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11.告白
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どれくらい眠っていたのだろう。
颯ちゃんと征ちゃんの腕の中で目が覚めた。
「亜樹、気が付いた?」
「「…無理させて、ごめん・・・」」
泣きそうな顔で颯ちゃんと征ちゃんが謝ってくる。
何を謝ってるんだろう?
起き上がろうとすると二人が背中を支えてくれた。
いつの間にか体のベトベトは無くなっていて、パジャマを着てた。
ベッドのシーツも新しいものになってた。
僕、お手伝いしてない!
「ごめん、颯ちゃん征ちゃん!僕、お片付けしてない!」
颯ちゃんと征ちゃんは目を丸くして驚いてる。
「「亜樹、体、大丈夫?痛いとこない?」」
「大丈夫だよ!あ!颯ちゃん、征ちゃん。大人にしてくれてありがとう!!」
ニコニコと、二人にお礼を言う。
「・・・亜樹には敵わないね」
「そうだな。・・・ちゃんと伝えないとな」
「「亜樹」」
颯ちゃんと征ちゃんがすごく真剣な顔をして、僕に話かけてくる。
「何?」
僕は、わからないフリをして、首を傾げる。
「亜樹、今から俺たちの言うことちゃんと聞いて答えて欲しい。
俺たちは、亜樹のことを弟じゃなく、一人の人間として愛してる」
「初めて亜樹を見た時はカワイイ弟が出来たと思った。成長するにつれて
だんだん気持ちが変化して、亜樹が欲しいと思った。亜樹の心も身体も・・」
「亜樹が、俺たちのことを兄として慕ってくれてるのを利用した。
・・すまないと思ってる」
颯ちゃんと征ちゃんが僕の手をとって、ギュっと握ってくる。
「亜樹が誰かのものになるとか耐えられなくて、ずっと騙してた」
「本当は、キスもセックスも兄弟、ましてや男同士ですることじゃないんだ」
「セックス?」
「ああ、お注射のことだよ。セックスって言って、ほんとは赤ちゃんを作る行為で、
普通は愛し合ってる男と女でするんだよ」
「父さんと母さんみたいに、愛し合ってる人同士がすることなの?」
「そうだね」
僕は考える。颯ちゃんと征ちゃんを離さない為の言葉をーーーー
颯ちゃんと征ちゃんの腕の中で目が覚めた。
「亜樹、気が付いた?」
「「…無理させて、ごめん・・・」」
泣きそうな顔で颯ちゃんと征ちゃんが謝ってくる。
何を謝ってるんだろう?
起き上がろうとすると二人が背中を支えてくれた。
いつの間にか体のベトベトは無くなっていて、パジャマを着てた。
ベッドのシーツも新しいものになってた。
僕、お手伝いしてない!
「ごめん、颯ちゃん征ちゃん!僕、お片付けしてない!」
颯ちゃんと征ちゃんは目を丸くして驚いてる。
「「亜樹、体、大丈夫?痛いとこない?」」
「大丈夫だよ!あ!颯ちゃん、征ちゃん。大人にしてくれてありがとう!!」
ニコニコと、二人にお礼を言う。
「・・・亜樹には敵わないね」
「そうだな。・・・ちゃんと伝えないとな」
「「亜樹」」
颯ちゃんと征ちゃんがすごく真剣な顔をして、僕に話かけてくる。
「何?」
僕は、わからないフリをして、首を傾げる。
「亜樹、今から俺たちの言うことちゃんと聞いて答えて欲しい。
俺たちは、亜樹のことを弟じゃなく、一人の人間として愛してる」
「初めて亜樹を見た時はカワイイ弟が出来たと思った。成長するにつれて
だんだん気持ちが変化して、亜樹が欲しいと思った。亜樹の心も身体も・・」
「亜樹が、俺たちのことを兄として慕ってくれてるのを利用した。
・・すまないと思ってる」
颯ちゃんと征ちゃんが僕の手をとって、ギュっと握ってくる。
「亜樹が誰かのものになるとか耐えられなくて、ずっと騙してた」
「本当は、キスもセックスも兄弟、ましてや男同士ですることじゃないんだ」
「セックス?」
「ああ、お注射のことだよ。セックスって言って、ほんとは赤ちゃんを作る行為で、
普通は愛し合ってる男と女でするんだよ」
「父さんと母さんみたいに、愛し合ってる人同士がすることなの?」
「そうだね」
僕は考える。颯ちゃんと征ちゃんを離さない為の言葉をーーーー
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