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Version.類
1.初デート
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卒業パーティーから一週間。今日は、類君と二人でお出掛け!って、これって初デートで良いんだよね?う~意識しちゃうとめっちゃドキドキしてきた…。
― ピンポーン ―
「もう約束の時間?!は、はーい!」
『歩?向かいに来たよ』
「うん、すぐ行くからエントランスで待ってて」
『ゆっくりでいいよ』
「う、うん」
ゆっくりでいいと言われても、類君を待たすわけにはいかないのでインターホンを切りエントランスへの扉を解除すると、僕は鞄と掴み急ぎ足で家から出た。こんな時、エレベータの待ち時間がもどかしい。…これが好きな人に会える嬉しさなのかな。テレビ電話は毎日してるけど、実際に会うのは一週間ぶり。たった一週間。されど一週間。
「歩!」
「…類君!」
エレベーターの扉が開くと、目の前に類君が立っていた。思わず抱き着きそうになるのを、人目があると思い寸での所で踏みとどまった。
「お、お待たせ!」
「待って無いよ。さ、行こう」
類君は当たり前の様に僕の手をとり、しっかりと指を絡ませて歩き出した。
「る、類君!手…」
「ん?恋人なんだから普通でしょ?」
まぶしいくらいに、ニコッと微笑む類君。その笑顔に、僕は何も言えなくてただ顔を赤くした。
「さ、乗って」
助手席の扉を開けて、スマートにエスコートする類君。これで今迄恋人がいなかったなんて嘘じゃないかと思うほどだ。け、決して類君の事を疑ってるわけじゃ無くて、ただ、ほんとに僕なんかで良いのか不安に思うわけで…。
「歩?どうかした?」
「う、ううん!なんでもない!」
「そう?あ、カフェオレ買っといたよ」
「あ、ありがとう!」
「じゃ、行こうか」
「うん!僕、初めてだからすっごく楽しみだったんだ!」
そう!初デートは、デートとしては定番の夢に国!!
「俺も初めてだよ」
「え?!」
「初めては歩と行くって決めてたから」
ボンっ!って音がしたんじゃないかくらい、僕の顔は熱くなった。恥ずかしくて俯いていると、類君の左手が僕の右手を握ってきた。僕はそのまま類君の手を握り返した。車の中は静かだったけど、夢の国に着くまで僕達には心地いい空間だった。
「うわ~やっぱりすごい人だね!」
「平日でも混んでるな~。歩、はぐれない様に、手、離すなよ」
「う、うん…」
僕は恥ずかしかったけど、繋がれた手にギュッと力を込めた。類君もそれに答えるように握り返してくれて、僕たちは夢に国のゲートをくぐった。
― ピンポーン ―
「もう約束の時間?!は、はーい!」
『歩?向かいに来たよ』
「うん、すぐ行くからエントランスで待ってて」
『ゆっくりでいいよ』
「う、うん」
ゆっくりでいいと言われても、類君を待たすわけにはいかないのでインターホンを切りエントランスへの扉を解除すると、僕は鞄と掴み急ぎ足で家から出た。こんな時、エレベータの待ち時間がもどかしい。…これが好きな人に会える嬉しさなのかな。テレビ電話は毎日してるけど、実際に会うのは一週間ぶり。たった一週間。されど一週間。
「歩!」
「…類君!」
エレベーターの扉が開くと、目の前に類君が立っていた。思わず抱き着きそうになるのを、人目があると思い寸での所で踏みとどまった。
「お、お待たせ!」
「待って無いよ。さ、行こう」
類君は当たり前の様に僕の手をとり、しっかりと指を絡ませて歩き出した。
「る、類君!手…」
「ん?恋人なんだから普通でしょ?」
まぶしいくらいに、ニコッと微笑む類君。その笑顔に、僕は何も言えなくてただ顔を赤くした。
「さ、乗って」
助手席の扉を開けて、スマートにエスコートする類君。これで今迄恋人がいなかったなんて嘘じゃないかと思うほどだ。け、決して類君の事を疑ってるわけじゃ無くて、ただ、ほんとに僕なんかで良いのか不安に思うわけで…。
「歩?どうかした?」
「う、ううん!なんでもない!」
「そう?あ、カフェオレ買っといたよ」
「あ、ありがとう!」
「じゃ、行こうか」
「うん!僕、初めてだからすっごく楽しみだったんだ!」
そう!初デートは、デートとしては定番の夢に国!!
「俺も初めてだよ」
「え?!」
「初めては歩と行くって決めてたから」
ボンっ!って音がしたんじゃないかくらい、僕の顔は熱くなった。恥ずかしくて俯いていると、類君の左手が僕の右手を握ってきた。僕はそのまま類君の手を握り返した。車の中は静かだったけど、夢の国に着くまで僕達には心地いい空間だった。
「うわ~やっぱりすごい人だね!」
「平日でも混んでるな~。歩、はぐれない様に、手、離すなよ」
「う、うん…」
僕は恥ずかしかったけど、繋がれた手にギュッと力を込めた。類君もそれに答えるように握り返してくれて、僕たちは夢に国のゲートをくぐった。
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