かすり傷さえ治せないと迫害されていた回復魔術師。実は《死んだことさえカスリ傷》にできる最強魔術師でした!

上下左右

文字の大きさ
上 下
26 / 37

第三章 ~『アトラスとウシオの闘い』~

しおりを挟む

 一勝一敗。ウシオとアトラスの二人が戦う大将戦こそ、チームとしての勝敗を分ける決定戦だ。

 だがウシオにはチームの勝利のことなど頭にない。眼前の憎き相手を屈服させることで頭の中がいっぱいになっていた。

「まさか俺様と対等な立場になったつもりじゃないよな?」
「随分と上からだな」
「当然だ。俺様は学年最強のウシオ様だぞ。てめぇら凡人どもとは才能が違うんだ」

 ウシオの挑発はアトラスにだけ向けられた言葉ではない。観客席の生徒たちとも実力が違うのだと誇示していた。

 だからこそ反感の輪が広がる。張り詰めた空気が弾けるように、ウシオに対する非難が爆発した。

「ウシオ、負けろおおっ!」
「一年生のくせに調子乗んな」
「うぜええ」

 ウシオに対する負の感情は連鎖し、罵倒が尽きると、今度はアトラスの応援へと変わる。

「アトラス頑張れえええっ」
「ウシオを倒してくれ」
「お前が次の最強だああっ」

 声援が次第に大きくなっていく。その中には驚くべき声も混じっていた。

「アトラスさん、頑張ってください♪」

 第一王女がアトラスに声援を飛ばす。本来公平であるべき主催者の声援に、場の空気がざわめいた。

(今の声、やっぱり俺は聞いたことがある)

 記憶の中から声の主を探るが、観客席の声援で上書きされてしまう。姫の後押しが加わり、場の空気がアトラス一色に染まる。

「随分と人気者だな。でもまぁ、仕方ねぇか。観客はいつだってジャイアントキリングを求めるものだ。最弱のアトラスを応援する奴らの心情も理解できる」
「その解釈は都合が良すぎるだろ。ただウシオの性格が悪いから、負けて欲しいだけじゃないか?」
「うぐっ……い、言うじゃねぇか。だがいいのか。俺様を怒らせれば怒らせるほど、試合で酷い目にあうことになるんだぜ」
「問題ない。なにせ俺の方が強いからな」
「虚勢を張るな。だがまぁ、俺様の前に立てた勇気だけは褒めてやるよ」
「度胸ね……確かに俺はクラスメイトを囮にして逃げたりしないからな。誰かさんより勇敢かもな」
「――ッ……おい、早く試合を始めろおおっ!」
「舌戦で敵わないから暴力か。ゴブリンでももう少し理知的だぞ」
「うるせえ! 早く開始だ!」

 審判役の教師はアトラスに目で合図を送る。彼もまた準備は完了している。互いが始められる状況なら、開始しない理由はない。

「互いの準備完了を承知した。では両者構え。試合開始いいいっ!」

 開始の合図と共にウシオは全身から魔力を放つ。刺すような魔力はバロン兄弟の三倍近い魔力量だった。

 アトラス一色だった観客席は沈黙に包まれてしまう。

「クククッ、見たかよ。俺様の魔力にビビった奴らがダンマリだ。てめぇも怖ければ震えていいんだぜ」
「さすが学年一位だと感心はしたよ。だが恐ろしくはない。魔力量も俺の方が上だからな」

 ウシオの魔力が霞むほどの魔力をアトラスは放つ。その圧倒的な力はウシオの表情を変えさせるのに十分な驚きを与えた。

「おい、てめぇ、この短い期間に何があった?」
「それを知ることに何か意味があるのか?」
「秘密ってことか。だがまぁ関係ねぇのは事実だ。魔術師の戦闘は魔力がすべてじゃねぇからな!」

 ウシオは拳を握り込んで、胸の前で構える。その構えには見覚えがあった。

「王国格闘術か……」
「知っているのなら話は早え。魔力が引き上げるのは身体能力だけ。てめぇがどんな馬鹿力になろうが、俺様に当たらなければ関係ないのさ」
「当たらなければな」

 以前のアトラスならば力任せに殴ることしかできなかった。だが今の彼は違う。マリアから学んだ格闘術がある。

 脇を締めて、両手を顔の前で構える。その立ち振る舞いに隙はない。王国打撃術の型をその身に体現していた。

「恥を掻かせてやるぜ、アトラス!」

 ウシオはアトラスの構えの完成度に気づいていなかった。魔力が多くても体術は素人だと、油断したまま接近すると、捻りながら正拳突きを放つ。

 しかしその拳がアトラスに命中する直前、アトラスは正拳突きを捌き、ウシオの態勢を崩す。しまったと、後悔が彼の頭に過ったときにはもう遅い。捌いた手をそのまま裏拳として放ち、彼の鼻を押しつぶす。

 裏拳を防御しきれなかったウシオは、吹き飛ばされてリングを転がる。リング外へ落ちる直前のところで何とか耐えるが、潰れた鼻から血が溢れ出ていた。

「ははは、さすがは学年最強。咄嗟に魔力で防御するなんてやるじゃないか」
「……ッ……う、上から俺を見下すんじゃねぇ!」

 鼻を潰されると、泣きたくなくても生理現象で涙を流してしまう。人前で泣いてしまった恥じらいが怒りを加速させていく。

「怒鳴るだけじゃ俺は倒せないぞ」
「言われなくてもやってやらああっ」

 ウシオは再び間合いに入ろうと駆けだそうとするが、殴られた痛みが頭を冷静にした。踏み込む一歩目で足が止まる。

「油断していたぜ。てめぇ、いつの間に王国格闘術を習得していたんだ?」
「優秀な教師に教えてもらってな」

 アトラスの付け焼刃の格闘術は打撃だけに特化した訓練だったことと、膨大な魔力量による超人的な身体能力のおかげで、一流相手でも十二分に通じる練度へと達していた。

 単純な殴り合いでは勝てないと、ウシオは自覚する。

「いいぜ、認めてやるよ。てめぇは強い。体術だけなら間違いなく俺よりも上だ。だがな俺たちは魔術師だ。勝負を決めるのは、いつだって魔術なんだよ」

 ウシオの言い分はある意味で正しい。強敵相手でも必殺の魔術が決まれば下剋上を成し遂げることは不可能ではない。

「てめぇはカスリ傷さえ治せない最弱の回復魔術師だ。その力で俺様の《爆裂魔法》に抗ってみろよ」
「抗う? 場の空気を読めないのか?」
「はぁ? 空気だぁ?」

 観客たちの二人に向ける目は試合前とガラリと変化していた。

 最弱のアトラスが最強のウシオに挑む構図から、今ではそれが逆転し、必死に抗うウシオを憐れむ空気が生まれていた。

 憐憫は弱者にのみ与えられる感情だ。常に強者であり続けたウシオには耐え難い屈辱だった。

「アトラスを倒したら、次はてめぇらの番だからな。覚えとけよ」

 第三者の評価が既にアトラスへと傾いている。これは客観的な実力ではウシオが劣っていることを意味する。

 侮辱に耐えながらも、緩んでいた気持ちを締めなおす。秘匿すべき魔術を公開してでも倒すと決め、ウシオは駆けだした。

「さっきより随分と速いな」

 速さの秘密は足元を爆破してスピードを上昇させていたからだ。クロウほどの高速移動はできなくても、十分に身体能力の底上げになる。

「これでも食らえやっ」

 爆風で加速した勢いをそのままに、ウシオは前蹴りを放つ。しかし圧倒的魔力を保有するアトラスにとって、その蹴りは脅威となりえない。

 蹴り足を受け止めるために魔力の鎧で体を守る。蹴りが命中するが、衝撃は鎧を貫通し、身体に傷を負わせるほどの威力ではない。

「てめぇの魔力ならそのまま受け止めると思ったぜ」

 命中したウシオの蹴り足から魔力が放たれる。その魔力は《爆裂魔法》によって殺傷力の高い爆炎へと変化し、アトラスを吹き飛ばす。

「はははッ、これこそが俺様の《爆裂魔法》の真骨頂。体術と爆破のコンビネーションは、てめぇの魔力の鎧さえも粉砕するっ!」

 打撃と共に放たれる《爆裂魔法》は格上の魔術師を殺しうる強力な技だった。

 最初の打撃で魔力の鎧を破壊し、本命の《爆裂魔法》で肉体を粉砕する。二段構えの連撃はアトラスの上半身を吹き飛ばしているはずだった。

「どうやら俺も油断していたようだな」

 爆炎の中からアトラスが姿を現すが、目立った傷はない。必殺を確信しながら、失敗した事実にウシオは困惑する。

「おい、てめぇ。どうして生きてやがる?」
「さぁ、なんでかな?」
「チッ、もう一度試してみるしかねぇか」
「いいや、次はない。なにせこれからはずっと俺の番だからな」

 アトラスは拳を顔の前に構えると、魔力を放出して間合いを詰める。そして脇を締めながら、拳を軽くウシオの顔に当てる。

「うぐっ」

 打撃は命中するが、体重を乗せていない一撃だ。顔を吹き飛ばすまでには至らない。さりとてアトラスの魔力により強化された一撃を受ければタダでは済まないのもまた事実。前歯が折れて、白い歯と口から噴き出た赤い血が宙を舞う。

(俺のパンチは軽い一撃でも十分な威力がある。ならば躱すのが難しいジャブの連打こそ最良の戦術だ)

 ステップを踏みながら、連続で放たれる軽い打撃にウシオはただ耐えることしかできない。

 鼻を折られ、歯を折られ、目は腫れあがり、口からは血が溢れている。満身創痍になるウシオ。だがそれでも彼は逆転を諦めてはいなかった。

「この俺を舐めるんじゃねぇええ!」

 打撃に耐えながらも、逆転の望みを賭けて、ウシオは拳を振るう。しかしそれはアトラスにとってもチャンスであった。

 ウシオの放たれた拳を躱すと、足を一歩前へ出し、温存していた右手を彼の顔面に叩きつける。

 カウンターで入った一撃を耐えられるはずもない。顔面に直撃を受けたウシオは、意識を失った状態でリングを転がり、そのままリングアウトで敗北した。

 決着が付いたことで、呆然と試合を観戦していた観客たちは、ハッとしたように拍手を送る。

「最高の試合だったぜ!」
「誰だよ、アトラスのことを最弱魔術師って呼んだ奴!? 最強の間違いだろ!」
「うおおおっ、アトラスさんはすげー男だぜ」

 賞賛を浴びるアトラスに審判役の教師が近づく。そして彼の腕を掴むと、勝ち誇らせるように持ち上げる。

「勝者、アトラス。よって選考会は二対一でアトラスチームの勝利だあああっ!」

 審判の勝利宣言により闘技場が喝采に包まれる。最弱魔術師の汚名が返上された瞬間だった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

婚約破棄された上に国外追放された聖女はチート級冒険者として生きていきます~私を追放した王国が大変なことになっている?へぇ、そうですか~

夏芽空
ファンタジー
無茶な仕事量を押し付けられる日々に、聖女マリアはすっかり嫌気が指していた。 「聖女なんてやってられないわよ!」 勢いで聖女の杖を叩きつけるが、跳ね返ってきた杖の先端がマリアの顎にクリーンヒット。 そのまま意識を失う。 意識を失ったマリアは、暗闇の中で前世の記憶を思い出した。 そのことがきっかけで、マリアは強い相手との戦いを望むようになる。 そしてさらには、チート級の力を手に入れる。 目を覚ましたマリアは、婚約者である第一王子から婚約破棄&国外追放を命じられた。 その言葉に、マリアは大歓喜。 (国外追放されれば、聖女という辛いだけの役目から解放されるわ!) そんな訳で、大はしゃぎで国を出ていくのだった。 外の世界で冒険者という存在を知ったマリアは、『強い相手と戦いたい』という前世の自分の願いを叶えるべく自らも冒険者となり、チート級の力を使って、順調にのし上がっていく。 一方、マリアを追放した王国は、その軽率な行いのせいで異常事態が発生していた……。

姉の陰謀で国を追放された第二王女は、隣国を発展させる聖女となる【完結】

小平ニコ
ファンタジー
幼少期から魔法の才能に溢れ、百年に一度の天才と呼ばれたリーリエル。だが、その才能を妬んだ姉により、無実の罪を着せられ、隣国へと追放されてしまう。 しかしリーリエルはくじけなかった。持ち前の根性と、常識を遥かに超えた魔法能力で、まともな建物すら存在しなかった隣国を、たちまちのうちに強国へと成長させる。 そして、リーリエルは戻って来た。 政治の実権を握り、やりたい放題の振る舞いで国を乱す姉を打ち倒すために……

二人分働いてたのに、「聖女はもう時代遅れ。これからはヒーラーの時代」と言われてクビにされました。でも、ヒーラーは防御魔法を使えませんよ?

小平ニコ
ファンタジー
「ディーナ。お前には今日で、俺たちのパーティーを抜けてもらう。異論は受け付けない」  勇者ラジアスはそう言い、私をパーティーから追放した。……異論がないわけではなかったが、もうずっと前に僧侶と戦士がパーティーを離脱し、必死になって彼らの抜けた穴を埋めていた私としては、自分から頭を下げてまでパーティーに残りたいとは思わなかった。  ほとんど喧嘩別れのような形で勇者パーティーを脱退した私は、故郷には帰らず、戦闘もこなせる武闘派聖女としての力を活かし、賞金首狩りをして生活費を稼いでいた。  そんなある日のこと。  何気なく見た新聞の一面に、驚くべき記事が載っていた。 『勇者パーティー、またも敗走! 魔王軍四天王の前に、なすすべなし!』  どうやら、私がいなくなった後の勇者パーティーは、うまく機能していないらしい。最新の回復職である『ヒーラー』を仲間に加えるって言ってたから、心配ないと思ってたのに。  ……あれ、もしかして『ヒーラー』って、完全に回復に特化した職業で、聖女みたいに、防御の結界を張ることはできないのかしら?  私がその可能性に思い至った頃。  勇者ラジアスもまた、自分の判断が間違っていたことに気がついた。  そして勇者ラジアスは、再び私の前に姿を現したのだった……

宮廷から追放された聖女の回復魔法は最強でした。後から戻って来いと言われても今更遅いです

ダイナイ
ファンタジー
「お前が聖女だな、お前はいらないからクビだ」 宮廷に派遣されていた聖女メアリーは、お金の無駄だお前の代わりはいくらでもいるから、と宮廷を追放されてしまった。 聖国から王国に派遣されていた聖女は、この先どうしようか迷ってしまう。とりあえず、冒険者が集まる都市に行って仕事をしようと考えた。 しかし聖女は自分の回復魔法が異常であることを知らなかった。 冒険者都市に行った聖女は、自分の回復魔法が周囲に知られて大変なことになってしまう。

外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~

そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」 「何てことなの……」 「全く期待はずれだ」 私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。 このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。 そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。 だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。 そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。 そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど? 私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。 私は最高の仲間と最強を目指すから。

失われた力を身に宿す元聖女は、それでも気楽に過ごしたい~いえ、Sランク冒険者とかは結構です!~

紅月シン
ファンタジー
 聖女として異世界に召喚された狭霧聖菜は、聖女としての勤めを果たし終え、満ち足りた中でその生涯を終えようとしていた。  いや嘘だ。  本当は不満でいっぱいだった。  食事と入浴と睡眠を除いた全ての時間で人を癒し続けなくちゃならないとかどんなブラックだと思っていた。  だがそんな不満を漏らすことなく死に至り、そのことを神が不憫にでも思ったのか、聖菜は辺境伯家の末娘セーナとして二度目の人生を送ることになった。  しかし次こそは気楽に生きたいと願ったはずなのに、ある日セーナは前世の記憶と共にその身には聖女としての癒しの力が流れていることを知ってしまう。  そしてその時点で、セーナの人生は決定付けられた。  二度とあんな目はご免だと、気楽に生きるため、家を出て冒険者になることを決意したのだ。  だが彼女は知らなかった。  三百年の時が過ぎた現代では、既に癒しの力というものは失われてしまっていたということを。  知らぬままに力をばら撒く少女は、その願いとは裏腹に、様々な騒動を引き起こし、解決していくことになるのであった。 ※完結しました。 ※小説家になろう様にも投稿しています

追放された魔女は、実は聖女でした。聖なる加護がなくなった国は、もうおしまいのようです【第一部完】

小平ニコ
ファンタジー
人里離れた森の奥で、ずっと魔法の研究をしていたラディアは、ある日突然、軍隊を率いてやって来た王太子デルロックに『邪悪な魔女』呼ばわりされ、国を追放される。 魔法の天才であるラディアは、その気になれば軍隊を蹴散らすこともできたが、争いを好まず、物や場所にまったく執着しない性格なので、素直に国を出て、『せっかくだから』と、旅をすることにした。 『邪悪な魔女』を追い払い、国民たちから喝采を浴びるデルロックだったが、彼は知らなかった。魔女だと思っていたラディアが、本人も気づかぬうちに、災いから国を守っていた聖女であることを……

聖女として召還されたのにフェンリルをテイムしたら追放されましたー腹いせに快適すぎる森に引きこもって我慢していた事色々好き放題してやります!

ふぃえま
ファンタジー
「勝手に呼び出して無茶振りしたくせに自分達に都合の悪い聖獣がでたら責任追及とか狡すぎません? せめて裏で良いから謝罪の一言くらいあるはずですよね?」 不況の中、なんとか内定をもぎ取った会社にやっと慣れたと思ったら異世界召還されて勝手に聖女にされました、佐藤です。いや、元佐藤か。 実は今日、なんか国を守る聖獣を召還せよって言われたからやったらフェンリルが出ました。 あんまりこういうの詳しくないけど確か超強いやつですよね? なのに周りの反応は正反対! なんかめっちゃ裏切り者とか怒鳴られてロープグルグル巻きにされました。 勝手にこっちに連れて来たりただでさえ難しい聖獣召喚にケチつけたり……なんかもうこの人たち助けなくてもバチ当たりませんよね?

処理中です...