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2.思い出①~颯ちゃんと征ちゃんとの出会い

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記憶の始まり、僕はすでに二人の間にいた。

「「あき、カワイイ!!」」

二人に、ギュってされて、僕はニコニコする。

「そーたん、せーたん、だいしゅき~」

覚えたての言葉で大好きを伝えて、お返しにギュっとする。

「「ぼくも、大好きだよ!!」」

こんなやり取りを、お互いの両親はニコニコと見ていた。

「ほんとに、颯一と征二は亜樹君が大好きね」
「亜樹もお兄ちゃんが出来て嬉しそうでなによりだわ」

僕の両親と颯ちゃん達の両親は、高校時代からの親友なんだって。
颯ちゃん達の両親は、大学卒業後すぐに結婚したけど、
父さんが、なかなか勇気が出せずにプロポーズできなくて4年もかかったみたい。
母さんもよく待ったよねww
で、それを機にお隣同で住むことにしたんだって。

一年後に僕が生まれた。

「”あき”っていうのよ。仲良くしてあげてね」

僕を見に来た二人に、母さんが告げた。

「「うん!!あきちゃん、よろしくね」」

それから僕は、ずっと二人と一緒に過ごしてきた。
二人が学校に行ってる間は、寂しくて泣いたりした時もあった。

「「あき!!ただいま!!」」

学校が終わると、すぐに僕のところに駆けつけてくれた。

「そーちゃん!せーちゃん!」

二人の声に、僕は走って駆け寄る。ギュってしてもらいたくて。

「颯君、征君。ランドセルを置いてからいらっしゃい」
「「…はーい」」

そして、毎日僕の母さんに怒られる。
僕が小学校に入るまで、このやり取りは続いていた。

「どっちの子か分かんないわねww」

って、母さんたちは呆れていたらしい。

3歳あたりから、颯ちゃんと征ちゃんがお風呂に入れてくれてた。

「あき、ちゃんと目つむるんだよ」
「うん」

颯ちゃんが頭を洗ってくれる。

「あき、からだ洗うよー」
「はーい」

僕は、椅子から立って征ちゃんに体を洗ってもらう。

「おちんちんキレイにしようね~」

そう言って、おちんちんは手で丁寧に洗ってくれた。
毎日二人は交代で洗ってくれる。
ピカピカになったら3人で湯船につかり、
僕が10まで数える。

「…9~10!」
「「良く出来ました~」」

二人が頭を撫でてくれる。
お風呂からあがると、頭と体を拭いてくれる。

「くすぐった~い」
「だ~め。あき、じっとして」
「は~い」

フワフワのタオルで優しく拭いてくれる。
髪の毛は、ドライヤーで乾かしてもらう。

「はい出来たよ」
「ありがとう!そーちゃん、せーちゃん!」
「あき、おやすみのチューは?」
「おやすみ、そーちゃん」

チュ♡

「おやすみ、せーちゃん」

チュ♡

二人の口にチューをする。
チューするのは、兄弟だと普通なんだよって教えてもらったんだ。
でも、内緒だよって言われた。なんでかな?









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