43 / 56
41.何でいるの??
しおりを挟む
「さて…そろそろ中に戻らないとうるさそうだな…」
「だな…あんまり遅いと麗奈さん怒りそうだし」
みんな無言で頷いたけど、僕の頭の中はハテナがいっぱいだ。
「あ、麗奈さんは類のお母さんだよ」
「”類君のママ”とか”おばさん”て呼ぶと笑顔で無視される」
「最恐」
一君となっ君、ふう君がこそっと教えてくれた。類君のお母さんか…あんまり覚えてないんだよな…。
「類~お母さん待ちくたびれちゃったわ~」
家の中に入り教室よりも広いリビングに案内されると、類君に似た金髪の綺麗な女の人がこっちを見て笑っていた。
「ごめん、母さん」
あの人が”麗奈さん”!!ふわぁ~美形のお母さんはやっぱり美形なんだな~。
「ふふ。今日は歩ちゃんに免じて許してあげるわ。歩ちゃん、こっちに来てくれる?」
「あ、はい!」
名指しで呼ばれて、緊張しながら麗奈さんの元へと行く。
「お、お久しぶりです…?」
「……」
僕とほぼ目線の変わらない麗奈さんに挨拶すると、返答の無いままじっと見つめられた。僕、何か失礼な事したかな…。
「キャー!実物の歩ちゃん、写真の何倍もかわいいわ~!!もう、うちの類と交換したいわ!!」
ムギュッと抱きしめられて、想像もつかなかったことを発せられた。
「もう、由美ったら全然会わせてくれないんだから!!」
「だって、歩は記憶が無かったから…」
「そんなの、ママ友って紹介してくれればいいじゃない!」
え?!由美??ゆるめられた腕の隙間から垣間見ると、そこには母さんが立っていた。
「か、母さん?!」
「はは…黙っててごめんね歩。母さんも招待されてたのよ…麗奈に」
麗奈さんの事呼捨て??そんなに親しいの??
「ちょ…待って母さん。写真って何?」
類君が、麗奈さんの発言に疑問を持ったらしく、質問を投げかけていた。
「歩ちゃんの写真に決まってるじゃない!由美からみんな定期的に貰っていたの。大きくなるたびにドンドン可愛くなって…。歩ちゃんは昔から私たちのアイドルなのよ」
パチンとウインクをして茶目っ気たっぷりな笑顔の麗奈さん。
「ちょっと麗奈!いつまで歩ちゃん独占してるのよ!」
「そうよ!私達もずっと歩ちゃんに会えるの楽しみにしてたのよ!!」
「麗奈~独り占めはダメよ~」
母さんの後ろから、三人の女性が姿を現した。赤茶の髪…濃紺の髪…銀色の髪…。うん。間違いなくみんなのお母さんだ…。みんなお母さん譲りの髪色だったんだね。…って、呑気に考えてる場合じゃ無かった!僕の写真、ずっと麗奈さんの手に渡ってたの??
「「「「か、母さん?!」」」」
皆もびっくりしたみたいで、驚いた顔をしていた。
「だな…あんまり遅いと麗奈さん怒りそうだし」
みんな無言で頷いたけど、僕の頭の中はハテナがいっぱいだ。
「あ、麗奈さんは類のお母さんだよ」
「”類君のママ”とか”おばさん”て呼ぶと笑顔で無視される」
「最恐」
一君となっ君、ふう君がこそっと教えてくれた。類君のお母さんか…あんまり覚えてないんだよな…。
「類~お母さん待ちくたびれちゃったわ~」
家の中に入り教室よりも広いリビングに案内されると、類君に似た金髪の綺麗な女の人がこっちを見て笑っていた。
「ごめん、母さん」
あの人が”麗奈さん”!!ふわぁ~美形のお母さんはやっぱり美形なんだな~。
「ふふ。今日は歩ちゃんに免じて許してあげるわ。歩ちゃん、こっちに来てくれる?」
「あ、はい!」
名指しで呼ばれて、緊張しながら麗奈さんの元へと行く。
「お、お久しぶりです…?」
「……」
僕とほぼ目線の変わらない麗奈さんに挨拶すると、返答の無いままじっと見つめられた。僕、何か失礼な事したかな…。
「キャー!実物の歩ちゃん、写真の何倍もかわいいわ~!!もう、うちの類と交換したいわ!!」
ムギュッと抱きしめられて、想像もつかなかったことを発せられた。
「もう、由美ったら全然会わせてくれないんだから!!」
「だって、歩は記憶が無かったから…」
「そんなの、ママ友って紹介してくれればいいじゃない!」
え?!由美??ゆるめられた腕の隙間から垣間見ると、そこには母さんが立っていた。
「か、母さん?!」
「はは…黙っててごめんね歩。母さんも招待されてたのよ…麗奈に」
麗奈さんの事呼捨て??そんなに親しいの??
「ちょ…待って母さん。写真って何?」
類君が、麗奈さんの発言に疑問を持ったらしく、質問を投げかけていた。
「歩ちゃんの写真に決まってるじゃない!由美からみんな定期的に貰っていたの。大きくなるたびにドンドン可愛くなって…。歩ちゃんは昔から私たちのアイドルなのよ」
パチンとウインクをして茶目っ気たっぷりな笑顔の麗奈さん。
「ちょっと麗奈!いつまで歩ちゃん独占してるのよ!」
「そうよ!私達もずっと歩ちゃんに会えるの楽しみにしてたのよ!!」
「麗奈~独り占めはダメよ~」
母さんの後ろから、三人の女性が姿を現した。赤茶の髪…濃紺の髪…銀色の髪…。うん。間違いなくみんなのお母さんだ…。みんなお母さん譲りの髪色だったんだね。…って、呑気に考えてる場合じゃ無かった!僕の写真、ずっと麗奈さんの手に渡ってたの??
「「「「か、母さん?!」」」」
皆もびっくりしたみたいで、驚いた顔をしていた。
127
お気に入りに追加
422
あなたにおすすめの小説

イケメンチート王子に転生した俺に待ち受けていたのは予想もしない試練でした
和泉臨音
BL
文武両道、容姿端麗な大国の第二皇子に転生したヴェルダードには黒髪黒目の婚約者エルレがいる。黒髪黒目は魔王になりやすいためこの世界では要注意人物として国家で保護する存在だが、元日本人のヴェルダードからすれば黒色など気にならない。努力家で真面目なエルレを幼い頃から純粋に愛しているのだが、最近ではなぜか二人の関係に壁を感じるようになった。
そんなある日、エルレの弟レイリーからエルレの不貞を告げられる。不安を感じたヴェルダードがエルレの屋敷に赴くと、屋敷から火の手があがっており……。
* 金髪青目イケメンチート転生者皇子 × 黒髪黒目平凡の魔力チート伯爵
* 一部流血シーンがあるので苦手な方はご注意ください
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

悪役令嬢と同じ名前だけど、僕は男です。
みあき
BL
名前はティータイムがテーマ。主人公と婚約者の王子がいちゃいちゃする話。
男女共に子どもを産める世界です。容姿についての描写は敢えてしていません。
メインカプが男性同士のためBLジャンルに設定していますが、周辺は異性のカプも多いです。
奇数話が主人公視点、偶数話が婚約者の王子視点です。
pixivでは既に最終回まで投稿しています。

モブなのに執着系ヤンデレ美形の友達にいつの間にか、なってしまっていた
マルン円
BL
執着系ヤンデレ美形×鈍感平凡主人公。全4話のサクッと読めるBL短編です(タイトルを変えました)。
主人公は妹がしていた乙女ゲームの世界に転生し、今はロニーとして地味な高校生活を送っている。内気なロニーが気軽に学校で話せる友達は同級生のエドだけで、ロニーとエドはいっしょにいることが多かった。
しかし、ロニーはある日、髪をばっさり切ってイメチェンしたエドを見て、エドがヒロインに執着しまくるメインキャラの一人だったことを思い出す。
平凡な生活を送りたいロニーは、これからヒロインのことを好きになるであろうエドとは距離を置こうと決意する。
タイトルを変えました。
前のタイトルは、「モブなのに、いつのまにかヒロインに執着しまくるキャラの友達になってしまっていた」です。
急に変えてしまい、すみません。

転生したら乙女ゲームのモブキャラだったのでモブハーレム作ろうとしたら…BLな方向になるのだが
松林 松茸
BL
私は「南 明日香」という平凡な会社員だった。
ありふれた生活と隠していたオタク趣味。それだけで満足な生活だった。
あの日までは。
気が付くと大好きだった乙女ゲーム“ときめき魔法学院”のモブキャラ「レナンジェス=ハックマン子爵家長男」に転生していた。
(無いものがある!これは…モブキャラハーレムを作らなくては!!)
その野望を実現すべく計画を練るが…アーな方向へ向かってしまう。
元日本人女性の異世界生活は如何に?
※カクヨム様、小説家になろう様で同時連載しております。
5月23日から毎日、昼12時更新します。

【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺
福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。
目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。
でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい…
……あれ…?
…やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ…
前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。
1万2000字前後です。
攻めのキャラがブレるし若干変態です。
無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形)
おまけ完結済み

この道を歩む~転生先で真剣に生きていたら、第二王子に真剣に愛された~
乃ぞみ
BL
※ムーンライトの方で500ブクマしたお礼で書いた物をこちらでも追加いたします。(全6話)BL要素少なめですが、よければよろしくお願いします。
【腹黒い他国の第二王子×負けず嫌いの転生者】
エドマンドは13歳の誕生日に日本人だったことを静かに思い出した。
転生先は【エドマンド・フィッツパトリック】で、二年後に死亡フラグが立っていた。
エドマンドに不満を持った隣国の第二王子である【ブライトル・ モルダー・ヴァルマ】と険悪な関係になるものの、いつの間にか友人や悪友のような関係に落ち着く二人。
死亡フラグを折ることで国が負けるのが怖いエドマンドと、必死に生かそうとするブライトル。
「僕は、生きなきゃ、いけないのか……?」
「当たり前だ。俺を残して逝く気だったのか? 恨むぞ」
全体的に結構シリアスですが、明確な死亡表現や主要キャラの退場は予定しておりません。
闘ったり、負傷したり、国同士の戦争描写があったります。
本編ド健全です。すみません。
※ 恋愛までが長いです。バトル小説にBLを添えて。
※ 攻めがまともに出てくるのは五話からです。
※ タイトル変更しております。旧【転生先がバトル漫画の死亡フラグが立っているライバルキャラだった件 ~本筋大幅改変なしでフラグを折りたいけど、何であんたがそこにいる~】
※ ムーンライトノベルズにも投稿しております。

転生貧乏貴族は王子様のお気に入り!実はフリだったってわかったのでもう放してください!
音無野ウサギ
BL
ある日僕は前世を思い出した。下級貴族とはいえ王子様のお気に入りとして毎日楽しく過ごしてたのに。前世の記憶が僕のことを駄目だしする。わがまま駄目貴族だなんて気づきたくなかった。王子様が優しくしてくれてたのも実は裏があったなんて気づきたくなかった。品行方正になるぞって思ったのに!
え?王子様なんでそんなに優しくしてくるんですか?ちょっとパーソナルスペース!!
調子に乗ってた貧乏貴族の主人公が慎ましくても確実な幸せを手に入れようとジタバタするお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる