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妹が食事を拒否していると手の甲に点滴をされてそれが相当痛かったようだ。
「点滴するよ?」と看護士さんに言われて少しづつ食べるようになっていた。
歯磨きをしていないのが気になってハブラシを渡したらやはり「帰って」と拒否した。
「ちょとだけでいいから磨いてみ。そうしたら帰るから」
妹は洗面台に行って前歯だけ磨いて口を濯いだ。そうしたら口からヘドロみたいな物が出てきて私は衝撃を受けた。
黒と灰色の混ざった気持ち悪い物質を口内に溜めていたのか?これは食べかす?なんなんだ?
もう2~3回口を濯がせて帰宅したのだが、光景を思い出しては気持ちが沈んだ。
妹が少し話すようになると母に対して憎しみをぶつける様になり母を悲しませた。
「こんなところに閉じ込めて!ひどい・・・」
そう言って涙目で母を睨むのだ。
今は無理でも後で分かってもらえるからと母を慰めた。
遅々として治療の結果が出なくて不安だったが、院長先生の言葉を信じていた。
『大丈夫』という言葉に縋っていた。
1月に入院して4月になり、妹はようやく頭にかかった霞が取れてきたようだ。
食事も時々幻聴でネジが切れるようにストップするが半分は食べるようになり、頼めば歯磨きもやってくれた。
一人でシャワーが出来てコインランドリーで洗濯も出来るようになった。
入院は3か月間しかできない、3か月後も変化が無ければどうしようと思っていた。
外出許可も出て病院の外のミスドにドーナッツも食べに行った。
思えば妹と二人だけで出かけたことが無い。
病気にならなかったら一生なかったかもしれない。
「退院したら映画を見に行こうか」
「うん、ジブリ映画を見たい」
アニメかよ。いつまでもお子様だな。
でもジブリ映画は面白いね。圭ちゃんとも見に行ったな。
圭ちゃんとはたまにラインで声をかけるだけとなっていた。
お互い元気ならもうそれでいい。
柔和な圭ちゃんの顔を思い浮かべた。
高校時代、私からの告白を受け入れてくれた優しい圭ちゃん。
私は早く結婚して早く家を出たかった。
でも、性格が淡白な私と温かな家庭を築く未来が圭ちゃんには見えなかったんだろう。
きっと圭ちゃんは私から別れを切り出すのを待っているんだと思う。
だから私は圭ちゃんにメールを出した。
平井 圭様へ
妹がナルコレプシーを拗らせまして
これからは支えていくつもりです
今まで有難う さようなら
日向 玲
圭ちゃんに繋がる連絡先を全て消し去ると涙がこぼれた。
「一緒に行きたい」
あの日、圭ちゃんにそう言えば何かが変わっただろうか。
「いや、考えても仕方ない!」過ぎたことなのだ。
さて、大嫌いな妹と母だが、見捨てることは出来ない。
ホント、家族って面倒で不思議だ。
4月の末に妹は退院した。
看護士さんに見送られてやっと妹は家に帰ってきた。
「ねぇ・・・なんでお見舞いに来てくれなかったの」
帰宅の第一声がそれだった。
「お母さんは毎日行ってたよ。あんた寝てばっかりだから知らないんでしょう」
「来てたの?」
「私も日曜日には行ってたよ。覚えてないの?」
「退院する頃は来てたよね」
「だからー ずっとお見舞いに行ってたわ!」
入院してから2か月間近くの記憶が朧気で、しかも寝てばかりだったから妹は一人ぼっちで入院していたと思い込んでいた。寒い中を毎日通った母が浮かばれない。
再びポメラニアンを飼ってルナと名付け、妹は世話をして可愛がっていた。
退院して1か月したらコンビニの店長にレジ打ちだけでもリハビリに来ないかと誘われて、週に二日で妹はまたバイトを始めた。
レジだけなので2か月ほど続いたが、なんせナルコレプシーなので立ったままウトウトしたようだ。お客のお爺さんに怒鳴られてショックで脱力を起こして倒れてしまった。
救急車を呼ぶかと騒いでいたら金縛りが解けて妹は帰らされた。
以前は眠くならないように陳列整理や掃除などで体を動かしていたが、レジでジッと立っていて眠気を抑えられなかったらしい。
このショックで再び鬱状態となり妹は1か月の再入院をした。
2年の間入退院を数回繰り返したが、幻聴は耳鳴りに変化し、小人も薄くなって見えなくなってきた。
妹が家に閉じ籠ら無いように家族で気を付けていた。
二人で観光地を旅行したり、ルナをキャリーバッグに入れて家族で温泉旅行を楽しんだり、映画もちょくちょく行った。母も誘って有名劇団の舞台を見に行ったり、宝塚も見に行った。
治療薬は妹の状態に合わせて何度も種類を変えられた。
エビルファイやジプレキサ、リタリン、アナフラニール 最終的にアナフラニールとジプレキサに落ち着いたが肥満が副作用みたいだ。
年々体重が増加し、大した食事の量では無いのにでっぷりと太ってしまった。
万歩計を持って歩いているが一向に減らない。
妹は外で働くのは無理と諦め家で出来る仕事を探して、パソコンの仕事に辿り着いた。
今は依頼を受けて文章を書いたり、ブログの作成、ライターの仕事などスキルを磨いて小銭を稼いでいる。
────私は結婚した。
後輩がミカン農家で、手伝いに行ったら後輩の兄と電撃的な出会いをしたのだ。
お互いビビビビビーとシンパシーを感じて付き合う事になった。
妹の事も一緒に考えると言ってくれて直ぐに結婚した。
旦那様はJA職員で私は退職して旦那様の両親を手伝ってミカンを育てている。
子どもも生まれて今は幸せだ。
妹がナルコレプシーを拗らせてからここまで来るのに10年かかった。
病気になる前の妹に戻りつつある。
今はジプレキサの断薬にも挑戦しているが耳鳴りが起こるので断薬は難しそう。
ナルコレプシーの症状も脱力発作が軽くなり、倒れなくなった。
悪夢は続いているようで、酷い夢を見た日は機嫌が悪い。
お盆に実家に戻ると相変わらずリビングで妹は横になってイビキをかいていた。
「痩せないと、イビキが恥ずかしいぞー」
お尻をペシペシ叩いて起こしてやった。
「ええ、イビキかいてた?」
妹がいつか断薬できるよう今は心から祈っている。
「まぁ よう来たねぇ」
母は孫をメッチャ可愛がってくれるから昔の事は何も言うまい。
父が定年退職を迎えるので今日はお祝いの相談。
楽観はできないが家族三人と一匹でこの先も仲良く暮らして欲しい。
────終わり
最後まで読んでくださって有難うございました。
「点滴するよ?」と看護士さんに言われて少しづつ食べるようになっていた。
歯磨きをしていないのが気になってハブラシを渡したらやはり「帰って」と拒否した。
「ちょとだけでいいから磨いてみ。そうしたら帰るから」
妹は洗面台に行って前歯だけ磨いて口を濯いだ。そうしたら口からヘドロみたいな物が出てきて私は衝撃を受けた。
黒と灰色の混ざった気持ち悪い物質を口内に溜めていたのか?これは食べかす?なんなんだ?
もう2~3回口を濯がせて帰宅したのだが、光景を思い出しては気持ちが沈んだ。
妹が少し話すようになると母に対して憎しみをぶつける様になり母を悲しませた。
「こんなところに閉じ込めて!ひどい・・・」
そう言って涙目で母を睨むのだ。
今は無理でも後で分かってもらえるからと母を慰めた。
遅々として治療の結果が出なくて不安だったが、院長先生の言葉を信じていた。
『大丈夫』という言葉に縋っていた。
1月に入院して4月になり、妹はようやく頭にかかった霞が取れてきたようだ。
食事も時々幻聴でネジが切れるようにストップするが半分は食べるようになり、頼めば歯磨きもやってくれた。
一人でシャワーが出来てコインランドリーで洗濯も出来るようになった。
入院は3か月間しかできない、3か月後も変化が無ければどうしようと思っていた。
外出許可も出て病院の外のミスドにドーナッツも食べに行った。
思えば妹と二人だけで出かけたことが無い。
病気にならなかったら一生なかったかもしれない。
「退院したら映画を見に行こうか」
「うん、ジブリ映画を見たい」
アニメかよ。いつまでもお子様だな。
でもジブリ映画は面白いね。圭ちゃんとも見に行ったな。
圭ちゃんとはたまにラインで声をかけるだけとなっていた。
お互い元気ならもうそれでいい。
柔和な圭ちゃんの顔を思い浮かべた。
高校時代、私からの告白を受け入れてくれた優しい圭ちゃん。
私は早く結婚して早く家を出たかった。
でも、性格が淡白な私と温かな家庭を築く未来が圭ちゃんには見えなかったんだろう。
きっと圭ちゃんは私から別れを切り出すのを待っているんだと思う。
だから私は圭ちゃんにメールを出した。
平井 圭様へ
妹がナルコレプシーを拗らせまして
これからは支えていくつもりです
今まで有難う さようなら
日向 玲
圭ちゃんに繋がる連絡先を全て消し去ると涙がこぼれた。
「一緒に行きたい」
あの日、圭ちゃんにそう言えば何かが変わっただろうか。
「いや、考えても仕方ない!」過ぎたことなのだ。
さて、大嫌いな妹と母だが、見捨てることは出来ない。
ホント、家族って面倒で不思議だ。
4月の末に妹は退院した。
看護士さんに見送られてやっと妹は家に帰ってきた。
「ねぇ・・・なんでお見舞いに来てくれなかったの」
帰宅の第一声がそれだった。
「お母さんは毎日行ってたよ。あんた寝てばっかりだから知らないんでしょう」
「来てたの?」
「私も日曜日には行ってたよ。覚えてないの?」
「退院する頃は来てたよね」
「だからー ずっとお見舞いに行ってたわ!」
入院してから2か月間近くの記憶が朧気で、しかも寝てばかりだったから妹は一人ぼっちで入院していたと思い込んでいた。寒い中を毎日通った母が浮かばれない。
再びポメラニアンを飼ってルナと名付け、妹は世話をして可愛がっていた。
退院して1か月したらコンビニの店長にレジ打ちだけでもリハビリに来ないかと誘われて、週に二日で妹はまたバイトを始めた。
レジだけなので2か月ほど続いたが、なんせナルコレプシーなので立ったままウトウトしたようだ。お客のお爺さんに怒鳴られてショックで脱力を起こして倒れてしまった。
救急車を呼ぶかと騒いでいたら金縛りが解けて妹は帰らされた。
以前は眠くならないように陳列整理や掃除などで体を動かしていたが、レジでジッと立っていて眠気を抑えられなかったらしい。
このショックで再び鬱状態となり妹は1か月の再入院をした。
2年の間入退院を数回繰り返したが、幻聴は耳鳴りに変化し、小人も薄くなって見えなくなってきた。
妹が家に閉じ籠ら無いように家族で気を付けていた。
二人で観光地を旅行したり、ルナをキャリーバッグに入れて家族で温泉旅行を楽しんだり、映画もちょくちょく行った。母も誘って有名劇団の舞台を見に行ったり、宝塚も見に行った。
治療薬は妹の状態に合わせて何度も種類を変えられた。
エビルファイやジプレキサ、リタリン、アナフラニール 最終的にアナフラニールとジプレキサに落ち着いたが肥満が副作用みたいだ。
年々体重が増加し、大した食事の量では無いのにでっぷりと太ってしまった。
万歩計を持って歩いているが一向に減らない。
妹は外で働くのは無理と諦め家で出来る仕事を探して、パソコンの仕事に辿り着いた。
今は依頼を受けて文章を書いたり、ブログの作成、ライターの仕事などスキルを磨いて小銭を稼いでいる。
────私は結婚した。
後輩がミカン農家で、手伝いに行ったら後輩の兄と電撃的な出会いをしたのだ。
お互いビビビビビーとシンパシーを感じて付き合う事になった。
妹の事も一緒に考えると言ってくれて直ぐに結婚した。
旦那様はJA職員で私は退職して旦那様の両親を手伝ってミカンを育てている。
子どもも生まれて今は幸せだ。
妹がナルコレプシーを拗らせてからここまで来るのに10年かかった。
病気になる前の妹に戻りつつある。
今はジプレキサの断薬にも挑戦しているが耳鳴りが起こるので断薬は難しそう。
ナルコレプシーの症状も脱力発作が軽くなり、倒れなくなった。
悪夢は続いているようで、酷い夢を見た日は機嫌が悪い。
お盆に実家に戻ると相変わらずリビングで妹は横になってイビキをかいていた。
「痩せないと、イビキが恥ずかしいぞー」
お尻をペシペシ叩いて起こしてやった。
「ええ、イビキかいてた?」
妹がいつか断薬できるよう今は心から祈っている。
「まぁ よう来たねぇ」
母は孫をメッチャ可愛がってくれるから昔の事は何も言うまい。
父が定年退職を迎えるので今日はお祝いの相談。
楽観はできないが家族三人と一匹でこの先も仲良く暮らして欲しい。
────終わり
最後まで読んでくださって有難うございました。
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