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第1章 エルフ国編
第15話 メルヴィの幸せ
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エルヴィーノはロザリーの言い付け通り、実家と屋敷を循環する日程を考えた。
ロザリーが妊娠している時、5日に一度顔を見に戻っていたが、その間毎日メルヴィと激しく愛し合っていたのだ。
4日愛し合って1日休み、翌日ロザリーに検査され(飲み干され)添い寝する。
翌朝戻りメルヴィと愛の巣へ行って愛し合う。
ほぼ1年この繰り返しだった。
メルヴィとはロザリーに無い初々しさがあってエルヴィーノの欲情を常に掻き立てていた。
どの様な要求をしても激しく感情を言葉にして伝えようとするメルヴィにのめり込んでいた。
そんなエルヴィーノには罪悪感は無かった。
ロザリーは・・・経緯はさて置き、初めての相手だし今は凄く愛している。
メルヴィの事は最初戸惑ったが母さんに教えられ、ダークエルフ一族の総意だと知り、今ではロザリーと同じく愛している。
(なんて都合が良いのだろう・・・)
ただし、メルヴィの事は出生すらエルフには秘密にしてある。
だから当然首輪をしていない。
魔力感知で存在の発覚を心配した大人三人は、メルヴィが物心付いてから魔力操作を主に体内に留めて外に出さない練習を最初に覚えさせた。
これも一族の総意だ。
ダークエルフの家では家長は母親のリーゼロッテで絶対の発言権を持っている。
家では午前中みんなの手伝いをして昼食を取り、午後からはメルヴィと二人でアノ場所に行って愛し合うのが日課だった。
(思えば子供の頃メルヴィと二人で良く遊んだものだ・・・)
エルヴィーノが使う魔法を使いたいと無茶を言ったり、こっそり魔法の練習を行ないに近くの実験場(低級の迷宮)に行く”お兄ちゃん”の後をこっそりと付いてきたり。
今ではそれなりに魔法も上達して使えるようだ。
エルヴィーノは自分の首輪を取った。
「ウソ! 首輪を取れるの?お兄ちゃん!」
(このお兄ちゃんと言う単語。愛し合っている時も良く叫ぶが、何と言うか・・・背徳感? 征服感? 罪悪感? が混ざった何とも言えない感情が俺の性欲を掻き立てるのは、俺がおかしくなったのかなぁ・・・)
「あぁ俺に出来ない事は無いぞ!」
思いっきり自慢した。
喜び、はしゃぐメルヴィ。
「メルヴィちょっとおいで」
エルヴィーノはメルヴィの潜在能力を量ろうとした。
「あれから、どんな魔法が使えるようになった?」
「えぇっと・・・ネグロ・グロボ(黒玉)でしょ、エスパシオ・ボルサ(空間バック)でしょ、後は・・・」
グラキエース・マヒア(氷の魔法)氷塊の作成(氷枕や氷水など)
フエゴ・マヒア(火の魔法)火炎操作(料理など)
アグア・マヒア(水の魔法)水の作成、操作など
ブランコ・マヒア(白の魔法)クラール(治癒魔法)など
ティエラ・マヒア(土の魔法)土系の操作(畑を耕したり)
テンペラトラ(温度操作魔法)
グラビダッド(重力操作魔法)
ルス・マヒア(光度操作魔法)
ベロシダッド(移動速度操作魔法)
リンピエサ(洗浄魔法)
インヒビション・レコノシメント(認識阻害魔法)
ディサテバル・デスカラガス(衝撃無効魔法)
チョカル・プレベンシオン(追突防止魔法)
デスモンタヘ(解体魔法)
アイレ・レシステンシア・インバリド(空気抵抗無効化)
セグリダデ・エキーポ(安全装置)
インバリダ・ノルマール(状態異常無効)
「・・・が結構上達したかな?」
「凄いぞ、メルヴィ!」
「えへへ、だって私も専用のブエロ・マシルベーゴォ (飛行魔導具)が欲しいからさ、お母様ので練習したのよ」
「あっ、そうだな。皆の専用機があってメルヴィのが無いのは不公平だな。良し分かった。メルヴィの専用機を作るようにデイビットにお願いしてこよう。あと、これも渡すから良く読めばいい」
エスパシオ・ボルザから出したのは数冊の魔導書だ。
リーゼロッテに用意してもらった物だが、既に何度も読み返し興味の有った魔法と魔法陣は覚えてしまったので譲る事にした。
「本当! 嬉しいぃ。でも・・・」
するとメルヴィが目をそらした。
「ん?どうした」
「それが・・・」
「何だ、言ってみな」
「もうとっくに私も専用のは出来上がってるんだ」
「何――――!」
大声でメルヴィは驚いたが、エルヴィーノはもっと驚いた。
「凄いぞ! メルヴィ! 魔法陣も使いこなすのか!」
「違うの!」
「ん? 何が」
「乗り物は作ったけれど魔法陣は私達では扱えなかったの・・・」
「そうか・・・ま、いいや。じゃ後でメルヴィ専用機を見せてもらおうかな」
「え~ハズカシイな~」
恥ずかしがる部分が違うような気がするが、もじもじしているメルヴィの肩を引き寄せ例の小屋に入る二人だった。
メルヴィは幸せだった。
思い人と二人っきりで、愛し合い、他愛も無い話で笑ったり、念願の専用機に魔法陣を付けてもらう約束もしたし。
たっぷりと、何度もメルヴィを愛してやり、エルヴィーノは一息ついていた。
(だんだんとメルヴィがロザリーのように性欲が深くなっているように感じるのは俺の気のせいかなぁ?)
毎日毎日同じような繰り返しだったがメルヴィはとても幸せだった。
「メルヴィ!専用機だけど、どんな魔法陣にしたい?」
エルヴィーノは皆の意見を取り入れて魔法陣を組み立てている事を説明した。
オリビア専用機は”飾り気の無い運搬仕様”だ。
デイビット専用機は”簡素な最速仕様”で、リーゼロッテ専用機は”優雅なお姫様仕様”だ。
出来るだけメルヴィの意見を取り入れたいと思った。
性能、最高速度・・・・30km(通常移動5~10km)
付与魔法。重力制御、加速制御、減速制御、速度制限、魔力枯渇の時に発動し地上まで降りる安全装置、空気抵抗無効化盾、温度調節魔法、物理攻撃-魔法攻撃-無効化魔法、自動攻撃追尾魔法(1度に3つまでのネグロ・グロボ(黒玉)) 、自動帰宅機能。
基本はリーゼロッテの仕様だが、要望を聞いて最高速度は特別な処置をした。
それは制限解除だ。
これには条件がありメルヴィが魔力解放した状態で「10分だけ」望むだけ速く飛べる設定だ。
再発動時間は30分。
デイビットの悔しがる顔を想像し、笑いをこらえながらメルヴィに説明した。
ところで問題の専用機だが真っ黒だ・・・細長い機体で足の短い椅子に座る仕様は父親と同じだ。
前後左右ガードが有る。
しかもトゲトゲが付いている。
「あのぉ~メルヴィさん」
「ハイ何ですか?」
「これで一体何をしたいのかな? 一応聞かせてくれる?」
「え? 別に、カッコイイかな~って・・・」
「そっか、メルヴィ良いなら俺は構わないよ」
「では、メルヴィ専用機の取扱注意事項を説明します」
「ハイ。お願いします」
「ウム。まず、通常使用においてはオリビア専用機と大差無いので省略します。問題は自動追尾攻撃魔法と、制限解除です。この二つの使用は魔力解放した状態でないと発動しません」
「えぇ~!」
メルヴィは不満を露わにした。
「普段は抑え込んでいる魔力をどの程度出すのか練習するぞ」
意味を理解したメルヴィは早速愛機に乗り飛び立とう(処女飛行)とした。
「ちょっと待った!!!」
エルヴィーノは慌ててメルヴィを止めた。
あとがき
次は愛の結晶です。
ロザリーが妊娠している時、5日に一度顔を見に戻っていたが、その間毎日メルヴィと激しく愛し合っていたのだ。
4日愛し合って1日休み、翌日ロザリーに検査され(飲み干され)添い寝する。
翌朝戻りメルヴィと愛の巣へ行って愛し合う。
ほぼ1年この繰り返しだった。
メルヴィとはロザリーに無い初々しさがあってエルヴィーノの欲情を常に掻き立てていた。
どの様な要求をしても激しく感情を言葉にして伝えようとするメルヴィにのめり込んでいた。
そんなエルヴィーノには罪悪感は無かった。
ロザリーは・・・経緯はさて置き、初めての相手だし今は凄く愛している。
メルヴィの事は最初戸惑ったが母さんに教えられ、ダークエルフ一族の総意だと知り、今ではロザリーと同じく愛している。
(なんて都合が良いのだろう・・・)
ただし、メルヴィの事は出生すらエルフには秘密にしてある。
だから当然首輪をしていない。
魔力感知で存在の発覚を心配した大人三人は、メルヴィが物心付いてから魔力操作を主に体内に留めて外に出さない練習を最初に覚えさせた。
これも一族の総意だ。
ダークエルフの家では家長は母親のリーゼロッテで絶対の発言権を持っている。
家では午前中みんなの手伝いをして昼食を取り、午後からはメルヴィと二人でアノ場所に行って愛し合うのが日課だった。
(思えば子供の頃メルヴィと二人で良く遊んだものだ・・・)
エルヴィーノが使う魔法を使いたいと無茶を言ったり、こっそり魔法の練習を行ないに近くの実験場(低級の迷宮)に行く”お兄ちゃん”の後をこっそりと付いてきたり。
今ではそれなりに魔法も上達して使えるようだ。
エルヴィーノは自分の首輪を取った。
「ウソ! 首輪を取れるの?お兄ちゃん!」
(このお兄ちゃんと言う単語。愛し合っている時も良く叫ぶが、何と言うか・・・背徳感? 征服感? 罪悪感? が混ざった何とも言えない感情が俺の性欲を掻き立てるのは、俺がおかしくなったのかなぁ・・・)
「あぁ俺に出来ない事は無いぞ!」
思いっきり自慢した。
喜び、はしゃぐメルヴィ。
「メルヴィちょっとおいで」
エルヴィーノはメルヴィの潜在能力を量ろうとした。
「あれから、どんな魔法が使えるようになった?」
「えぇっと・・・ネグロ・グロボ(黒玉)でしょ、エスパシオ・ボルサ(空間バック)でしょ、後は・・・」
グラキエース・マヒア(氷の魔法)氷塊の作成(氷枕や氷水など)
フエゴ・マヒア(火の魔法)火炎操作(料理など)
アグア・マヒア(水の魔法)水の作成、操作など
ブランコ・マヒア(白の魔法)クラール(治癒魔法)など
ティエラ・マヒア(土の魔法)土系の操作(畑を耕したり)
テンペラトラ(温度操作魔法)
グラビダッド(重力操作魔法)
ルス・マヒア(光度操作魔法)
ベロシダッド(移動速度操作魔法)
リンピエサ(洗浄魔法)
インヒビション・レコノシメント(認識阻害魔法)
ディサテバル・デスカラガス(衝撃無効魔法)
チョカル・プレベンシオン(追突防止魔法)
デスモンタヘ(解体魔法)
アイレ・レシステンシア・インバリド(空気抵抗無効化)
セグリダデ・エキーポ(安全装置)
インバリダ・ノルマール(状態異常無効)
「・・・が結構上達したかな?」
「凄いぞ、メルヴィ!」
「えへへ、だって私も専用のブエロ・マシルベーゴォ (飛行魔導具)が欲しいからさ、お母様ので練習したのよ」
「あっ、そうだな。皆の専用機があってメルヴィのが無いのは不公平だな。良し分かった。メルヴィの専用機を作るようにデイビットにお願いしてこよう。あと、これも渡すから良く読めばいい」
エスパシオ・ボルザから出したのは数冊の魔導書だ。
リーゼロッテに用意してもらった物だが、既に何度も読み返し興味の有った魔法と魔法陣は覚えてしまったので譲る事にした。
「本当! 嬉しいぃ。でも・・・」
するとメルヴィが目をそらした。
「ん?どうした」
「それが・・・」
「何だ、言ってみな」
「もうとっくに私も専用のは出来上がってるんだ」
「何――――!」
大声でメルヴィは驚いたが、エルヴィーノはもっと驚いた。
「凄いぞ! メルヴィ! 魔法陣も使いこなすのか!」
「違うの!」
「ん? 何が」
「乗り物は作ったけれど魔法陣は私達では扱えなかったの・・・」
「そうか・・・ま、いいや。じゃ後でメルヴィ専用機を見せてもらおうかな」
「え~ハズカシイな~」
恥ずかしがる部分が違うような気がするが、もじもじしているメルヴィの肩を引き寄せ例の小屋に入る二人だった。
メルヴィは幸せだった。
思い人と二人っきりで、愛し合い、他愛も無い話で笑ったり、念願の専用機に魔法陣を付けてもらう約束もしたし。
たっぷりと、何度もメルヴィを愛してやり、エルヴィーノは一息ついていた。
(だんだんとメルヴィがロザリーのように性欲が深くなっているように感じるのは俺の気のせいかなぁ?)
毎日毎日同じような繰り返しだったがメルヴィはとても幸せだった。
「メルヴィ!専用機だけど、どんな魔法陣にしたい?」
エルヴィーノは皆の意見を取り入れて魔法陣を組み立てている事を説明した。
オリビア専用機は”飾り気の無い運搬仕様”だ。
デイビット専用機は”簡素な最速仕様”で、リーゼロッテ専用機は”優雅なお姫様仕様”だ。
出来るだけメルヴィの意見を取り入れたいと思った。
性能、最高速度・・・・30km(通常移動5~10km)
付与魔法。重力制御、加速制御、減速制御、速度制限、魔力枯渇の時に発動し地上まで降りる安全装置、空気抵抗無効化盾、温度調節魔法、物理攻撃-魔法攻撃-無効化魔法、自動攻撃追尾魔法(1度に3つまでのネグロ・グロボ(黒玉)) 、自動帰宅機能。
基本はリーゼロッテの仕様だが、要望を聞いて最高速度は特別な処置をした。
それは制限解除だ。
これには条件がありメルヴィが魔力解放した状態で「10分だけ」望むだけ速く飛べる設定だ。
再発動時間は30分。
デイビットの悔しがる顔を想像し、笑いをこらえながらメルヴィに説明した。
ところで問題の専用機だが真っ黒だ・・・細長い機体で足の短い椅子に座る仕様は父親と同じだ。
前後左右ガードが有る。
しかもトゲトゲが付いている。
「あのぉ~メルヴィさん」
「ハイ何ですか?」
「これで一体何をしたいのかな? 一応聞かせてくれる?」
「え? 別に、カッコイイかな~って・・・」
「そっか、メルヴィ良いなら俺は構わないよ」
「では、メルヴィ専用機の取扱注意事項を説明します」
「ハイ。お願いします」
「ウム。まず、通常使用においてはオリビア専用機と大差無いので省略します。問題は自動追尾攻撃魔法と、制限解除です。この二つの使用は魔力解放した状態でないと発動しません」
「えぇ~!」
メルヴィは不満を露わにした。
「普段は抑え込んでいる魔力をどの程度出すのか練習するぞ」
意味を理解したメルヴィは早速愛機に乗り飛び立とう(処女飛行)とした。
「ちょっと待った!!!」
エルヴィーノは慌ててメルヴィを止めた。
あとがき
次は愛の結晶です。
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