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22.ヒロイン対策?
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「さて、この今迄に無かったこの状況をどうしようか?」
類先輩の言葉に、皆、腕を組んだり頬杖を突いたりして考えている。それよりも、今迄追いかけられることが無かったことの方が僕は驚いた。だって、ハイスぺで美形な5人だよ!?追いかけない方がおかしくない?…でも、言われてみれば、記憶の中でこの5人が追いかけられてるの見た事無いな~。遠目でキャアキャア言ってるのは見かけるけど、キララさんみたいに積極的なのは初めて見たかも。
「転入生だから、油断したな」
「てっきり誰か教えてるかと思った」
「「バッサリいっちゃおうよ」」
「いや、猶予は必要だろ」
え~っと…良くわからない会話なんだけど、僕、ここに居ていいのかな?
「あっ、そう言えば…」
「何だ圭?」
「多分だけど…」
5人はテーブルの上に顔を寄せ、僕に聞こえない様にコソコソと話し出した。僕はその光景を見ながらカフェラテを一口啜った。あ、美味しい。
「ふ~ん…」
「「やっちゃおう」」
「お前ら過激過ぎ…」
「……」
あれ?なんか5人から黒いオーラが見えるのは気のせいかな…?
「那都、風悠落ち着け。その為には証拠が必要だ。これ以上(歩に)手出しはさせないが、現段階では証拠がない。そこでだ…」
あ、なんか更に黒いオーラが増幅してる…。
「「「「異議なし」」」」
「よし、決まりだな」
何が決まったんだろう?
「歩…君、申し訳ないけど、暫くは一人で行動するのは避けてもらって良いかな?それと、できれば常にこの中の誰かと行動してもらいたいんだけど」
「ふぇ?」
あ、変な声出ちゃった!
「とりあえずは、一哉が同じクラスだから一哉と一緒にいて。駅までの登下校は那都と風悠で」
名前を呼ばれて、二人は僕に向かってグッと親指を向けた。
「俺と圭は必要に応じて対応するから。後、お昼はここに来てね(3人だけ歩の独占は許さないから)」
「え、あのよく分からないんですが、僕、ヒロ…キララさんと関係ないですよ?」
「あ~うん、巻き込んでごめんね。詳しくは終わったら話すから暫くはそうしてもらえるかな?」
「はぁ…」
皆と一緒に入れるのは嬉しいけど…。ん?僕、嬉しいって思ってる??何だろう…何か大事な事忘れてるような…。
「さて、対策も決まった事だし、甘い物食べよっか」
類先輩はキッチンへと行き、トレーに人数分のプリンを乗せて戻ってきた。あ、今日は生クリームが乗ったプリンだ!僕は、さっきの疑問はすっかり忘れてプリンを頬張っていた。そして、皆から
「付いてるよ」
と、順番に顔に着いた生クリームを指摘され、指で拭われた。恥ずかしい!!
類先輩の言葉に、皆、腕を組んだり頬杖を突いたりして考えている。それよりも、今迄追いかけられることが無かったことの方が僕は驚いた。だって、ハイスぺで美形な5人だよ!?追いかけない方がおかしくない?…でも、言われてみれば、記憶の中でこの5人が追いかけられてるの見た事無いな~。遠目でキャアキャア言ってるのは見かけるけど、キララさんみたいに積極的なのは初めて見たかも。
「転入生だから、油断したな」
「てっきり誰か教えてるかと思った」
「「バッサリいっちゃおうよ」」
「いや、猶予は必要だろ」
え~っと…良くわからない会話なんだけど、僕、ここに居ていいのかな?
「あっ、そう言えば…」
「何だ圭?」
「多分だけど…」
5人はテーブルの上に顔を寄せ、僕に聞こえない様にコソコソと話し出した。僕はその光景を見ながらカフェラテを一口啜った。あ、美味しい。
「ふ~ん…」
「「やっちゃおう」」
「お前ら過激過ぎ…」
「……」
あれ?なんか5人から黒いオーラが見えるのは気のせいかな…?
「那都、風悠落ち着け。その為には証拠が必要だ。これ以上(歩に)手出しはさせないが、現段階では証拠がない。そこでだ…」
あ、なんか更に黒いオーラが増幅してる…。
「「「「異議なし」」」」
「よし、決まりだな」
何が決まったんだろう?
「歩…君、申し訳ないけど、暫くは一人で行動するのは避けてもらって良いかな?それと、できれば常にこの中の誰かと行動してもらいたいんだけど」
「ふぇ?」
あ、変な声出ちゃった!
「とりあえずは、一哉が同じクラスだから一哉と一緒にいて。駅までの登下校は那都と風悠で」
名前を呼ばれて、二人は僕に向かってグッと親指を向けた。
「俺と圭は必要に応じて対応するから。後、お昼はここに来てね(3人だけ歩の独占は許さないから)」
「え、あのよく分からないんですが、僕、ヒロ…キララさんと関係ないですよ?」
「あ~うん、巻き込んでごめんね。詳しくは終わったら話すから暫くはそうしてもらえるかな?」
「はぁ…」
皆と一緒に入れるのは嬉しいけど…。ん?僕、嬉しいって思ってる??何だろう…何か大事な事忘れてるような…。
「さて、対策も決まった事だし、甘い物食べよっか」
類先輩はキッチンへと行き、トレーに人数分のプリンを乗せて戻ってきた。あ、今日は生クリームが乗ったプリンだ!僕は、さっきの疑問はすっかり忘れてプリンを頬張っていた。そして、皆から
「付いてるよ」
と、順番に顔に着いた生クリームを指摘され、指で拭われた。恥ずかしい!!
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