腐男子友達と思ってたのは俺だけでした~親友からの溺愛に気付くのが遅すぎた

syouki

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6.親友最高!

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「これは、紙ベース買いだな!」

さっき購入した話は、やっぱり当たりだった。
片思いの切なさはやっぱり最高だわ!
余韻に浸っていると、チャイムの音が鳴った。

「あ、快斗だ!」

急いで玄関を開けると、コンビニの袋を下げた快斗が立っていた。

「まだ散らかってるけど、入って入って!」
「お邪魔しま~す。あ、これデザートね」
「サンキュー!」

中を見ると、俺の好きなプリンとチョコレートが入っていた。さすが親友!

「これなんだけどさ、やっぱり当たりだった!」

スマホの画面を開き、快斗に渡す。

「あ、絵はいい感じだね」

そう言って、快斗は読み始める。
俺は、快斗からもらったプリンを食べながら読み終わるのを待った。

(快斗も片思い物好きだから、絶対気に入ると思うんだけどな~)

じ~っと快斗を見ていると、読み終わった快斗と目が合った。

「快斗!どうだった?!」
「うん。絵も綺麗だし内容もいいよね。それに切なさがすっごく伝わってくるね」
「だよね!良かった~快斗ならわかってくれると思ったんだ!!」

やっぱり快斗はわかってくれた!さすが俺の親友!!

「でさ、ここのシーン良くない?」

俺は、快斗の隣に移動してスマホの画面をスクロールする。

「・・っ。あぁ!ここ、樹好きだと思った」

快斗がふんわりと笑う。
良かった。快斗も気に入ってくれたみたいだ!

「あ、そういえば!快斗どこの大学行くの?」
「実は、樹と同じ大学なんだ」
「えっ?!マジで!!それ、早く言えよ~!」
「ごめん、ごめん!ほんとギリギリで変更したから、いっそのこと入学式で驚かそうかと思って」
「再会シチュじゃん!」
「好きでしょ?」
「好きだね!」

二人して想像して笑った。
やっぱ、快斗と話してると楽しい。

「でも、おんなじマンションとか、すっげー偶然だな」
「俺も驚いたよ。玄関開けたら、樹がいるんだから」
「だよな~。けど、また一緒にいれるとかマジ嬉しい!よろしくな!」
「こちらこそ、よろしく」

どちらともなく握手をする。
また快斗と一緒なんて、嬉しいしかない!!

ふと見ると、快斗の右耳に光るものが見えた。

「あ~!快斗いつの間にピアス開けたの?」
「えっ?・・ああ、昨日こっちついてから開けたんだ。大学生だしね」
「いいな~俺も開けたい~!で、快斗とおそろいのピアスと良くない?友情の証としてさ!」
「・・・あっ、うん。いいね、それ!明日時間あれば、開けたげようか?」
「いいの?!うん!お願いします!」

一瞬、快斗の表情が曇ったけど気のせいかな?

親友とおそろいのピアスとか最高!!











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