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13 閑話 ダイアナ&ベニー
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★《ダイアナ視点》★
両親が離婚して、セルマー家は壊れてしまった。
12歳のリアナをハワードに与えるために父が引き取ってきた。
素直で可愛い容姿のリアナが殺したいほど憎い。
リアナの悪い噂を至る場所でバラ撒いてやれば噂好きな令嬢たちは飛びついた。
意外なのはベニー様が先陣を切ってリアナを陥れた事。
私に味方するなら歓迎だ。
面白いほどリアナは窮地に落ちてゆき、ハワードも離れていった。
リアナの物は全て奪ってやった。その資格が私にはある。
美しいアランを愛していた、婚約は私が父に泣いて強請ったのだ。
最初、私がハワードの婚約者候補だったのよ。
デブで不細工なハワードなんか御免だった。
けどスコット家は裕福とは言えない、だからハワードを誘惑してやったの。
妊娠しても構わないと思ったわ。裕福なハワードの妻なら一生贅沢が出来る。
アランは私の愛人にするの。
思惑通り私はハワードの妻になった。
でもちょっと癇癪を起して、姑に追い出されてしまった。
もちろん残してきた可愛い息子は気になってるわ。
息子はリアナに育てさせようと考えていたのに、ワイゼン侯爵の婚約者ですって?
絶対許せないわ!
リアナがワイゼン侯爵と婚約してからは、何もかも思い通りに行かなくなっている。
今までリアナの物はなんでも簡単に手に入れてきたのに!
侯爵夫人の座が手に入ら無いなら、リアナの手にも渡さない。
ベニー様から手紙が来た。
もう一度侯爵とやり直したいので協力して欲しいと書かれている。
成功すれば大金がもらえる。
リアナの悪評をバラ撒いて、婚約を破棄させるのね。
ワイゼン侯爵の心を取り戻す方法がベニー様にはあるようだ。
いいわ、リアナを実家に戻してハワードよりも大金持ちの悪評高い老人に売りつけてやる。
ワイゼン侯爵は警戒心が強いのか、リアナを屋敷に閉じ込めて隙を全く見せない状態だ。
でも舞踏会には現れる手筈になっている。
ベニー様と協力して絶対にリアナとワイゼン侯爵を別れさせてやる。
***
★《ベニー視点》★
「ねぇ、知ってる?オスカーには初恋の女の子がいるのよ。名前はリアナ・セルマー」
15歳の時に、大嫌いなオスカーの従姉クラリスに教えられた。
確かにオスカーは私との婚約を渋ったと聞いていた。
王妃である叔母様の勧めだもの断れるわけがないのに。
でも婚約してからはオスカーは私を大切にしてくれた。
美しい私は愛されているに決まっている。
セルマー伯爵家のダイアナがリアナの悪評を流している。
私も便乗して噂を広めてやった。
するとオスカーが「くだらない噂なんか放っておけ」と言ったのよ。
「だって、庶子なのに生意気なんですって。お仕置きしてやらなきゃだめよ」
「ベニーは事実を確認したか?そんな子じゃ無いかもしれないだろう?」
クラリスの話は本当だと思った。オスカーはリアナを庇っている。
嫉妬に駆られて私は更に酷い噂を流し、リアナが学園に来られないように仕向けた。
だけど案外図太い子で、リアナは孤立しても学園生活を耐えていた。
顔を見るたび、見かければ追いかけて、リアナに嫌がらせをしてやった。
婚約者のハワードは恐れてリアナを庇うことも出来ず、リアナの惨めな姿にオスカーも私と一緒にリアナを罵倒したわ。
いい気味だった。オスカーはやはり私を愛している。
結婚して、オスカーから宣言された。
「王妃命令だから婚姻を結んだが、ベニーとは夫婦にはなれない。2年後には離縁する、慰謝料は希望金額を出す」
白い結婚宣言だった。
「酷いわ、どうしてそんな!」
「俺は弱い者を虐める女なんか愛せない。俺もお前も最低だ」
「うそよ!私を愛しているわよね?」
「愛そうと努力した時期もあった。ベニーが優しい女なら夫婦になれたかもな。俺も冷酷な男だ、せめて優しい女を妻にしないと生まれる子が可哀そうだ」
私はオスカーに距離を置かれ、秘書のクラリスとは毎日のように対立し争った。
荒れた私は好き勝手に生活し、護衛の男を愛人にして、子を身籠った。
妊娠がバレるとオスカーに離縁され、生まれた子は護衛の男の家が喜んで引き取ってくれた。
私の妊娠はクラリスに嵌められたに違いない。
オスカーがリアナと婚約したと聞いて、彼の懺悔だと思った。
私と一緒に罵倒した可哀そうなリアナに償う気だ。
それと私への当て付け。
私が憎んだリアナを婚約者にするなんて、オスカーは私の嫉妬を煽っているんだわ。
彼はまだ私を愛している。
もう一度オスカーとやり直すの。
紹介された再婚相手候補に、オスカーを上回るいい男なんていなかった。
妹と再婚?そんな事させないわ。
今度は上手くやる。
リアナに優しくするフリをすればいいのよね。
オスカーと仲が良かった頃の、あの幸せな学生時代に戻って夫婦になるのよ。
オスカーに会いたい、謝罪してやり直したいと手紙を出した。
ダイアナにも手紙を出した。
リアナを憎む彼女は、お金を出せば良い駒になってくれる。
失敗は許されない。
思い出してオスカー・・・愛し合っていた、誰もが羨んでいた、貴方と私を。
両親が離婚して、セルマー家は壊れてしまった。
12歳のリアナをハワードに与えるために父が引き取ってきた。
素直で可愛い容姿のリアナが殺したいほど憎い。
リアナの悪い噂を至る場所でバラ撒いてやれば噂好きな令嬢たちは飛びついた。
意外なのはベニー様が先陣を切ってリアナを陥れた事。
私に味方するなら歓迎だ。
面白いほどリアナは窮地に落ちてゆき、ハワードも離れていった。
リアナの物は全て奪ってやった。その資格が私にはある。
美しいアランを愛していた、婚約は私が父に泣いて強請ったのだ。
最初、私がハワードの婚約者候補だったのよ。
デブで不細工なハワードなんか御免だった。
けどスコット家は裕福とは言えない、だからハワードを誘惑してやったの。
妊娠しても構わないと思ったわ。裕福なハワードの妻なら一生贅沢が出来る。
アランは私の愛人にするの。
思惑通り私はハワードの妻になった。
でもちょっと癇癪を起して、姑に追い出されてしまった。
もちろん残してきた可愛い息子は気になってるわ。
息子はリアナに育てさせようと考えていたのに、ワイゼン侯爵の婚約者ですって?
絶対許せないわ!
リアナがワイゼン侯爵と婚約してからは、何もかも思い通りに行かなくなっている。
今までリアナの物はなんでも簡単に手に入れてきたのに!
侯爵夫人の座が手に入ら無いなら、リアナの手にも渡さない。
ベニー様から手紙が来た。
もう一度侯爵とやり直したいので協力して欲しいと書かれている。
成功すれば大金がもらえる。
リアナの悪評をバラ撒いて、婚約を破棄させるのね。
ワイゼン侯爵の心を取り戻す方法がベニー様にはあるようだ。
いいわ、リアナを実家に戻してハワードよりも大金持ちの悪評高い老人に売りつけてやる。
ワイゼン侯爵は警戒心が強いのか、リアナを屋敷に閉じ込めて隙を全く見せない状態だ。
でも舞踏会には現れる手筈になっている。
ベニー様と協力して絶対にリアナとワイゼン侯爵を別れさせてやる。
***
★《ベニー視点》★
「ねぇ、知ってる?オスカーには初恋の女の子がいるのよ。名前はリアナ・セルマー」
15歳の時に、大嫌いなオスカーの従姉クラリスに教えられた。
確かにオスカーは私との婚約を渋ったと聞いていた。
王妃である叔母様の勧めだもの断れるわけがないのに。
でも婚約してからはオスカーは私を大切にしてくれた。
美しい私は愛されているに決まっている。
セルマー伯爵家のダイアナがリアナの悪評を流している。
私も便乗して噂を広めてやった。
するとオスカーが「くだらない噂なんか放っておけ」と言ったのよ。
「だって、庶子なのに生意気なんですって。お仕置きしてやらなきゃだめよ」
「ベニーは事実を確認したか?そんな子じゃ無いかもしれないだろう?」
クラリスの話は本当だと思った。オスカーはリアナを庇っている。
嫉妬に駆られて私は更に酷い噂を流し、リアナが学園に来られないように仕向けた。
だけど案外図太い子で、リアナは孤立しても学園生活を耐えていた。
顔を見るたび、見かければ追いかけて、リアナに嫌がらせをしてやった。
婚約者のハワードは恐れてリアナを庇うことも出来ず、リアナの惨めな姿にオスカーも私と一緒にリアナを罵倒したわ。
いい気味だった。オスカーはやはり私を愛している。
結婚して、オスカーから宣言された。
「王妃命令だから婚姻を結んだが、ベニーとは夫婦にはなれない。2年後には離縁する、慰謝料は希望金額を出す」
白い結婚宣言だった。
「酷いわ、どうしてそんな!」
「俺は弱い者を虐める女なんか愛せない。俺もお前も最低だ」
「うそよ!私を愛しているわよね?」
「愛そうと努力した時期もあった。ベニーが優しい女なら夫婦になれたかもな。俺も冷酷な男だ、せめて優しい女を妻にしないと生まれる子が可哀そうだ」
私はオスカーに距離を置かれ、秘書のクラリスとは毎日のように対立し争った。
荒れた私は好き勝手に生活し、護衛の男を愛人にして、子を身籠った。
妊娠がバレるとオスカーに離縁され、生まれた子は護衛の男の家が喜んで引き取ってくれた。
私の妊娠はクラリスに嵌められたに違いない。
オスカーがリアナと婚約したと聞いて、彼の懺悔だと思った。
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それと私への当て付け。
私が憎んだリアナを婚約者にするなんて、オスカーは私の嫉妬を煽っているんだわ。
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妹と再婚?そんな事させないわ。
今度は上手くやる。
リアナに優しくするフリをすればいいのよね。
オスカーと仲が良かった頃の、あの幸せな学生時代に戻って夫婦になるのよ。
オスカーに会いたい、謝罪してやり直したいと手紙を出した。
ダイアナにも手紙を出した。
リアナを憎む彼女は、お金を出せば良い駒になってくれる。
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