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12.面接ㇸ

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翌朝、俺は快斗のベッドの上で目を覚ました。
広いから、「快斗も一緒に寝れば?」って言ったけど、「樹に蹴られたくないから遠慮する」と、床で寝ていた。俺、そんなに寝相悪くないと思うけど・・・。まぁ、快斗が気を使ってくれたんだろう!

「あ、樹起きたー?」
「うん、快斗おはよ~」
「おはよう。ちょうど朝ごはん出来たよ。と言ってもお昼近いけどね」

快斗が、出来立てのホットケーキを運んできた。
フワフワのホットケーキが三段に重ねられ、バターとメイプルシロップがトッピングされている。

「おいしそ~!って、ごめん。また快斗に作らせちゃって・・・」
「俺が食べたくて作っただけだから気にしないで。それに、得意な方が作った方が良くない?」

って、茶目っ気たっぷりで言われた。確かに俺が作ったら・・・うん、止めとこう。

「これからもお願いします」

テーブルにおでこをくっつけてお願いする。

「クスクス。お願いされました。さ、冷めないうちに食べよう?」
「うん、いっただきま~す!」

うっま~。ほんと快斗って何でも出来るよな~。
ホットケーキを頬張っていると、快斗のスマホに着信画面が表示された。

「・・はい?・・あ、刑部です。・・はい・・はい・・そうです。あ、ちょっとお待ちください。樹、午後から用事ある?」
「特に無いけど?」
「バイトの面接なんだけど、二人一緒にって言ってくれてて午後からなんだけど、行ける?」
「うん、大丈夫」
「OK!あ、お待たせしました。はい、大丈夫です。・・分かりました。では2時にお伺い致します。よろしくお願い致します。失礼します」

快斗の電話でのやり取りに、ボーゼンとする俺だった・・・。大人の対応だな~・・・。

「とりあえず、面接だね」
「う、うん!これ食べたら支度しないと!」
「そうだね。遅刻は出来ないからね」

ホットケーキを食べ終え、一緒に片づけをして、俺はいったん自分の部屋に帰った。

「あんまりラフすぎてもダメだよな~」

クローゼットの中とにらめっこをして、ベージュのチノパンと白のカットソー。その上に薄いグリーンのシャツを重ね着する。ボディーバッグを下げて準備完了!

「こんなもんかな~」

支度が終わったタイミングで玄関のチャイムが鳴った。

「よし、面接頑張るか!」

気合を入れて玄関を開けると、白のパンツに薄いレモンイエローのV字のニット。その上にライトグレーのスプリングコートを羽織っている。俺が隣を歩いて良いのか?っていうくらいレベルが違う・・・。

「お待たせ」
「いや、俺も今終わったとこ。じゃ、行きますか!」
「そうだね」

いざ、面接へ!
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