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73 2日目 委員長に見られた
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「ちゃんと耳元で呼ばなきゃ」
キー子が手を口の側に当て、コソッと言う。
「そうすると起きるの?」
「まあ揺らすのも躊躇われるし…」
口を耳の近くに持っていく。
「佐々木さん、佐々木さーん、起きて」
少し反応はしてる。でもなかなか起きない。
そうだと思い、横になっている佐々木さんの背中に手を入れ、そのまま起き上がらせる、首がだるんとなった。
こうすると起きやすいらしい。
重いので少し変な体勢だが。
寝返りをうとうとしている。もうそろそろ起きるかな?と思い、また耳の近くで呼ぶ。
いつの間にかキー子が横にいて、何をするのかと思ったら急に佐々木さんの耳にふぅっと息を吹きかけた。
佐々木さんは「きゃっ」と声をあげビクッと跳ねて、目を開いた。
「起きた?」
佐々木さんを抱えたまま、顔を覗き込む。
少しまだ閉じている瞼が、私を見ると大きく見開かれた。
「んっ…?、うわぁぁっ!!」
声を上げ、ベンチに手をついた。急に声を出すので私もびっくりする。
「い、いい委員長っ!?」
顔と顔の距離が近かったのでぶつかりそうだった。
「ごめんなさい、驚いた?」
「起きなかったから…」
ビックリしたからか、佐々木さんの顔は真っ赤だった。
佐々木さんは私が手をどけるとベンチに座り、息を整えていた。
「…心臓に悪いよ」
そうボソッと言うのが聞こえた。
「あれ…、耳にやったのって…?」
更に顔を真っ赤にした。耳を抑えてもじもじしている。
「委員長だよー」
キー子が嘘を言った。
すると佐々木さんは「えっ!?」と言って私を見つめた。
「あんたがやったんでしょ…」
呆れて答える。佐々木さんは「そ、そうだよね…」と言って肩を掴み、髪を撫で始めた。
キー子が手を口の側に当て、コソッと言う。
「そうすると起きるの?」
「まあ揺らすのも躊躇われるし…」
口を耳の近くに持っていく。
「佐々木さん、佐々木さーん、起きて」
少し反応はしてる。でもなかなか起きない。
そうだと思い、横になっている佐々木さんの背中に手を入れ、そのまま起き上がらせる、首がだるんとなった。
こうすると起きやすいらしい。
重いので少し変な体勢だが。
寝返りをうとうとしている。もうそろそろ起きるかな?と思い、また耳の近くで呼ぶ。
いつの間にかキー子が横にいて、何をするのかと思ったら急に佐々木さんの耳にふぅっと息を吹きかけた。
佐々木さんは「きゃっ」と声をあげビクッと跳ねて、目を開いた。
「起きた?」
佐々木さんを抱えたまま、顔を覗き込む。
少しまだ閉じている瞼が、私を見ると大きく見開かれた。
「んっ…?、うわぁぁっ!!」
声を上げ、ベンチに手をついた。急に声を出すので私もびっくりする。
「い、いい委員長っ!?」
顔と顔の距離が近かったのでぶつかりそうだった。
「ごめんなさい、驚いた?」
「起きなかったから…」
ビックリしたからか、佐々木さんの顔は真っ赤だった。
佐々木さんは私が手をどけるとベンチに座り、息を整えていた。
「…心臓に悪いよ」
そうボソッと言うのが聞こえた。
「あれ…、耳にやったのって…?」
更に顔を真っ赤にした。耳を抑えてもじもじしている。
「委員長だよー」
キー子が嘘を言った。
すると佐々木さんは「えっ!?」と言って私を見つめた。
「あんたがやったんでしょ…」
呆れて答える。佐々木さんは「そ、そうだよね…」と言って肩を掴み、髪を撫で始めた。
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