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69 2日目 委員長に見られた
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「2度はない」
カピカピになった右手を離し、慌てて委員長の方を向く。
「3回も言った…」
絶対怒ってる!どうしよう…!
さっちん?がいるから顔に出さないのかな…?って、さっちん!?
そうだ、さっちんがいる…
さっちんは委員長の事が好きだから…、
「わ、無理矢理私が襲ったの!ごめんなさい!」
さっちんに罪は残しちゃいけない。
後ろのさっちんは股を閉じて顔を真っ赤にし、震えている。
好きな人にこんな所を見られたのだ、正気ではいられない。
「と、としょ…」
プルプルと手を口の前に持っていくと、「ひっ…ひぐっ…う」涙を流しながら蹲った。
委員長の方を見上げる。
委員長は私を見つめ、低い声で
「…分かってるわよ……」
そう言って私の頬を掴んで思いっきりつねった。
「あだだだだ!」
私は委員長の手を掴む。
「もうするなって言ったわよね…?」「佐々木さんにこれ以上したら突き出す、とも」しゃがんで私に言った。
チラッと委員長はさっちんの方を見る。
少し申し訳なさそうな顔をした。
「あんた、タダじゃ済まないからな…?」
「ひっ…」
目の前で憎悪のこもった眼差しが私を見つめる。こんなに怒られたのはいつぶりだろうか、私はなんて事を…!
凍るような視線を私から離し、委員長は立ち上がってさっちんの方へ向かった。
足音を聞いたさっちんはビクッと震え、さらに縮こまった。
それを見た委員長は微笑みながら優しい声で
「大丈夫、あなたは悪くない」
そう言ってさっちんの背中に手を置く。
「悪いのは全てアレだから…」ボソッと呟いたのが聞こえた。
私が全て悪い事になればさっちんも傷つかないはず。私の被害は大きくなるけど…。
「ご、ごめんなさい…」
「声丸聞こえだったわよ」
「周りに私しかいなかっから良かったものの…、場所を選びなさい」
委員長は私を見る。
「昼食、まだなら早く食べなさいよ」
「別の場所で」
「う、うん…」
立ち上がろうとすると足が震えたが、なんとか歩いて弁当箱を取り、離れる。
さっちん、頑張って…。
それとなんかほんとごめん。
さっちんのパンツ私が持ってる。
今の状況、とても返せない。
カピカピになった右手を離し、慌てて委員長の方を向く。
「3回も言った…」
絶対怒ってる!どうしよう…!
さっちん?がいるから顔に出さないのかな…?って、さっちん!?
そうだ、さっちんがいる…
さっちんは委員長の事が好きだから…、
「わ、無理矢理私が襲ったの!ごめんなさい!」
さっちんに罪は残しちゃいけない。
後ろのさっちんは股を閉じて顔を真っ赤にし、震えている。
好きな人にこんな所を見られたのだ、正気ではいられない。
「と、としょ…」
プルプルと手を口の前に持っていくと、「ひっ…ひぐっ…う」涙を流しながら蹲った。
委員長の方を見上げる。
委員長は私を見つめ、低い声で
「…分かってるわよ……」
そう言って私の頬を掴んで思いっきりつねった。
「あだだだだ!」
私は委員長の手を掴む。
「もうするなって言ったわよね…?」「佐々木さんにこれ以上したら突き出す、とも」しゃがんで私に言った。
チラッと委員長はさっちんの方を見る。
少し申し訳なさそうな顔をした。
「あんた、タダじゃ済まないからな…?」
「ひっ…」
目の前で憎悪のこもった眼差しが私を見つめる。こんなに怒られたのはいつぶりだろうか、私はなんて事を…!
凍るような視線を私から離し、委員長は立ち上がってさっちんの方へ向かった。
足音を聞いたさっちんはビクッと震え、さらに縮こまった。
それを見た委員長は微笑みながら優しい声で
「大丈夫、あなたは悪くない」
そう言ってさっちんの背中に手を置く。
「悪いのは全てアレだから…」ボソッと呟いたのが聞こえた。
私が全て悪い事になればさっちんも傷つかないはず。私の被害は大きくなるけど…。
「ご、ごめんなさい…」
「声丸聞こえだったわよ」
「周りに私しかいなかっから良かったものの…、場所を選びなさい」
委員長は私を見る。
「昼食、まだなら早く食べなさいよ」
「別の場所で」
「う、うん…」
立ち上がろうとすると足が震えたが、なんとか歩いて弁当箱を取り、離れる。
さっちん、頑張って…。
それとなんかほんとごめん。
さっちんのパンツ私が持ってる。
今の状況、とても返せない。
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