ロリストーカー 【百合】

わまり

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34 公体験 佐々木かすみ

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うん、羨ましい。
ロリコンとかじゃないけど、私だって小さい子の友達、欲しい。
同年代の友達は少ない、それはいいんだけど、私が可愛がれるくらいの小さい子の友達がいないのは寂しいし、嫌だ。

保育園で働きたいって前まで思ってた。
世話をするのが私は好きだし、可愛いし。
でも小学校の子は知能が付いてて色々な面が見れる。私は小学校を選んだ。


「そのゆきちゃんって子とは、どこで知り合ったの?」
私は隣に歩いているキー子さんに尋ねた。

「ちょっと複雑でね…」
「あの子、一人暮らしだから私がたまに世話してあげたりしてるの」
頬をかきながらキー子さんは言った。

「やさしいんだね」
キー子さんは図書委員長さんと仲がいい。
いつも2人でいるから、私と話すのは殆ど無かった。それでも話しかけてくれるのは、彼女の優しさ故なんだろうな。

先生に頼まれてプリントを抱えて教室に向かう。私は力が弱いので、少し辛かった。
それを見たキー子さんが半分、持ってくれた。
やっぱり優しい。
キー子さんは少し茶色の髪を横で結んでいて、整った顔は白くて綺麗。

教室に戻ると、さっきキー子さんが言っていたゆきちゃんらしき子がかけてきて、「キー子さん!」と言っていた。
とても嬉しそうな顔をしていたが、キー子さんは少し頬が引きつっている。
やっぱり気まずいのかな?
2人で何か話している間、私は体験学習用の記録用紙を記入していた。

授業中、私達は後ろの椅子に座り、授業を眺める。時折ゆきちゃんがキー子さんの方を見ている。
あの子は相当キー子さんが好きなんだろう。

私はゆきちゃんが振り向く度、ギクッとして内股になり、スカートの裾を引っ張った。
膝くらいまであるスカートだけど、やっぱり心配だから。
パンツ履いてないなんて、小学生から見て変態にしか見えないかな。
こんな心配するくらいなら今日くらい履いてくれば良かったよ…。
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