する必要が有る?」
「・・・私の故郷なんだ」
瞬時に他の理由が有ると思い更にたずねた。
「本当は?」
バッと顔を上げエルヴィーノの顔を見て
「私は・・・カランバノ王国国王の四男だ」
「ふぅむ・・・」
エルヴィーノは考えているフリをした。
「今言える事は二つある。1つは聖魔法王国国王としては何もしない」
「そこをなんとか頼む!!」
ゴンッと頭を床に打ち付ける音がした。
「2つ目はお前の言い方が気に入らない」
「えっ、で、では何と言えば宜しいですか?」
「バカ! 以前の様に言えばいいだろう!」
ひねくれ者のエルヴィーノは後ろを向きながら教えてやる。
「モ、モンドリアン。力を貸してくれ」
クルッと回り、フォーレの両手を掴み応えた。
「分かった俺に任せろ、友よ!」
「ありがとう! 愛しているぞ、友よ!」
涙目のフォーレは抱きついて気持ち悪い事を言って来たので突き飛ばした。
※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez
フォーレには出かける準備とゲレミオ(組合)を各方面に頼み、グラナダにも説明して準備が出来たら連絡しろと言って、エルヴィーノは王宮に転移した。
ロリを連れてマルソとリアムに会いに行った。
そして説明した。
「義によって、これからカランバノ王国の助太刀をしたいので許可をください」
「カランバノ王国だと? 相手は何処の国だ?」
リアムの問いかけに応える。
「アベストロース帝國です」
「誰が行くのだ?」
「俺と、親衛隊に233人の龍戦隊です」
すでに龍戦隊には話してあり、訓練に明け暮れていた233人は燃えていた。
「あー、国王」
マルソだった。
「何でしょう?」
「聖魔法王国で一番偉いのは誰かな?」
「それは教祖様ですよね?」
「「「ふふふっ」」」
ロリまで笑っている。
「貴男が国王で一番偉いのよ」
「じゃ教祖様や、サンクタ・フェミナ(神聖女)は?」
「それは教会の中です」
「あっ!」
間抜けなエルヴィーノは勘違いしていました。
「ところで国王は義によってと言ったが、どんな義かな?」
「ハイ、我が友フロリッシュドゥ・フォーレビアンの故郷です。そして、末席ですが王族が頭を下げて懇願してきました」
「それだけの理由でか?」
「ハイ、国王としてはキッパリと断りましたが、友として俺一人でも行くつもりです」
溜息をつく3人。
「勝算は?」
「当然有ります」
「我らが加担したと分からない様に出来るのか?」
エルヴィーノは秘密にしていた龍戦隊の”奥義神龍変化”を教えた。
「国内で披露する為に白龍で用意していましたが、カランバノ王国であれば氷龍変化に魔法陣を変えば済むし、アンピリフィカシオン(魔力増幅魔法陣)で強化されたランサ・イエロ(氷の槍)の233人全体攻撃を放てば上位の魔法以上の威力が出せます」
考えるマルソとリアムを見つめるロリ。
「条件がある」リアムが答えると
「おぉリアム殿もか? 私も条件があるぞ!」
ニヤリと笑う2人。
「「私も同行が条件だ」」
「ダメです!」
ロリが間髪開けずに注意した。
「なっ、何でだ!」”父親”が聞く。
「当たり前です。当代含め三代も国王が戦地に行くなど絶対に許しません」
"まぁまぁわかったわかった"とロリを別室に連れて行く”おじいちゃん”が2人に目で合図を送った。
「国王よ、急げ! 出発の準備だ! 龍戦隊の格納庫で落ち合おう」
そう言ってリアムも駆け出す。
エルヴィーノは龍戦隊のリーダーでバスティアンにエマスコした。
「緊急出動!! これは訓練では無い。龍戦隊は一週間分の食料を持ち大至急格納庫へ集合」
エルヴィーノはフォーレを迎えに行ってから格納庫に転移すると、既に”全員”が待機しており呼びかけた。
「みんな準備はいいか!」
「「「ハイ!」」」
「目指すはカランバノ王国で排除するのはアベストロース帝國だ。我らは”奥義神龍変化”で氷龍となりランサ・イエロの全体攻撃を仕掛け、敵を全滅させる。負傷した王国の者にはメディオ・クラールを使う。以上だ。それでは出動!」
あとがき
緊急出動!! 緊急出動!!
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