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第2章 聖魔法王国編

第69話 ティールーム・カラコル

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エルヴィーノとリカルドと自称旅の作家兼冒険家のフロリッシュドゥ・フォーレビアンとの打ち合わせだ。
昼前に指定のティールーム・カラコルに到着。
既にフォーレビアンは来ていた。

「お待たせ」
「あっおはようございます」
「さてと、さっそくだけど打ち合わせをしよう」

改めて明るい日差しの中で彼を見ると茶髪で背が高く、二重で愛嬌のある顔をしている。
筋肉もそこそこ付いている気の良い兄さん的な感じだ。

「まずは旅の目的ですが、それは俺が変化の魔法を手に入れる事。そして、今獣王国では何か問題が起きていて誰に依頼しても達成できていない。そこに俺達が乗り込む訳だが、お互いの力を確認しておきたいので、まずはリカルドから」
「ハイ、今朝ギルドで登録してきました。認識票はこちらです」

神聖魔法使いG.23アルジェントゥム(銀)
サント・マヒア(神聖の魔法)はエスクード・サガラド(聖なる盾)とサント・オペラシォン(神聖魔法操作)
ディオス・マヒア(神撃の魔法)はフィロ・ディオス(神の刃)単体攻撃・小
ブランコ・マヒア(白の魔法)はクラール(治癒魔法)とメディオ・クラール(クラールの強化版)
フエゴ・マヒア(火の魔法)アグア・マヒア(水の魔法) グラキエース・マヒア(氷の魔法) 
この三つは初級です。
ビダ・マヒア(生活魔法)はリンピエサ(洗浄魔法)とインバリダ・ノルマール(状態異常無効)
「以上になります」

「「おぉ凄い」」
「回復はお任せします」
「賜りました」
「でも実践経験は無いんだろ? あっゴーレムで経験を積んだのか!」
「良くご存じで」

「じゃ俺だ」
(これは更新していないので登録時のグラドス(等級)だ)

オスクロ・エチセロ(暗黒魔法師)G.19アルジェントゥム(銀)
オスクロ・マヒア(暗黒魔法)はネグロ・グロボ(黒玉)
ネグロ・タブラ(黒板)
ネグロ・ラミナ(黒刃)
オスクロ・エスパーダ(暗黒剣)
オスクロ・エスクード(暗黒盾)
オスクロ・ネブロ(暗黒霧)
オスクロ・リァーマ(暗黒炎
エスパシオ・マヒア(空間魔法)はバシーオ(真空)
エアラス(酸素)
エスパシオ・ボルサ(空間バック)
エスパシオ・モダンザ(近距離空間移動)
メタスタシス・マヒア(長距離転移魔法)で、
属性魔法はランサ・イエロ(氷の槍)、フエゴ・グロボ(火の玉)、アグア・グロボ(水の玉)、クラール(治癒魔法)と全て初期等級です。

アウクシリアル・デ・コンバッテ(戦闘補助魔法)は
ロサ・アタッケ・フィジコ・スベン(物理攻撃上昇)、
リセ・アタッケ・マヒコ(魔法攻撃上昇)、
カパシダ・フィジィカ・メホラ(身体能力向上魔法)
アタッケ・フィジィコ・デサティバド(物理攻撃無効化)
マヒア・デ・アタッケ・デサティバド(魔法攻撃無効化)
ベロシダ・スビール(速度上昇)
アウメンタール・ラ・フォルサ・ムスクラール(筋力上昇)
インヒビション・レコノシメント(認識阻害魔法)、
テンペラトラ(温度操作魔法)、グラビダッド(重力操作魔法)、
ルス・マヒア(光度操作魔法)、
リンピエサ(洗浄魔法)、
バオス・ホステ(音声調整魔法)、
オウデシオン・アホステ(聴覚調整魔法)、
ビスタ・アホテス(視力調整魔法)、
ディサテバル・デスカラガス(衝撃無効魔法)、
デスモンタヘ(解体魔法)、
インバリダ・ノルマール(状態異常無効)

「こんなところかな・・・」
「「おおぉ」」
「出来そうな感じはしていましたが、まさかこれほどとは・・・」
「全くです」
(肝心な魔法は隠しておいたけどね)

「では私ですね」
魔法剣士 G.29アウルム(金)
ブランコ・マヒア(白の魔法)はクラール(治癒魔法)とメディオ・クラール(クラールの強化版)

フエゴ・マヒア(火の魔法は)エスパーダ・フエゴ(炎の剣)単体攻撃・中とエスクード・フエゴ (炎の盾)

アグア・マヒア(水の魔法)はエスパーダ・アグア(水流の剣)単体攻撃・中とエスクード・ アグア(水流の盾)

グラキエース・マヒア(氷の魔法)はエスパーダ・グラキエース(氷結の剣)単体攻撃・中とエスクード・ グラキエース(氷結の盾)

アウクシリアル・デ・コンバッテ(戦闘補助魔法)は
ロサ・アタッケ・フィジコ・スベン(物理攻撃上昇)
リセ・アタッケ・マヒコ(魔法攻撃上昇)
アタッケ・フィジィコ・デサティバド(物理攻撃無効化)
マヒア・デ・アタッケ・デサティバド(魔法攻撃無効化)
ベロシダ・スビール(速度上昇)エスパシオ・ボルサ(空間バック) 

ビダ・マヒア(生活魔法)はリンピエサ(洗浄魔法)とインバリダ・ノルマール(状態異常無効)

「以上です」
「「おおおぉ」」
「魔法剣士ですか!」
「たいした事は無いですよ私なんか」
「魔法剣士の小説家なんて聞いたことないですよ」
「ははははっそうですね」

「ではリーダーはグラドス(等級)の一番高いフロリッシュドゥ・フォーレビアンさんでいいですね?」
「いいえ。モンドリアンさんが相応しいと思います」
「何故ですか?」
「貴方には目的があります。私はただ便乗しただけなので決定権は貴方が相応しいと思います」
リカルドは頷いている。

「それとフルネームで呼ぶのは止めて頂きたい」
「では何と?」
「そうですねぇ、フロリーとか、フォーレとか呼ばれた事は有ります」
「グラナダは何と?」
「かっ彼女は別の呼び方が有りまして・・・」

「ではこれからはフォーレと呼ぶよ」
「ハイ。それでお願いします」
「俺の事はモンドリアンと呼び捨てでお願いします。リカルドはリカルドで良いよな?」
「ハイ、宜しくお願いしますフォーレ様」
「こちらこそ宜しくお願いしますが、様は要らないですよ」
「あぁ、これはリカルドの癖なんだ、気にしない方が良いよ。言っても治らないから」

「実質戦闘経験の無いリカルドと低級の迷宮しか経験の無い俺なので、期待して良いよね、フォーレ?」
「そうですね。前衛は私で次に回復役のリカルド。魔法師のモンドリアンは後衛で良いのでは?」
「ハイ、それで行きましょう。一応どこかの迷宮でチームの経験をした方が良いかなぁ?」
「そうですね・・・まず獣王国でどんな問題が起きているのか確認しましょう」
「解りました、まず情報収集ですね?」
「ハイ」

「あと、フォーレに手伝って欲しい事が有ります」
「何でしょうか?」
「実はリカルドにエスパシオ・ボルサ(空間バック)を覚えさせたいのですが手伝ってもらえますか?」
「あぁ良いですよ。アレが有ると無いとでは旅が全然違いますからね」

そう言ってフォーレは自らのエスパシオ・ボルサ(空間バック)から紙とペンを取り出して更々と魔法陣を書いて行った。
それは紙に書かれた小さな魔法陣でパっと見では、さほど高度なものでは無い。

「ではリカルドさん手を出してください」
「ハイ」
手の平に紙を置き説明を聞く。

「では魔素を流してください」
「ハイ」
言われた通りにするリカルド。
すると魔法陣が光出し直ぐに消えた。

「ああぁ!」
驚いた顔のリカルド。

「どうですか? もう脳裏に有るでしょ?」
「何ぃ!!!」
「どう言う事ですか?」
「魔法を覚えさせる魔法陣ですが?」
「「えっ? 本当ですか!」」

エルヴィーノはリカルドの顔を見ると頷いた。
そして出された紅茶をリカルドがエスパシオ・ボルサ(空間バック)に入れて見せた。

「フォーレは天才だ!」
「そんなことないですよ、この魔法陣は普通に出回っていますよ」
「何ですと!」

エルヴィーノは知らなかった。
そんな便利な物が有るとは・・・

「となると変化の魔法もこれで簡単に手に入るのかな?」
「それは解りませんが、私達は現地の事情を知りませんので、知らない者同士があれこれ話しても意味が無いでしょう」
「そうだな、兎に角現地で情報を集めよう。その前に魔法名を抜きで1枚魔法陣を書いてもらえますか?」
「えぇ良いですよ」

グッと拳を握るエルヴィーノだった。
それの複製を作ってロリの魔法をもらおう。

「リカルド、獣王国の何処に教会があるの?」
「ハイ。王都では無く近くの港街になります」
「なんだ、直ぐに王都だと思ったのに」
「我らの教会も、まだそこまでの信用は得られていないようです」
「フォーレは直ぐに行けるの?」
「いいえ、そんなに急いでいるとは思わなかったので一度戻ってから準備してきます」
「では午後3時頃ですか?」
「そうですね」
「じゃ3時に中央教会で」
「分かりました」
リカルドも報告に回り準備するそうだ。

エルヴィーノは急いで複製した魔法陣をロリに見せて実験と称して幾つかの魔法名を書かせた。それは
レスシタシィオン(甦生) 
エスパーダ・ディオス(神の剣)単体攻撃・中
アタケ・ディオス(神の攻撃) 単体攻撃・強
デストルクシオン・ディオス(神の破壊) 全体攻撃・大
サントゥアリオ・ディオス(神の聖域)広域シールド
マキシモ・クラール(全回復)
トドス・マキシモ・クラール(全体に全回復)だ。

自分が使えるか試して見ないと解らないが、”失敗の報告”は忘れずにしよう。
誰も居ない城の便所でエルヴィーノはそれぞれの魔法陣に魔素を流した。
結果、レスシタシィオン(甦生)以外は全て”脳裏にある”ようだ。

(やっと旅が再開できそうだ。それに、くくくっ。手に入れたぞ! 神撃の魔法)






あとがき
尊い魔法をズルして手に入れたエルヴィーノは、もしかして悪者か? 
そんな笑い方をしていましたね(フォーレ)。
単に魔法オタクなだけだよ。

【聖魔法王国編はここで一度区切りまして、次回からは獣王国編となります】
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