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41.何でいるの??
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「さて…そろそろ中に戻らないとうるさそうだな…」
「だな…あんまり遅いと麗奈さん怒りそうだし」
みんな無言で頷いたけど、僕の頭の中はハテナがいっぱいだ。
「あ、麗奈さんは類のお母さんだよ」
「”類君のママ”とか”おばさん”て呼ぶと笑顔で無視される」
「最恐」
一君となっ君、ふう君がこそっと教えてくれた。類君のお母さんか…あんまり覚えてないんだよな…。
「類~お母さん待ちくたびれちゃったわ~」
家の中に入り教室よりも広いリビングに案内されると、類君に似た金髪の綺麗な女の人がこっちを見て笑っていた。
「ごめん、母さん」
あの人が”麗奈さん”!!ふわぁ~美形のお母さんはやっぱり美形なんだな~。
「ふふ。今日は歩ちゃんに免じて許してあげるわ。歩ちゃん、こっちに来てくれる?」
「あ、はい!」
名指しで呼ばれて、緊張しながら麗奈さんの元へと行く。
「お、お久しぶりです…?」
「……」
僕とほぼ目線の変わらない麗奈さんに挨拶すると、返答の無いままじっと見つめられた。僕、何か失礼な事したかな…。
「キャー!実物の歩ちゃん、写真の何倍もかわいいわ~!!もう、うちの類と交換したいわ!!」
ムギュッと抱きしめられて、想像もつかなかったことを発せられた。
「もう、由美ったら全然会わせてくれないんだから!!」
「だって、歩は記憶が無かったから…」
「そんなの、ママ友って紹介してくれればいいじゃない!」
え?!由美??ゆるめられた腕の隙間から垣間見ると、そこには母さんが立っていた。
「か、母さん?!」
「はは…黙っててごめんね歩。母さんも招待されてたのよ…麗奈に」
麗奈さんの事呼捨て??そんなに親しいの??
「ちょ…待って母さん。写真って何?」
類君が、麗奈さんの発言に疑問を持ったらしく、質問を投げかけていた。
「歩ちゃんの写真に決まってるじゃない!由美からみんな定期的に貰っていたの。大きくなるたびにドンドン可愛くなって…。歩ちゃんは昔から私たちのアイドルなのよ」
パチンとウインクをして茶目っ気たっぷりな笑顔の麗奈さん。
「ちょっと麗奈!いつまで歩ちゃん独占してるのよ!」
「そうよ!私達もずっと歩ちゃんに会えるの楽しみにしてたのよ!!」
「麗奈~独り占めはダメよ~」
母さんの後ろから、三人の女性が姿を現した。赤茶の髪…濃紺の髪…銀色の髪…。うん。間違いなくみんなのお母さんだ…。みんなお母さん譲りの髪色だったんだね。…って、呑気に考えてる場合じゃ無かった!僕の写真、ずっと麗奈さんの手に渡ってたの??
「「「「か、母さん?!」」」」
皆もびっくりしたみたいで、驚いた顔をしていた。
「だな…あんまり遅いと麗奈さん怒りそうだし」
みんな無言で頷いたけど、僕の頭の中はハテナがいっぱいだ。
「あ、麗奈さんは類のお母さんだよ」
「”類君のママ”とか”おばさん”て呼ぶと笑顔で無視される」
「最恐」
一君となっ君、ふう君がこそっと教えてくれた。類君のお母さんか…あんまり覚えてないんだよな…。
「類~お母さん待ちくたびれちゃったわ~」
家の中に入り教室よりも広いリビングに案内されると、類君に似た金髪の綺麗な女の人がこっちを見て笑っていた。
「ごめん、母さん」
あの人が”麗奈さん”!!ふわぁ~美形のお母さんはやっぱり美形なんだな~。
「ふふ。今日は歩ちゃんに免じて許してあげるわ。歩ちゃん、こっちに来てくれる?」
「あ、はい!」
名指しで呼ばれて、緊張しながら麗奈さんの元へと行く。
「お、お久しぶりです…?」
「……」
僕とほぼ目線の変わらない麗奈さんに挨拶すると、返答の無いままじっと見つめられた。僕、何か失礼な事したかな…。
「キャー!実物の歩ちゃん、写真の何倍もかわいいわ~!!もう、うちの類と交換したいわ!!」
ムギュッと抱きしめられて、想像もつかなかったことを発せられた。
「もう、由美ったら全然会わせてくれないんだから!!」
「だって、歩は記憶が無かったから…」
「そんなの、ママ友って紹介してくれればいいじゃない!」
え?!由美??ゆるめられた腕の隙間から垣間見ると、そこには母さんが立っていた。
「か、母さん?!」
「はは…黙っててごめんね歩。母さんも招待されてたのよ…麗奈に」
麗奈さんの事呼捨て??そんなに親しいの??
「ちょ…待って母さん。写真って何?」
類君が、麗奈さんの発言に疑問を持ったらしく、質問を投げかけていた。
「歩ちゃんの写真に決まってるじゃない!由美からみんな定期的に貰っていたの。大きくなるたびにドンドン可愛くなって…。歩ちゃんは昔から私たちのアイドルなのよ」
パチンとウインクをして茶目っ気たっぷりな笑顔の麗奈さん。
「ちょっと麗奈!いつまで歩ちゃん独占してるのよ!」
「そうよ!私達もずっと歩ちゃんに会えるの楽しみにしてたのよ!!」
「麗奈~独り占めはダメよ~」
母さんの後ろから、三人の女性が姿を現した。赤茶の髪…濃紺の髪…銀色の髪…。うん。間違いなくみんなのお母さんだ…。みんなお母さん譲りの髪色だったんだね。…って、呑気に考えてる場合じゃ無かった!僕の写真、ずっと麗奈さんの手に渡ってたの??
「「「「か、母さん?!」」」」
皆もびっくりしたみたいで、驚いた顔をしていた。
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