ロリストーカー 【百合】

わまり

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36 佐々木かすみのセイヘキ

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「……っ!」
行先もともかく走っている。
というより、走ってはいけないので歩いている。

バレた…!確実に、キー子さんにバレた…!あんなにラッキースケベが決まる事なんてあるの…っ!?
給食時間なので廊下に生徒はいなかった。
顔を抑えて私は歩いている。
私も弁当を職員室横の部屋で食べなくてはいけないんだけど、恥ずかしいから別の所で食べよう…。

「変態って思われてるよ…」
数ヶ月、真面目で大人しい子とクラスでキャラは作っていた。
それがキー子さんには+変態、になる。
キー子さんの事だから図書委員長には言うかもしれないけど、バラすということはないはず…。

なんでパンツ履いてこなかったんだろ…。
スカートの上から自分の股を抑える。
「はぁ、ほんと何してるんだか…」
出来れば気にしないでいて欲しいな…。


弁当を取り、部屋を出る。
行く場所が無いので、とりあえず屋上への階段へ行ってみる。先生が確認に来るなんて事は無いはずだから…。

階段に座って弁当を開く。
「どうしよう…」
このままじゃダメだ、どうにかして誤解を解かないと(誤解ではいのだけど)、これからもっと気まずくなってしまう。

「どうして私、こんな子になっちゃったんだっけ…」



ーーーーー二年前
それは雨の日の放課後の事、私は学校の下校中からおしっこを我慢していて…。

走ると漏れそうになり、かといって遅くなるとそれはそれで限界に達しそう。
雨なのだから濡れたらバレないんじゃないか?なんて思ったりしてしまう。

「ダメ…我慢しないと…」
下腹部を抑えながら内股で歩いていく。
メガネは外し、バックに入れていた。
 公園でもあれば…。
そう思って辺りを見回しても、トイレはない。 どうしよう…。
最悪、野ション?
 それはダメだ…。

しとしとと音を立てて降る雨が尿意を誘い、膀胱がきゅん、となる度立ち止まって深呼吸をする。
「もう無理…だぁ…」

漏れるのを覚悟で走り出す。
周りに無くとも、少し進めばひとつある。
そこでなんとかするんだ、私!

少し漏れたんじゃないかと思う時もあったが、少し波が引いてトイレに到着した。
「良かった…!」
水溜りのある公園の和式トイレに入る。

スカートをたくしあげる。
その時、とても大きな波が来た。
「うぁっ…!」
パンツを下ろすだけなのに…!
急いでパンツに手を掛け、腰を屈めた。

それがダメだった。
膨張した膀胱は外から押され、決壊したダムのようにおしっこが溢れ出す。
「ひっ…だ、だめ…」
パンツに思いっきりかかってしまう。
なんとか便器の中に出す事は出来たが、性器と便器の間にはパンツがある。
「うぅ…やだぁ…」
涙が少し出てきて、顔を抑える。
チョロチョロと音が止んだ。

びしょ濡れのパンツからおしっこが滴っていた。少し黄色がかった、ほぼ透明の液体。
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