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48.僕がドキドキするのは…①
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月日は流れ、今日は僕の卒業式だ。
あれから、類君と圭君が卒業して一君が生徒会長、副会長になっ君、会計にふう君。そして、何故か僕が書記…。会長以外は選挙は無くて会長の指名なんだけど、僕が書記ってかなり職権乱用だと思う。
そんな次の生徒会長はなっ君でふう君は副会長…かと思われたが二人はあっさりと辞退して生徒会をスパっと辞めた。理由は、僕が卒業してから半年も仕事をするのが嫌だからとのこと…。なので、退任してからの半年は中庭でお昼を食べていた。
「「歩君、卒業おめでとう。…ついでに一君も」」
「ありがとう。なっ君、ふう君」
「ついでって…」
二人から、卒業生用のリボンを付けてもらい教室へと向かう。教室内ではクラスメイトがいつも通りおしゃべりしていた。まぁ、ほとんどが内部進学だからな、寂しくなんてないよね~。
その後、担任がやってきて講堂に移動し、卒業式が始まった。在校生からの送辞や、卒業生からの答辞に感慨深く数名の生徒のすすり泣く声が聞こえた。その声に僕も少しウルっとなって唇を嚙みしめていると、隣にいた一君がそっと僕の手を握ってきた。驚いて一君を見ると、人差し指を口に当てて「しー」というポーズをした。僕は正面に顔を戻すも、繋がれた手が気になってその後の式の内容は全く頭に入ってこなかった。…ちなみに、一君の行動はエスカレートし繋がれた手は恋人繋ぎになっていった…。
そんなハプニングもありながら、無事に式は終了。退場して外に出ると、そこには類君と圭君が立っていた。
「歩、卒業おめでとう」
「4月からは同じキャンパスだな」
二人は言葉と同時に、大きな花束をさっと後ろから出してきた。
「ありがとう!類君、圭君」
僕は、その大きな花束を受け取りお礼を言うと、二人はふんわりと笑ってくれた。
「歩。今夜の卒業祝いだけど迎えに行くからね」
「うん、ありがとう。でも、どこでするの?」
「「「内緒」」」
三人が声を揃えて返答する。僕だけ知らないなんて…ってちょと拗ねてみた。
「歩。歩の為に皆で考えたんだ。だから楽しみにしてて。ね?」
「…分かった」
みんなの前で頭をポンポンとされ、恥ずかしさで顔が赤くなる。もう!子供じゃ無いのに!!
夕方。類君が僕を迎えに来てくれた。
「お待たせ歩」
「え?!類君、車の免許持ってたの?」
なんと、運転席から降りてきたのは類君だった。
「歩を驚かせたくて黙ってた。それに、歩を乗せるのに初心者マークじゃ恥ずかしいだろ?」
そう言って、類君は助手席のドアを開けて僕を座らせた。(右側の席に…)
あれから、類君と圭君が卒業して一君が生徒会長、副会長になっ君、会計にふう君。そして、何故か僕が書記…。会長以外は選挙は無くて会長の指名なんだけど、僕が書記ってかなり職権乱用だと思う。
そんな次の生徒会長はなっ君でふう君は副会長…かと思われたが二人はあっさりと辞退して生徒会をスパっと辞めた。理由は、僕が卒業してから半年も仕事をするのが嫌だからとのこと…。なので、退任してからの半年は中庭でお昼を食べていた。
「「歩君、卒業おめでとう。…ついでに一君も」」
「ありがとう。なっ君、ふう君」
「ついでって…」
二人から、卒業生用のリボンを付けてもらい教室へと向かう。教室内ではクラスメイトがいつも通りおしゃべりしていた。まぁ、ほとんどが内部進学だからな、寂しくなんてないよね~。
その後、担任がやってきて講堂に移動し、卒業式が始まった。在校生からの送辞や、卒業生からの答辞に感慨深く数名の生徒のすすり泣く声が聞こえた。その声に僕も少しウルっとなって唇を嚙みしめていると、隣にいた一君がそっと僕の手を握ってきた。驚いて一君を見ると、人差し指を口に当てて「しー」というポーズをした。僕は正面に顔を戻すも、繋がれた手が気になってその後の式の内容は全く頭に入ってこなかった。…ちなみに、一君の行動はエスカレートし繋がれた手は恋人繋ぎになっていった…。
そんなハプニングもありながら、無事に式は終了。退場して外に出ると、そこには類君と圭君が立っていた。
「歩、卒業おめでとう」
「4月からは同じキャンパスだな」
二人は言葉と同時に、大きな花束をさっと後ろから出してきた。
「ありがとう!類君、圭君」
僕は、その大きな花束を受け取りお礼を言うと、二人はふんわりと笑ってくれた。
「歩。今夜の卒業祝いだけど迎えに行くからね」
「うん、ありがとう。でも、どこでするの?」
「「「内緒」」」
三人が声を揃えて返答する。僕だけ知らないなんて…ってちょと拗ねてみた。
「歩。歩の為に皆で考えたんだ。だから楽しみにしてて。ね?」
「…分かった」
みんなの前で頭をポンポンとされ、恥ずかしさで顔が赤くなる。もう!子供じゃ無いのに!!
夕方。類君が僕を迎えに来てくれた。
「お待たせ歩」
「え?!類君、車の免許持ってたの?」
なんと、運転席から降りてきたのは類君だった。
「歩を驚かせたくて黙ってた。それに、歩を乗せるのに初心者マークじゃ恥ずかしいだろ?」
そう言って、類君は助手席のドアを開けて僕を座らせた。(右側の席に…)
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