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34.【本編完結】新たな新しい生活

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それからの快斗の行動は早かった。まずは部屋に関して。

「樹の部屋の家賃はご両親が払ってるんだよね?おそらく4年契約で解約は怪しまれるから、俺が樹の部屋に住むね!あ、俺の部屋は自腹だし、親には保証人になってもらってるだけだから気にしないでいいよ」

「ベッドは、樹のベッドで・・・」
「いや、一緒に寝るには小さいから!」
「え~・・じゃあ、俺のベッドを移すとして、樹のベッドはどうするの?」
「ネットで買い取ってもらえば良いよ。それぐらいバレないだろ」
「じゃあ、一緒に俺の部屋のテーブルとかも出すね。二個もいらないし」

すごくご機嫌に快斗が段取りを進めていく。こっちに来て一週間足らずで同居するとは思わなかった。

「樹、同居じゃなくて同棲だよ!」

・・・快斗は俺の心が読めるのか?

とりあえず、買い取ってもらう物を快斗の部屋に移動させ、ベッドを運び入れて、簡単な引っ越しが終わった。小物なんかはまだ少ないのですぐ運び終えた。

「隣だし、終わるの早かったな」
「そうだね」

コーヒーをテーブルに置き寛いでいるが、俺は快斗に後ろから抱きしめられている。座るときは常にこの体勢だ。しかし、この体勢は非常にヤバい。なぜなら、快斗のペニスが常にお尻に当たるからだ。絶対わざとだ・・・。

「ねぇ、樹。今日はダメ?同棲初日なんだし・・」

そう言って、俺の耳たぶを甘嚙みして、服に中に手を滑り込ませてくる。

「あっ・・ダメだって快斗。夕方からバイトだろ」
「ちょっとだけだから。ね?いいでしょ?」
「あっ!ん・・んん・・」

返事をする前に口を塞がれる。舌を絡めとられ、乳首をキュッと摘ままれると腰がビクッとなる。その隙に、快斗は俺のパンツの中へと手を移動させる。

「ほら、今日こんなに濡らしちゃってるのにやめていいの?」

先端をグリグリと弄られ、お尻の間に快斗のペニスが挟まるとアナルがキュッとなり、下腹部がキュンキュンしてしまう。

「んっ・・あん・・快斗の意地悪・・はぁん・・・!」
「樹、ちゃんと言ってくれないと俺、出来ないんだよ?」
「はっ・・あぁん・・快斗・・エッチしよ・・・」
「うん、いいよ樹」

初めの約束通り、俺のタイミングと言うことになっているが、実際はこうやって俺を煽って誘導してしている。拒めない俺も俺だけど・・・。

「あっ!あっ!やっ、快斗、だめっ!イクっ!イッちゃう~!」
「はぁ、はぁ、俺もイクよ!あっ!あっ!イクっ!イクよ!!」
「んあぁぁぁ~!」

快斗の熱がたっぷりと俺の中に注がれる。俺のかの熱は快斗の手で受け止められ、俺の目の前でその手を見せつけるように俺の目の前で舐める。いまだにこの光景は恥ずかしい・・・。

「さ、樹。シャワー浴びようか」
「うん」

立とうとしたら、快斗が俺に挿れたまま立ち上がった。

「ひゃっ!?あっ!やだ、快斗!下ろして!あ、ん~~!」
「ダメだよ樹。今抜いたら俺のがいっぱい出てきちゃうでしょ?」

歩く振動で、奥に快斗のペニスが当たってしまう。思わず快斗の首に抱き着く。

「あん!やっ!揺らしちゃダメっ!あっ!あっあぁぁん!」
「あれ?樹また勃起してぐしょぐしょだよ?これは、もう一回しないとだよね!」

そうして俺は、浴室で再び快斗の手に堕ちた。

本の中と違って、現実の溺愛を甘く見てたが、溺愛は一方通行じゃできないものだと思った。
快斗、気付くのが遅くなってごめんな。
いつか俺も、快斗が困るくらい愛情表現するから待ってろよ!それまでは、快斗の愛に溺れててもいいかな?なんて。
―――――愛してるよ、快斗。ずっと一緒だからね――――





~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

これにて本編完結です。
おまけ話で、途中で入れれなかった快斗sideとかオーナー目線・昴流目線を書こうかなと思ってます。
短編なのに長くなって済みません。(短編の基準が分かってないんです・・・)
もしよろしければもう少しお付き合い下さい<(_ _)>



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