ロリストーカー 【百合】

わまり

文字の大きさ
上 下
33 / 95

33 公体験 キー子さっちん

しおりを挟む
視線を感じる。
さっちんと並んで黒板の前に立っている。
今は先生の話中だ。
横目で生徒達を見ると、ゆきがこちらを見ているのが分かった。

目が合うと気まずいので、後ろの黒板にある文字を見る。
さっちんは目が泳いでいて、しきりにメガネを拭いたりかけ直したりと忙しない。

変に関係を聞かれるのも嫌なので、この話が終わったらどこか別の場所へ連れてってくれるといいのだが、出来ない場合は確実にゆきが来る。
妹でもない生徒が私のところに来る。
さっちんはエッチなの苦手そうだから、ゆきが口を滑らせた途端軽蔑するだろう。
気を付けないと…

「…それでは、礼」
そう言って生徒達が礼をする。
ゆきがパッと顔を上げ、こちらに来ようとした。
「2人は少し手伝って欲しいんだけど、いい?」
先生が私達に声をかける。

「は、はいっ」
さっちんが返事をして付いていくので、私もそれに続く。ちらっと後ろを向くと、ゆきが立ち止まってこちらを見ていた。みかちゃんが後ろにいる。
少し寂しそうにしていた。

「さっちん、あのね」
先に言ってしまう事にした。その方が後々楽になるはずだ。

「ん?」
廊下を歩きながらさっちんは少し前屈みになって私を見た。

「4年2組、私の知り合いがいるの」
みかちゃんのほうは安心して大丈夫だろう、一応ゆきの事だけ言おう。
「ゆきって子でね、ほら、黒髪が首下辺りまで伸びてる子」
ショートカットと言っただろうか。

「…ごめん、よくわからない」
当たり前なのだが、さっちんは申し訳なさそうに言う。

「その子が私に色々構ってくるけど、あまり気にしないでね」
困ったような笑みを浮かべる。

それを見たさっちんは頷き、また前を見た。
「いいね、仲いい子がいて」
ボソッとさっちんが言った。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】【R18百合】女子寮ルームメイトに夜な夜なおっぱいを吸われています。

千鶴田ルト
恋愛
本編完結済み。細々と特別編を書いていくかもしれません。 風月学園女子寮。 私――舞鶴ミサが夜中に目を覚ますと、ルームメイトの藤咲ひなたが私の胸を…! R-18ですが、いわゆる本番行為はなく、ひたすらおっぱいばかり攻めるガールズラブ小説です。 おすすめする人 ・百合/GL/ガールズラブが好きな人 ・ひたすらおっぱいを攻める描写が好きな人 ・起きないように寝込みを襲うドキドキが好きな人 ※タイトル画像はAI生成ですが、キャラクターデザインのイメージは合っています。 ※私の小説に関しては誤字等あったら指摘してもらえると嬉しいです。(他の方の場合はわからないですが)

君は今日から美少女だ

恋愛
高校一年生の恵也は友人たちと過ごす時間がずっと続くと思っていた。しかし日常は一瞬にして恵也の考えもしない形で変わることになった。女性になってしまった恵也は戸惑いながらもそのまま過ごすと覚悟を決める。しかしその覚悟の裏で友人たちの今までにない側面が見えてきて……

放課後の生徒会室

志月さら
恋愛
春日知佳はある日の放課後、生徒会室で必死におしっこを我慢していた。幼馴染の三好司が書類の存在を忘れていて、生徒会長の楠木旭は殺気立っている。そんな状況でトイレに行きたいと言い出すことができない知佳は、ついに彼らの前でおもらしをしてしまい――。 ※この作品はpixiv、カクヨムにも掲載しています。

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました

フルーツパフェ
大衆娯楽
 とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。  曰く、全校生徒はパンツを履くこと。  生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?  史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。

♡ちょっとエッチなアンソロジー〜おっぱい編〜♡

x頭金x
大衆娯楽
♡ちょっとHなショートショート詰め合わせ♡

【R18】通学路ですれ違うお姉さんに僕は食べられてしまった

ねんごろ
恋愛
小学4年生の頃。 僕は通学路で毎朝すれ違うお姉さんに… 食べられてしまったんだ……

彼氏の前でどんどんスカートがめくれていく

ヘロディア
恋愛
初めて彼氏をデートに誘った主人公。衣装もバッチリ、メイクもバッチリとしたところだったが、彼女を屈辱的な出来事が襲うー

処理中です...