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2.バレた?!

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「え?!快斗ー?!」

そこにいたのは、俺の親友、刑部おさかべ快斗だった。

「何で快斗がこっちに?」
「やっぱりこっちの大学に行きたくてさ。親必死に説得してギリギリ滑りこんだんだよ」
「なんだよ~それなら教えてくれよ~」
「ごめんごめん。こっち着いたら連絡するつもりだったんだけど、まさか隣とはw」

快斗は俺の親友だ。背も高く少し茶色い髪はサラサラで、男の俺から見ても美形だと思う。高校時代は女子の視線が凄かった。
そんな奴が何故平凡な俺の親友かというと…

「樹、ご飯食べたの?」
「ああ、今食べてきたとこ。んで、今からタイム!」
「あ、その顔は良いのあったんだね?」
「ああ!あ、後で快斗も読む?とりあえず電子だけど」
「良いの?じゃ、後でお邪魔していい?」
「ああ、ご飯食べたら来いよ」
「うん、デザート買ってくるよ」

そう言って、快斗は手をひらひらと振りながらエレベーターに向かった。

そう!俺と快斗は腐男子友達なのだ!
クラスメイトではあったが、リア充であろう快斗と俺の接点は無かった。
しかし、俺がBL本を買いに地元から少し離れた本屋さんに行った時だった。
誰もいないのを確認しながらBLコーナーで吟味していると、

「青野?」

不意に名前を呼ばれ、振り向くと快斗がこっちに近づいてきた。

「えっ?!あっ?!お、刑部?」

振り向いたことに後悔したが、快斗はニコニコしながら顔を近づけてきた。

「青野もBL好きなの?」

耳元で囁くように問われて、俺は顔を赤くしてコクコクと上下に首を振った。
・・・えっ?今、””って言った???

「クスクス。じゃぁ、だね?」

はっきり言って、「マジで~~~!!!!」って思った。
こんなリア充のイケメンが、BL読んでるなんて思いもしなかった!!

「ここ、穴場だよね~。品揃え良いし、人目に付きにくいし」
「そっ、そうなんだよな!ちょっと遠いけど品揃え良くて!」
「・・・青野、時間ある?良かったら少し話さない?」
「えっ?!あっ、うん!!俺も、刑部と話したい!」

まさか、BLの話が出来る奴がいるなんて夢にも思わなっかた!

そうして俺たちは、近くのカラオケBOXに入ることにした。


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