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第2章 聖魔法王国編
第54話 女達の試練@
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エルヴィーノの実家から戻ったロザリーとロリ。
ダークエルフの嫁としての試練を言い渡された2人。
それは3人で愛し合う事。
それも今日。
リーゼロッテから明日エルヴィーノに直接聞くと言われた。
転移して戻ってきた伯爵家の転移室で2人は呆然としていた。
考えている事は同じだった。
(この女を交えて・・・いっそ、やった事に出来ないか? でもいつかバレるだろう・・・)
2人共、エルヴィーノの母親にも認めてもらいたい。
皆から祝福されたいロリ。
亡くなったエルヴィーノの祖母を尊敬するロザリーは嘘をつきたくなかった。
ユックリと同時に顔を見る2人・・・
「とりあえず私の執務室へ行きましょう」
同意して頷くロリ。
居間でロリとナタリーは自己紹介を済ませる。
グンデリックから事態を聞いていたナタリーだが、余計な事は一切口から出さなかった。
「後で紅茶をお願いします」
「賜りました」
一緒に付いて行きロザリーの執務室で今夜どうするかを考える2人。
そこにナタリーが紅茶を持ってくる。
ナタリーが部屋を出た後で音声認識阻害の魔法を使う。
2人にとって誰にも聞かれたくない話だからだ。
「それで、どうしするの?」
最初に言葉にしたのはロザリーだった。
自分が正妻だと言う揺るぎ無い自信か? 単に歳が上だからか? 多分前者だろう・・・
「私・・・目を瞑っています」
ロリの答えにロザリーが返す。
「・・・確かにその場にいても目を瞑って耳を塞いでいれば済むかも知れませんが・・・お母様の考えはそうではありません」
「それは・・・」
解っていて聞き返すロリ。
「私達2人でエルヴィーノを愛しなさいと言う事よ」
2人共無言になる・・・・
「所でロリさん?」
「なんでしょうかロザリーさん?」
「貴女は何時から私のエルヴィーノと浮気をしていたのかしら?」
カチンッときたロリ。
「私達は生まれる前から結ばれる宿命でしたわ」
お互いに睨み合っている。
「所でロザリーさんはいつからですか?」
その質問を待っていたロザリー。
(ビックリするなよ~)と心で呟きながら。
「私とあの人が初めて1つになったのは・・・もう50年も前かしら・・・」
そう聞いて、ギリッと歯ぎしりするロリ。
今のエルヴィーノの歳を逆算するロリ。
「それで、貴女は愚かにもエルヴィーノの初めてのモノを無理やり奪ってその若さを手に入れたわけね」
バッと立ち上がり否定する。
「違うわ! どんなに説明しても信じてもらえないかも知れないけど、本当に偶然よ」
「ホントかしら・・・」
疑いの眼差しでロザリーを見るロリ。
「この話しは不毛だわ・・・やめましょう」
「そうね、済んだことを言っても時間は戻らないし・・・」
「貴女はどうなのよ。いつからなの? 」
「さっき言ったでしょ」
「本当の事を言って頂戴。私は全部言っているわ。(ほとんどエルフ王に言われたけど・・・)」
「私達は・・・先月よ」
ちょっとでもサバ読みしたかったロリ。
「そうですか・・・」
勝ち誇ったような笑顔のロザリー。
「何よ! 文句あるの?」
「どの位したの? 」
「何がよ」
「何回愛し合ったって聞いているの」
「沢山よ」
「そうね、何度も愛されたみたいね・・・」
ロザリーは握り拳を作っていた。
「私達はあの人が国を出るまで50年愛し合っていたわ。毎晩よ」
自信満々のロザリー。
「私だって一晩中、朝まで寝ないでしたわ!」
「ふふっ、私は3日3晩ずーとした事もあるわ」
「私だってその内するわよ。その位」
女同士で過去の体験をカードの様に切る2人。
即座に分が悪いと考えたロリは話題を変える。
「それで、今夜どうするの?」
「勿論、貴女を交えてするわ」
覚悟を決めたロザリー。
それを聞いたロリも「私もよ」あくまでも対抗意識を見せる。
「では決める事が有ります」
「何よ」
「順番ですわ」
1番はロザリー。2番はロリ。ずるいと抗議するロリ。
「なんでよ。その代り私は公務があるので国を出る事が出来ないわ。エルヴィーノは追放された身です。旅をするあの人にいつも一緒にいれるのは貴女。それが私の不満。10日に1度2日間だけ帰ってくるけど、貴女は10日間も毎日出来るのよ。私は10日間も待たされて2日間しか出来ないの。しかも半分は息子と一緒の時間に取られるの。当然の権利よ」
この時ロザリーは致命的なミスを犯した。
本人はライバルよりも優位に立つ事で頭が一杯だろう。
肝心な事を忘れていた。
ロリは10日もエルヴィーノが自分のモノになる事で溜飲を下げた。
この時ロリは冷静だった。
やるべき事が有ったからだ。それは・・・
ご懐妊。
2番目の方が、エルヴィーノの叫ぶタイミングの可能性が高い事。それも有り
「解ったわ。悔しいけど、1番は譲るわ・・・」
心では、勝ったと思ったロザリーとロリ。
2人共、微笑みの仮面を付けていた。
そして、ロリが言う。
「貴女がイッたら交代よ。良いわね」
「分かったわよ・・・」
ロザリーにも戦略が有る。
敵が早く絶頂に達すれば交代できると。
それはロリも同じ事を考えていた・・・まだ2人共微笑みの仮面を付けている。
しかしそれは諸刃の剣だとは、まだ気づいていなかった。
女の敏感な部分は自分が一番良く知っている。
そこを攻めれば良いと。だが、個人差までは配慮出来なかった。
自分が攻める部分は自分が一番感じる場所である。
今夜は壮絶な戦いになる事を予感した2人。
熱く語る2人は冷めてしまった紅茶を一気に飲み干した。
ロザリーが徐に紙に何かを書き箱に入れる。
暫くして、コンコン。
「どうぞ」
「失礼致します」
ナタリーが御代わりの紅茶を持ってきた。
ロリは何故タイミング良く紅茶が届いたのか不思議だった。
その答えはロザリーの動きに有ると考えて聞いてみた。
「ロザリーさん」
「ハイ、何でしょうか?」
「紅茶が届いたのは先ほどの書かれた紙が関係しているのでしょうか? 」
ピンと来たロザリー。
「あら! あらあらあらっ。どうしましょう私ったら・・・エルヴィーノから渡された私達屋敷の者だけの秘密を見られちゃったわ」
自慢げに微笑むロザリー。
別に隠してもいなかったが、ロリも持っていると思っていたからだ。
ギュッと拳を作るロリ。
ここで怯まないロリ。
「それは書いた紙をどこかに送るのですか?」
どうでも良かったロザリーは更に追撃する。
「えぇそうですわ。私とこの屋敷の主要な者、ブリンクス王、リーゼロッテお母様。エルヴィーノの大切な人達には全てエルヴィーノが作ってくれたわ」
ロリの両手は既に拳になっている。
俯いていたロリが反撃に出た。
「ちょっと拝見してもよろしいですか?」
「壊さないでよ」
「勿論です、エルヴィーノの作った物は粗末にしませんわ」
そう言って受け取り、ジロジロ眺め・・・
「レプリカ・マヒア(複製、複写の魔法)」
右手に持って魔法を唱えると、左手に同じ物が出てきた。
「何よそれ! 私のエマスコ(通信魔道具)を勝手にいじらないで!」
自分のオリジナルを取り返す。
「あら! 御存じないのかしら?」
「何がよ」
「まー私ったらどうしましょう・・・エルヴィーノに教えて貰った魔法を人に見せてしまったわ!」
本当は違うが、ロリは負けたくなかった。
「何なのよその魔法は?」
「本当にご存知ないのかしら?」
ロリを睨み、テーブルの下に拳を隠すロザリー。
「この魔法はとても便利な魔法で何でも複製を作れるの。だけど悪意を持つ者に知れると、いろんな犯罪が起こる可能性が高いから無闇に他人に見せたり教えたりするなと言われているの。だから、信頼の置ける者にしか教えてくれないのかもね~エルヴィーノは!」
勝ち誇ったように微笑むロリ。
眉間にシワを寄せ睨むロザリーは高速思考で対策を練った。
だがそれはお互い様だった。
2人の結論は同じで今は相手の手の内を全部出させる事に作戦を変えようと。
ロザリーは大人の態度を取る。
「ロリさん」
「何でしょうか?」
「今、私達がいがみ合っても仕方ないわ」
「そうですわね。今夜の事もあるし」
「・・・そうですわ。エルヴィーノが喜んでくれないし、嫁として今夜だけでは無いはずです」
見つめ合う2人。
「「とりあえず今夜は乗り切らないと」」
そうとは知らずに今日はエアハルトとも遊び、アロンソとも遊んだエルヴィーノはご機嫌だった。
まさか、今夜は寝る事も許されないとも知らずに・・・(あぁ馬鹿な俺)
☆(6)(7)
次の日の昼近くに起きた三人。
エルヴィーノの目の前で牽制し合う2人。
「貴女さえ良ければいつでも殺し合いをしてあげるわ」
「あら、私もそうですわよ」笑いながら見つめ合う2人。
「貴方が居なければ・・・」とロザリーが言う。
「エルヴィーノは私だけのモノ・・・」とロリが言う。
「でもさ、2人共最初は嫌がって抵抗していたけど、ロザリーと愛していた時のロリの顔ときたらクククッ」
「もう。何をいってるの!」
「ロザリーもそうだよ」
「何?」
「ロリと愛してた時どこ見てた?」
「それは・・・・」
「私達の繋がっている所をずっと見ていたわ!」
「貴方もそうだったたでしょう!」
「フン!」
「2人共、本当に相手が居なくなって良いの?」
「「勿論です。何故、そんな事を聞くの?」」
ダメだ。
2人共自覚症状が無いらしい。
「2人共さ、俺と2人で愛し合う時よりも、3人の時の方が卑猥な顔で興奮しているようだけど・・」
「「そっ、そんな事無いわよ」」
あとがき
俺は呪われている。
俺に呪いをかけたのは母さんだ。
何でこんな呪いを!
母さん!ありがとう!
ダークエルフの嫁としての試練を言い渡された2人。
それは3人で愛し合う事。
それも今日。
リーゼロッテから明日エルヴィーノに直接聞くと言われた。
転移して戻ってきた伯爵家の転移室で2人は呆然としていた。
考えている事は同じだった。
(この女を交えて・・・いっそ、やった事に出来ないか? でもいつかバレるだろう・・・)
2人共、エルヴィーノの母親にも認めてもらいたい。
皆から祝福されたいロリ。
亡くなったエルヴィーノの祖母を尊敬するロザリーは嘘をつきたくなかった。
ユックリと同時に顔を見る2人・・・
「とりあえず私の執務室へ行きましょう」
同意して頷くロリ。
居間でロリとナタリーは自己紹介を済ませる。
グンデリックから事態を聞いていたナタリーだが、余計な事は一切口から出さなかった。
「後で紅茶をお願いします」
「賜りました」
一緒に付いて行きロザリーの執務室で今夜どうするかを考える2人。
そこにナタリーが紅茶を持ってくる。
ナタリーが部屋を出た後で音声認識阻害の魔法を使う。
2人にとって誰にも聞かれたくない話だからだ。
「それで、どうしするの?」
最初に言葉にしたのはロザリーだった。
自分が正妻だと言う揺るぎ無い自信か? 単に歳が上だからか? 多分前者だろう・・・
「私・・・目を瞑っています」
ロリの答えにロザリーが返す。
「・・・確かにその場にいても目を瞑って耳を塞いでいれば済むかも知れませんが・・・お母様の考えはそうではありません」
「それは・・・」
解っていて聞き返すロリ。
「私達2人でエルヴィーノを愛しなさいと言う事よ」
2人共無言になる・・・・
「所でロリさん?」
「なんでしょうかロザリーさん?」
「貴女は何時から私のエルヴィーノと浮気をしていたのかしら?」
カチンッときたロリ。
「私達は生まれる前から結ばれる宿命でしたわ」
お互いに睨み合っている。
「所でロザリーさんはいつからですか?」
その質問を待っていたロザリー。
(ビックリするなよ~)と心で呟きながら。
「私とあの人が初めて1つになったのは・・・もう50年も前かしら・・・」
そう聞いて、ギリッと歯ぎしりするロリ。
今のエルヴィーノの歳を逆算するロリ。
「それで、貴女は愚かにもエルヴィーノの初めてのモノを無理やり奪ってその若さを手に入れたわけね」
バッと立ち上がり否定する。
「違うわ! どんなに説明しても信じてもらえないかも知れないけど、本当に偶然よ」
「ホントかしら・・・」
疑いの眼差しでロザリーを見るロリ。
「この話しは不毛だわ・・・やめましょう」
「そうね、済んだことを言っても時間は戻らないし・・・」
「貴女はどうなのよ。いつからなの? 」
「さっき言ったでしょ」
「本当の事を言って頂戴。私は全部言っているわ。(ほとんどエルフ王に言われたけど・・・)」
「私達は・・・先月よ」
ちょっとでもサバ読みしたかったロリ。
「そうですか・・・」
勝ち誇ったような笑顔のロザリー。
「何よ! 文句あるの?」
「どの位したの? 」
「何がよ」
「何回愛し合ったって聞いているの」
「沢山よ」
「そうね、何度も愛されたみたいね・・・」
ロザリーは握り拳を作っていた。
「私達はあの人が国を出るまで50年愛し合っていたわ。毎晩よ」
自信満々のロザリー。
「私だって一晩中、朝まで寝ないでしたわ!」
「ふふっ、私は3日3晩ずーとした事もあるわ」
「私だってその内するわよ。その位」
女同士で過去の体験をカードの様に切る2人。
即座に分が悪いと考えたロリは話題を変える。
「それで、今夜どうするの?」
「勿論、貴女を交えてするわ」
覚悟を決めたロザリー。
それを聞いたロリも「私もよ」あくまでも対抗意識を見せる。
「では決める事が有ります」
「何よ」
「順番ですわ」
1番はロザリー。2番はロリ。ずるいと抗議するロリ。
「なんでよ。その代り私は公務があるので国を出る事が出来ないわ。エルヴィーノは追放された身です。旅をするあの人にいつも一緒にいれるのは貴女。それが私の不満。10日に1度2日間だけ帰ってくるけど、貴女は10日間も毎日出来るのよ。私は10日間も待たされて2日間しか出来ないの。しかも半分は息子と一緒の時間に取られるの。当然の権利よ」
この時ロザリーは致命的なミスを犯した。
本人はライバルよりも優位に立つ事で頭が一杯だろう。
肝心な事を忘れていた。
ロリは10日もエルヴィーノが自分のモノになる事で溜飲を下げた。
この時ロリは冷静だった。
やるべき事が有ったからだ。それは・・・
ご懐妊。
2番目の方が、エルヴィーノの叫ぶタイミングの可能性が高い事。それも有り
「解ったわ。悔しいけど、1番は譲るわ・・・」
心では、勝ったと思ったロザリーとロリ。
2人共、微笑みの仮面を付けていた。
そして、ロリが言う。
「貴女がイッたら交代よ。良いわね」
「分かったわよ・・・」
ロザリーにも戦略が有る。
敵が早く絶頂に達すれば交代できると。
それはロリも同じ事を考えていた・・・まだ2人共微笑みの仮面を付けている。
しかしそれは諸刃の剣だとは、まだ気づいていなかった。
女の敏感な部分は自分が一番良く知っている。
そこを攻めれば良いと。だが、個人差までは配慮出来なかった。
自分が攻める部分は自分が一番感じる場所である。
今夜は壮絶な戦いになる事を予感した2人。
熱く語る2人は冷めてしまった紅茶を一気に飲み干した。
ロザリーが徐に紙に何かを書き箱に入れる。
暫くして、コンコン。
「どうぞ」
「失礼致します」
ナタリーが御代わりの紅茶を持ってきた。
ロリは何故タイミング良く紅茶が届いたのか不思議だった。
その答えはロザリーの動きに有ると考えて聞いてみた。
「ロザリーさん」
「ハイ、何でしょうか?」
「紅茶が届いたのは先ほどの書かれた紙が関係しているのでしょうか? 」
ピンと来たロザリー。
「あら! あらあらあらっ。どうしましょう私ったら・・・エルヴィーノから渡された私達屋敷の者だけの秘密を見られちゃったわ」
自慢げに微笑むロザリー。
別に隠してもいなかったが、ロリも持っていると思っていたからだ。
ギュッと拳を作るロリ。
ここで怯まないロリ。
「それは書いた紙をどこかに送るのですか?」
どうでも良かったロザリーは更に追撃する。
「えぇそうですわ。私とこの屋敷の主要な者、ブリンクス王、リーゼロッテお母様。エルヴィーノの大切な人達には全てエルヴィーノが作ってくれたわ」
ロリの両手は既に拳になっている。
俯いていたロリが反撃に出た。
「ちょっと拝見してもよろしいですか?」
「壊さないでよ」
「勿論です、エルヴィーノの作った物は粗末にしませんわ」
そう言って受け取り、ジロジロ眺め・・・
「レプリカ・マヒア(複製、複写の魔法)」
右手に持って魔法を唱えると、左手に同じ物が出てきた。
「何よそれ! 私のエマスコ(通信魔道具)を勝手にいじらないで!」
自分のオリジナルを取り返す。
「あら! 御存じないのかしら?」
「何がよ」
「まー私ったらどうしましょう・・・エルヴィーノに教えて貰った魔法を人に見せてしまったわ!」
本当は違うが、ロリは負けたくなかった。
「何なのよその魔法は?」
「本当にご存知ないのかしら?」
ロリを睨み、テーブルの下に拳を隠すロザリー。
「この魔法はとても便利な魔法で何でも複製を作れるの。だけど悪意を持つ者に知れると、いろんな犯罪が起こる可能性が高いから無闇に他人に見せたり教えたりするなと言われているの。だから、信頼の置ける者にしか教えてくれないのかもね~エルヴィーノは!」
勝ち誇ったように微笑むロリ。
眉間にシワを寄せ睨むロザリーは高速思考で対策を練った。
だがそれはお互い様だった。
2人の結論は同じで今は相手の手の内を全部出させる事に作戦を変えようと。
ロザリーは大人の態度を取る。
「ロリさん」
「何でしょうか?」
「今、私達がいがみ合っても仕方ないわ」
「そうですわね。今夜の事もあるし」
「・・・そうですわ。エルヴィーノが喜んでくれないし、嫁として今夜だけでは無いはずです」
見つめ合う2人。
「「とりあえず今夜は乗り切らないと」」
そうとは知らずに今日はエアハルトとも遊び、アロンソとも遊んだエルヴィーノはご機嫌だった。
まさか、今夜は寝る事も許されないとも知らずに・・・(あぁ馬鹿な俺)
☆(6)(7)
次の日の昼近くに起きた三人。
エルヴィーノの目の前で牽制し合う2人。
「貴女さえ良ければいつでも殺し合いをしてあげるわ」
「あら、私もそうですわよ」笑いながら見つめ合う2人。
「貴方が居なければ・・・」とロザリーが言う。
「エルヴィーノは私だけのモノ・・・」とロリが言う。
「でもさ、2人共最初は嫌がって抵抗していたけど、ロザリーと愛していた時のロリの顔ときたらクククッ」
「もう。何をいってるの!」
「ロザリーもそうだよ」
「何?」
「ロリと愛してた時どこ見てた?」
「それは・・・・」
「私達の繋がっている所をずっと見ていたわ!」
「貴方もそうだったたでしょう!」
「フン!」
「2人共、本当に相手が居なくなって良いの?」
「「勿論です。何故、そんな事を聞くの?」」
ダメだ。
2人共自覚症状が無いらしい。
「2人共さ、俺と2人で愛し合う時よりも、3人の時の方が卑猥な顔で興奮しているようだけど・・」
「「そっ、そんな事無いわよ」」
あとがき
俺は呪われている。
俺に呪いをかけたのは母さんだ。
何でこんな呪いを!
母さん!ありがとう!
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