乙女ゲームのモブに転生したようですが、何故かBLの世界になってます~逆ハーなんて狙ってないのに攻略対象達が僕を溺愛してきます

syouki

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40.幼馴染の距離?

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「えっと…それって普通に話したり遊んだりすることだよね?」
「まあ、そうだね」
「僕としてはまたみんなと遊べるから嬉しいよ。それに、自分で言うのもあれだけど、普段遊ぶ友達も特にいないし、クラスで話してるの中村くらいだし…」

少し恥ずかしくて、ポリポリと頬を掻きながら告げると、皆は少し焦ったような顔をした。やっぱり、ボッチな幼馴染は恥ずかしいよね…。

「ま、まあ、これからは俺達が一緒だから」
「そうそう!毎週と言わず毎日でもOKだし!」
「これからは、一緒に行動しよう…」
「「歩君!毎日一緒に学校行こう!」」
「あ、ありがとう」

いや、嬉しいけど、めちゃくちゃ目立ちそうなんですが…。

「歩」
「はい!」
「その…確認なんだけど…俺達の事気持ち悪いとか思ってる?」
「え…?」

そっか…。普通は男が男に告白されたらそう思うよね。でも、何でだろう…。”僕”は、そんな気持ちは微塵もなく、むしろ嬉しいと思っている。

「初めは少し驚いたけど、その…僕の事をずっと好きでいてくれて嬉しいって思って…る…」

言いながら恥ずかしくなって、僕は自分の手で顔を隠して下を向いた。

「歩…」
「歩…」
「…歩…」
「「歩君…」」

(((((好きーーーーーー!!!)))))

類(カワイイ!カワイイ!!カワイイ!!!あ~~もう、今すぐギュってしたい!!)

圭(あ~やっぱりさっきほっぺにでもチューするべきだった!!)

一哉(はぁ…歩かわいい…。明日からは、一緒にいれるの嬉しい…)

那都(歩君耳まで真っ赤。あんなことしたらどんな顔するのかなぁ…)

風悠(連れて帰っちゃダメかなぁ…。こんなことしたらもっと真っ赤かなぁ…)


「歩…顔上げて?」

類君の優しい声におずおずと顔を上げると、みんな優しい顔で僕を見ていた。

「今はその言葉だけで十分だよ」
「…うん」

類君が近寄ってきて、僕の手を取り指先にチュッとキスをした。

「る、類君?!」

それを皮切りに、圭君、一君、なっ君、ふう君と順番にキスをされた。

「えっ…あっ…」
「歩の嫌がることはしないっていう誓い。だから、歩は今まで通りで良いよ」
「う、うん…」

紳士的なみんなの態度にホッとする。な時期だからちょっと色々と考えちゃった!だって、前世の僕だってこの年の頃はそりゃあ…ね!

「その代わり、トロトロに甘やかすからね」
「あ!類ずるいぞ!俺だって!!」
「同じクラスの俺は少し有利かな…」
「歩君、帰りは美味しい物食べに寄り道しようね」
「しようね」

…大丈夫かな、僕……。







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